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幕間(2027‐2-1)
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2027年、二月。台湾、台北。
WBO本部。『執行官長室』。
「ふぉいひー。『ふぁろひへす』」
「仕事中に菓子食うなや。……とは言わんけど、せめて黙れや。なに言うとるか解らへん」
女傑の言葉に従うように、しかして、なにかを疑問に思ったのか、その若人は首をかしげて黙った。黙ったままぼりぼりと咀嚼を続けている。やがて、口の中のものを飲み込んだらしく、また口を開いた。
「ごくん。……おかえりー、『パロミデス』」
「いちいち言い直さんでええねん」
「だって、なに言ってるか解らないって言うから、いちおうね」
若人は申し訳なさそうな笑みを浮かべる。平身低頭。それが彼のスタンスだ。組織の実質的ナンバー2の立場でありながら。いや、だからこそ、というべきか。
そんな彼を相手取るから……という理由ではないが、女傑は、彼と向かい合うソファに、なかば飛び込むように腰を下ろした。その乱暴さであれども、問題なく受け止めてくれる感触が、ソファの上等さを物語る。
「それで、首尾はどうだい? ……あ、煎餅あるけど――」
「いらんわ」
煎餅がたんまりと乗った器を持ち上げかけて、若人は「あ、そう?」と、すぐにそれをひっこめた。
「それで――」
「『本の虫』は、解散した」
わずらわしさを表意するように、女傑は若人の言葉へ、かぶせ気味に言った。
「そうかそうか。さすがは『パロミデス』。あのリュウさんが『特別特級執行官』に抜擢することはある。見事だね」
そう、称賛するが、そのまま若人は軽く首を傾げた。女傑の、その先の言葉を期待して。だったら――『本の虫』を解散させたなら、持ってきているものがあるだろう。そう、言いたげに。
「一個、聞かせえや、『アーサー』」
若人のコードネームを呼び、女傑は前かがみになった。そのままやや低い位置から、彼をねめつける。彼は直前と反対方向に首を傾げ、無言で許諾した。
「うちがコルカタの、あの『本の虫』の拠点に行った、ちょうどそんときに限って、イレギュラーな来客がぎょうさん来とってん。WBOで捕えとったはずの、『本の虫』の実質的トップ。教祖、ブヴォーム・ラージャン。それに、氷守薄と、その連れが何人か」
女傑は、自身もその関係者であることをWBOに伝えていない。おそらくWBOの情報網を考えれば、とうにバレているのだろうが、その件につき、特段に突っ込まれたことはない。ゆえに、いまだにそのことは、彼女はぼかして語っている。
そんな彼女の言葉に、若人は「へえ」と、気のない返答をした。それは、事情を知っていたからなのか、それとも、取るに足らない情報だと思ったからなのか。「それが?」。と、先を促す。
「知っとったんちゃうんか」
「うん? それは、つまり、……私が、彼らが君と同タイミングで、あの場所を訪れることを、ってことかな?」
とぼけてはいないのだろうと、女傑はそう思ったが、外見上そのように見えたので、やや苛立ち、彼女は無言で肯定をぶつけた。
「知っていた」
その機微を汲み取り、若人は特段の後ろめたさもなさそうに、そう、言った。「それで?」、と、やはり平淡に、彼はまだ、先を促す。
「なんで言わへんかってん」
諦めに似た嘆息を零し、女傑は言った。
「いや、知っていた、とはいっても、可能性の話だ。わざわざ耳に入れるほど確証のある情報じゃなかったからね。それとも、彼らがあの場にいたところで、なにか不都合があったか? 現に君は、問題なく『本の虫』を壊滅させたと言うし――」
そこで、彼は少し、顎に手を当て視線を落とした。なにかに、気付いたようだった。
「……もしかして、氷守薄に『異本』を奪われたか?」
平淡な、口調だった。その件につき特段の問題など感じていなさそうな、軽い推測の言葉。
「正確には、『本の虫』の生き残りが総じて、あいつに『異本』を譲渡した、っちゅうとこやな」
その場面を、彼女は遠くから確認していた。その段にはすでにその場を離れていたが、女傑の身体能力なら可能である。
そもそも、彼女の身体力や頭脳は、すでに少女、ノラ・ヴィートエントゥーセンと大差ないほどまでに極められている。『異本』の力に頼らずとも、その特異な体質でもって。全身を駆け巡る電気信号すら緻密にコントロールできる、彼女の、『雷』ゆえの特性でもって。
「ふうん……」
と、若人はまたも顎に手を当て、考え込むようにした。無意識かのように、顎に添えたのとは逆の手を、卓上の、山のように積まれた煎餅に伸ばして。
そのまま、一枚の煎餅を味わう時間、じっくりと、間を置く。
「それで、君はそれを、黙って見てたわけだ。その『異本』を奪うことはできなかったと」
独り言にしては大きめの声量だが、特段に相手に向けて語るような語調ではなかった。責めるでも、なじるでもない。ただ、確認するような、言葉。
「できるかどうかだけなら、できたわ。やけど、せんほうがええと判断して、あえて、預けといた」
「その心は?」
鋭い一言だった。心の余裕を与えずに、本心を引き出すような――引きずり出すような、一声。
だから、女傑ですら意表を突かれ、一拍の間が開く。
「……氷守薄と、決定的に敵対するんは、WBOの――ちゅーか、リュウ・ヨウユェの意向とは違う気ぃしてな」
「なにを根拠に?」
さきほどと同じような、鋭い言葉だった。だが、なんらかの――心の動揺かなにかによって、十分の一拍ほどのずれがあった。そのように、女傑は読み取る。
「べつに。勘や」
そっけなく、女傑は答えた。あざ笑うかのような、冗談じみた、返答を。
「そんな、曖昧な理由で――」
「リュウさん、言うとったやろ?」
「……?」
平淡とした表情が、わずかに崩れた。本来ならこの程度で物腰を険しくする若人ではない。そこには、第三者に土足で踏み入られたくない領域を侵された者の余裕のなさが、かすかに滲んでいる。
「『氷守薄が、私のもとに到達することができるか、試す』って。それって、裏を返せば。あいつに、自分のもとへまで、辿り着いてほしいっちゅう願望のようにも聞こえんか?」
そもそも、あいつには手ぇ出すなって、リュウさんからも言われとるやんけ。そう、女傑は付け足した。先の言葉だけでは若人を言いくるめるには不十分と判断したからである。
「だからこそ、『異本』を奪い、彼の足をWBOに向けさせるべきだった、とも、言えるかもしれない。君なら、彼らに危害を加えずとも、『異本』だけ奪うこともできたんじゃないかな?」
いつになく、余裕のなさそうな言い方だった。本当に、リュウ・ヨウユェのことが絡むと、ムキになる。そう、短い付き合いからでも女傑は、若人を分析していた。
「舐めすぎや、ソナエ」
若人の本名を呼び、女傑は真剣に、強い口調で言い切った。
「ノラを、そして、ハクを。現状やと、たぶん、うちはノラに勝てへん。そして、……ハクは――あいつからは、リュウ・ヨウユェと、同じ空気を感じる」
バキッ! と、不意に若人の手から、砕けた煎餅がぼろぼろと零れ落ちた。なんとか自我を保ってはいるが、もう、若人は、不快感を表情から隠し切れずにいる。
「舐めてる――評価を見誤っているのは、君もだ、『パロミデス』。リュウさんのことも、そして、……私のことも」
若人は、やおら立ち上がった。ややうつむきがちにしているから、その目元に影が差し、表情が読み取れない。
「まだ勝手な持論を続けるなら、私は私を抑えきれないかもしれない。……君が死んだら、リュウさんが悲しむ」
剣呑な言葉を聞き、女傑も、嘆息をしてから立ち上がった。
「べつに。言うな言うなら言わへんわ。藪をつつきたいわけやあらへんねん」
やけど。と、続ける。女傑も、気が長いほうではない。
「うちは、話をしとるだけのつもりやったわ。なんでいきなり殺意向けられなあかんねん。腹立つな」
両の掌を、指先を、大きく開く。180をゆうに越えた高身長の彼女は、その手も大きく、指も長い。その指先の合間に、ぱちり、と、電気が流れる。
「ワレの『異本』は知っとんねん。やけど、電気信号より早く、うちは動けるで」
まさしく、一筋の雷鳴。どころか、一縷の電気が走る、その時間で。
その勝負は、瞬間に、幕を開き、――閉じた。
WBO本部。『執行官長室』。
「ふぉいひー。『ふぁろひへす』」
「仕事中に菓子食うなや。……とは言わんけど、せめて黙れや。なに言うとるか解らへん」
女傑の言葉に従うように、しかして、なにかを疑問に思ったのか、その若人は首をかしげて黙った。黙ったままぼりぼりと咀嚼を続けている。やがて、口の中のものを飲み込んだらしく、また口を開いた。
「ごくん。……おかえりー、『パロミデス』」
「いちいち言い直さんでええねん」
「だって、なに言ってるか解らないって言うから、いちおうね」
若人は申し訳なさそうな笑みを浮かべる。平身低頭。それが彼のスタンスだ。組織の実質的ナンバー2の立場でありながら。いや、だからこそ、というべきか。
そんな彼を相手取るから……という理由ではないが、女傑は、彼と向かい合うソファに、なかば飛び込むように腰を下ろした。その乱暴さであれども、問題なく受け止めてくれる感触が、ソファの上等さを物語る。
「それで、首尾はどうだい? ……あ、煎餅あるけど――」
「いらんわ」
煎餅がたんまりと乗った器を持ち上げかけて、若人は「あ、そう?」と、すぐにそれをひっこめた。
「それで――」
「『本の虫』は、解散した」
わずらわしさを表意するように、女傑は若人の言葉へ、かぶせ気味に言った。
「そうかそうか。さすがは『パロミデス』。あのリュウさんが『特別特級執行官』に抜擢することはある。見事だね」
そう、称賛するが、そのまま若人は軽く首を傾げた。女傑の、その先の言葉を期待して。だったら――『本の虫』を解散させたなら、持ってきているものがあるだろう。そう、言いたげに。
「一個、聞かせえや、『アーサー』」
若人のコードネームを呼び、女傑は前かがみになった。そのままやや低い位置から、彼をねめつける。彼は直前と反対方向に首を傾げ、無言で許諾した。
「うちがコルカタの、あの『本の虫』の拠点に行った、ちょうどそんときに限って、イレギュラーな来客がぎょうさん来とってん。WBOで捕えとったはずの、『本の虫』の実質的トップ。教祖、ブヴォーム・ラージャン。それに、氷守薄と、その連れが何人か」
女傑は、自身もその関係者であることをWBOに伝えていない。おそらくWBOの情報網を考えれば、とうにバレているのだろうが、その件につき、特段に突っ込まれたことはない。ゆえに、いまだにそのことは、彼女はぼかして語っている。
そんな彼女の言葉に、若人は「へえ」と、気のない返答をした。それは、事情を知っていたからなのか、それとも、取るに足らない情報だと思ったからなのか。「それが?」。と、先を促す。
「知っとったんちゃうんか」
「うん? それは、つまり、……私が、彼らが君と同タイミングで、あの場所を訪れることを、ってことかな?」
とぼけてはいないのだろうと、女傑はそう思ったが、外見上そのように見えたので、やや苛立ち、彼女は無言で肯定をぶつけた。
「知っていた」
その機微を汲み取り、若人は特段の後ろめたさもなさそうに、そう、言った。「それで?」、と、やはり平淡に、彼はまだ、先を促す。
「なんで言わへんかってん」
諦めに似た嘆息を零し、女傑は言った。
「いや、知っていた、とはいっても、可能性の話だ。わざわざ耳に入れるほど確証のある情報じゃなかったからね。それとも、彼らがあの場にいたところで、なにか不都合があったか? 現に君は、問題なく『本の虫』を壊滅させたと言うし――」
そこで、彼は少し、顎に手を当て視線を落とした。なにかに、気付いたようだった。
「……もしかして、氷守薄に『異本』を奪われたか?」
平淡な、口調だった。その件につき特段の問題など感じていなさそうな、軽い推測の言葉。
「正確には、『本の虫』の生き残りが総じて、あいつに『異本』を譲渡した、っちゅうとこやな」
その場面を、彼女は遠くから確認していた。その段にはすでにその場を離れていたが、女傑の身体能力なら可能である。
そもそも、彼女の身体力や頭脳は、すでに少女、ノラ・ヴィートエントゥーセンと大差ないほどまでに極められている。『異本』の力に頼らずとも、その特異な体質でもって。全身を駆け巡る電気信号すら緻密にコントロールできる、彼女の、『雷』ゆえの特性でもって。
「ふうん……」
と、若人はまたも顎に手を当て、考え込むようにした。無意識かのように、顎に添えたのとは逆の手を、卓上の、山のように積まれた煎餅に伸ばして。
そのまま、一枚の煎餅を味わう時間、じっくりと、間を置く。
「それで、君はそれを、黙って見てたわけだ。その『異本』を奪うことはできなかったと」
独り言にしては大きめの声量だが、特段に相手に向けて語るような語調ではなかった。責めるでも、なじるでもない。ただ、確認するような、言葉。
「できるかどうかだけなら、できたわ。やけど、せんほうがええと判断して、あえて、預けといた」
「その心は?」
鋭い一言だった。心の余裕を与えずに、本心を引き出すような――引きずり出すような、一声。
だから、女傑ですら意表を突かれ、一拍の間が開く。
「……氷守薄と、決定的に敵対するんは、WBOの――ちゅーか、リュウ・ヨウユェの意向とは違う気ぃしてな」
「なにを根拠に?」
さきほどと同じような、鋭い言葉だった。だが、なんらかの――心の動揺かなにかによって、十分の一拍ほどのずれがあった。そのように、女傑は読み取る。
「べつに。勘や」
そっけなく、女傑は答えた。あざ笑うかのような、冗談じみた、返答を。
「そんな、曖昧な理由で――」
「リュウさん、言うとったやろ?」
「……?」
平淡とした表情が、わずかに崩れた。本来ならこの程度で物腰を険しくする若人ではない。そこには、第三者に土足で踏み入られたくない領域を侵された者の余裕のなさが、かすかに滲んでいる。
「『氷守薄が、私のもとに到達することができるか、試す』って。それって、裏を返せば。あいつに、自分のもとへまで、辿り着いてほしいっちゅう願望のようにも聞こえんか?」
そもそも、あいつには手ぇ出すなって、リュウさんからも言われとるやんけ。そう、女傑は付け足した。先の言葉だけでは若人を言いくるめるには不十分と判断したからである。
「だからこそ、『異本』を奪い、彼の足をWBOに向けさせるべきだった、とも、言えるかもしれない。君なら、彼らに危害を加えずとも、『異本』だけ奪うこともできたんじゃないかな?」
いつになく、余裕のなさそうな言い方だった。本当に、リュウ・ヨウユェのことが絡むと、ムキになる。そう、短い付き合いからでも女傑は、若人を分析していた。
「舐めすぎや、ソナエ」
若人の本名を呼び、女傑は真剣に、強い口調で言い切った。
「ノラを、そして、ハクを。現状やと、たぶん、うちはノラに勝てへん。そして、……ハクは――あいつからは、リュウ・ヨウユェと、同じ空気を感じる」
バキッ! と、不意に若人の手から、砕けた煎餅がぼろぼろと零れ落ちた。なんとか自我を保ってはいるが、もう、若人は、不快感を表情から隠し切れずにいる。
「舐めてる――評価を見誤っているのは、君もだ、『パロミデス』。リュウさんのことも、そして、……私のことも」
若人は、やおら立ち上がった。ややうつむきがちにしているから、その目元に影が差し、表情が読み取れない。
「まだ勝手な持論を続けるなら、私は私を抑えきれないかもしれない。……君が死んだら、リュウさんが悲しむ」
剣呑な言葉を聞き、女傑も、嘆息をしてから立ち上がった。
「べつに。言うな言うなら言わへんわ。藪をつつきたいわけやあらへんねん」
やけど。と、続ける。女傑も、気が長いほうではない。
「うちは、話をしとるだけのつもりやったわ。なんでいきなり殺意向けられなあかんねん。腹立つな」
両の掌を、指先を、大きく開く。180をゆうに越えた高身長の彼女は、その手も大きく、指も長い。その指先の合間に、ぱちり、と、電気が流れる。
「ワレの『異本』は知っとんねん。やけど、電気信号より早く、うちは動けるで」
まさしく、一筋の雷鳴。どころか、一縷の電気が走る、その時間で。
その勝負は、瞬間に、幕を開き、――閉じた。
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