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心を通じ合わせて R18
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初めて二人で向かえた朝、低血圧気味で朝が弱い柔が珍しく早くに目を覚ました。
朝の明るい日差しが花色の細く柔らかな髪に反射して、きらきらと光り輝いていた。
柔が嬉しそうに花色の髪をそっと撫でると花色が小さく身じろいだ。
柔が視線を移すと、昨晩つけた赤い痕が首筋だけで無く胸元にも夥しく散っていた。
昨晩の花色を思い出しながら柔が一人、顔を緩ませていた。
「んん…」
花色がゆっくり目を開いた。半分夢の中にいるのか、力のない目には柔の姿が入っていないようだった。
「起きたか」
腕の中にいる花色のおでこにご褒美の時よりも長い口付けをした。
覚醒し、柔に気がついた花色の顔が瞬く間に真っ赤に茹った。そして何も纏っていない事に気がつくと、今度は布団の中に潜り込んだ。
クスリと笑った柔が同じく布団に潜り込み手探りで半ば強引に花色に口付け、花色の腰を引き寄せて柔の熱く滾るオスを押し付けた。
お互いの額をピタリと合わせ、「ハナと一緒に気持ち良い事したい。朝からこんななんだぜ。ハナの胎内にもういっぺん入りてえ」と柔に甘えるように囁かれては、花色に拒む術はなかった。
花色をうつ伏せにした柔が、花色の膝を立たせて下肢のみを持ち上げ、臀部を両手で割り開くとゆっくりと挿入れ始めた。花色の再奥にある二つ目の入り口も抉じ開け全てを納めると硬さのない花色の性器がタラタラと精を零し始めた。初めての射精行為を柔との繋がりで覚えた無垢な花色の体は恐ろしいほどに柔の行為全てに従順だった。しかも、胎内の柔の熱に意識が向いているためか、もしくは性に無知なためか、花色が自ら射精行為をしているという意識は未だにないようだった。
花色に覆いかぶさり、柔の腕の中に閉じ込めた花色と柔が二人でごろりと横向きで布団に転がった。柔が片足を花色の下肢の間に潜り込ませると、花色の体がより深くに押し込まれた快楽に震えた。
「気持ち良い。
このまま俺の、治まるまでハナの胎内にいさせてくれ」
柔の荒く乱れた呼吸を背後に感じながら、柔の女として求められる喜びを噛み締めるように花色が目を閉じた。
しかし、程なくして。
「悪りい、やっぱり出してえ。
お前の胎内、気持ち良すぎて治まらねえ。
悪いな、お前に負担かけねえようにするから」
横向きのまま、密着した下肢をゆっくりと花色へと押付ける。
「はあ、はあ」
花色が熱い息を吐く。
「ハナの奥、俺のに吸い付いて気持ちいい」
ゆっくりと再奥を抉りながら、柔が体を捩って花色に口付ける。
チュッとリップ音を立てて唇を離すと、トロンと焦点の合っていない花色が柔の名を呼び始めた。
「柔、柔」
甘く柔の名を呼び、「欲しい、柔ので、早く俺を女にして」と切なく求めた。
「ああ、俺ももう出してえ。
お前の好きなの、一番奥に出してやるからな」
花色の臀部を両手で大きく開き、割り込ませていた柔の下肢をより深くへと捻じ込むと、柔がすっきりしたように息を吐いた。そして、花色もまた、望むものを与えられた満足感と求められている幸福感に吐息を零した。
「今日は仕事休みなんだろ?
昼までゆっくりして、午後に町に行こうぜ」
名残惜しそうに繋がったまま、雄の色香を纏う柔の掠れた声に花色がゆっくりと頷いた。
「ホントは、ずっとこうしてお前の胎内にいてえんだけどな」
勝色が朝の仕込みに厨房に入ると、花色が部屋に男を連れ込んだと大騒ぎになっていた。
「カツ、悪いがハナんとこに朝飯持っていってやれ」
料理長に頼まれた勝色が、しぶしぶという表情をしながら花色の部屋に向かった。
「ハナ起きてる?」
襖の向こうに声を掛け、盆の広さの分だけ襖を開けた。部屋の様子が見えないように襖の陰に体を隠し、部屋の中に盆のみをスッと押し込むように朝飯を置いて襖を閉じた。
これは、よろず屋の旅籠の奥で連日睦言を行う客に対してよく行われる食事の差し入れ方法だった。食事が終わると、盆は襖の外に出す仕組みであった。
「ありがとう、カツ」
どこか気だるげな花色の声が微かに廊下に響いた。
朝の明るい日差しが花色の細く柔らかな髪に反射して、きらきらと光り輝いていた。
柔が嬉しそうに花色の髪をそっと撫でると花色が小さく身じろいだ。
柔が視線を移すと、昨晩つけた赤い痕が首筋だけで無く胸元にも夥しく散っていた。
昨晩の花色を思い出しながら柔が一人、顔を緩ませていた。
「んん…」
花色がゆっくり目を開いた。半分夢の中にいるのか、力のない目には柔の姿が入っていないようだった。
「起きたか」
腕の中にいる花色のおでこにご褒美の時よりも長い口付けをした。
覚醒し、柔に気がついた花色の顔が瞬く間に真っ赤に茹った。そして何も纏っていない事に気がつくと、今度は布団の中に潜り込んだ。
クスリと笑った柔が同じく布団に潜り込み手探りで半ば強引に花色に口付け、花色の腰を引き寄せて柔の熱く滾るオスを押し付けた。
お互いの額をピタリと合わせ、「ハナと一緒に気持ち良い事したい。朝からこんななんだぜ。ハナの胎内にもういっぺん入りてえ」と柔に甘えるように囁かれては、花色に拒む術はなかった。
花色をうつ伏せにした柔が、花色の膝を立たせて下肢のみを持ち上げ、臀部を両手で割り開くとゆっくりと挿入れ始めた。花色の再奥にある二つ目の入り口も抉じ開け全てを納めると硬さのない花色の性器がタラタラと精を零し始めた。初めての射精行為を柔との繋がりで覚えた無垢な花色の体は恐ろしいほどに柔の行為全てに従順だった。しかも、胎内の柔の熱に意識が向いているためか、もしくは性に無知なためか、花色が自ら射精行為をしているという意識は未だにないようだった。
花色に覆いかぶさり、柔の腕の中に閉じ込めた花色と柔が二人でごろりと横向きで布団に転がった。柔が片足を花色の下肢の間に潜り込ませると、花色の体がより深くに押し込まれた快楽に震えた。
「気持ち良い。
このまま俺の、治まるまでハナの胎内にいさせてくれ」
柔の荒く乱れた呼吸を背後に感じながら、柔の女として求められる喜びを噛み締めるように花色が目を閉じた。
しかし、程なくして。
「悪りい、やっぱり出してえ。
お前の胎内、気持ち良すぎて治まらねえ。
悪いな、お前に負担かけねえようにするから」
横向きのまま、密着した下肢をゆっくりと花色へと押付ける。
「はあ、はあ」
花色が熱い息を吐く。
「ハナの奥、俺のに吸い付いて気持ちいい」
ゆっくりと再奥を抉りながら、柔が体を捩って花色に口付ける。
チュッとリップ音を立てて唇を離すと、トロンと焦点の合っていない花色が柔の名を呼び始めた。
「柔、柔」
甘く柔の名を呼び、「欲しい、柔ので、早く俺を女にして」と切なく求めた。
「ああ、俺ももう出してえ。
お前の好きなの、一番奥に出してやるからな」
花色の臀部を両手で大きく開き、割り込ませていた柔の下肢をより深くへと捻じ込むと、柔がすっきりしたように息を吐いた。そして、花色もまた、望むものを与えられた満足感と求められている幸福感に吐息を零した。
「今日は仕事休みなんだろ?
昼までゆっくりして、午後に町に行こうぜ」
名残惜しそうに繋がったまま、雄の色香を纏う柔の掠れた声に花色がゆっくりと頷いた。
「ホントは、ずっとこうしてお前の胎内にいてえんだけどな」
勝色が朝の仕込みに厨房に入ると、花色が部屋に男を連れ込んだと大騒ぎになっていた。
「カツ、悪いがハナんとこに朝飯持っていってやれ」
料理長に頼まれた勝色が、しぶしぶという表情をしながら花色の部屋に向かった。
「ハナ起きてる?」
襖の向こうに声を掛け、盆の広さの分だけ襖を開けた。部屋の様子が見えないように襖の陰に体を隠し、部屋の中に盆のみをスッと押し込むように朝飯を置いて襖を閉じた。
これは、よろず屋の旅籠の奥で連日睦言を行う客に対してよく行われる食事の差し入れ方法だった。食事が終わると、盆は襖の外に出す仕組みであった。
「ありがとう、カツ」
どこか気だるげな花色の声が微かに廊下に響いた。
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