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二章
2-26.騒動の終わりと不気味なメイド
突如、地面が激しく揺れ始めた。
学園の地下深くから、とてつもない魔力の奔流ほんりゅうが噴き上がってくる。
「これはまさか……!? 地下大空洞の封印が解かれたとでもいうのか!?」
あのマグナス学園長が、初めて焦りの表情を見せた。
直後、地面が眩い青い光と共に砕け散る。
光の中からゆっくりと浮上してきたのは――一抱えもある巨大な『青い結晶体』。
そして、その傍らには優雅に微笑むアシュレイの姿があった。
その姿はいつもの様に人形の様に美しかった。
だが、最後に見た咳き込んでいた姿とは、決定的に何かが違っていた。
アシュレイは優雅に扇の魔道具を広げ、ふわりと宙に浮いていたのだ。
「ごきげんよう、マグナス学園長。そして皆様」
「アシュレイ……さん?」
「貴様……! どうやって『賢者の涙』を!」
マグナスが声を荒らげる。
彼が傍らに侍らせているもの。それこそが学園の膨大な魔力を支える源泉であり、本物の『賢者の涙』だった。
「ええ。エミリオ君たちが派手に暴れてくれたおかげで、番犬(学園長)の目が逸れましたからね。セキュリティを突破するのは簡単でしたよ」
アシュレイは愛おしそうに巨大な結晶体を撫でた。
その結晶からは、大気を振動させるほどの魔力が溢れ出ている。
「……ふふ、あはははは!」
崩落した庭園、眩い青い光を放つ巨大な『賢者の涙』を傍らに、アシュレイは高らかに笑った。
その体からは、この国の人間が持ち得ない、異質な魔力の波動が渦巻いている。
「アシュレイ……さん? 魔法が使えるんですか……?」
呆然とするラヴィエルに、アシュレイは優雅に、どこか寂しげな微笑を向けた。
「ええ。驚かせたね。私の国では、魔法はそれほど珍しいものではないのよ。……もっとも、この国の『二人の化け物』が強すぎるせいで、魔法という文化そのものがこの地では育たなかったようだけどね」
アシュレイの視線が、マグナスと、瓦礫から這い上がってきたリゼルに向けられる。
「貴様……」
「マグナス学園長。私は正当に我が国の『資源』を回収しに来ただけですよ」
アシュレイはラヴィエルに向き直り、手を差し出した。
「もしよければ、私の国に来ないかい? 貴方のその瞳、こんな窮屈な場所で腐らせるにはあまりに惜しい」
差し出された手。リゼルが飛び出そうとしたのをラヴィエルは震える手をのばして止めた。
そして静かに首を振った。
「……いけないよ、アシュレイさん。僕は、まだここで学ばなきゃいけないことがあるから」
その拒絶に、アシュレイは意外そうに目を細め、やがて満足そうに微笑んだ。
「……そう。残念。でも、君らしい」
アシュレイはふわりと上昇し、巨大な『賢者の涙』の横に並んだ。
そして――その視線を、地面に崩れ落ちているエミリオに向けた。
「なら、代わりに彼を貰っていこうか」
「え……?」
アシュレイが指先を振るう。
風が巻き起こり、エミリオの体がふわりと宙に浮いた。
「う、あ……?」
放心状態のエミリオは抵抗もできず、そのままアシュレイの隣へと引き寄せられる。
「なっ、エミリオ君!? 何をするんですかアシュレイさん!!」
「君も分かっているだろう? 貴族を3人も殺した彼がこの国に残れば、待っているのは『極刑』のみだ」
アシュレイは事実を告げた。
殺人鬼に堕ちたエミリオに、この国での未来はない。
「でも、私の国なら違う。倫理観にとらわれない優秀な研究者は歓迎される。……『ゴミ』として処分されるよりは、彼にとっても幸せじゃないかな?」
アシュレイの背後に、巨大な転移門ゲートが口を開く。
彼は『賢者の涙』と『エミリオ』という二つの獲物を従え、最後にラヴィエルを見下ろした。
「返してほしければ、追いかけておいで。私の国へ」
閃光が走り、転移門が光を放つ。
「待ていッ!! 賢者の涙を持って行かせるわけにはいかん!!」
マグナスが吼えた。
学園の、いやこの国の魔力基盤そのものだ。みすみす他国の、それも若造に持ち逃げさせるわけにはいかない。
マグナスの全身から、老体とは思えぬ凄まじい魔力が噴き上がる。
「ラヴィエル様を傷つけた元凶が……おめおめと帰れると思うなよ!!」
同時に、リゼルも咆哮した。
エミリオへの怒りは、より巨大な悪意であるアシュレイへと転換された。ラヴィエルに血を流させた原因、そのすべてを排除する。
「消えろぉぉぉッ!!」
最強の魔法使いによる『重力崩壊グラビティ・コラプス』と、最強の筋肉による『音速の拳』。
二つの必殺の一撃が、同時にアシュレイへと殺到する。
「……くっ、野蛮な人たち!」
アシュレイは優雅な笑みを消し、咄嗟に『賢者の涙』に手で触れた。
自身の魔力だけでは、この二人の化け物の攻撃は防げない。この巨大な結晶の力を、直接体に流し込むしかない。
ジュッ……!!
「ぐ、ぅ……ッ!!」
アシュレイの美しい顔が苦悶に歪んだ。
膨大すぎる魔力が肉体を蝕む。着ていた制服が焼かれ、白磁のような肌が赤く焼けただれ、煙が上がった。
それでも彼は、扇を一閃させた。
ドゴォォォォォォォンッ!!
青い閃光が、重力と拳を受け止める。
だが、防ぎきれない。
マグナスの重圧がアシュレイの膝を折らせ、リゼルの衝撃波が障壁ごと彼を吹き飛ばそうとする。
「はぁ、はぁ……ッ! さすがは化け物……!」
「終わりじゃ若造! その体で賢者の魔力には耐えられん!」
「死ねぇぇぇッ!!」
アシュレイの手が炭化していく。限界だ。
リゼルの拳が、無防備になったアシュレイの顔面を捉える――
(あ、アシュレイさん!)
ラヴィエルの思考よりも先に、体が反応してしまった。
瞬間、音が消えた。
マグナスが放った『重力崩壊』
そして、アシュレイの『賢者の涙』の青白い暴走エネルギー。
その両方が、ラヴィエルの瞳へ吸い込まれるように「喰われて」消滅したのだ。
「なッ……!? 馬鹿な、ワシの魔法を……それに賢者の魔力まで『喰った』だと!?」
マグナスが驚愕に目を見開く。
防御したのではない。霧散させたのでもない。ラヴィエルの『アンチ・マギア』は、場を支配していた二つの破壊的エネルギーを、あとかたもなく飲み込んでしまったのだ。
「――っ!?」
(――う、ぁ……)
世界がグルグルと回る。
マグナス学園長の本気の魔法と、賢者の涙の原初の魔力。
その二つを同時に飲み込んだ代償は大きすぎた。許容量を超えた熱が、全身を駆け巡り、内側から焼き尽くすようだ。
「あ……」
プツン、と。
意識の糸が切れた。
ラヴィエルの目から光が消え、糸の切れた人形のように崩れ落ちる。
「ラヴィエル様ッ!!」
リゼルは目の前のアシュレイを殴ることなど、もはや頭になかった。
即座に踵を返し、地面に叩きつけられる寸前の主の体へと滑り込む。
「ラヴィエル様! ラヴィエル様! お気を確かに!」
リゼルの腕の中でぐったりとしているラヴィエルを見て、アシュレイは感嘆の息を漏らした。
痛みで歪んでいた顔には、今や歓喜の色しかない。
彼が介入しなければ自分は間違いなく死んでいた。いや、それどころか、暴走していた魔力すら鎮めてくれたのだ。
さらに放心していたエミリオは状況に呆気に取られてつぶやいた。
「すごい……」
アシュレイの背後で、転移門が完全に開く。
彼は『賢者の涙』と、エミリオと共に、光の中へと後退した。
リゼルは動けない。今この腕の中にいる、高熱を出して気を失った主を置いて、追撃などできるはずもなかった。
「今回は諦めるよ。……でも」
アシュレイは最後に、リゼルの腕の中で眠るラヴィエルを熱っぽく見つめ、告げた。
「次に会う時は、必ず連れ去らせてもらうからね」
♢
月が雲に隠れ、学園は深い静寂に包まれていた。
半壊した庭園周辺ではマグナスや駆けつけた騎士団が事後処理に追われているが、リゼルにとってそんなことはどうでもよかった。
彼は主を抱きかかえ、誰の許可も得ず、最短距離で寮の自室へと戻っていた。
「……っ、う……」
ベッドに寝かせられたラヴィエルが、苦しげにうめき声を上げる。
高熱だ。
二つの巨大な魔力を飲み込んだ代償。体内で処理しきれない魔力が熱となって、ラヴィエルの華奢な体を内側から焼いているのだ。
「すぐに、楽にして差し上げます」
リゼルは甲斐甲斐しく濡れタオルを用意し、ラヴィエルの額に乗せた。
そして、洗面器の水に浸した布を固く絞り、ラヴィエルの手を取る。
――エミリオのナイフを掴んだ、右手だ。
マグナスの魔法ですでに傷は塞がっている。
だが、そこにはべっとりと赤い血がこびりついていた。
リゼルは祈るように、その指の一本一本を丁寧に拭っていく。
「……私の、不始末です」
血を拭き取り、白さを取り戻したその掌に、リゼルは額を押し付けた。
「私がもっと早く、あの眼鏡を殺していれば……あの女狐を消し炭にしていれば……貴方が傷つくことも、こんなに苦しむこともなかった」
ギリ、と。
リゼルの奥歯が鳴る音が、静かな部屋に響いた。
悔やんでも悔やみきれない。最強の筋肉も、最強の魔力も、主を守れなければ何の意味もないゴミだ。
「……ん……リゼル……?」
熱に浮かされた瞳が、うっすらと開く。
「ラヴィエル様! 気がつかれましたか?」
「ここは……」
「お部屋です。……2人は逃しました。申し訳ありません」
リゼルが沈痛な面持ちで謝罪する。
けれど、ラヴィエルは力なく首を振った。
「ううん……リゼルが無事で、よかった……」
「ッ……!」
この期に及んで、自分の心配など。
その優しさが、今は痛いほどにリゼルの胸を締め付けた。
「それに、ちょっとホッとしてる……。やったことは許されないことだけど、やっぱり2人は僕と仲良くしてくれていたから……」
ラヴィエルの瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちた。
裏切られた悲しみよりも、友人を失った喪失感。そのあまりに純粋で美しい涙が、リゼルの胸を抉った。
(ああ、貴方は……私が慰める隙さえないほど、お優しい)
「……ラヴィエル様」
リゼルはラヴィエルの掌に、吸いつくような口づけを落とした。
傷跡があった場所に、熱い舌を這わせる。
「ん…くすぐったいよ、リゼル……」
「熱が……引かないようですね」
リゼルの瞳が、怪しく光った。
彼はラヴィエルの乱れたシャツのボタンに手をかける。
「魔力による熱です。……外部から『排出』させなければ、体がおかしくなってしまう」
「え……?」
「私が手伝います。……いけませんか?」
拒否など許さないような、けれど縋り付くような切実な響き。
リゼルの大きな手が、ラヴィエルのシャツをはだけさせ、熱を帯びた白い肌を露わにする。
汗ばんだ鎖骨に、リゼルが噛みつくように唇を寄せた。
「ぁ……っ!」
「確かめさせてください……貴方がここにいると。私の腕の中に、生きて存在していると……」
失いかけた恐怖を塗りつぶすように、リゼルはラヴィエルの唇を塞いだ。
「んっ、ぁ……む、ぅ……ッ!」
絡み合う舌。
高熱を発するラヴィエルの口内は蕩けるように熱く、リゼルの理性を焼き切るには十分すぎた。
何度も角度を変え、唾液を貪り、息継ぎの暇さえ与えない。
「ぁ、は、ぁッ! リ、ゼル、だめ、おかしく、なる……ッ!」
唇が離れた瞬間、ラヴィエルの口から甘い悲鳴が漏れた。
瞳は潤み、焦点が定まらない。魔力の暴走による熱と、情欲の熱が混ざり合い、ラヴィエルの全身を桜色に染め上げている。
「おかしくなってください。今の貴方には、それが必要です」
リゼルはベッドの脇に用意していた洗面器に手を伸ばした。
氷が浮かぶ、キンと冷えた水。
そこに自らの大きな手を沈め、十分に冷やす。
「ひっ……!」
冷え切ったリゼルの手が、火照ったラヴィエルの額と首筋にピタリと当てられた。
ジュッ、と音がしそうなほどの温度差。
「つ、冷たい、よぉ……ッ!」
「熱を逃がすのです。……ですが、これだけでは足りない」
リゼルは冷やした左手でラヴィエルの首筋を愛撫しながら――もう片方の、熱を帯びた右手で、ラヴィエルのズボンの中に侵入した。
「あッ!? や、あぁぁぁっ!!」
ラヴィエルの腰が大きく跳ねた。
首筋には氷のような冷たさ。
そして下半身には、リゼルの熱く荒々しい指の感触。
脳が処理しきれない寒暖差の刺激に、ラヴィエルは声にならない声を上げた。
「あぁっ、あ、あ、いやぁッ! リゼル、そこ、だめ、あぁぁぁっ!」
「……こんなに硬くなっている。魔力が逃げ場を求めている証拠です」
「ちが、う、うあぁっ! ひ、ゃうッ!」
リゼルの指が、鈴口から溢れる蜜を塗り広げ、敏感な部分を執拗に擦り上げる。
魔力を喰らいすぎた体は、感覚が鋭敏になりすぎていた。
ただ触れられるだけで、稲妻に打たれたような快感が走り抜ける。
「だめ、だめぇッ! そんなに激しく、あ、あ、イッちゃう、リゼル、こわれ、ちゃうぅぅッ!」
「壊れません。私が治します。……もっと、声を聞かせてください」
リゼルは再び左手を氷水に浸し、今度はラヴィエルの胸元――心臓の上あたりに冷たい手を這わせた。
同時に、下半身を扱く速度を速める。
「ひぃぃッ! つめた、あつ、い、あ、あ、あああぁぁぁッ!!」
ラヴィエルの喉から、聞いたこともないような甲高い嬌声がほとばしる。
涙でぐしゃぐしゃになった顔を左右に振り、シーツを握りしめて耐えようとするが、リゼルの技がそれを許さない。
「はぁ、はぁ、ラヴィエル様……貴方が愛おしい。こんなにも大切なのに……」
リゼルはラヴィエルの耳元で、懺悔のように囁いた。
「また貴方を危険な目に合わせてしまった。……私は万死に値する。貴方が望むなら、どんな罰でも受けます」
「あ、ぁッ、ばつ、なんて……いら、ない、から……っ!」
「いいえ、必要です。貴方を守れない私など……」
リゼルの額に青筋がうかぶ。そして指で、ラヴィエルの一番感じるところを強く弾いた。
「ひぃぃぃッ!! イ、イくッ! リゼル、でる、でちゃうぅぅッ!!」
ラヴィエルの体が弓なりに反り、白濁した熱い飛沫が勢いよくリゼルの手を汚した。
同時に、体内に溜まっていた過剰な魔力が、快感と共に放出される。
「はぁ、はぁ、ぁ……っ」
絶頂の余韻に震えるラヴィエル。
ラヴィエルの瞳には過剰に吸い込んだ魔力が2人の周りをキラキラと輝くように漂い空気中に消えていく様が見えた。
リゼルはその体を抱きしめ、何度も何度も、髪や頬にキスを落とした。
まるで宝物を扱うように。けれど、絶対に奪われないようにと、執着を込めて。
「……誓います」
リゼルは、ラヴィエルの潤んだ瞳を真っ直ぐに見つめた。
「絶対に、今後一生傷つけさせません。この命に代えても、貴方を守り抜く」
「……いっしょう?」
ラヴィエルが、涙に濡れた瞳でリゼルを見上げる。
友人が去ってしまった孤独と、リゼルに愛される安堵が入り混じった、縋るような瞳。
「……なら、ずっとそばにいてね。約束だよ」
「ッ……!」
その言葉は、リゼルにとってどんな魔法よりも強力な『呪い(契約)』だった。
リゼルはラヴィエルの小さな手を自分の掌で包み、祈るように額を合わせた。
「ええ……約束です。地獄の果てまで、お供します」
二人の手が固く結ばれる。
部屋には二人の荒い呼吸音と、さらに深くなる絆の熱だけが続いていった。
第2章 完
学園の地下深くから、とてつもない魔力の奔流ほんりゅうが噴き上がってくる。
「これはまさか……!? 地下大空洞の封印が解かれたとでもいうのか!?」
あのマグナス学園長が、初めて焦りの表情を見せた。
直後、地面が眩い青い光と共に砕け散る。
光の中からゆっくりと浮上してきたのは――一抱えもある巨大な『青い結晶体』。
そして、その傍らには優雅に微笑むアシュレイの姿があった。
その姿はいつもの様に人形の様に美しかった。
だが、最後に見た咳き込んでいた姿とは、決定的に何かが違っていた。
アシュレイは優雅に扇の魔道具を広げ、ふわりと宙に浮いていたのだ。
「ごきげんよう、マグナス学園長。そして皆様」
「アシュレイ……さん?」
「貴様……! どうやって『賢者の涙』を!」
マグナスが声を荒らげる。
彼が傍らに侍らせているもの。それこそが学園の膨大な魔力を支える源泉であり、本物の『賢者の涙』だった。
「ええ。エミリオ君たちが派手に暴れてくれたおかげで、番犬(学園長)の目が逸れましたからね。セキュリティを突破するのは簡単でしたよ」
アシュレイは愛おしそうに巨大な結晶体を撫でた。
その結晶からは、大気を振動させるほどの魔力が溢れ出ている。
「……ふふ、あはははは!」
崩落した庭園、眩い青い光を放つ巨大な『賢者の涙』を傍らに、アシュレイは高らかに笑った。
その体からは、この国の人間が持ち得ない、異質な魔力の波動が渦巻いている。
「アシュレイ……さん? 魔法が使えるんですか……?」
呆然とするラヴィエルに、アシュレイは優雅に、どこか寂しげな微笑を向けた。
「ええ。驚かせたね。私の国では、魔法はそれほど珍しいものではないのよ。……もっとも、この国の『二人の化け物』が強すぎるせいで、魔法という文化そのものがこの地では育たなかったようだけどね」
アシュレイの視線が、マグナスと、瓦礫から這い上がってきたリゼルに向けられる。
「貴様……」
「マグナス学園長。私は正当に我が国の『資源』を回収しに来ただけですよ」
アシュレイはラヴィエルに向き直り、手を差し出した。
「もしよければ、私の国に来ないかい? 貴方のその瞳、こんな窮屈な場所で腐らせるにはあまりに惜しい」
差し出された手。リゼルが飛び出そうとしたのをラヴィエルは震える手をのばして止めた。
そして静かに首を振った。
「……いけないよ、アシュレイさん。僕は、まだここで学ばなきゃいけないことがあるから」
その拒絶に、アシュレイは意外そうに目を細め、やがて満足そうに微笑んだ。
「……そう。残念。でも、君らしい」
アシュレイはふわりと上昇し、巨大な『賢者の涙』の横に並んだ。
そして――その視線を、地面に崩れ落ちているエミリオに向けた。
「なら、代わりに彼を貰っていこうか」
「え……?」
アシュレイが指先を振るう。
風が巻き起こり、エミリオの体がふわりと宙に浮いた。
「う、あ……?」
放心状態のエミリオは抵抗もできず、そのままアシュレイの隣へと引き寄せられる。
「なっ、エミリオ君!? 何をするんですかアシュレイさん!!」
「君も分かっているだろう? 貴族を3人も殺した彼がこの国に残れば、待っているのは『極刑』のみだ」
アシュレイは事実を告げた。
殺人鬼に堕ちたエミリオに、この国での未来はない。
「でも、私の国なら違う。倫理観にとらわれない優秀な研究者は歓迎される。……『ゴミ』として処分されるよりは、彼にとっても幸せじゃないかな?」
アシュレイの背後に、巨大な転移門ゲートが口を開く。
彼は『賢者の涙』と『エミリオ』という二つの獲物を従え、最後にラヴィエルを見下ろした。
「返してほしければ、追いかけておいで。私の国へ」
閃光が走り、転移門が光を放つ。
「待ていッ!! 賢者の涙を持って行かせるわけにはいかん!!」
マグナスが吼えた。
学園の、いやこの国の魔力基盤そのものだ。みすみす他国の、それも若造に持ち逃げさせるわけにはいかない。
マグナスの全身から、老体とは思えぬ凄まじい魔力が噴き上がる。
「ラヴィエル様を傷つけた元凶が……おめおめと帰れると思うなよ!!」
同時に、リゼルも咆哮した。
エミリオへの怒りは、より巨大な悪意であるアシュレイへと転換された。ラヴィエルに血を流させた原因、そのすべてを排除する。
「消えろぉぉぉッ!!」
最強の魔法使いによる『重力崩壊グラビティ・コラプス』と、最強の筋肉による『音速の拳』。
二つの必殺の一撃が、同時にアシュレイへと殺到する。
「……くっ、野蛮な人たち!」
アシュレイは優雅な笑みを消し、咄嗟に『賢者の涙』に手で触れた。
自身の魔力だけでは、この二人の化け物の攻撃は防げない。この巨大な結晶の力を、直接体に流し込むしかない。
ジュッ……!!
「ぐ、ぅ……ッ!!」
アシュレイの美しい顔が苦悶に歪んだ。
膨大すぎる魔力が肉体を蝕む。着ていた制服が焼かれ、白磁のような肌が赤く焼けただれ、煙が上がった。
それでも彼は、扇を一閃させた。
ドゴォォォォォォォンッ!!
青い閃光が、重力と拳を受け止める。
だが、防ぎきれない。
マグナスの重圧がアシュレイの膝を折らせ、リゼルの衝撃波が障壁ごと彼を吹き飛ばそうとする。
「はぁ、はぁ……ッ! さすがは化け物……!」
「終わりじゃ若造! その体で賢者の魔力には耐えられん!」
「死ねぇぇぇッ!!」
アシュレイの手が炭化していく。限界だ。
リゼルの拳が、無防備になったアシュレイの顔面を捉える――
(あ、アシュレイさん!)
ラヴィエルの思考よりも先に、体が反応してしまった。
瞬間、音が消えた。
マグナスが放った『重力崩壊』
そして、アシュレイの『賢者の涙』の青白い暴走エネルギー。
その両方が、ラヴィエルの瞳へ吸い込まれるように「喰われて」消滅したのだ。
「なッ……!? 馬鹿な、ワシの魔法を……それに賢者の魔力まで『喰った』だと!?」
マグナスが驚愕に目を見開く。
防御したのではない。霧散させたのでもない。ラヴィエルの『アンチ・マギア』は、場を支配していた二つの破壊的エネルギーを、あとかたもなく飲み込んでしまったのだ。
「――っ!?」
(――う、ぁ……)
世界がグルグルと回る。
マグナス学園長の本気の魔法と、賢者の涙の原初の魔力。
その二つを同時に飲み込んだ代償は大きすぎた。許容量を超えた熱が、全身を駆け巡り、内側から焼き尽くすようだ。
「あ……」
プツン、と。
意識の糸が切れた。
ラヴィエルの目から光が消え、糸の切れた人形のように崩れ落ちる。
「ラヴィエル様ッ!!」
リゼルは目の前のアシュレイを殴ることなど、もはや頭になかった。
即座に踵を返し、地面に叩きつけられる寸前の主の体へと滑り込む。
「ラヴィエル様! ラヴィエル様! お気を確かに!」
リゼルの腕の中でぐったりとしているラヴィエルを見て、アシュレイは感嘆の息を漏らした。
痛みで歪んでいた顔には、今や歓喜の色しかない。
彼が介入しなければ自分は間違いなく死んでいた。いや、それどころか、暴走していた魔力すら鎮めてくれたのだ。
さらに放心していたエミリオは状況に呆気に取られてつぶやいた。
「すごい……」
アシュレイの背後で、転移門が完全に開く。
彼は『賢者の涙』と、エミリオと共に、光の中へと後退した。
リゼルは動けない。今この腕の中にいる、高熱を出して気を失った主を置いて、追撃などできるはずもなかった。
「今回は諦めるよ。……でも」
アシュレイは最後に、リゼルの腕の中で眠るラヴィエルを熱っぽく見つめ、告げた。
「次に会う時は、必ず連れ去らせてもらうからね」
♢
月が雲に隠れ、学園は深い静寂に包まれていた。
半壊した庭園周辺ではマグナスや駆けつけた騎士団が事後処理に追われているが、リゼルにとってそんなことはどうでもよかった。
彼は主を抱きかかえ、誰の許可も得ず、最短距離で寮の自室へと戻っていた。
「……っ、う……」
ベッドに寝かせられたラヴィエルが、苦しげにうめき声を上げる。
高熱だ。
二つの巨大な魔力を飲み込んだ代償。体内で処理しきれない魔力が熱となって、ラヴィエルの華奢な体を内側から焼いているのだ。
「すぐに、楽にして差し上げます」
リゼルは甲斐甲斐しく濡れタオルを用意し、ラヴィエルの額に乗せた。
そして、洗面器の水に浸した布を固く絞り、ラヴィエルの手を取る。
――エミリオのナイフを掴んだ、右手だ。
マグナスの魔法ですでに傷は塞がっている。
だが、そこにはべっとりと赤い血がこびりついていた。
リゼルは祈るように、その指の一本一本を丁寧に拭っていく。
「……私の、不始末です」
血を拭き取り、白さを取り戻したその掌に、リゼルは額を押し付けた。
「私がもっと早く、あの眼鏡を殺していれば……あの女狐を消し炭にしていれば……貴方が傷つくことも、こんなに苦しむこともなかった」
ギリ、と。
リゼルの奥歯が鳴る音が、静かな部屋に響いた。
悔やんでも悔やみきれない。最強の筋肉も、最強の魔力も、主を守れなければ何の意味もないゴミだ。
「……ん……リゼル……?」
熱に浮かされた瞳が、うっすらと開く。
「ラヴィエル様! 気がつかれましたか?」
「ここは……」
「お部屋です。……2人は逃しました。申し訳ありません」
リゼルが沈痛な面持ちで謝罪する。
けれど、ラヴィエルは力なく首を振った。
「ううん……リゼルが無事で、よかった……」
「ッ……!」
この期に及んで、自分の心配など。
その優しさが、今は痛いほどにリゼルの胸を締め付けた。
「それに、ちょっとホッとしてる……。やったことは許されないことだけど、やっぱり2人は僕と仲良くしてくれていたから……」
ラヴィエルの瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちた。
裏切られた悲しみよりも、友人を失った喪失感。そのあまりに純粋で美しい涙が、リゼルの胸を抉った。
(ああ、貴方は……私が慰める隙さえないほど、お優しい)
「……ラヴィエル様」
リゼルはラヴィエルの掌に、吸いつくような口づけを落とした。
傷跡があった場所に、熱い舌を這わせる。
「ん…くすぐったいよ、リゼル……」
「熱が……引かないようですね」
リゼルの瞳が、怪しく光った。
彼はラヴィエルの乱れたシャツのボタンに手をかける。
「魔力による熱です。……外部から『排出』させなければ、体がおかしくなってしまう」
「え……?」
「私が手伝います。……いけませんか?」
拒否など許さないような、けれど縋り付くような切実な響き。
リゼルの大きな手が、ラヴィエルのシャツをはだけさせ、熱を帯びた白い肌を露わにする。
汗ばんだ鎖骨に、リゼルが噛みつくように唇を寄せた。
「ぁ……っ!」
「確かめさせてください……貴方がここにいると。私の腕の中に、生きて存在していると……」
失いかけた恐怖を塗りつぶすように、リゼルはラヴィエルの唇を塞いだ。
「んっ、ぁ……む、ぅ……ッ!」
絡み合う舌。
高熱を発するラヴィエルの口内は蕩けるように熱く、リゼルの理性を焼き切るには十分すぎた。
何度も角度を変え、唾液を貪り、息継ぎの暇さえ与えない。
「ぁ、は、ぁッ! リ、ゼル、だめ、おかしく、なる……ッ!」
唇が離れた瞬間、ラヴィエルの口から甘い悲鳴が漏れた。
瞳は潤み、焦点が定まらない。魔力の暴走による熱と、情欲の熱が混ざり合い、ラヴィエルの全身を桜色に染め上げている。
「おかしくなってください。今の貴方には、それが必要です」
リゼルはベッドの脇に用意していた洗面器に手を伸ばした。
氷が浮かぶ、キンと冷えた水。
そこに自らの大きな手を沈め、十分に冷やす。
「ひっ……!」
冷え切ったリゼルの手が、火照ったラヴィエルの額と首筋にピタリと当てられた。
ジュッ、と音がしそうなほどの温度差。
「つ、冷たい、よぉ……ッ!」
「熱を逃がすのです。……ですが、これだけでは足りない」
リゼルは冷やした左手でラヴィエルの首筋を愛撫しながら――もう片方の、熱を帯びた右手で、ラヴィエルのズボンの中に侵入した。
「あッ!? や、あぁぁぁっ!!」
ラヴィエルの腰が大きく跳ねた。
首筋には氷のような冷たさ。
そして下半身には、リゼルの熱く荒々しい指の感触。
脳が処理しきれない寒暖差の刺激に、ラヴィエルは声にならない声を上げた。
「あぁっ、あ、あ、いやぁッ! リゼル、そこ、だめ、あぁぁぁっ!」
「……こんなに硬くなっている。魔力が逃げ場を求めている証拠です」
「ちが、う、うあぁっ! ひ、ゃうッ!」
リゼルの指が、鈴口から溢れる蜜を塗り広げ、敏感な部分を執拗に擦り上げる。
魔力を喰らいすぎた体は、感覚が鋭敏になりすぎていた。
ただ触れられるだけで、稲妻に打たれたような快感が走り抜ける。
「だめ、だめぇッ! そんなに激しく、あ、あ、イッちゃう、リゼル、こわれ、ちゃうぅぅッ!」
「壊れません。私が治します。……もっと、声を聞かせてください」
リゼルは再び左手を氷水に浸し、今度はラヴィエルの胸元――心臓の上あたりに冷たい手を這わせた。
同時に、下半身を扱く速度を速める。
「ひぃぃッ! つめた、あつ、い、あ、あ、あああぁぁぁッ!!」
ラヴィエルの喉から、聞いたこともないような甲高い嬌声がほとばしる。
涙でぐしゃぐしゃになった顔を左右に振り、シーツを握りしめて耐えようとするが、リゼルの技がそれを許さない。
「はぁ、はぁ、ラヴィエル様……貴方が愛おしい。こんなにも大切なのに……」
リゼルはラヴィエルの耳元で、懺悔のように囁いた。
「また貴方を危険な目に合わせてしまった。……私は万死に値する。貴方が望むなら、どんな罰でも受けます」
「あ、ぁッ、ばつ、なんて……いら、ない、から……っ!」
「いいえ、必要です。貴方を守れない私など……」
リゼルの額に青筋がうかぶ。そして指で、ラヴィエルの一番感じるところを強く弾いた。
「ひぃぃぃッ!! イ、イくッ! リゼル、でる、でちゃうぅぅッ!!」
ラヴィエルの体が弓なりに反り、白濁した熱い飛沫が勢いよくリゼルの手を汚した。
同時に、体内に溜まっていた過剰な魔力が、快感と共に放出される。
「はぁ、はぁ、ぁ……っ」
絶頂の余韻に震えるラヴィエル。
ラヴィエルの瞳には過剰に吸い込んだ魔力が2人の周りをキラキラと輝くように漂い空気中に消えていく様が見えた。
リゼルはその体を抱きしめ、何度も何度も、髪や頬にキスを落とした。
まるで宝物を扱うように。けれど、絶対に奪われないようにと、執着を込めて。
「……誓います」
リゼルは、ラヴィエルの潤んだ瞳を真っ直ぐに見つめた。
「絶対に、今後一生傷つけさせません。この命に代えても、貴方を守り抜く」
「……いっしょう?」
ラヴィエルが、涙に濡れた瞳でリゼルを見上げる。
友人が去ってしまった孤独と、リゼルに愛される安堵が入り混じった、縋るような瞳。
「……なら、ずっとそばにいてね。約束だよ」
「ッ……!」
その言葉は、リゼルにとってどんな魔法よりも強力な『呪い(契約)』だった。
リゼルはラヴィエルの小さな手を自分の掌で包み、祈るように額を合わせた。
「ええ……約束です。地獄の果てまで、お供します」
二人の手が固く結ばれる。
部屋には二人の荒い呼吸音と、さらに深くなる絆の熱だけが続いていった。
第2章 完
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すっごく面白かったです!
はじめはなんだこの話ꉂ🤣と思いながら読んでいたのですが、リゼルの格好に困惑しながらも人として信頼を重ねていく様子に感動しました。ラヴィエルとリゼル以外のキャラたちも個性的でみんな好きだな〜と思いながらどんどん読み進めてしまいました!
文章がとても読みやすくて、他作品などもあればぜひ読みたいです…!!
感想ありがとうございます!
そう言っていただけて本当に嬉しいです……!
実はこれが初作品なんです!
他にも書きたい物語はいくつかあるんですが、まずはリゼルたちの物語を最後までしっかり書き切りたいと思っています、ぜひ最終回までお付き合いいただけると幸いです。これからもよろしくお願いします!
きゃぴさん、素敵な感想ありがとうございます!
リゼルの愛と忠誠心に感動していただけて、作者として本当に嬉しいです😭✨
実は……いただいた感想が嬉しすぎて、承認する時に間違えて「ネタバレあり」のボタンを押してしまいました……!!
アルファポリスで初めての感想だったので、舞い上がって手が滑ってしまいました💦ネタバレじゃないのに隠してしまってごめんなさい!
「一気に読み進めるくらい」と言っていただけて、これからの執筆の励みになりました。
本当にありがとうございました!