9 / 19
破廉恥な行為R18
しおりを挟むしとしとと降る雨のせいではなく、別の用件で不機嫌な柑子が、窓の外を眺めながら通りを行く人の波を見ていた。
その中に、見知った男が小躍りしそうなほどの勢いでこちらに駆け寄ってくるのが見えた。傘もささぬその男が、水溜りの泥で汚れるのも構わずに一目散にこのよろず屋に滑り込んできた。
「どうしたの?こんなにドロドロになるほど慌ててさ」
「聞いておくれ。柑子、とうとうお夏が了承してくれたのだよ。
お前を離れに引き取っても良いと、了承してくれたのだよ。
どうだい柑子。わたしはお前と一つ屋根の下で暮らせるのだよ。
ああ、良かった。なんて良い日なのだろう」
豊二が感無量と言わんばかりに舞い上がっていた。
「離れとはいえ、小奇麗な別邸になっておってな、その一角にはほれ、ええっと。
なんという名であったか、弟の勝三の好いておる柑子と同じ頃合の少年が住んでおるが別邸は広いゆえ、そうそう顔を合わせる訳ではない。
一緒に来てくれるであろう、柑子」
豊二の言っている少年とはきはだの事であった。しばらく前から、勝三の強引なまでの押しの強さに負けて、きはだが離れに移り住んでいた。それまでは、柑子と同じようにこのよろず屋の一室で逢瀬を重ねていたのだった。
子犬のように柑子を見つめる豊二が可愛らしく見え、離れに移ることを承諾した。
豊二とともに豊穣屋の門をくぐった柑子が、思いがけぬ人物と対面することになった。
豊二の妻『お夏』であった。柑子が、恐ろしく冷たい微笑を湛えたお夏と座敷で対面した。
「柑子さんとおっしゃるそうですね。
旦那様が執着なさるのもわかる気がします。
わたしは正直、あなた様のことをよくは思っておりません。
でも、主不在の本宅では世間の皆様に笑われてしまいます。ですから旦那様のわがままを了解したのです。
離れにいる分にはいつまでも居ていただいて結構ですが、本宅には来ないでくださいまし」
それだけを柑子に伝えると席を立って出て行ってしまった。
その後、いそいそと豊二が離れにある柑子の部屋へと案内した。
「お夏は少し気が強いところはあるが、根は悪い女ではないのだよ。わかっておくれ」
「豊二さんが居てくれたら僕は平気だから」
「お前がここに来てくれて嬉しいよ。今夜はわたしがお前を喜ばせるからな」
「とよ、じさ、だめ」
着物を脱がし、柑子を獣のように四つん這いにさせた豊二がまだ硬く閉じている柑子の慎ましやかな蕾を舌で舐め始めた。
舐めて潤しては硬く尖らせた舌を押し込む。そしてまた唾液を押し込みながら舐めては尖らせた舌で突いてやる。
「あん、ああん、ああ」
啼きながら柑子が腰を揺らす。薄桃色の先端からはすでに蜜が止めどなく滴って糸を引いてはまた滴り落ちていく。
舌で蕾を弄びながら、薄桃色を握り、蜜を垂らす入り口に豊二が人差し指をねじ込むように抉る。
「ん、ああっ」
ぐりぐりと人差し指を押し込むと、細かった蜜口がパクパクと豊二の人差し指に吸い付くように少し広がり、たまらず柑子が白い喉を晒して仰け反った。その反応に気を良くしたように豊二がなおも蕾を舌で擽り続ける。
「うああーーーっ」
耐え切れずに柑子が布団に上体を沈ませた。小刻みに震えた目はうつろで、焦点は定まっていない。
なおも蜜を垂らす『コウジ』を弄り続けた豊二が、我慢の限界とばかりにいきり立った自身を獣の様に柑子の奥深くに挿入した。
「んっああっ」豊二が喘ぐように大きく一つ息を吐き出すと、箍が外れたかの様に夢中で柑子の胎内を勢いよく行き来し始めた。まるで発情期の獣のように。途中、柑子が何度も快楽の証を放ったが、豊二が動きを止めることはなく、いつまでも柑子を貪り続けた。途中小さくうめき声を発し、豊二も一度は果てたが、欲望が収まること知らぬためか熱病に浮かされるかのように腰を振り続けていた。
「あああ、ああ」
幾度となく強い絶頂を味わったためか、小刻みに振えながら柑子が小さく啼きながら涙を流していた。
いつしか豊二が抉るように弄んでいた『コウジ』の先端からは、蜜は溢れてこなくなっていた。それでも『コウジ』を弄る手を豊二が止める事は無かった。
「やだ、でる。なんか、くる」
柑子の力ない言葉の後、柑子の胎内が急激な締め付けと諤々と痙攣を起こした瞬間に、『コウジ』からおびただしい量の何かが勢い良く噴き出した。そのまま引きずられるように豊二が柑子に覆いかぶさり、果てた。しばし無音のまま、繋がったままにどさりと布団に横向きで倒れこんだ豊二が、荒い息を吐きながらも事後の『コウジ』を可愛がる手を緩めなかった。
「震えが止まるまでこうしておる。安心するがよい」
ふにゃりとしながらも豊二の手の中でビクビクと震えた『コウジ』のその付け根の膨らみが名残惜しそうにせり上がり、感無量とばかりに最後の滴を吐き出した。
それから、お互いの息が落ち着きを取り戻すまで、暫く二人は無言だった。
「大丈夫か、柑子」
「気持ちよすぎて、死んじゃうかと思った」
「わたしもだよ、お前の姿を見ながらこのまま死んでも良いとさえ思ったほどだよ」
「お眠り、柑子。後は私がしておくから」
豊二の言葉に甘えるように、柑子が目を閉じた。
『なんて破廉恥な。なんて恥知らずな』
ことの始まりから終わりまでの一部始終を見ていたお夏が静かに、しかし激しく嫉妬の炎を燃やしている事を二人は知る由もなかった。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる