吸血鬼の花嫁です

蘭桜

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二章

異世界

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「分かりました……では、満月の夜に迎えに行きます」
怖い…だけど…こうするしかない…
「はい」
満月まであと一週間……
この一週間何しようかな……


…一週間後……
今日の夜は満月だ、きっと迎えにくる……
そうだよね、自分で決めたんだから、
自分が決めたことに後悔はしない…
いや後悔してるよー!しまくってるよー!!
でも私のせいで死ぬのはいやだ、だから……私は…



そろそろくるのかな
午後11時……もしかしたらこない……のかな?
それはそれでホッとする
でも……まさか……死んだとかじゃない……よ…ね? 
大丈夫だよね……
トントントン
誰かが扉をノックしてくる
「雪、お迎えよ…」
来たんだ…
「今行くよ」
大丈夫
大丈夫
大丈夫…
ゆっくり玄関に行くとシャルさんがいた
「では、参りましょうか…」
「はい…」
そっと手をさしのべてきたのでその上に手をおくとエスコートしてくれた
玄関をでると周りが真っ黒になった
えっ?
「目をつぶって下さいね」
「は、はい」
ギュッと目をつぶると周りが光り始めた


「目を開けて大丈夫ですよ」
「えっ」
言われたとおり目を開けて周りを見渡すと黒いお城があった
お城っ!?
「え、すご…い」
「あー疲れた……」
えっ、今の誰?
「これ以外と魔力使うから使いたくねぇーんだよな…」
ん?気のせいすごい紳士的な感じから…
「何つったんてんだ?入るぞ」
えっ?
「ここが俺の家だ」
ん?
「えっ、お城…」
「言ってなかったか…俺吸血鬼の王子だから」
えっ聞いてませんけど!!
「あとお前の両親の前では、キャラ演じてたんだから、俺のキャラは、紳士じゃないからな」
えーやっぱりーだよねー
「えっあ、はい」
「明日は結婚式だ、今日はゆっくり休め…お前の部屋にシキが案内する」
シキ?
「シキはお前専属のメイドだよ」
「えっ!」
「シキ」
シャルさんが呼ぶと黒い陰が現れた
「お呼びでしょうか」
黒い陰から声が聞こえる
「お前の主人になる雪だ」
「承知いたしました」
「お嬢様こちらへどうぞ」
「あ、はい」
「明日は結婚式忘れるなよ」
「は、はい」

この先やっていけるのかな私……
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