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コルカタ編 本章
因果のいたずら
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まず、男の最優先事項は『家族』たちのことだった。最低限の危険意識は持ってこの場所――『本の虫』の拠点を訪れている。しかし、現状では旧知である僧侶が実質トップとして立つ組織だ。仮に敵対することとなろうとも、か弱い女性や子どもにまで手を出すような卑劣な相手ではない。それだけは信頼できた。だから無理に押し切られたとはいえ、女流や幼女の同行を、しぶしぶながらでも許可した、とも言える。
が、あの妖怪――教祖、ブヴォーム・ラージャンが現れたとなれば、話は別だ。彼が――彼と彼の連れてきた女神さまが組織を乗っ取ったからこそ、『本の虫』は『本の虫』という名で活動を始めた。そしてそのころには男は、その組織を抜けた後である。しかして、男はあの妖怪と、面識があった。それこそが、かの教祖が組織を乗っ取ろうと思い立ったきっかけでもあり、男が組織を抜ける原因でもあった抗争なのだった。
まあ、その話は置いておくこととして、ともあれ、男はあの妖怪の危険性を理解していた。その性格の残忍さも。目的のためならば、女子ども相手でも容赦はしないだろうという、その、無慈悲さも。
だから、逃げる。まずは、逃がす。『家族』と呼ぶべき者たちを。だが、あの妖怪が現れたのなら、僧侶たちのことも心配だ。なにより、置いてきてしまった少女が。ゆえに、女流と幼女、ふたりを逃がしてから戻って加勢する。その腹積もりであった。非力な男であれど、できることはあるだろうから。できることがなくとも、やらなければならないことは、あるはずだから。
「どこへ行くんです? コオリモリ」
ある一室に入った瞬間、出会い頭に、狙い澄ましたように、その声は――炎とともに振りかかった。
「おうわっ!」
頓狂に声を上げる、ただそれだけの男。その体に抱き着いて、とっさの力強さで押し倒し、不格好な回避をさせた幼女や、冷静に『異本』――『白鬼夜行 雪女之書』を発動させて炎を防いだ女流とはえらい違いである。
「行け! ラグナ! 相手は炎であろう! 余が抑える!」
「――解りました!」
男がどれだけ心を砕こうと、『家族』は――女流も幼女も、戦う覚悟を、すでに決めていた。だが、だからといって、簡単に折れるほど、男も素直ではない。
「いい、行け、ラグナ」
男を引っ張ろうとする幼女の手を優しく掴んで、そう言った。
「ハク! ク――フィロちゃんさんなら大丈夫――!」
「解ってる」
まだ、優男の炎と、それを防ぐ女流の氷はぶつかり合い、均衡を保っていた。その間隙に、男は瞬間、腰を降ろし、視線を下げて、合わせて、幼女に語る。
「あいつが――おまえが、聡明で、強くて、大丈夫なことは解っている。……でも俺は、おまえたちには、安全でいてほしい」
両肩を掴んで、まっすぐ目を見て、男は言う。それから、数秒。幼女がその言葉を咀嚼する時間を与えて――炎と氷が止んで、時間がないから。
「行け!」
幼女の、美しいスカイブルーの髪を撫でるように、頭を小突いて、押す。それから女流の、馬鹿みたいに馬鹿らしい着付けをした衣服をひとつまみ、引っ張って、
「ラグナを頼む、クレオパトラ」
後ろへ下がらせた。そこからは、嘆息が漏れる。
「やれやれ」
呆れたように呟いて、その決意を、再確認しないまま、女流は、まだ躊躇う幼女の手を引き、走った。
「いつの時代でも、男は格好をつけるものだのう」
馬鹿にするように言って、少しだけ、女流は笑う。
*
しゅん、と、俯き、幼女は走った。
「ハクは、私の気持ち、解ってくれてない」
愚痴をこぼす。
男の役に立ちたい。幼女はEBNAからこっち、ずっと一心にそれを願っていた。男に意思はなかったのかもしれない。それでも、幼女は救われていた。その事実を知ってなお、男はそれを、なんとも思っていなかった。たいしたことなどしていない。そして幼女の気持ちはともかくとして、実際に男は、たいしたことなどしていないのだから、男の無頓着さも、ある意味、当然だった。
だけど、そんなことこそ幼女には関係のないことである。ただただ、役に立ちたい。それは幼女の、男と一緒にいるための、存在理由。……そんなふうに思っていたのは、最初だけ。
幼女が抱いている感情は、そんな損得勘定を無視した、極めて自己中心的で、自己陶酔的で、手前勝手な自己満足だ。ただ、好きな人――愛する『家族』のためになにかしたいと思うことの、なにがおかしいのか。そしてそれを受け入れるのも、『家族』として――対等な間柄として、当然なのではないか。そう、思うのだ。
「いいや、解っておるよ、あの男は」
女流は、言う。幼女の懊悩にも、強く理解をしたうえで、そのように。
「きっと、そなたよりも解っておる。……『家族』であろう。己が思うことを、隠したり、言い淀んだり、相手を気遣って耐えることもない。好きにしておるだけだのう、あやつは」
「だったら私も、好きにしたい」
「すればよかろう」
「でも……」
女流は、幼女は本当に、良い子なのだと理解した。そのうえ、とてつもなく、強欲だと。
幼女は、自身の意思を理解してほしいのだ。それも、ちゃんと言葉にしないままに。まるで魔法のように、自分のことを解ってほしい。そのうえで、その意思を尊重して、肯定して、受け入れてほしいのだ。
まるで、小さな子どものようだ。……いや、まさしく、その通りなのか。親の愛情を、過剰に供給されて、それを疎ましく思えるだけの飽和にまで達しないと満足できないお年頃、なのである。
とはいえ、女流としては、それを踏まえても、今回は男の意思を尊重したかった。幼女の――幼い女子の純朴なわがままを差し置いて、優先すべき感情が、あのようなおっさんにもあり得るのだ。
「まあ、今回は大目に見てやれ。大半の男性はな、ときおりああやって格好をつけねば、死んでしまう病気を患っておるのだ……のう?」
たしなめるように、女流は言い聞かせた。幼女はまだ納得していなかったが、それでも俯けた顔を上げ、一度、目元を拭った。いつの間にか少し乱れていた呼吸を、整え、いまは、走る。
最後の階段を登り始め、先に、外の光を見た――――。
「『霊操 〝速〟』」
影が、差す。それは一瞬、だった。
次の瞬間には、眼前。まるで時間を飛び越えたかのような瞬間で、その女傑は、幼女と、女流の眼前に、拳を構えて、いた。
――――――――
「悪いな、逃がしてもらって」
男は言った。気は抜かない。だが、どこか余裕そうに――しかして、それこそが戦闘準備だというかのように、片手はコートのポケットに、もう片手は、ボルサリーノに添えて、格好をつけた。
「あんなやつらに用はないんですよ。問題は、あなただ」
優男は、独特な黒い装丁――『白鬼夜行』シリーズの『異本』を二冊、片手で握って、反対の手で拳銃の構えを取っていた。その銃口を、男に向けたまま。
「誤解してるかもしれねえが、逃げる気はねえよ。おまえらに敵対する気もねえ。……あいつらを逃がせたいま、優先すべきは、教祖への対処だ」
ここで争っても仕方がない。早く加勢に戻るべきだ。そういう意図で、男は言った。
だが、優男にとっては、現状の捉え方が異なっていた。
「ハゲさんなら大丈夫ですよ。少なくとも、当分はね。……ですから、まずはこの機会に、あなたを始末します」
「俺はおまえらに敵対する気はねえ。そう言ってんだろ」
「いいえ、それはおかしな話だ。コオリモリ」
優男は微塵も態度を軟化させず、語る。
「少なくとも、私は、この『異本』を手放す気がない。しかし、あなたは、この世のあまねくすべての『異本』を、いつか蒐集し尽くすおつもりだ。だったら、必ずどこかで、私たちは決定的に、対立する」
ちっ、と、舌打ちする。そのロジックには、男も気付いていた。それでも、とにかくその一瞬を生き抜く。そんなその場しのぎの考えで、行動し続けたツケが回ってきた。現状は、そういうことだった。
「どうしても、いま、この場でなければいけねえのか? せめてあのクソ教祖を追っ払ってからじゃ、だめなのか?」
「そうなれば、ハゲさんやアリスがあなたを庇うでしょう。だからいまなんですよ。いまなら、私とあなた、サシでやりあえる」
ジリ……。と、優男が足に力を入れたことが、解った。戦闘態勢に、力を溜めている。そう、男は判断する。
「……思えば、おまえとは妙な因果だな」
男も、少し姿勢を下げて、諦めた。
やるしかない。と。
「ええ、……そして、その因果も、これで最後です」
優男が言って、開幕の合図とする。
ふたりは、同時に、動いた。
が、あの妖怪――教祖、ブヴォーム・ラージャンが現れたとなれば、話は別だ。彼が――彼と彼の連れてきた女神さまが組織を乗っ取ったからこそ、『本の虫』は『本の虫』という名で活動を始めた。そしてそのころには男は、その組織を抜けた後である。しかして、男はあの妖怪と、面識があった。それこそが、かの教祖が組織を乗っ取ろうと思い立ったきっかけでもあり、男が組織を抜ける原因でもあった抗争なのだった。
まあ、その話は置いておくこととして、ともあれ、男はあの妖怪の危険性を理解していた。その性格の残忍さも。目的のためならば、女子ども相手でも容赦はしないだろうという、その、無慈悲さも。
だから、逃げる。まずは、逃がす。『家族』と呼ぶべき者たちを。だが、あの妖怪が現れたのなら、僧侶たちのことも心配だ。なにより、置いてきてしまった少女が。ゆえに、女流と幼女、ふたりを逃がしてから戻って加勢する。その腹積もりであった。非力な男であれど、できることはあるだろうから。できることがなくとも、やらなければならないことは、あるはずだから。
「どこへ行くんです? コオリモリ」
ある一室に入った瞬間、出会い頭に、狙い澄ましたように、その声は――炎とともに振りかかった。
「おうわっ!」
頓狂に声を上げる、ただそれだけの男。その体に抱き着いて、とっさの力強さで押し倒し、不格好な回避をさせた幼女や、冷静に『異本』――『白鬼夜行 雪女之書』を発動させて炎を防いだ女流とはえらい違いである。
「行け! ラグナ! 相手は炎であろう! 余が抑える!」
「――解りました!」
男がどれだけ心を砕こうと、『家族』は――女流も幼女も、戦う覚悟を、すでに決めていた。だが、だからといって、簡単に折れるほど、男も素直ではない。
「いい、行け、ラグナ」
男を引っ張ろうとする幼女の手を優しく掴んで、そう言った。
「ハク! ク――フィロちゃんさんなら大丈夫――!」
「解ってる」
まだ、優男の炎と、それを防ぐ女流の氷はぶつかり合い、均衡を保っていた。その間隙に、男は瞬間、腰を降ろし、視線を下げて、合わせて、幼女に語る。
「あいつが――おまえが、聡明で、強くて、大丈夫なことは解っている。……でも俺は、おまえたちには、安全でいてほしい」
両肩を掴んで、まっすぐ目を見て、男は言う。それから、数秒。幼女がその言葉を咀嚼する時間を与えて――炎と氷が止んで、時間がないから。
「行け!」
幼女の、美しいスカイブルーの髪を撫でるように、頭を小突いて、押す。それから女流の、馬鹿みたいに馬鹿らしい着付けをした衣服をひとつまみ、引っ張って、
「ラグナを頼む、クレオパトラ」
後ろへ下がらせた。そこからは、嘆息が漏れる。
「やれやれ」
呆れたように呟いて、その決意を、再確認しないまま、女流は、まだ躊躇う幼女の手を引き、走った。
「いつの時代でも、男は格好をつけるものだのう」
馬鹿にするように言って、少しだけ、女流は笑う。
*
しゅん、と、俯き、幼女は走った。
「ハクは、私の気持ち、解ってくれてない」
愚痴をこぼす。
男の役に立ちたい。幼女はEBNAからこっち、ずっと一心にそれを願っていた。男に意思はなかったのかもしれない。それでも、幼女は救われていた。その事実を知ってなお、男はそれを、なんとも思っていなかった。たいしたことなどしていない。そして幼女の気持ちはともかくとして、実際に男は、たいしたことなどしていないのだから、男の無頓着さも、ある意味、当然だった。
だけど、そんなことこそ幼女には関係のないことである。ただただ、役に立ちたい。それは幼女の、男と一緒にいるための、存在理由。……そんなふうに思っていたのは、最初だけ。
幼女が抱いている感情は、そんな損得勘定を無視した、極めて自己中心的で、自己陶酔的で、手前勝手な自己満足だ。ただ、好きな人――愛する『家族』のためになにかしたいと思うことの、なにがおかしいのか。そしてそれを受け入れるのも、『家族』として――対等な間柄として、当然なのではないか。そう、思うのだ。
「いいや、解っておるよ、あの男は」
女流は、言う。幼女の懊悩にも、強く理解をしたうえで、そのように。
「きっと、そなたよりも解っておる。……『家族』であろう。己が思うことを、隠したり、言い淀んだり、相手を気遣って耐えることもない。好きにしておるだけだのう、あやつは」
「だったら私も、好きにしたい」
「すればよかろう」
「でも……」
女流は、幼女は本当に、良い子なのだと理解した。そのうえ、とてつもなく、強欲だと。
幼女は、自身の意思を理解してほしいのだ。それも、ちゃんと言葉にしないままに。まるで魔法のように、自分のことを解ってほしい。そのうえで、その意思を尊重して、肯定して、受け入れてほしいのだ。
まるで、小さな子どものようだ。……いや、まさしく、その通りなのか。親の愛情を、過剰に供給されて、それを疎ましく思えるだけの飽和にまで達しないと満足できないお年頃、なのである。
とはいえ、女流としては、それを踏まえても、今回は男の意思を尊重したかった。幼女の――幼い女子の純朴なわがままを差し置いて、優先すべき感情が、あのようなおっさんにもあり得るのだ。
「まあ、今回は大目に見てやれ。大半の男性はな、ときおりああやって格好をつけねば、死んでしまう病気を患っておるのだ……のう?」
たしなめるように、女流は言い聞かせた。幼女はまだ納得していなかったが、それでも俯けた顔を上げ、一度、目元を拭った。いつの間にか少し乱れていた呼吸を、整え、いまは、走る。
最後の階段を登り始め、先に、外の光を見た――――。
「『霊操 〝速〟』」
影が、差す。それは一瞬、だった。
次の瞬間には、眼前。まるで時間を飛び越えたかのような瞬間で、その女傑は、幼女と、女流の眼前に、拳を構えて、いた。
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「悪いな、逃がしてもらって」
男は言った。気は抜かない。だが、どこか余裕そうに――しかして、それこそが戦闘準備だというかのように、片手はコートのポケットに、もう片手は、ボルサリーノに添えて、格好をつけた。
「あんなやつらに用はないんですよ。問題は、あなただ」
優男は、独特な黒い装丁――『白鬼夜行』シリーズの『異本』を二冊、片手で握って、反対の手で拳銃の構えを取っていた。その銃口を、男に向けたまま。
「誤解してるかもしれねえが、逃げる気はねえよ。おまえらに敵対する気もねえ。……あいつらを逃がせたいま、優先すべきは、教祖への対処だ」
ここで争っても仕方がない。早く加勢に戻るべきだ。そういう意図で、男は言った。
だが、優男にとっては、現状の捉え方が異なっていた。
「ハゲさんなら大丈夫ですよ。少なくとも、当分はね。……ですから、まずはこの機会に、あなたを始末します」
「俺はおまえらに敵対する気はねえ。そう言ってんだろ」
「いいえ、それはおかしな話だ。コオリモリ」
優男は微塵も態度を軟化させず、語る。
「少なくとも、私は、この『異本』を手放す気がない。しかし、あなたは、この世のあまねくすべての『異本』を、いつか蒐集し尽くすおつもりだ。だったら、必ずどこかで、私たちは決定的に、対立する」
ちっ、と、舌打ちする。そのロジックには、男も気付いていた。それでも、とにかくその一瞬を生き抜く。そんなその場しのぎの考えで、行動し続けたツケが回ってきた。現状は、そういうことだった。
「どうしても、いま、この場でなければいけねえのか? せめてあのクソ教祖を追っ払ってからじゃ、だめなのか?」
「そうなれば、ハゲさんやアリスがあなたを庇うでしょう。だからいまなんですよ。いまなら、私とあなた、サシでやりあえる」
ジリ……。と、優男が足に力を入れたことが、解った。戦闘態勢に、力を溜めている。そう、男は判断する。
「……思えば、おまえとは妙な因果だな」
男も、少し姿勢を下げて、諦めた。
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