310 / 385
台湾編 本章 ルート『色欲』
努力の先
しおりを挟む
黄昏時の空を見上げ、思う。
煌びやかにライトアップされた『台北101』。天をも刺し貫くような尖塔。夜を消した輝き。天界にまで手を伸ばし、与えられた時を克服する。
人は、神に反逆している。
――などと、達観したようなことを思おうと、結局、最後に思い出すのは、くだらない記憶だ。ひどくありふれた、ノイズまみれの記憶。
二度目の墓場まで持っていく、老人の――『先生』の、贖罪。
――――――――
1989年。世界を変える出会いが訪れた。
1992年。あの事件が、みなを変えた。だから老人は、ひとりの女の子を拾うこととなる。ひとつめの、罪。
1994年。唐突に現れたもうひとりの子どもが、ともに生活するようになった。ふたつめの、罪。
1997年。彼は目的を終えたのだろう。別れの言葉もなしに去って行った。
1998年。新たに男の子を迎え入れる。みっつめの、罪。
そして、その半年後だ――。
老人は予定通り、物語を、始めた。
――――――――
高層ビルの立ち並ぶ街中で、老人は腰掛ける。
体に不具合はない。すこぶる健常だ。それゆえに、こんなものは偽りだと理解できる。
「リュウよ……」
視線をわずかにずらし、『台北101』、そのそばに建つ、これまた天を突くような高層ビルを見据える。そうして、その最上階にいるはずの、かつての教え子の名を、呼んだ。うわごとのように。
何度、その言葉を紡いできただろう? 直に、空に。
そのたびに先の言葉を噤んできた。もう遅い。だが、だからといってこのままでいいのか? 何度も自問し、その結実として、彼の名を呼んだ。また、先を噤む。
「リュウよ……!」
なぜ、こうなった……!? その言葉は、やはり、口を突いて出ない。なぜなら、こうなることを解ってやってきたからだ。こうなることを解って始めて、こうなるようにやってきたからだ。
それでも、こうなることを望んで、やってきたわけではない。
「……シンファ――」
彼の前では、けっして言えない弱音を、吐く。やはり、うわごとのように。
なぜ死んだ? おまえがいれば、なにも壊れなかった。
それもこれもすべて、あれのせいだ。
「リュウ……!!」
やはりおまえは、間違っている。そう、思う。
だが老人に、そんなことを言える資格はない。
そしてやはり、もはやすでに、遅すぎた。
――――――――
1994年、四月。
「どっから湧いて出やがった、この悪ガキが」
ニタニタと、気色悪い笑みを浮かべた男の子が、気配も薄く、いつの間にかそこに、いたのだ。
特段に驚いた様子もなく、老人は言った。それでも、敵対的に腰を上げ、拳を握り込む。
「ここに『宝』があると聞いてきた。それは僕んのだ」
確信に満ちた目でそう、気負いもなく言い放つ。その目は、すでに人間とは、違う色をしていた。
「ほう……。それはなんという、どのような『宝』じゃ? 言ってみろ」
「そんなもの、知るものか」
「知らねえものを探しに来たのか。ご苦労なこって」
くだらない。そう言い捨てるように力を抜いて、老人は上げた腰を落ち着ける。
「どうやら、あんたはその価値に気付いていないらしい。場所を聞こうと思ったが、知らないなら勝手に探す」
「おまえそれ泥棒じゃって解ってやっとるのか?」
「知るわけがない。世界はもとより僕んだ。この世界に存在している時点で、それはもう、僕のもの。世界は、僕のために生み出された小さな、箱庭だ」
背を向けかけていた老人は、その言葉に改めて、振り向いた。それは、あれが言っていた言葉と、よく似ていたから。
逆に、その男の子は、老人になどもう興味もないように、その部屋を出て行こうとしている。その背へ、声を――。
「『パパ』―! ご本読んでほしいのじゃ! 自分で読むのめんどいのじゃ!」
うおお! と、勢いよく走ってきた女の子が、いまだ小さい、その体を覆い隠せるほどの大きな書籍を取りこぼした。それは、間一髪ぶつかりかけた男の子の、足の小指に直撃する。ニワトリを絞め殺したような叫びが、上がった。
「…………」
その様子をきょとんと見つめ、女の子は一拍、沈黙。それから「『パパ』―」と、再度、老人を呼ぶ。
「なんなのじゃ、この、妙な動きをする物体は」
「誰が……妙……っ!」
うずくまり、叫びを押し殺して、抗議しようとする。そうして見上げる彼の姿は、どこか――
その姿に目を見開き、彼は確信する。
――神聖なものにひざまずく者の、ようだった――
これこそが、最上の『宝』だ。
――――――――
くだらないことを思い出す。そう、青年は思った。
「どうしたどうした!? 動きが鈍ってきている――ぞっ!」
最初こそ、力は拮抗しているように見えた。だが、徐々に力量差が浮き彫りになっていった。文明の中でのうのうと生きてきた者と、過酷な自然と共存してきた者。互いに相当な努力を積んできたふたりだけに、その生まれの差が顕著になっていき、やがて青年は防戦一方になっていった。
「なんでもない。ただ、走馬灯を見ていただけ――だっ!」
黄金の杖――ブレステルメクの守りを易々と壊し、攻めてくる好青年に、そこから抜き取った刃にて切りかかる。だが、動物の勘というべきか、その太刀だけはどうしても彼に届かない。飄々と躱され続けていた。
「おっとと」
と、好青年は大きく後退し、危なげなく着地した。
「その刃は使わない方がいい。本体がバレるぞ」
その言葉と同時に、青年の視界は瞬間、ブレた。回避の瞬間に顎でも蹴られたのだろう。脳が、揺れている。
「やはりこの程度――」
歴戦の者たちには、すぐに看破される。そう思う。
『宝杖』、『ブレステルメク』。その本来の姿。杖に仕込まれた、『概念断絶の剣』。どのようなものも抵抗なく切れる、絶対の刃。これだけはどうしても、太虚転記による式神では扱うことができなかった。剣自体は振るえても、うまく切れないのだ。
だからこそ、以前はそれを使うことをためらった。好青年の指摘通りだ。本体がバレる。太虚転記で分身体を生み出し、安全に戦うことを覚えてからは、その戦法が青年の基本となっていたから。
だが、そうじゃない、と、気付いた。
身共の求めた努力とは、そんな生易しいものでは、ないだろう、と。
ぼやけた視界に、自らと同じ姿が、見える。まだ動けない本体を守るように、太虚転記で生み出した、天照、月読が、好青年を抑える。こうして俯瞰で自分を見ると、気が滅入る。
中性的な顔付き。ワカメのような濃い緑の髪。ニタニタとだらしない笑み。どれもこれも、気持ち悪い。
――そうだ、身共は、自分が嫌いなんだ。そう、思い出す。だから己を高めようとした。最底辺の存在だからこそ、もう落ちるところはない。あとは這い上がるだけ。暗い深淵から垣間見た世界のすべては、どれもこれも、輝いて見えた。世界のすべてが、自分を祝福しているように――『宝』のように、煌めいていた。
だから、すべてを手に入れに出たのだ。世界は自分を迎えてくれる。世界のすべては自分に優しい。その中でも、最上の『宝』を――
そう、求めた。いまでも、求めている。
そして、それを思うとき、脳裏にいつも浮かぶのは、あの日の光景だった。
彼女との邂逅。素っ頓狂に目を見開き、自分を見下ろす、赤い髪の少女。
「ああ……まったくもって、努力が、足りない」
ブレステルメクに体重を預け、立ち上がる。その背に、彼女を感じる。
灼葉焔。
彼女を好きだと認めるのに、いったい、どれだけの遠回りをしてきたのか。
煌びやかにライトアップされた『台北101』。天をも刺し貫くような尖塔。夜を消した輝き。天界にまで手を伸ばし、与えられた時を克服する。
人は、神に反逆している。
――などと、達観したようなことを思おうと、結局、最後に思い出すのは、くだらない記憶だ。ひどくありふれた、ノイズまみれの記憶。
二度目の墓場まで持っていく、老人の――『先生』の、贖罪。
――――――――
1989年。世界を変える出会いが訪れた。
1992年。あの事件が、みなを変えた。だから老人は、ひとりの女の子を拾うこととなる。ひとつめの、罪。
1994年。唐突に現れたもうひとりの子どもが、ともに生活するようになった。ふたつめの、罪。
1997年。彼は目的を終えたのだろう。別れの言葉もなしに去って行った。
1998年。新たに男の子を迎え入れる。みっつめの、罪。
そして、その半年後だ――。
老人は予定通り、物語を、始めた。
――――――――
高層ビルの立ち並ぶ街中で、老人は腰掛ける。
体に不具合はない。すこぶる健常だ。それゆえに、こんなものは偽りだと理解できる。
「リュウよ……」
視線をわずかにずらし、『台北101』、そのそばに建つ、これまた天を突くような高層ビルを見据える。そうして、その最上階にいるはずの、かつての教え子の名を、呼んだ。うわごとのように。
何度、その言葉を紡いできただろう? 直に、空に。
そのたびに先の言葉を噤んできた。もう遅い。だが、だからといってこのままでいいのか? 何度も自問し、その結実として、彼の名を呼んだ。また、先を噤む。
「リュウよ……!」
なぜ、こうなった……!? その言葉は、やはり、口を突いて出ない。なぜなら、こうなることを解ってやってきたからだ。こうなることを解って始めて、こうなるようにやってきたからだ。
それでも、こうなることを望んで、やってきたわけではない。
「……シンファ――」
彼の前では、けっして言えない弱音を、吐く。やはり、うわごとのように。
なぜ死んだ? おまえがいれば、なにも壊れなかった。
それもこれもすべて、あれのせいだ。
「リュウ……!!」
やはりおまえは、間違っている。そう、思う。
だが老人に、そんなことを言える資格はない。
そしてやはり、もはやすでに、遅すぎた。
――――――――
1994年、四月。
「どっから湧いて出やがった、この悪ガキが」
ニタニタと、気色悪い笑みを浮かべた男の子が、気配も薄く、いつの間にかそこに、いたのだ。
特段に驚いた様子もなく、老人は言った。それでも、敵対的に腰を上げ、拳を握り込む。
「ここに『宝』があると聞いてきた。それは僕んのだ」
確信に満ちた目でそう、気負いもなく言い放つ。その目は、すでに人間とは、違う色をしていた。
「ほう……。それはなんという、どのような『宝』じゃ? 言ってみろ」
「そんなもの、知るものか」
「知らねえものを探しに来たのか。ご苦労なこって」
くだらない。そう言い捨てるように力を抜いて、老人は上げた腰を落ち着ける。
「どうやら、あんたはその価値に気付いていないらしい。場所を聞こうと思ったが、知らないなら勝手に探す」
「おまえそれ泥棒じゃって解ってやっとるのか?」
「知るわけがない。世界はもとより僕んだ。この世界に存在している時点で、それはもう、僕のもの。世界は、僕のために生み出された小さな、箱庭だ」
背を向けかけていた老人は、その言葉に改めて、振り向いた。それは、あれが言っていた言葉と、よく似ていたから。
逆に、その男の子は、老人になどもう興味もないように、その部屋を出て行こうとしている。その背へ、声を――。
「『パパ』―! ご本読んでほしいのじゃ! 自分で読むのめんどいのじゃ!」
うおお! と、勢いよく走ってきた女の子が、いまだ小さい、その体を覆い隠せるほどの大きな書籍を取りこぼした。それは、間一髪ぶつかりかけた男の子の、足の小指に直撃する。ニワトリを絞め殺したような叫びが、上がった。
「…………」
その様子をきょとんと見つめ、女の子は一拍、沈黙。それから「『パパ』―」と、再度、老人を呼ぶ。
「なんなのじゃ、この、妙な動きをする物体は」
「誰が……妙……っ!」
うずくまり、叫びを押し殺して、抗議しようとする。そうして見上げる彼の姿は、どこか――
その姿に目を見開き、彼は確信する。
――神聖なものにひざまずく者の、ようだった――
これこそが、最上の『宝』だ。
――――――――
くだらないことを思い出す。そう、青年は思った。
「どうしたどうした!? 動きが鈍ってきている――ぞっ!」
最初こそ、力は拮抗しているように見えた。だが、徐々に力量差が浮き彫りになっていった。文明の中でのうのうと生きてきた者と、過酷な自然と共存してきた者。互いに相当な努力を積んできたふたりだけに、その生まれの差が顕著になっていき、やがて青年は防戦一方になっていった。
「なんでもない。ただ、走馬灯を見ていただけ――だっ!」
黄金の杖――ブレステルメクの守りを易々と壊し、攻めてくる好青年に、そこから抜き取った刃にて切りかかる。だが、動物の勘というべきか、その太刀だけはどうしても彼に届かない。飄々と躱され続けていた。
「おっとと」
と、好青年は大きく後退し、危なげなく着地した。
「その刃は使わない方がいい。本体がバレるぞ」
その言葉と同時に、青年の視界は瞬間、ブレた。回避の瞬間に顎でも蹴られたのだろう。脳が、揺れている。
「やはりこの程度――」
歴戦の者たちには、すぐに看破される。そう思う。
『宝杖』、『ブレステルメク』。その本来の姿。杖に仕込まれた、『概念断絶の剣』。どのようなものも抵抗なく切れる、絶対の刃。これだけはどうしても、太虚転記による式神では扱うことができなかった。剣自体は振るえても、うまく切れないのだ。
だからこそ、以前はそれを使うことをためらった。好青年の指摘通りだ。本体がバレる。太虚転記で分身体を生み出し、安全に戦うことを覚えてからは、その戦法が青年の基本となっていたから。
だが、そうじゃない、と、気付いた。
身共の求めた努力とは、そんな生易しいものでは、ないだろう、と。
ぼやけた視界に、自らと同じ姿が、見える。まだ動けない本体を守るように、太虚転記で生み出した、天照、月読が、好青年を抑える。こうして俯瞰で自分を見ると、気が滅入る。
中性的な顔付き。ワカメのような濃い緑の髪。ニタニタとだらしない笑み。どれもこれも、気持ち悪い。
――そうだ、身共は、自分が嫌いなんだ。そう、思い出す。だから己を高めようとした。最底辺の存在だからこそ、もう落ちるところはない。あとは這い上がるだけ。暗い深淵から垣間見た世界のすべては、どれもこれも、輝いて見えた。世界のすべてが、自分を祝福しているように――『宝』のように、煌めいていた。
だから、すべてを手に入れに出たのだ。世界は自分を迎えてくれる。世界のすべては自分に優しい。その中でも、最上の『宝』を――
そう、求めた。いまでも、求めている。
そして、それを思うとき、脳裏にいつも浮かぶのは、あの日の光景だった。
彼女との邂逅。素っ頓狂に目を見開き、自分を見下ろす、赤い髪の少女。
「ああ……まったくもって、努力が、足りない」
ブレステルメクに体重を預け、立ち上がる。その背に、彼女を感じる。
灼葉焔。
彼女を好きだと認めるのに、いったい、どれだけの遠回りをしてきたのか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
Re:コード・ブレイカー ~落ちこぼれと嘲られた少年、世界最強の異能で全てをねじ伏せる~
たまごころ
ファンタジー
高校生・篠宮レンは、異能が当然の時代に“無能”として蔑まれていた。
だがある日、封印された最古の力【再構築(Rewrite)】が覚醒。
世界の理(コード)を上書きする力を手に入れた彼は、かつて自分を見下した者たちに逆襲し、隠された古代組織と激突していく。
「最弱」から「神域」へ――現代異能バトル成り上がり譚が幕を開ける。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる