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新しい家族
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あれから三日経った。降り続いた雪はやっとおさまり、今日は朝から天気がよくお日様が雲の合間からのぞいている。
小狐はすっかりよくなり、元気に飛び跳ねるようになった。
本来なら、傷が癒えた時点で、山なり森なり人里離れた場所へ放してやらなければならないが、寒く食べるものも少ないこの季節、親がいない子狐は外に追い出したら確実に死ぬ。そんなことできるわけがなかった。
「俺もこの世界でひとりぼっちだし、一緒に暮らすか」
「キュンキュン」
子狐は嬉しそうに飛び跳ねて俺の足元にまとわりついた。
「足元は躓くから危ないって」
注意しても子狐にわかるわけがない。元気いっぱいで走り回る姿は、さながら小さな暴君といったところで、昨夜も部屋の隅から隅を走り回って大変だった。
傷が治ったのはよかったが、元気が有り余りすぎて大変だ。
「お前の名前、決めないといけないよな。狐だからキキはどうだ?」
しゃがんで話しかけると、子狐はきちんと座って俺を見上げた。こういうときはおりこうさんなのだ。
「キュン」
いいよ、と言っているかのように短く鳴く。
「そうか、よかった」
頭を撫でると、遊んでくれるのかと思って俺にじゃれつく。
「室内だと遊び足りないんだろうな」
俺が暮らしていたアパートより数倍の広いこの家だが、外で自由に走り回るより制限はある。
「外に行ってみるか?」
風除室のドアを開けると同時に、キキが飛び出して行った。
「キキ!」
制止する声など聞こえていない。せっかく昨日全身を綺麗に洗って清潔になったのに、
無邪気に雪の中を転がり回って遊んでいる。
それだけ元気になったと思えば嬉しいが、やんちゃすぎて手に負えない状態になっても困る。しつけも頭の隅にあるが、ペットを飼ったことがない俺にとってどうやったらいいのかわからないし、そもそも野生の狐にしつけなどできるのだろうか。
キキはひとしきり遊ぶと、俺の前にちょこんと座る。楽しかった、と言わんばかりの表情に俺もつい笑って頭を撫でた。
聞き分けはいいのだ。ただ今は子供だから遊び盛り。ストレスが溜まってもよくないし、あまり叱りたくもない。俺の側にいて嬉しいと大好きだと全身で表現してくれるから、口うるさく言って嫌われたくないというのもある。ペットとか主従の関係ではなく、家族として共に楽しく暮らしたいのだ。
「いいか、キキ。名前を呼んだら、ちょっとでいいから立ち止まって俺のほうを見てほしい」
目を合わせて落ち着いた声で話しかけると、キキは黙って俺を見上げた。
「もしかしたら、周りにモンスターとかいるかもしれないし、ちゃんと確認して俺と一緒に外に出ような」
「キュン」
見上げる大きな目に、俺に対する信頼と理解しているかのような知性が見える。
「よし。にしても凄い雪だな」
雪が朝日に照らされて煌めき、空気まで輝いているようにも見える。辺り一面銀世界だ。
というか、よくここまで積もったと思えるほどの積雪量だ。膝上まで積もっている。
この家にスコップなんてものはない。天気がいいなら街へ行って情報を収集し、お店にも行って色々足りないものを購入したいと思っていたが、これでは街まで行けない。排雪するにも道具がないので困った。
「フェアリースノウに着いてから真っ直ぐに家に来ちゃったもんな。色々と店を回っておけばよかった。地下倉庫に行ってスコップの代わりになるようなものを探してみるか」
室内に戻ると、キキは俺の後ろを大人しくついてきた。
寂しがりなキキは、俺の姿が見えないと鳴いて家じゅうを探し回る。夜はベッドで一緒に眠る。どこに行くにも一緒だ。
「地下に行ってくるから、ちょっとの間だけ我慢な。すぐに戻ってくるから」
実は地下倉庫にキキは入れない。どういう仕組みなのかわからないが、俺には行ける階段がキキには行けないのだ。
「キューン」
キキは俺が入った床をカリカリと搔いている。
地下二階に行くと目についた剣を手に取る。
「こんなもので雪はすくえないしな。あ、盾あるじゃん」
試しに大盾を持ってみると、とてもではないけど重くて俺には持てない。
「もっと小さくて軽いやつなかったか?」
折り重なって置いてある盾を一つ一つ寄せていくと、奥から丸い小さな盾が出てきた。
このサイズだと俺にも持てると思ったが、これだけだと扱いにくい。そこで側にあった槍の先端に盾をくくりつけてみる。
「スコップの代わりにはなるか」
他にもっといいものはないかと探してみたが、使えそうなものはない。
キキも待っているだろうし、そろそろ出るかと倉庫を見回したときに、とあるものが目についた。
「このバンダナ、キキにいいかも」
広げてみると縁に金色の模様が刺繍されて、そこに四葉のクローバーがいくつも描かれてある。
「レア装備の強運のバンダナだな。キキに似合いそう」
階段を上がっていくと、キキがうろうろしながら待っていた。俺の姿を見て、すぐに駆け寄ってくる。
「ちゃんと待ってたな。えらいぞ。そんなえらいキキにこれを進呈しよう。じゃじゃーん」
キキの首にきつくないようにバンダナを巻いて結んだ。
「おー、似合う」
キキは不思議そうな顔をしていたが、俺が褒めると満更ではないような様子でくるりと一回りする。
「じゃあ、雪やってみるかー」
槍と盾で作った即席のスコップを手に、いざドアを開けて外に出た。キキは俺の隣で佇んでいる。もう勝手に行こうとしない。
「まず周囲を確認」
「キュン」
「前方クリア」
「キュン」
「と思ったら、前方から人を発見」
「キュン!」
「この雪の中、歩いて来てる。もしかしてクリフトンさん?」
大きく手を振り「おーい」と声を張り上げるとクリフトンも手を振り返した。何か喋っているようだが、ここまでは聞こえない。
試しに行けるかどうか雪の中に足を踏み入れた。
「お?」
体がぐらりと傾きバランスを崩して、前に倒れこむ。
「キュンキュン」
後ろで不安そうにキキが鳴いている。
「思ったよりも深いな。足が埋まって動かない」
必死に足を抜いて後ずさりする。下半身は雪まみれだ。
ところが、前方にいるクリフトンはこの雪の中ゆっくりとこちらに向かって歩いてきている。
雪の上を歩くこつがあるのかと考えていると、次第にその理由がわかってきた。足に何かつけている。
杖をつきながら慎重に歩みを重ねてクリフトンは俺の家までやってきた。
「シノさん、おはよう」
「おはようございます。クリフトンさん」
クリフトンは俺の姿を見てほっとしたように微笑んだ。
「無事かな」
「無事です。でもすごい雪ですね」
「それもあって心配で様子を見にきた。こんな雪を見るのもはじめてだろう?」
「はじめてです。足のそれ……」
「ああ、かんじきな。これがないと歩けないよ」
小学生のときに教科書で見たような昔ながらの道具だった。実物を見たのもはじめてだ。
クリフトンは俺の背後でちょこんと座っているキキに気づいた。尻尾ふりふりで無邪気に見上げている姿は、誰が見ても目じりを下げてしまう愛らしさだ。
「勇敢な用心棒がいるじゃないか」
クリフトンの顔に笑顔が広がる。
「キキって言います。雪の中傷を負って倒れていたので保護したんです」
「そうか。キキか」
クリフトンはキキの前にしゃがむと、手袋を取って手を差し出した。キキはくんくんと手の匂いを嗅いでいる。その合間にちらと俺のほうに目を向けた。この人は遊んでくれる人? とでも訊くかのように好奇心丸出しの表情である。
「心配で様子を見に来てくれんだって、ありがたいなあ」
「キュン」
俺が言うとキキはちゃんと返事をする。
「随分人懐こいな」
クリフトンが撫でてもキキは嫌がらないどころか、遊んでくれる人認定したようで、後ろ足で立ってじゃれている。
「実は街に行こうと思ったんですけど、この雪でどうしようかと困ってました」
「これを足につけるといい。街を案内しよう」
クリフトンは背負っていた籠からかんじきを取り出して俺に差し出した。
「いんですか?」
「俺のお古だが、まだ使える」
「ありがとうございます」
俺は家に戻り、地下倉庫からお金を持ってくると、クリフトンと一緒に街へと行ったのだ。
小狐はすっかりよくなり、元気に飛び跳ねるようになった。
本来なら、傷が癒えた時点で、山なり森なり人里離れた場所へ放してやらなければならないが、寒く食べるものも少ないこの季節、親がいない子狐は外に追い出したら確実に死ぬ。そんなことできるわけがなかった。
「俺もこの世界でひとりぼっちだし、一緒に暮らすか」
「キュンキュン」
子狐は嬉しそうに飛び跳ねて俺の足元にまとわりついた。
「足元は躓くから危ないって」
注意しても子狐にわかるわけがない。元気いっぱいで走り回る姿は、さながら小さな暴君といったところで、昨夜も部屋の隅から隅を走り回って大変だった。
傷が治ったのはよかったが、元気が有り余りすぎて大変だ。
「お前の名前、決めないといけないよな。狐だからキキはどうだ?」
しゃがんで話しかけると、子狐はきちんと座って俺を見上げた。こういうときはおりこうさんなのだ。
「キュン」
いいよ、と言っているかのように短く鳴く。
「そうか、よかった」
頭を撫でると、遊んでくれるのかと思って俺にじゃれつく。
「室内だと遊び足りないんだろうな」
俺が暮らしていたアパートより数倍の広いこの家だが、外で自由に走り回るより制限はある。
「外に行ってみるか?」
風除室のドアを開けると同時に、キキが飛び出して行った。
「キキ!」
制止する声など聞こえていない。せっかく昨日全身を綺麗に洗って清潔になったのに、
無邪気に雪の中を転がり回って遊んでいる。
それだけ元気になったと思えば嬉しいが、やんちゃすぎて手に負えない状態になっても困る。しつけも頭の隅にあるが、ペットを飼ったことがない俺にとってどうやったらいいのかわからないし、そもそも野生の狐にしつけなどできるのだろうか。
キキはひとしきり遊ぶと、俺の前にちょこんと座る。楽しかった、と言わんばかりの表情に俺もつい笑って頭を撫でた。
聞き分けはいいのだ。ただ今は子供だから遊び盛り。ストレスが溜まってもよくないし、あまり叱りたくもない。俺の側にいて嬉しいと大好きだと全身で表現してくれるから、口うるさく言って嫌われたくないというのもある。ペットとか主従の関係ではなく、家族として共に楽しく暮らしたいのだ。
「いいか、キキ。名前を呼んだら、ちょっとでいいから立ち止まって俺のほうを見てほしい」
目を合わせて落ち着いた声で話しかけると、キキは黙って俺を見上げた。
「もしかしたら、周りにモンスターとかいるかもしれないし、ちゃんと確認して俺と一緒に外に出ような」
「キュン」
見上げる大きな目に、俺に対する信頼と理解しているかのような知性が見える。
「よし。にしても凄い雪だな」
雪が朝日に照らされて煌めき、空気まで輝いているようにも見える。辺り一面銀世界だ。
というか、よくここまで積もったと思えるほどの積雪量だ。膝上まで積もっている。
この家にスコップなんてものはない。天気がいいなら街へ行って情報を収集し、お店にも行って色々足りないものを購入したいと思っていたが、これでは街まで行けない。排雪するにも道具がないので困った。
「フェアリースノウに着いてから真っ直ぐに家に来ちゃったもんな。色々と店を回っておけばよかった。地下倉庫に行ってスコップの代わりになるようなものを探してみるか」
室内に戻ると、キキは俺の後ろを大人しくついてきた。
寂しがりなキキは、俺の姿が見えないと鳴いて家じゅうを探し回る。夜はベッドで一緒に眠る。どこに行くにも一緒だ。
「地下に行ってくるから、ちょっとの間だけ我慢な。すぐに戻ってくるから」
実は地下倉庫にキキは入れない。どういう仕組みなのかわからないが、俺には行ける階段がキキには行けないのだ。
「キューン」
キキは俺が入った床をカリカリと搔いている。
地下二階に行くと目についた剣を手に取る。
「こんなもので雪はすくえないしな。あ、盾あるじゃん」
試しに大盾を持ってみると、とてもではないけど重くて俺には持てない。
「もっと小さくて軽いやつなかったか?」
折り重なって置いてある盾を一つ一つ寄せていくと、奥から丸い小さな盾が出てきた。
このサイズだと俺にも持てると思ったが、これだけだと扱いにくい。そこで側にあった槍の先端に盾をくくりつけてみる。
「スコップの代わりにはなるか」
他にもっといいものはないかと探してみたが、使えそうなものはない。
キキも待っているだろうし、そろそろ出るかと倉庫を見回したときに、とあるものが目についた。
「このバンダナ、キキにいいかも」
広げてみると縁に金色の模様が刺繍されて、そこに四葉のクローバーがいくつも描かれてある。
「レア装備の強運のバンダナだな。キキに似合いそう」
階段を上がっていくと、キキがうろうろしながら待っていた。俺の姿を見て、すぐに駆け寄ってくる。
「ちゃんと待ってたな。えらいぞ。そんなえらいキキにこれを進呈しよう。じゃじゃーん」
キキの首にきつくないようにバンダナを巻いて結んだ。
「おー、似合う」
キキは不思議そうな顔をしていたが、俺が褒めると満更ではないような様子でくるりと一回りする。
「じゃあ、雪やってみるかー」
槍と盾で作った即席のスコップを手に、いざドアを開けて外に出た。キキは俺の隣で佇んでいる。もう勝手に行こうとしない。
「まず周囲を確認」
「キュン」
「前方クリア」
「キュン」
「と思ったら、前方から人を発見」
「キュン!」
「この雪の中、歩いて来てる。もしかしてクリフトンさん?」
大きく手を振り「おーい」と声を張り上げるとクリフトンも手を振り返した。何か喋っているようだが、ここまでは聞こえない。
試しに行けるかどうか雪の中に足を踏み入れた。
「お?」
体がぐらりと傾きバランスを崩して、前に倒れこむ。
「キュンキュン」
後ろで不安そうにキキが鳴いている。
「思ったよりも深いな。足が埋まって動かない」
必死に足を抜いて後ずさりする。下半身は雪まみれだ。
ところが、前方にいるクリフトンはこの雪の中ゆっくりとこちらに向かって歩いてきている。
雪の上を歩くこつがあるのかと考えていると、次第にその理由がわかってきた。足に何かつけている。
杖をつきながら慎重に歩みを重ねてクリフトンは俺の家までやってきた。
「シノさん、おはよう」
「おはようございます。クリフトンさん」
クリフトンは俺の姿を見てほっとしたように微笑んだ。
「無事かな」
「無事です。でもすごい雪ですね」
「それもあって心配で様子を見にきた。こんな雪を見るのもはじめてだろう?」
「はじめてです。足のそれ……」
「ああ、かんじきな。これがないと歩けないよ」
小学生のときに教科書で見たような昔ながらの道具だった。実物を見たのもはじめてだ。
クリフトンは俺の背後でちょこんと座っているキキに気づいた。尻尾ふりふりで無邪気に見上げている姿は、誰が見ても目じりを下げてしまう愛らしさだ。
「勇敢な用心棒がいるじゃないか」
クリフトンの顔に笑顔が広がる。
「キキって言います。雪の中傷を負って倒れていたので保護したんです」
「そうか。キキか」
クリフトンはキキの前にしゃがむと、手袋を取って手を差し出した。キキはくんくんと手の匂いを嗅いでいる。その合間にちらと俺のほうに目を向けた。この人は遊んでくれる人? とでも訊くかのように好奇心丸出しの表情である。
「心配で様子を見に来てくれんだって、ありがたいなあ」
「キュン」
俺が言うとキキはちゃんと返事をする。
「随分人懐こいな」
クリフトンが撫でてもキキは嫌がらないどころか、遊んでくれる人認定したようで、後ろ足で立ってじゃれている。
「実は街に行こうと思ったんですけど、この雪でどうしようかと困ってました」
「これを足につけるといい。街を案内しよう」
クリフトンは背負っていた籠からかんじきを取り出して俺に差し出した。
「いんですか?」
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