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【第1章 理不尽賢者ローズマリーの誕生】
【始まりの花畑】
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花の良い香りがする。少し眠ってしまっていたようだ。起き上がると昼間になっていた。
あたしは確かレディース悪琉棲斗露滅離悪アルストロメリアの総長とタイマン張って罠に嵌められ崖から落ちてしまったのだ。意識があるということは奇跡的に死なずに済んだということだろう。
しかし昼間になるまで誰もあたしを見つけられないとは……。周りを見渡すと花畑だった。落ちてきた崖もない。おかしい。
「まるで天国にでもきちまったみたいだな」としゃべるが答えてくれる者は誰もいない。
まあ良いや、とりあえず生きているんだしここから家まで歩いて帰ろう。そう思って立ち上がると何かが転がり落ちた。
「何だこれ?」大きな赤い宝石がはめられた杖だった。パッと見た感じこの宝石は高値で売れそうだ。売ったお金でお母さんと海外旅行にでも行けるかもしれない。なんて馬鹿なことを考えた。明らかにただのガラス玉にしか見えない。まあ持って行っても良いかもしれない。家の近所の子供にでもあげよう。
大きな花畑の周りには森が広がっている。そしてようやく頭がはっきりしてきて吃驚した。自分の持っている杖を見るとなんだか不思議な文字が視界に浮かぶのだ。
『大賢者の杖』-【魔法攻撃超強化】【魔力消費超低下】【大魔法詠唱破棄】【自動魔力回復】【魔力吸収】【大賢者の加護】【即死耐性】【状態異常無効】【魔法攻撃無効】【ブレス攻撃無効】【斬撃耐性】【打撃耐性】【打撃攻撃超強化】【敵探知】【探知阻害】【味方防御力上昇】【味方攻撃力上昇】【敵攻撃力低下】【敵防御力低下】【瀕死時魔力消費ゼロ】等々と見たこともない文字がヅラっと出てきた。
そして手を見ると『大賢者』『盗賊王』『バトルマスター』『スキル鑑定士』『大商人』……等とまたしても目にしたことがない文字が並んでいる。いい加減視界が文字で邪魔だなと思うと文字が消えた。
なんだかわけがわからないと困惑しつつ、特攻服を翻し森の中にあった獣道を歩いて行った。小一時間くらい歩くと森から出ることができ、青い空がどこまでも続いていた。どうやら丘の上にいたらしい。少し歩くと崖がある。下にはなんだか古い街が広がっていた。そういえばスマホを使えばGPSで場所が分かるはず、お母さんと麻衣たちと連絡を取らなければ……。
しかし電波が届かないと出ていた、しかたない電源をオフにして街のフリーWiFiでも使わせてもらおう。
道なりに歩くと洞窟にたどり着いた。何の考えもなく歩いて入っていくと何やら怪しい雰囲気を感じた。
「ハハハッ久しぶりの肉だ」
「ヒュームの女の肉は柔らかくて美味い」
「殺せ殺せ」等と言葉をしゃべる子供のような大きさの緑色の化け物が出てきた。よく見るとさっきの文字が現れていた。
『ゴブリン』と書いてあるのが分かった。なるほどこれは夢に違いない。昔遊んだことがあるゲームのような夢なのだ。
ゴブリンたちはおよそ20体いたがあたしは杖を使ってぶん殴った。すると生々しい音をしながら殴ったゴブリンが洞窟の壁にぶつかりぐったりと動かなかった。何だか生々しい夢だな。他のゴブリンたちは仲間が殺されたのが頭に来たらしくこちらを囲い一斉に襲ってきた、が伊達に2か月間で茨城のトップレディースの総長をやってきた身ではない。姿勢を低くすると相手の包囲網のもろい部分に向かって跳び杖で5、6匹を殴り殺した。
「に、逃げろ。化け物だ」とリーダーの大きなゴブリンが言った。
「逃がすわけねえだろうが」こちとら喧嘩が日常、今まで狙った相手を逃がしたことはない。
「そりゃ」リーダー格と思しきゴブリンとその周りの数体を殴り潰し、半狂乱になった残りのゴブリンも追いかけてぶち殺した。
「何だかスカッとしたな」
この時点で、桜は自分が何をしたのか全く分からなかった。
あたしは確かレディース悪琉棲斗露滅離悪アルストロメリアの総長とタイマン張って罠に嵌められ崖から落ちてしまったのだ。意識があるということは奇跡的に死なずに済んだということだろう。
しかし昼間になるまで誰もあたしを見つけられないとは……。周りを見渡すと花畑だった。落ちてきた崖もない。おかしい。
「まるで天国にでもきちまったみたいだな」としゃべるが答えてくれる者は誰もいない。
まあ良いや、とりあえず生きているんだしここから家まで歩いて帰ろう。そう思って立ち上がると何かが転がり落ちた。
「何だこれ?」大きな赤い宝石がはめられた杖だった。パッと見た感じこの宝石は高値で売れそうだ。売ったお金でお母さんと海外旅行にでも行けるかもしれない。なんて馬鹿なことを考えた。明らかにただのガラス玉にしか見えない。まあ持って行っても良いかもしれない。家の近所の子供にでもあげよう。
大きな花畑の周りには森が広がっている。そしてようやく頭がはっきりしてきて吃驚した。自分の持っている杖を見るとなんだか不思議な文字が視界に浮かぶのだ。
『大賢者の杖』-【魔法攻撃超強化】【魔力消費超低下】【大魔法詠唱破棄】【自動魔力回復】【魔力吸収】【大賢者の加護】【即死耐性】【状態異常無効】【魔法攻撃無効】【ブレス攻撃無効】【斬撃耐性】【打撃耐性】【打撃攻撃超強化】【敵探知】【探知阻害】【味方防御力上昇】【味方攻撃力上昇】【敵攻撃力低下】【敵防御力低下】【瀕死時魔力消費ゼロ】等々と見たこともない文字がヅラっと出てきた。
そして手を見ると『大賢者』『盗賊王』『バトルマスター』『スキル鑑定士』『大商人』……等とまたしても目にしたことがない文字が並んでいる。いい加減視界が文字で邪魔だなと思うと文字が消えた。
なんだかわけがわからないと困惑しつつ、特攻服を翻し森の中にあった獣道を歩いて行った。小一時間くらい歩くと森から出ることができ、青い空がどこまでも続いていた。どうやら丘の上にいたらしい。少し歩くと崖がある。下にはなんだか古い街が広がっていた。そういえばスマホを使えばGPSで場所が分かるはず、お母さんと麻衣たちと連絡を取らなければ……。
しかし電波が届かないと出ていた、しかたない電源をオフにして街のフリーWiFiでも使わせてもらおう。
道なりに歩くと洞窟にたどり着いた。何の考えもなく歩いて入っていくと何やら怪しい雰囲気を感じた。
「ハハハッ久しぶりの肉だ」
「ヒュームの女の肉は柔らかくて美味い」
「殺せ殺せ」等と言葉をしゃべる子供のような大きさの緑色の化け物が出てきた。よく見るとさっきの文字が現れていた。
『ゴブリン』と書いてあるのが分かった。なるほどこれは夢に違いない。昔遊んだことがあるゲームのような夢なのだ。
ゴブリンたちはおよそ20体いたがあたしは杖を使ってぶん殴った。すると生々しい音をしながら殴ったゴブリンが洞窟の壁にぶつかりぐったりと動かなかった。何だか生々しい夢だな。他のゴブリンたちは仲間が殺されたのが頭に来たらしくこちらを囲い一斉に襲ってきた、が伊達に2か月間で茨城のトップレディースの総長をやってきた身ではない。姿勢を低くすると相手の包囲網のもろい部分に向かって跳び杖で5、6匹を殴り殺した。
「に、逃げろ。化け物だ」とリーダーの大きなゴブリンが言った。
「逃がすわけねえだろうが」こちとら喧嘩が日常、今まで狙った相手を逃がしたことはない。
「そりゃ」リーダー格と思しきゴブリンとその周りの数体を殴り潰し、半狂乱になった残りのゴブリンも追いかけてぶち殺した。
「何だかスカッとしたな」
この時点で、桜は自分が何をしたのか全く分からなかった。
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