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さようなら
しおりを挟む「まだ一緒にいてくれ。俺の本当の恋人になってくれ!」
そう言うあんたの顔は真っ赤で冗談だとは思えなかった。
ダメだ。離れなきゃ。この人から。俺では釣り合わない。他にいい人がいる。でも嬉しいな。離れたくないな。俺も。
俺は心からあふれでる想いに蓋をしてあんたにに言う。
「は?何言ってるんだ?これで契約は終了。あんたとの恋人ごっこも終わりだ。こっちは契約があったから優しくしただけ、勘違いするな。」
あんたの顔は悲しみを通り越して絶望に変わった。
あーそんな顔しないで愛しい人。あんたにはきっと俺よりもふさわしい人がいる。俺のことは一時の気の迷いだよ。
俺は何でも屋だ。その名の通りなんでもやる。俺は人殺しも頼まれたらやる。あんたに触れる手も血まみれなんだ。カイン、だから俺を忘れて。幸せになって。俺じゃなくてもあんたを大切にするやつはたくさんいるよ。ね、カイン
さようなら
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