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台湾編 本章 ルート『マッチング』
父子の会話
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男と紳士。このふたりだけが残り、エレベーターは登る。
あまりない取り合わせだった。それでも、紳士が少年だったときから、少しは面識もある。とはいえ、やはり、気まずい沈黙は流れるのだけれど。
「おまえは、こうなることを知ってたのか?」
男が問う。いまさら、紳士をそれで責める気はない。だが、少女から話を聞いていたなら、それは、彼女が男よりも紳士を信頼してのことだ。そう判断するつもりだった。仮にそうだったとして、それは、男にとって複雑に、嬉しい事実に感じられた。少女が、自分以外の異性に、ちゃんと心を開けたと。
「いいえ、わたしはなにも」
だが、紳士は首を振る。その言に男はわずかの落胆をしたが、しかし、逆に嬉しくなってしまう気持ちも、わずかにはあった。
たしかに、人間の感情は複雑だ。そう、男は思う。そんな、解り切ったことを。
それだけの会話で、エレベーターが、地上50階に到達した。
「では、わたしが――」
紳士は当然と、一歩を踏み出す。だが、男が彼の肩を掴み、その動きを止めた。
「いや、俺が行こう」
「はい?」
不可思議な言葉に、紳士は振り向く。
「あなたがリュウ・ヨウユェに会わなくて、どうするというのです? 逆に、わたしが彼に会っても、どうにもならない」
「だが、危険性は低い。リュウ・ヨウユェとは、穏便な交渉を行えるはずだ。そういうふうにアポを取ってある。それに、やつとはサシで会えるはずだ。ノラが言うなら間違いねえだろ。だが、この階層は――いや、どの階層も、未知数すぎる。相手がひとりとも限らねえし、穏便に話ができるとも限らねえ」
「逆に言えば、敵がいるとも限りませんよ。これはあくまで、あなたをリュウ・ヨウユェと、サシで会わせるための対応でしょう。むしろここであなたが降りれば、このまま60階に行くわたしは、危険かもしれない」
「それは――」
そうかもしれない。とも、男は思った。だが、きっとそんなことはしない。という、謎の信頼もあった。
「そもそも、おまえを巻き込んでる時点で、俺は引け目があるんだ。シュウたちは、自分たちの目的のため。ホムラも、自分の意思、なんだろう。メイを巻き込んでるのも気が引けてるが、あいつは強いからな」
自分が心配すべき相手ではない。それに、もし仲間はずれにしたら、それこそ彼女を傷付けるだろうという予感が、男にはあった。
「だが、おまえは違う。この、『異本』蒐集の旅は、俺の問題だ。それにノラが付き合ってくれている。次第に、メイやパララも。……でも、おまえは違うだろ。おまえは、俺の目的のためじゃなくて、ノラのために……」
「そうですよ、ハクさん」
紳士は、男と向き合って、そう言った。
「あなたの目的を達成させたいという、ノラの目的に付き合っています。そして、それは、わたしの目的だ」
男を責めたり、なじるような言い回しは、一切なかった。ただ、彼のその独特に聞き手の耳を刺激する声は、普段よりも力強く、声を張っている。
「わたしは、ノラを、普通の少女にしたい。……いや、ああ見えて、もう、立派な女性ですが。こんな特別な世界じゃない。ただ普通に、家庭で笑って過ごせる。そんな女性に、したいんです」
「悪い。それは、全面的に、俺のせいだ」
「わたしはそうは思いません」
紳士は、頭を下げようとする男をとどめて、きっぱりと、言った。
「あなたがいたから――あなたといたから、ノラはここまでこれたんです。あと少し。あと少しで、普通の生活ができる。そんなところまで」
「それは、俺の方だよ。あいつがいたから。おまえらがいたから、『異本』蒐集もここまでこれた」
「そして、それが終われば、きっとノラも、普通になれる」
紳士は言って、言葉を区切った。男は、なんとも応えない。
「だから、わたしにもできることがあれば、手を貸したいんです。ハクさん。誰も、あなたのためだけに動いてなんかいませんよ。ちゃんと、自分の目的を持っている」
それでもまだ、悩む男の姿を見て、紳士は笑う。大丈夫だ。安心しろ。そういう意図を含ませてもいるが、やはり――。
こんな男だから、あんな少女が生まれたのだ。そうも思わせてくれるから。血の繋がった父娘ではなくとも、こういう親子だから、自分の愛する、あの少女が完成したのだと。
男の苦悩を傍目に見て、紳士は、エレベーターを、降りた。
「安心して任せてください。わたしはノラのため、誰にも、負けない」
そこまでの自信は、さすがにない。だが、口にしてみると、それ自体が紳士の自信に変わった。
「任せて、いいのか?」
まだ、頼りなげな顔で、男は問う。それが許容の合図だと理解し、紳士は、さらに笑った。
「ハクさんも、お気をつけて」
紳士の言葉に、男はようやっと強く、表情を引き締め、頷いた。
そうして、ゆっくりと、扉が閉まる。
最後の上昇が、始まった。
――――――――
チン――――。と、気のない音がして、扉が開いた。まぶしいくらいのエレベーター内と違って、その先は、真っ暗だった。だが、よく目を凝らすと、薄っすらと先が見える。照明こそ灯っていないが、ずっと奥に見える窓から、採光がされているらしい。
男は、念のために階層表示を見、60階であることを、何度も確認した。これより上には、屋上以外に階層表示はなく、やはり、最上階であるらしい。
「ぞっとしねえな」
言いながら、一歩を踏み出す。エレベーターから這い出たところですぐに立ち止まり、周囲を確認。何者の気配もない。背後で、エレベーターの扉が閉まる音を聞いて、徐々に、男は、闇に飲まれた。
広い、廊下だ。だが、左右に、扉は見当たらない。ただまっすぐと、奥の部屋に向かって、闇が広がっている。その廊下を、男は慎重に進んだ。
一歩――一歩と。
少しずつ光に包まれていく。どうやら夕刻だ。たしかに、この建物に入る段階で、日は沈み始めていた。ぼんやりとオレンジ色をした夕焼けが、その末端の光が、わずかに見える。
その夕日が、強く光を注ぐように、その窓は向いていないのだろう。夕日が注ぐ光の、わずかな破片しか、その部屋には到達していない。ゆえに、まだ太陽が、煌々と輝いているはずの時間帯に、その部屋は、やけに薄暗かった。
四方をガラス張りに覆われている。だから、いまきた、廊下側の壁以外は、普通に外の光を取り入れられるはずだった。だが、部屋に入って左右の壁は、そのガラス張りの壁には、濃いカーテンが閉じられている。そのせいでだいぶんと暗いのだ。
そして、部屋の奥の、唯一カーテンが開いたガラス張りの壁に向き合って、ひとりの人物が、立っている。その方向に太陽は見えないだろうが、沈みゆく夕日を眺めているかのような、そんな、たたずまいだった。
「あんたが、リュウ・ヨウユェか?」
男は、部屋に入ったあたりで立ち止まり、声をかけた。何十畳あるか解らない、巨大な一室である。その、端に立つ後ろ姿に、逆の端から声をかけるのだ。そこそこ声を張った。聞こえていないということは、まあ、まずないだろう。
だが、その人物は、やや待っても応えなかった。振り返りすらしない。だから、男は、再度、声を上げるため、息を吸う。
「わざわざ足を運んでもらい、手間をかけさせた」
男の行動を把握しているようなタイミングで、その人物は口を開いた。だが、けっきょく振り返りはしないのだけれど。
「あんたとは、『異本』の話をしにきた。解るよな?」
「ああ、話が早いことは、私の流儀に合う。だが――」
正面を向いている、というよりは、やや上空を見ているような、彼の後頭部が、わずかに揺れた。そうして、今度はややうつむくような姿勢に変わる。
「おまえと話すべき『異本』の物語は、私の方から紡がせてもらう。おまえの要求は解っている。だが、おまえは私の話を知らないだろう。ゆえに、まずは私の話を聞け。そのうえでおまえが、まだ『異本』に対して同じ感情を抱くなら、改めて、その願いを聞こう」
わずかに沈んでいく言葉に、男は、思わず数歩、距離を詰めた。思いがけない、WBO最高責任者の言葉に、意表を突かれながら。
「――話をしに来たのは同じだからな。いいさ。話せよ」
男は言う。距離が縮まって、また少し、その姿のよく見えるようになった、壮年の背に。
――どこかで見たような気もする、その、背中に。
あまりない取り合わせだった。それでも、紳士が少年だったときから、少しは面識もある。とはいえ、やはり、気まずい沈黙は流れるのだけれど。
「おまえは、こうなることを知ってたのか?」
男が問う。いまさら、紳士をそれで責める気はない。だが、少女から話を聞いていたなら、それは、彼女が男よりも紳士を信頼してのことだ。そう判断するつもりだった。仮にそうだったとして、それは、男にとって複雑に、嬉しい事実に感じられた。少女が、自分以外の異性に、ちゃんと心を開けたと。
「いいえ、わたしはなにも」
だが、紳士は首を振る。その言に男はわずかの落胆をしたが、しかし、逆に嬉しくなってしまう気持ちも、わずかにはあった。
たしかに、人間の感情は複雑だ。そう、男は思う。そんな、解り切ったことを。
それだけの会話で、エレベーターが、地上50階に到達した。
「では、わたしが――」
紳士は当然と、一歩を踏み出す。だが、男が彼の肩を掴み、その動きを止めた。
「いや、俺が行こう」
「はい?」
不可思議な言葉に、紳士は振り向く。
「あなたがリュウ・ヨウユェに会わなくて、どうするというのです? 逆に、わたしが彼に会っても、どうにもならない」
「だが、危険性は低い。リュウ・ヨウユェとは、穏便な交渉を行えるはずだ。そういうふうにアポを取ってある。それに、やつとはサシで会えるはずだ。ノラが言うなら間違いねえだろ。だが、この階層は――いや、どの階層も、未知数すぎる。相手がひとりとも限らねえし、穏便に話ができるとも限らねえ」
「逆に言えば、敵がいるとも限りませんよ。これはあくまで、あなたをリュウ・ヨウユェと、サシで会わせるための対応でしょう。むしろここであなたが降りれば、このまま60階に行くわたしは、危険かもしれない」
「それは――」
そうかもしれない。とも、男は思った。だが、きっとそんなことはしない。という、謎の信頼もあった。
「そもそも、おまえを巻き込んでる時点で、俺は引け目があるんだ。シュウたちは、自分たちの目的のため。ホムラも、自分の意思、なんだろう。メイを巻き込んでるのも気が引けてるが、あいつは強いからな」
自分が心配すべき相手ではない。それに、もし仲間はずれにしたら、それこそ彼女を傷付けるだろうという予感が、男にはあった。
「だが、おまえは違う。この、『異本』蒐集の旅は、俺の問題だ。それにノラが付き合ってくれている。次第に、メイやパララも。……でも、おまえは違うだろ。おまえは、俺の目的のためじゃなくて、ノラのために……」
「そうですよ、ハクさん」
紳士は、男と向き合って、そう言った。
「あなたの目的を達成させたいという、ノラの目的に付き合っています。そして、それは、わたしの目的だ」
男を責めたり、なじるような言い回しは、一切なかった。ただ、彼のその独特に聞き手の耳を刺激する声は、普段よりも力強く、声を張っている。
「わたしは、ノラを、普通の少女にしたい。……いや、ああ見えて、もう、立派な女性ですが。こんな特別な世界じゃない。ただ普通に、家庭で笑って過ごせる。そんな女性に、したいんです」
「悪い。それは、全面的に、俺のせいだ」
「わたしはそうは思いません」
紳士は、頭を下げようとする男をとどめて、きっぱりと、言った。
「あなたがいたから――あなたといたから、ノラはここまでこれたんです。あと少し。あと少しで、普通の生活ができる。そんなところまで」
「それは、俺の方だよ。あいつがいたから。おまえらがいたから、『異本』蒐集もここまでこれた」
「そして、それが終われば、きっとノラも、普通になれる」
紳士は言って、言葉を区切った。男は、なんとも応えない。
「だから、わたしにもできることがあれば、手を貸したいんです。ハクさん。誰も、あなたのためだけに動いてなんかいませんよ。ちゃんと、自分の目的を持っている」
それでもまだ、悩む男の姿を見て、紳士は笑う。大丈夫だ。安心しろ。そういう意図を含ませてもいるが、やはり――。
こんな男だから、あんな少女が生まれたのだ。そうも思わせてくれるから。血の繋がった父娘ではなくとも、こういう親子だから、自分の愛する、あの少女が完成したのだと。
男の苦悩を傍目に見て、紳士は、エレベーターを、降りた。
「安心して任せてください。わたしはノラのため、誰にも、負けない」
そこまでの自信は、さすがにない。だが、口にしてみると、それ自体が紳士の自信に変わった。
「任せて、いいのか?」
まだ、頼りなげな顔で、男は問う。それが許容の合図だと理解し、紳士は、さらに笑った。
「ハクさんも、お気をつけて」
紳士の言葉に、男はようやっと強く、表情を引き締め、頷いた。
そうして、ゆっくりと、扉が閉まる。
最後の上昇が、始まった。
――――――――
チン――――。と、気のない音がして、扉が開いた。まぶしいくらいのエレベーター内と違って、その先は、真っ暗だった。だが、よく目を凝らすと、薄っすらと先が見える。照明こそ灯っていないが、ずっと奥に見える窓から、採光がされているらしい。
男は、念のために階層表示を見、60階であることを、何度も確認した。これより上には、屋上以外に階層表示はなく、やはり、最上階であるらしい。
「ぞっとしねえな」
言いながら、一歩を踏み出す。エレベーターから這い出たところですぐに立ち止まり、周囲を確認。何者の気配もない。背後で、エレベーターの扉が閉まる音を聞いて、徐々に、男は、闇に飲まれた。
広い、廊下だ。だが、左右に、扉は見当たらない。ただまっすぐと、奥の部屋に向かって、闇が広がっている。その廊下を、男は慎重に進んだ。
一歩――一歩と。
少しずつ光に包まれていく。どうやら夕刻だ。たしかに、この建物に入る段階で、日は沈み始めていた。ぼんやりとオレンジ色をした夕焼けが、その末端の光が、わずかに見える。
その夕日が、強く光を注ぐように、その窓は向いていないのだろう。夕日が注ぐ光の、わずかな破片しか、その部屋には到達していない。ゆえに、まだ太陽が、煌々と輝いているはずの時間帯に、その部屋は、やけに薄暗かった。
四方をガラス張りに覆われている。だから、いまきた、廊下側の壁以外は、普通に外の光を取り入れられるはずだった。だが、部屋に入って左右の壁は、そのガラス張りの壁には、濃いカーテンが閉じられている。そのせいでだいぶんと暗いのだ。
そして、部屋の奥の、唯一カーテンが開いたガラス張りの壁に向き合って、ひとりの人物が、立っている。その方向に太陽は見えないだろうが、沈みゆく夕日を眺めているかのような、そんな、たたずまいだった。
「あんたが、リュウ・ヨウユェか?」
男は、部屋に入ったあたりで立ち止まり、声をかけた。何十畳あるか解らない、巨大な一室である。その、端に立つ後ろ姿に、逆の端から声をかけるのだ。そこそこ声を張った。聞こえていないということは、まあ、まずないだろう。
だが、その人物は、やや待っても応えなかった。振り返りすらしない。だから、男は、再度、声を上げるため、息を吸う。
「わざわざ足を運んでもらい、手間をかけさせた」
男の行動を把握しているようなタイミングで、その人物は口を開いた。だが、けっきょく振り返りはしないのだけれど。
「あんたとは、『異本』の話をしにきた。解るよな?」
「ああ、話が早いことは、私の流儀に合う。だが――」
正面を向いている、というよりは、やや上空を見ているような、彼の後頭部が、わずかに揺れた。そうして、今度はややうつむくような姿勢に変わる。
「おまえと話すべき『異本』の物語は、私の方から紡がせてもらう。おまえの要求は解っている。だが、おまえは私の話を知らないだろう。ゆえに、まずは私の話を聞け。そのうえでおまえが、まだ『異本』に対して同じ感情を抱くなら、改めて、その願いを聞こう」
わずかに沈んでいく言葉に、男は、思わず数歩、距離を詰めた。思いがけない、WBO最高責任者の言葉に、意表を突かれながら。
「――話をしに来たのは同じだからな。いいさ。話せよ」
男は言う。距離が縮まって、また少し、その姿のよく見えるようになった、壮年の背に。
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