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【柑子】の確認 R18
しおりを挟む柑子の体を支えながら、豊二は浴室へと向かった。
「豊二さん、痕残っちゃったね」
右の腹部の刺し傷。お夏に刺された傷跡だった。
「お前こそ俺のために、なんて無茶な事したんだ。いっそ逃げて欲しかったよ」
豊二は柑子の頬を撫でた。柑子は左の眼球が破裂し、一生片目を余儀なくされてしまった。
「お前の大事な目を失い、綺麗な顔に傷をつけるようなまね」
「綺麗じゃない僕だったら、きらいになる?」
柑子が不安げに豊二を見つめた。
「嫌いになんてなるわけないだろ。
俺は命が助かったと分かったときに、何があってもお前と添い遂げると決めたのだ」
「豊二さん、好き」
「私もだよ、柑子。さあ、体を冷やしたら怪我にさわる」
久しぶりの湯船の心地よさに、当然のように柑子が体を預けてきた。豊二が、湯をかけてやりながら、柑子の体を撫でた。
「僕、したくなっちゃった」
「さすがにまだ駄目だ、こら柑子。そんな触ったら…」
「豊二さんだって十分その気じゃない」
「それはお前が触るから」
「一緒に出すだけでいいから。こんな体になった僕でも愛してもらえるか知りたい」
柑子が泣き出す寸前の顔で豊二を見た。
その顔を見た豊二が、はっとした様に小さく息を飲んだ後、柑子を柔らかく抱き寄せた。
「出すだけだぞ」
柑子の表情を見て、柑子の胸のうちの不安を感じ取ったのか、豊二が湯船の縁に柑子を立たせ、しっかりと腰を掴んで閉じた太股の間に後ろから熱い高ぶりを挿入した。柑子の尻と豊二の下腹部が湿った音を立てた。豊二が突くたびに柑子の両手に擦られ、柑子も豊二も陶酔していた。久しぶりのふれあいに二人の限界が近かった。
「そろそろ」「僕も」二人で高みを目指した。
快楽の余韻か、湯あたりか、柑子がへたりとその場にしゃがみ込んだ。その様子に豊二が急いで柑子の着物を着せると、自分は下穿きのままで着物と柑子を抱え一目散に部屋へと戻った。
布団に横にさせると、うっすらと柑子の右目が開いた。
「気持ちよかった、けど疲れた」
そのまま眠りについた柑子に安堵した豊二が大きく息を吐いた。
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