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9-3.
しおりを挟むリナリアはふるふると頭を振った。年頃の娘だ。興味がないと言えば嘘になる。
フィグルドは少しだけ苦笑すると、一気に下着ごと衣類を脱いだ。すると、ぶるり、と飛び出してきた赤黒い剛直に、リナリアは目を見開いて衝撃を受ける。
指なんて比較にならない太さだ。
この美しい顔についているとは思えないほど凶悪で、グロテスク。先走りが先端から零れ落ち、濡れて光っているのが余計に浮いた血管を強調し、それ自体がフィグルドとは別の生命体のようだ。
こ……、こんな大きなもの本当に入るのかな……
リナリアの視線が釘付けになっているのを感じつつ、フィグルドは再び彼女の足の間に腰を入れると、どろどろになった媚肉に自身の剛直を添わせた。そのまま、愛液を全体に塗り付けるようにゆるゆると腰を動かし始める。
ぬち、ぬち、ぬち……
リナリアが思っていたよりも、媚肉と陰茎が擦れ合う刺激が驚くほど気持ちが良くて、心地よさに瞼が落ちそうになっていると、フィグルドが剛直を持ってぴとりとリナリアの蜜壺に先端を定めた。
「力を抜いて」
少し上ずった声が、彼の余裕の無さを感じて、リナリアは素直にこくりと頷いた。フィグルドは、ふ、と息を吐いて下腹部に力を込めると、そのまま腰を進めた。
めりめり、と音が聞こえてきそうなほど無理やりに、自身の身体が割り開かれていく痛みに、リナリアは声なき悲鳴をあげる。
痛みに全身力が入ったのを感じたのか、フィグルドが親指で蜜芽を優しく撫でてくる。
リナリアが、ぐ、と奥歯を噛み締めて痛みに耐えていると、少しずつ、異物が身体の中に入ってくる感覚が強くなり。
最後、フィグルドはその細い腰を掴むと力を込めて自分の方へと一気に引き寄せた。
ずぷんっ
フィグルドの侵入を拒んでいた何かを超えた感覚がして、歯を食いしばらなければいけないくらいの強烈な痛みがふっと無くなる。
まだ膣内はじんじんと痛みを訴えてはいるけど、余韻のような感覚に、身体の力がようやく抜けた。
じんわりかいた額の汗を、フィグルドが気遣って指で拭ってくれる。
「はい……ったの……?」
なんだか信じられなくて、そう問いかけると、フィグルドは苦笑する。
「まだ半分ほどですが」
「え……?これで……半分?」
信じられない。すでにリナリアの感覚ではお腹の中をみちみちと彼の肉棒が満たしている感覚だ。
「指で奥の方は解せませんから」
言われて、確かにと思う。フィグルドは痛みに冷えてしまったリナリアの肩を撫でると、小さく眉間に皺を寄せた。
「ここで、止めておきますか?」
どこまでもリナリアを気遣う言葉に、驚く。だって、さっきから自分ばかりが気持ちよくしてもらって。自分自身は彼を気持ちよく出来ていない。
それなのに、彼はリナリアの気持ちを優先する。
フィグルドさんにも、気持ちよくなって欲しい……
それに、ここでやめて万が一、「無の力」が発動をしなかったら意味がない。
リナリアは自分の腰を掴むフィグルドの手にそっと自分の手を重ねて懇願する。
「最後まで……して……」
吐息と共に零れた懇願に、フィグルドの陰茎がぐ、と質量を増した。
「……っ。わかりました」
答えると、フィグルドは腰を揺すり動かしながら、冷えてしまったリナリアの体温を戻すべく身体中を優しく撫でまわす。
唇を奪い、皮膚の薄い敏感なところに舌を這わせ感度をあげさせながら、腰を揺すり奥のまだ硬い部分を切っ先で刺激することで解していく。
やがて、ぷちゅ、ぷちゅ、と合わさった秘所から水音が漏れ始める。リナリアの感度があがり、愛液が膣奥より溢れ始めたのだろう。
少し腰を動かしやすくなったのを感じて、フィグルドは上半身を起こすと、先ほどよりも腰のストロークを大きくした。
ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ
擦れ合い、纏わりつく愛液の水音が大きく部屋に響くと同時に、痛みしか感じていなかったはずの内壁を擦りあげられるたびに、身体の奥から感じたことのない感覚が湧き上がる。
や……何これ……
先ほどまであった口づけや愛撫、蜜芽への刺激とは違う、ともすれば快感だとわかりづらいじわりとした感覚が突き上げられると、腹の中に蓄積されていくようだった。
ずちゅっずちゅっずちゅっ
内壁を太い熱杭が擦りながら出入りする感覚が、むずむずとする。さらにリズミカルに最奥を、とんとんとん、と刺激され、リナリアは無意識に膣内をきゅう、と締めた。
その反応を確認しながら、探るようにフィグルドは角度を変えたり、律動の速さを変える。
ばちゅっばちゅっばちゅっ
激しく出し入れされると、隘路全体が刺激されて気持ちいい感覚を覚え始める。ゆっくりと子宮口を潰されると、小さな暖炉の火を灯したような快楽が身体の中に生まれる。
どちらもたまらなくて、全身がうっすらピンクに染まり、呼吸を乱し始めるリナリアを、フィグルドはじっくり堪能しながら、緩急をつけていく。
(……たまらないな……)
羞恥と快楽にぐずぐずになったリナリアは、熟れ切った果実のようで、涎が溢れてきそうだ。
かなり動きやすくなった膣内から、ぎりぎりまで熱杭を引き抜いて、一気に最奥へ叩きつける。
どちゅっ
「ぁ……っ」
衝撃に、形の良い胸が揺れる。
リナリアの存在そのものが、フィグルドの興奮と食欲を煽り続ける。
食らいつくしたい。この女の全てを
今まで感じたことのない狂暴な衝動に導かれるまま、フィグルドは自身の脳と腰が溶けてなくなりそうな快感と幸福感を抑えつけて、リナリアを追い詰めるために腰を穿った。
自分が気持ち良くなるよりも、リナリアを啼かせたい。彼女の理性を奪って、自分だけを求めさせたい。
貴方に触れられるだけで、濡れてしまうの
そう、言わせたい。
ばちゅっばちゅっばちゅ……っ
「ぁ……っあ……っんん……っ」
突き上げる度に可愛らしい嬌声が小さな口から漏れ出るのに、フィグルドの腰の動きが加速する。
初めての彼女を、怖がらせないように、そう思ってここまできたはずなのに。自分の身の内に巣食う獣が、それでは足りぬと牙を剥く。
親指をぺろりと舐めると、がつがつと突き上げながら、むき出しの肉芽を押しつぶして嬲った。
「やぁ……あっ」
中と外と両方からの強すぎる快楽に、リナリアが生理的な涙をこぼしながら頭を振る。ぱさぱさとシーツの上を綺麗な黒髪が躍って。
恍惚とする。
「リナリア……」
名を囁くと、フィグルドは陰核から手を外し、上半身を折ってリナリアの脇の横に手をついた。そのままぐっと顔を近づける。
まるでそうすることが当たり前だというように、彼女が薄く唇を開いて顎をあげた仕草を見て、フィグルドは限界を悟った。
がぶりと齧り付くと荒々しく口づけをしながら、腰の律動の速さを一気に上げた。
ばちゅっばちゅっばちゅっばつっばつばつばつばつっ
どんどんと送り込まれる熱量は、熱を内包する行き場を失って、リナリアの身体の中で、ばちんっと弾けた。
「ぁ……あぁ――――――――っ」
口づけをしていられず嬌声を上げながら、身体を硬くして、絶頂する。
同時に、胎の中にある熱杭を思い切り引き絞る。フィグルドは息をつめて、ずるりと自身を素早く引き抜くと、リナリアの腹の上に濃い白濁液をぶち撒けた。
頭の中が真っ白になり、何も考えられない。胸で荒い呼吸を繰り返し、フィグルドを見上げる。
もう裸を見られていて恥ずかしいなんて感覚はない。ただ、彼が自分の腹部に吐き出したものを感じて、気持ちよくなってくれたのだと安堵の方が大きかった。
これで……彼を救えたのだろうか
リナリアにはわからない
フィグルドに何かを言わなければと思ったのに、急激に襲い来る睡魔に、逆らえなかった――――。
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