54 / 92
【第3章 理不尽賢者ローズマリーと魔法科学国オルケイア】
【理不尽賢者とその舎弟Ⅶ】
しおりを挟む
「「「「王族だって!」」」」クリフトを除く4人は大衆酒場で飲んでいるものを吹き出しそうになった。
「ああ、私いや、僕はオルケイア国第三王子クリフトその人だよ」クリフトは今まで被っていた仮面を外した。
「じゃあこの間の野宿の時は本当に天幕張ってベッドで眠るもんだと本気で思ってたのか?」ローズマリーが容赦なく問いただす。
「はい……その通りです、大賢者様」
「お前があたしに付きまとった理由が知りたい。あれかあたしの力で王様を脅そうとしていたとかか?」
「いえ、僕はこの通りまるで駄目な男なので……助っ人が欲しかったのです。しかしこれだけは信じて欲しいのですがあなた様への愛は確かなものでした」うげ、そこは真実なのかよ。
王族自ら出向くということはたぶん何かしら厄介ごとがあるのだろう。
しかし仮にとは言え舎弟にしてしまったのだ。最後まで面倒を見るのが筋ってものだろう。それにこれはあたしの勘だがこいつは良い王様になれる素養はあると思う。
「分かった、最後まで付き合ってやるよ。舎弟の面倒見るのは親分の責任だからな」
「ありがたいお言葉です。しかし1つ……」
「なんだよ? はっきり言えよ」
「ロレンツィオ叔父様を決して怒らせないでほしいのです」
「なんでだよ。多少のことでは感情の起伏が激しくなるタイプには見えなかったぞ?」
「それが実は……」
ローズマリー一行は全員が覚悟を決めた。
ロレンツィオの屋敷は運河を挟んで街の南側の大きな丘の上にそびえ立っていた。丘はの中腹は段々畑になっており登りきると大きな庭園があった。門では既にメイドらしき人物が待機して豪奢な馬車を準備していた。
「メイド長のザリナと申します。本日はお客様のお世話をさせていただきます」
「よろしくな」
「俺は馬車には乗らないぞ」そういえばエンデュミオンは乗り物恐怖症だったな。晩餐の時のネタにしてやろう。
「エンデュミオン……あなたったらクリフトの言ったことを忘れたの?今回ばかりは我慢してもらうわよ」
「ふっ、そうだぞ。相棒よ。相手はゆっくりと庭園を見せるために馬車をわざわざ用意したのだから。そうだろ、ザリナとやら?」
「おっしゃる通りでございます」
「僕からもお願いします。エンデュミオン……さん」
「ちっ仕方ねえな」渋々エンデュミオンは了解した。
庭園を堪能したあと屋敷に招かれた。庭園には色とりどりの花とハーブ類が植えてあるのか五感に訴えるような美しさがあった。
「ようこそ!我が屋敷へ、庭園はどうでしたか?」そう言ってロレンツィオは皆と握手を交わした。
「薬草も栽培されているのですね、良い匂いでした」セレーナがあたしの代わりに答えてくれた。正直薬草の知識などまったくないので助かった。
「ふっ、我がベルファイア家のものより格段に素晴らしかったです」
「それは良かった。では晩餐を私自ら振る舞うのでお楽しみに」ロレンツィオは言った。だが皆愛想笑いをするだけだった。
「それはた、楽しみですね、叔父様」とクリフト。
「ロレンツィオ様自らお作りになられるとは楽しみです……」とセレーナ。
そしてクリフトの命運をかけた晩餐が始まった。
ロレンツィオがコック帽を被り、エプロンを着る。そして水で手を洗い終えると軽快な音をたてながら食べ物を刻んでいく。かなり手慣れた手つきだ。そしてそれを炒め始めた。火はすでにメイドのザリナにつけさせていたようだ。
そして十数分後料理は完成した。皆緊張から声がでなかった。
対照的にロレンツィオは陽気だった。
「さあ召し上がれリンデ地鶏のキャロリーヌソースのハーブ蒸し焼きだ、もう数ヶ月は故郷の味を楽しめていないようですから特別に取り寄せました」
確かに使われている食材は全て一流に見えた。しかし味はと言うと……。
「どうだね? 皆さん美味しいでしょう?」
「た、確かに中々味わえないですね、これは……」セレーナが取り繕った。
「私はね、昔は料理人になりたかったのですよ。彼らは魔法の如く魅惑的な料理を作り出す。残念ながらリリンツェ家の長男であった私は家督を継ぐ羽目になりましたが、こうして賓客には礼を尽くしているのです。皆さんそれはそれは美味しいと答えてくれるのですよ。この前来た首都の高齢の貴族は上手さの為に気絶してしまいましたよ」
「不味い」ローズマリーは呟いた。
「え? 聖女様、何とおっしゃられたのですか?」
「不味いって言ってんだよ、この溝泥料理が!」
……一瞬その場にいたものが全員凍りついた。ローズマリーはなおも続けて言う。
「あんたの作る料理は食べ物に対する愛がこれっぽっちも感じられない。この皿の可哀想な鳥の肉を食ってみろ! 不味くって喰えやしない」
「き、き、貴様、許さんぞ! 我が至高の料理を馬鹿にしおって」
「じゃあ味見はしたことあるのかよ!」
「する必要がない! 執事やメイドたちは上手いと言ってくれているからな! 貴様の舌がおかしいのだ! 珍妙な服の小娘が!」
ブチッ! ローズマリーの堪忍袋の緒が切れた。一直線にロレンツィオに近づいていく。
「おい! 止めてくれ! 聖女様!」クリフトが足に縋りつくもなおも足を止めない。
そしてローズマリーはレビの村で開発した対人用必殺技ビリビリ拳、略してビリケンをロレンツィオの横っ面に食らわせた。
ロレンツィオは厨房の奥にふっ飛ばされていった。
こうしてオルケイア国第三王子クリフトは絶望するのであった。
「ああ、私いや、僕はオルケイア国第三王子クリフトその人だよ」クリフトは今まで被っていた仮面を外した。
「じゃあこの間の野宿の時は本当に天幕張ってベッドで眠るもんだと本気で思ってたのか?」ローズマリーが容赦なく問いただす。
「はい……その通りです、大賢者様」
「お前があたしに付きまとった理由が知りたい。あれかあたしの力で王様を脅そうとしていたとかか?」
「いえ、僕はこの通りまるで駄目な男なので……助っ人が欲しかったのです。しかしこれだけは信じて欲しいのですがあなた様への愛は確かなものでした」うげ、そこは真実なのかよ。
王族自ら出向くということはたぶん何かしら厄介ごとがあるのだろう。
しかし仮にとは言え舎弟にしてしまったのだ。最後まで面倒を見るのが筋ってものだろう。それにこれはあたしの勘だがこいつは良い王様になれる素養はあると思う。
「分かった、最後まで付き合ってやるよ。舎弟の面倒見るのは親分の責任だからな」
「ありがたいお言葉です。しかし1つ……」
「なんだよ? はっきり言えよ」
「ロレンツィオ叔父様を決して怒らせないでほしいのです」
「なんでだよ。多少のことでは感情の起伏が激しくなるタイプには見えなかったぞ?」
「それが実は……」
ローズマリー一行は全員が覚悟を決めた。
ロレンツィオの屋敷は運河を挟んで街の南側の大きな丘の上にそびえ立っていた。丘はの中腹は段々畑になっており登りきると大きな庭園があった。門では既にメイドらしき人物が待機して豪奢な馬車を準備していた。
「メイド長のザリナと申します。本日はお客様のお世話をさせていただきます」
「よろしくな」
「俺は馬車には乗らないぞ」そういえばエンデュミオンは乗り物恐怖症だったな。晩餐の時のネタにしてやろう。
「エンデュミオン……あなたったらクリフトの言ったことを忘れたの?今回ばかりは我慢してもらうわよ」
「ふっ、そうだぞ。相棒よ。相手はゆっくりと庭園を見せるために馬車をわざわざ用意したのだから。そうだろ、ザリナとやら?」
「おっしゃる通りでございます」
「僕からもお願いします。エンデュミオン……さん」
「ちっ仕方ねえな」渋々エンデュミオンは了解した。
庭園を堪能したあと屋敷に招かれた。庭園には色とりどりの花とハーブ類が植えてあるのか五感に訴えるような美しさがあった。
「ようこそ!我が屋敷へ、庭園はどうでしたか?」そう言ってロレンツィオは皆と握手を交わした。
「薬草も栽培されているのですね、良い匂いでした」セレーナがあたしの代わりに答えてくれた。正直薬草の知識などまったくないので助かった。
「ふっ、我がベルファイア家のものより格段に素晴らしかったです」
「それは良かった。では晩餐を私自ら振る舞うのでお楽しみに」ロレンツィオは言った。だが皆愛想笑いをするだけだった。
「それはた、楽しみですね、叔父様」とクリフト。
「ロレンツィオ様自らお作りになられるとは楽しみです……」とセレーナ。
そしてクリフトの命運をかけた晩餐が始まった。
ロレンツィオがコック帽を被り、エプロンを着る。そして水で手を洗い終えると軽快な音をたてながら食べ物を刻んでいく。かなり手慣れた手つきだ。そしてそれを炒め始めた。火はすでにメイドのザリナにつけさせていたようだ。
そして十数分後料理は完成した。皆緊張から声がでなかった。
対照的にロレンツィオは陽気だった。
「さあ召し上がれリンデ地鶏のキャロリーヌソースのハーブ蒸し焼きだ、もう数ヶ月は故郷の味を楽しめていないようですから特別に取り寄せました」
確かに使われている食材は全て一流に見えた。しかし味はと言うと……。
「どうだね? 皆さん美味しいでしょう?」
「た、確かに中々味わえないですね、これは……」セレーナが取り繕った。
「私はね、昔は料理人になりたかったのですよ。彼らは魔法の如く魅惑的な料理を作り出す。残念ながらリリンツェ家の長男であった私は家督を継ぐ羽目になりましたが、こうして賓客には礼を尽くしているのです。皆さんそれはそれは美味しいと答えてくれるのですよ。この前来た首都の高齢の貴族は上手さの為に気絶してしまいましたよ」
「不味い」ローズマリーは呟いた。
「え? 聖女様、何とおっしゃられたのですか?」
「不味いって言ってんだよ、この溝泥料理が!」
……一瞬その場にいたものが全員凍りついた。ローズマリーはなおも続けて言う。
「あんたの作る料理は食べ物に対する愛がこれっぽっちも感じられない。この皿の可哀想な鳥の肉を食ってみろ! 不味くって喰えやしない」
「き、き、貴様、許さんぞ! 我が至高の料理を馬鹿にしおって」
「じゃあ味見はしたことあるのかよ!」
「する必要がない! 執事やメイドたちは上手いと言ってくれているからな! 貴様の舌がおかしいのだ! 珍妙な服の小娘が!」
ブチッ! ローズマリーの堪忍袋の緒が切れた。一直線にロレンツィオに近づいていく。
「おい! 止めてくれ! 聖女様!」クリフトが足に縋りつくもなおも足を止めない。
そしてローズマリーはレビの村で開発した対人用必殺技ビリビリ拳、略してビリケンをロレンツィオの横っ面に食らわせた。
ロレンツィオは厨房の奥にふっ飛ばされていった。
こうしてオルケイア国第三王子クリフトは絶望するのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる