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第一章 日常ラブコメ編
第46話 オレ(女)にもキスしてよ
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嘘の信じた藤岡には悪いが、内心ではホッとしていた。「これでしばらくは、美少女が増えずに済む」と。家の中に美少女が増える現象は、やっぱり不安なモノがある。いつ、自分の理性が崩壊するか?
今までだって、彼女達のスキンシップ(俺にキスしたり、俺の胸を触ったり)を受ける度、心の箍が外れそうになっていた。「彼女達の身体を犯したい」、「その身体を無茶苦茶にしたい」と。
これでも健全な男子高校である俺は、他の男子達と同じように、その妄想に囚われ、そして、悶々とした日々を送っていた。
最近では、自分で自分の事も慰めていない。それをしようと思っても、家の中には誰かしら、魅力的な美少女達がいるからだ。
俺の性欲を増大させるように。彼女達は平気で、俺に自分の裸を見せた。俺の隣を歩く少女、ドンファンもまた然り。
彼女は楽しげな顔で、俺の隣を歩きつづけた。
「それにしても、良かったな。アイツの事を騙せて」
「あ、うん、まあ」
その行為自体には、罪悪感を抱くけれど。
「『嘘も方便』って言うし。実際、金を出すのは俺だからな」
俺は彼女と連れ立って、バッティングセンターの中に入った。バッティングセンターの中には、あまり人がいなかった。三、四人程の中学生はいたけれど。
それ以外は、どの場所にも人が入っておらず、俺達が選んだ100キロ(変化球あり)の場所にもまったく並ぶ事無く、すんなりと入る事ができた。
俺は外のベンチに座って、彼女のバッティングを見守った。
「今更だけど。本当に先行で良かったのか?」
「ああ」が彼女の返事だった。「先にやって、お前の戦意を挫く。オレは、『待つ』の苦手なんだよ」
彼女は「ニヤリ」と笑って、一本の金属バッドを持ち、機械のスタートボタンを押した。
それから数秒後。ピッチャーの映像が映し出された機械から、100キロのボールが発射された。ボールは空を切って、その空間を真っ直ぐに進んで行く。
ドルフォンはその軌道を見切り、ボールの中心部に向かってバットを降った。「カキン」と、気持ちいい音が響く。ボールはバッドの勢いに乗って、ホームランボードの僅か数センチ左に飛んで行った。
俺は、その光景に目を見開いた。
「お、おう。一発目からやるな!」
「えへへ」と笑った彼女の顔は、太陽のように眩しかった。「次は、絶対に当てる!」
彼女は両手のバッドを握り直し、次のボールが投げられるのを待った。次のボールは、それからすぐに投げられた。ふわりと曲がる変化球。
ボールは彼女のバッドに当たったが、「カキン」と鳴っただけで、ボール自体はあらぬ方向に飛んで行ってしまった。
彼女は、その光景を悔しがった。
「ああ、ちくしょう」と言いながら、正面の機械に向き直る。「今度は、かっ飛ばしてやるからな」
彼女は鋭い構えで、次のボールが飛んで来るのを待った。次のボールはカーブ、その次は直球ど真ん中のストレートだった。「カキン」の音が鳴り響く。
今まで笑いながらバッドを振っていた中学生達も、彼女のスイングに驚いたのか、俺の周りに集まって、彼女の姿(半分は、彼女の美貌に見惚れていたが)をじっと眺めはじめた。
中学生達は、彼女の姿に息を飲んだ。
「すげぇな、あの人」
「あ、ああ。下手な男子よりも上手いんじゃねぇ?」
彼らは彼女のスイングに感動し、無邪気な顔で「おおう」と驚き合った。
「すいません」
と、男子の一人に話し掛けられたので、「なんだ?」と応えた。
「あの人、あなたの彼女ですか?」
彼らは羨ましげな顔で、俺の顔をじっと見つめた。
俺は、彼らの表情に首を振った。
「ちげぇよ。でも、大事な友達ではあるかな?」
「そ、そうですか」
彼は何やら、ヒソヒソと話しはじめた。
「『大事な友達』って」
「あんなに綺麗なのに?」
「普通は、彼女にするよな?」
彼らは、恨めしそうに「羨ましい」と言い合った。
俺は、その言葉に首を傾げた。それに合わせて、「ホームラン!」のアナウンスが流れる。それこそ、俺達を「え?」と驚かせるように。「カキン」と響いた音が、俺達全員を振り向かせた。
俺は、ピカピカと光るホームランの的に目を見開いた。
「マジ、か」
「マジだよ!」
ドンファンは、嬉しそうにピースした。
「これでホームランがなかったら、オレの勝ちだね!」
た、確かに。俺がホームランを打てなかったら、彼女の勝ちだ。「ニコッ」と笑って、俺と替わる彼女。彼女は怪しげな顔で、俺の耳元にそっと囁いた。
「もし、マスターが負けたらさ。オレにキスしてよ?」
「なっ!」
俺は、突然の要求に驚いた。
その結果!
俺は「あれ」だけの奮闘も虚しく、彼女との勝負に負ける事になった。
今までだって、彼女達のスキンシップ(俺にキスしたり、俺の胸を触ったり)を受ける度、心の箍が外れそうになっていた。「彼女達の身体を犯したい」、「その身体を無茶苦茶にしたい」と。
これでも健全な男子高校である俺は、他の男子達と同じように、その妄想に囚われ、そして、悶々とした日々を送っていた。
最近では、自分で自分の事も慰めていない。それをしようと思っても、家の中には誰かしら、魅力的な美少女達がいるからだ。
俺の性欲を増大させるように。彼女達は平気で、俺に自分の裸を見せた。俺の隣を歩く少女、ドンファンもまた然り。
彼女は楽しげな顔で、俺の隣を歩きつづけた。
「それにしても、良かったな。アイツの事を騙せて」
「あ、うん、まあ」
その行為自体には、罪悪感を抱くけれど。
「『嘘も方便』って言うし。実際、金を出すのは俺だからな」
俺は彼女と連れ立って、バッティングセンターの中に入った。バッティングセンターの中には、あまり人がいなかった。三、四人程の中学生はいたけれど。
それ以外は、どの場所にも人が入っておらず、俺達が選んだ100キロ(変化球あり)の場所にもまったく並ぶ事無く、すんなりと入る事ができた。
俺は外のベンチに座って、彼女のバッティングを見守った。
「今更だけど。本当に先行で良かったのか?」
「ああ」が彼女の返事だった。「先にやって、お前の戦意を挫く。オレは、『待つ』の苦手なんだよ」
彼女は「ニヤリ」と笑って、一本の金属バッドを持ち、機械のスタートボタンを押した。
それから数秒後。ピッチャーの映像が映し出された機械から、100キロのボールが発射された。ボールは空を切って、その空間を真っ直ぐに進んで行く。
ドルフォンはその軌道を見切り、ボールの中心部に向かってバットを降った。「カキン」と、気持ちいい音が響く。ボールはバッドの勢いに乗って、ホームランボードの僅か数センチ左に飛んで行った。
俺は、その光景に目を見開いた。
「お、おう。一発目からやるな!」
「えへへ」と笑った彼女の顔は、太陽のように眩しかった。「次は、絶対に当てる!」
彼女は両手のバッドを握り直し、次のボールが投げられるのを待った。次のボールは、それからすぐに投げられた。ふわりと曲がる変化球。
ボールは彼女のバッドに当たったが、「カキン」と鳴っただけで、ボール自体はあらぬ方向に飛んで行ってしまった。
彼女は、その光景を悔しがった。
「ああ、ちくしょう」と言いながら、正面の機械に向き直る。「今度は、かっ飛ばしてやるからな」
彼女は鋭い構えで、次のボールが飛んで来るのを待った。次のボールはカーブ、その次は直球ど真ん中のストレートだった。「カキン」の音が鳴り響く。
今まで笑いながらバッドを振っていた中学生達も、彼女のスイングに驚いたのか、俺の周りに集まって、彼女の姿(半分は、彼女の美貌に見惚れていたが)をじっと眺めはじめた。
中学生達は、彼女の姿に息を飲んだ。
「すげぇな、あの人」
「あ、ああ。下手な男子よりも上手いんじゃねぇ?」
彼らは彼女のスイングに感動し、無邪気な顔で「おおう」と驚き合った。
「すいません」
と、男子の一人に話し掛けられたので、「なんだ?」と応えた。
「あの人、あなたの彼女ですか?」
彼らは羨ましげな顔で、俺の顔をじっと見つめた。
俺は、彼らの表情に首を振った。
「ちげぇよ。でも、大事な友達ではあるかな?」
「そ、そうですか」
彼は何やら、ヒソヒソと話しはじめた。
「『大事な友達』って」
「あんなに綺麗なのに?」
「普通は、彼女にするよな?」
彼らは、恨めしそうに「羨ましい」と言い合った。
俺は、その言葉に首を傾げた。それに合わせて、「ホームラン!」のアナウンスが流れる。それこそ、俺達を「え?」と驚かせるように。「カキン」と響いた音が、俺達全員を振り向かせた。
俺は、ピカピカと光るホームランの的に目を見開いた。
「マジ、か」
「マジだよ!」
ドンファンは、嬉しそうにピースした。
「これでホームランがなかったら、オレの勝ちだね!」
た、確かに。俺がホームランを打てなかったら、彼女の勝ちだ。「ニコッ」と笑って、俺と替わる彼女。彼女は怪しげな顔で、俺の耳元にそっと囁いた。
「もし、マスターが負けたらさ。オレにキスしてよ?」
「なっ!」
俺は、突然の要求に驚いた。
その結果!
俺は「あれ」だけの奮闘も虚しく、彼女との勝負に負ける事になった。
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