351 / 385
台湾編 本章 ルート『狂信』
HARD MODE
しおりを挟む
――地上50階。『執行官長室』。
「失礼します。WBO『執行官長』、コードネーム『アーサー』」
「そういう君は、白雷夜冬くん、か――」
穏やかな物腰で語る若人だったが、しかし、その手がデスクの上にある榛色の『異本』に伸びるのを、紳士は見逃さない。
「わたしが死んだら、このあたり一帯が吹き飛びますよ」
「……私の『異本』が、人の生死を操れると知っていたのかな」
若人は言って、瞬間、伸ばした手を止めた。しかし、改めてその手を、『異本』へ向ける。……だが、その手は結局、『異本』へは触れずに、その隣の、器に大量に盛られた、煎餅を掴んだ。
「いいえ。ただ、わたしは死を覚悟してここへきた。というだけのことです」
「なるほど。であれば、話し合いがしたい、ということだね」
死すら想定した者が、敵の不意を突かずに、正面から正々堂々やってきた事実を前に、若人は、そう理解した。紳士は、まっすぐと彼に目を合わせるだけで、その問いに肯定する。
「ちなみに、聞いておこうか。君が死んだら、いったいなにがどうなって、この一帯が吹き飛ぶのか」
まあ、推測はできるけれど。と、若人は付け足す。さらに、「あ、煎餅食べる?」と、間の抜けたことも追加した。紳士は丁重に、それを断る。
「ご存知のようですが、わたしは『箱庭百貨店』に、200近い『異本』を所持しています。そのうちの一冊、爆発の『異本』、『VOID code』を発動させています。わたしの死に連動して、爆発が起きるように」
「己が肉体を爆弾とし、爆破させる『異本』だね。リスクが高いぶん、威力も相当なものだと理解している。たしかに、50階層をまるごと吹き飛ばすくらいの力はありそうだ」
紳士は、『箱庭百貨店』を掲げ、見せつける。
若人は、煎餅を齧りながら、榛色の『異本』を手元に引き寄せた。
だが、両人とも、言葉で現状を解決する腹積もりであることは、目的が一致している。そのように互いに、理解していた。
「……条件を整理しておこうか、白雷夜冬くん」
若人はデスクにやや前傾して、紳士のまっすぐな目に、まっすぐと返した。煎餅を食べるのを、一時、中断して。
「君は――君たちは『異本』を奪いにきた……。失礼。譲り受けにきた、そうだね?」
「ええ。穏便に、話し合いによって」
「結構。まあ、『異本』なんぞくれてやってもいいのだけれどね。……WBOが本日、解散されたことは知っているかな?」
「いえ、初耳です」
先の、「『異本』なんぞくれてやってもいい」という発言も踏まえて、紳士はわずかに、弛緩した。WBOが解散したというなら、なおのこと。少なくとも現状の若人に、『異本』を守る義務はもう、ないということだから。
「そうだね。WBO解散に伴い、私もこの『異本』を、もはや守る理由はなくなった」
紳士の内心を見透かすような言い方で、若人は言う。だから紳士は、緩んでいた気持ちを、引き締め直した。
「だが、そもそも私は最初から、『異本』になんぞ興味がないのだ。私の目的は、昔から変わらない。リュウさんの隣で、彼と同じ世界を見続けること。彼の役に立つこと。彼の行く末を、見届けること」
「…………」
少しずつ、わずかにだが、若人の口調は速く、低くなっていく。そこに紳士は、奇妙な同調を感じた。
「――で、あったのに。少し前に言われてしまったよ。『おまえは生きろ』、と。それはつまり、『私とともに死ぬな』、ということだ。だから私は――私は……どうすればいいか、解らなくなった」
変わらぬ、穏やかな調子に見える。だが内心では、いかに葛藤しているか、辛苦を飲んでいるのか、紳士には理解できる気がした。
この人は、わたしと同じだ。そう、紳士は思う。
「だから、君たちの邪魔をすることにした。フルーアと共謀してね。……エントランスで、君たちを襲ったろう? それに、ここへの道中、各階層ごとに君たちを分断させたのも、私の指示だ」
「『だから』? あなたの感情の因果が、わたしには解りかねますが」
「理解できなくて結構。だが、理は通しているつもりだ。……私は、リュウの目的を潰したいんだよ。彼の、死ぬ理由を」
そう言われて、紳士も理解した。理解、できてしまった。
「リュウ・ヨウユェは、死ぬつもりだと?」
「たぶんね。そんな顔をしていた」
根拠は、薄弱だ。だが、若人がその程度の理由で、この程度のことをしでかしている。その事実について、やはり紳士は、理解できたのだった。
その感情の、機微について。
「私はこう、推測したよ。リュウは『異本』を、君たちに託す気だ、と。WBO設立当時から、リュウは口癖のように言っていた。『異本』は、それを持つべきものの手に、あるべきだ、と。WBOが『異本』を集めていたのも、いつか君たちのような者へ、すべて託すため。……正直、どうして君たちが選ばれたのかは、よく解らないけれどね」
嘲笑のように、若人はひとつ、息を吐いた。眼前の紳士を見下すように。重ねて、自分自身を、呆れるように。
「『異本』を託し、そして自らは命を絶つ。前者はともかく、後者はわけが解らない。だけど長年、彼を見てきた私が思うに、たぶん、なにかしらの引け目があるんだろう。ともあれ、リュウはすべてをやり遂げたら、自ら命を絶つ気だ」
「つまり、それを防ぐため、リュウ・ヨウユェの思惑を阻止する、ということでしょうか。我々が『異本』を蒐集するのを、阻む、と」
そしてそのための、敵味方双方に対する、人員の分散。WBO――いや、若人にとっては、『異本』の一冊でも男たちに渡さないまま、守り切れればそれでよかったのだ。一冊の漏れなく『異本』を集めようとする男の目的を、それだけで阻止できる。そして壮年、リュウ・ヨウユェの思惑をも――。
「そういうことになる。……だが、私個人としては、やはり『異本』なんてどうでもいいんだよ。本当に心の底から、どうでもいい。どうせフルーアや、他の誰かが、一冊くらい守り抜くだろう。だからこの一冊くらい、無条件でくれてやってもいい。――そう思っていた。ここへ来るのが、君じゃなければ」
「どういう、意味です?」
「『箱庭百貨店』」
紳士の持つ赤い『異本』へ目を向け、若人は言う。
「私の持つ『異本』が、そこに収まるのは、非常にまずい。なぜなら、今回戦闘力として集めた人員の中には、この『異本』で蘇らせた者も数人、いるからだ」
「たしかに、『百貨店』に入れてしまえば、その『異本』を問答無用に使用することができる。あなたが蘇らせた者たちを、その『蘇生』の力を、解除することも、できますね」
「正確には蘇生ではなく、生死を操る『異本』、なのだけれどね」
「……ではその『異本』は、死者蘇生の『異本』、『Log Enigma』ではないのですか?」
若人はわずかに、眉を上げた。かすかな驚嘆だ。おそらく、その『異本』の名を知っていたことへ対する。
「違う。これは『啓筆』、序列八位、『黄泉怪道流転回生』。蘇生のみではなく、殺すこともできる『異本』だ」
たしかに、よく考えたら『死者蘇生』のみの異能しか持たない『Enigma』では、自分は殺せないか。と、紳士は納得した。だが、それなら都合がいい。
「であれば、ご心配は無用です。残念ながら『箱庭百貨店』には、啓筆を収めることができませんから。わたしがその『異本』を使うことはできません」
「…………」
いぶかしむように、若人は目を細める。
「そうなのか、知らなかったな。……だが、君がそう言うなら、そうなのだろうね」
そうして、少なくとも表面上は、容易く納得を示した。
それは、若人本人にとっても不思議な感情だった。だが、彼もやはり、感じていたのだろう。眼前の紳士と、自分は似ている、と。
「であれば、意地悪をして、渡すことを渋るのも潔くないかもしれないな。ふうむ……」
大仰な動作で顎に手を当て、これ見よがしに若人は考え込んだ。それを見て、紳士は思う。あれ、話がうまく進み過ぎている。いや、それは結構なことだけれど、なんとも拍子抜けだ。そのように。
だが、ここへ上がるエレベーターの中で、少女が言っていたことが気にかかった。「ヤフユには一番ハードなのを用意してるから」、と。
「……解った。いい。渡すよ」
やがて答えを出したのか、若人は言った。そうして、榛色の『異本』を持ち上げ、差し出す。紳士は警戒しながらも、彼に近付き、手を伸ばした。
「白雷夜冬」
その『異本』を掴んだ瞬間、若人は声を上げた。
「私は、納得したいんだと思うんだ。リュウが私を置いていくこと。私が彼の、助けになれないこと。あいつの、心を変えられないこと。……こんな無能な私に、私はそれでも、納得しなければならないんだ」
「……はい」
その感情を、紳士も感じていた。彼と相似した心を、彼と同じように。
だから、厄介だと思いながらも、素直に理解は示した。
「少し……時間はあるかな。話をさせてくれ。くだらない昔話を。それを、この『異本』を渡す、代償としよう」
言いながら、若人は手を離した。その時点で『異本』は、紳士の手に収まっている。だから紳士は、その要望を無視することだって、できた。
「拝聴します。そして、あなたが納得できる道を、探しましょう」
それでも、紳士はそう言った。自分と似た彼を、その境遇を、他人事だと思えなかったから。
もしも少女がいなくなるなら、自分も彼のようになってしまうだろう。そう、紳士は思うのだ。
同じように、誰かに『狂信』する、ふたり。
これは彼らの、納得への物語。
あるいは――
『異本』の始まりの物語。その、最終章だ――。
「失礼します。WBO『執行官長』、コードネーム『アーサー』」
「そういう君は、白雷夜冬くん、か――」
穏やかな物腰で語る若人だったが、しかし、その手がデスクの上にある榛色の『異本』に伸びるのを、紳士は見逃さない。
「わたしが死んだら、このあたり一帯が吹き飛びますよ」
「……私の『異本』が、人の生死を操れると知っていたのかな」
若人は言って、瞬間、伸ばした手を止めた。しかし、改めてその手を、『異本』へ向ける。……だが、その手は結局、『異本』へは触れずに、その隣の、器に大量に盛られた、煎餅を掴んだ。
「いいえ。ただ、わたしは死を覚悟してここへきた。というだけのことです」
「なるほど。であれば、話し合いがしたい、ということだね」
死すら想定した者が、敵の不意を突かずに、正面から正々堂々やってきた事実を前に、若人は、そう理解した。紳士は、まっすぐと彼に目を合わせるだけで、その問いに肯定する。
「ちなみに、聞いておこうか。君が死んだら、いったいなにがどうなって、この一帯が吹き飛ぶのか」
まあ、推測はできるけれど。と、若人は付け足す。さらに、「あ、煎餅食べる?」と、間の抜けたことも追加した。紳士は丁重に、それを断る。
「ご存知のようですが、わたしは『箱庭百貨店』に、200近い『異本』を所持しています。そのうちの一冊、爆発の『異本』、『VOID code』を発動させています。わたしの死に連動して、爆発が起きるように」
「己が肉体を爆弾とし、爆破させる『異本』だね。リスクが高いぶん、威力も相当なものだと理解している。たしかに、50階層をまるごと吹き飛ばすくらいの力はありそうだ」
紳士は、『箱庭百貨店』を掲げ、見せつける。
若人は、煎餅を齧りながら、榛色の『異本』を手元に引き寄せた。
だが、両人とも、言葉で現状を解決する腹積もりであることは、目的が一致している。そのように互いに、理解していた。
「……条件を整理しておこうか、白雷夜冬くん」
若人はデスクにやや前傾して、紳士のまっすぐな目に、まっすぐと返した。煎餅を食べるのを、一時、中断して。
「君は――君たちは『異本』を奪いにきた……。失礼。譲り受けにきた、そうだね?」
「ええ。穏便に、話し合いによって」
「結構。まあ、『異本』なんぞくれてやってもいいのだけれどね。……WBOが本日、解散されたことは知っているかな?」
「いえ、初耳です」
先の、「『異本』なんぞくれてやってもいい」という発言も踏まえて、紳士はわずかに、弛緩した。WBOが解散したというなら、なおのこと。少なくとも現状の若人に、『異本』を守る義務はもう、ないということだから。
「そうだね。WBO解散に伴い、私もこの『異本』を、もはや守る理由はなくなった」
紳士の内心を見透かすような言い方で、若人は言う。だから紳士は、緩んでいた気持ちを、引き締め直した。
「だが、そもそも私は最初から、『異本』になんぞ興味がないのだ。私の目的は、昔から変わらない。リュウさんの隣で、彼と同じ世界を見続けること。彼の役に立つこと。彼の行く末を、見届けること」
「…………」
少しずつ、わずかにだが、若人の口調は速く、低くなっていく。そこに紳士は、奇妙な同調を感じた。
「――で、あったのに。少し前に言われてしまったよ。『おまえは生きろ』、と。それはつまり、『私とともに死ぬな』、ということだ。だから私は――私は……どうすればいいか、解らなくなった」
変わらぬ、穏やかな調子に見える。だが内心では、いかに葛藤しているか、辛苦を飲んでいるのか、紳士には理解できる気がした。
この人は、わたしと同じだ。そう、紳士は思う。
「だから、君たちの邪魔をすることにした。フルーアと共謀してね。……エントランスで、君たちを襲ったろう? それに、ここへの道中、各階層ごとに君たちを分断させたのも、私の指示だ」
「『だから』? あなたの感情の因果が、わたしには解りかねますが」
「理解できなくて結構。だが、理は通しているつもりだ。……私は、リュウの目的を潰したいんだよ。彼の、死ぬ理由を」
そう言われて、紳士も理解した。理解、できてしまった。
「リュウ・ヨウユェは、死ぬつもりだと?」
「たぶんね。そんな顔をしていた」
根拠は、薄弱だ。だが、若人がその程度の理由で、この程度のことをしでかしている。その事実について、やはり紳士は、理解できたのだった。
その感情の、機微について。
「私はこう、推測したよ。リュウは『異本』を、君たちに託す気だ、と。WBO設立当時から、リュウは口癖のように言っていた。『異本』は、それを持つべきものの手に、あるべきだ、と。WBOが『異本』を集めていたのも、いつか君たちのような者へ、すべて託すため。……正直、どうして君たちが選ばれたのかは、よく解らないけれどね」
嘲笑のように、若人はひとつ、息を吐いた。眼前の紳士を見下すように。重ねて、自分自身を、呆れるように。
「『異本』を託し、そして自らは命を絶つ。前者はともかく、後者はわけが解らない。だけど長年、彼を見てきた私が思うに、たぶん、なにかしらの引け目があるんだろう。ともあれ、リュウはすべてをやり遂げたら、自ら命を絶つ気だ」
「つまり、それを防ぐため、リュウ・ヨウユェの思惑を阻止する、ということでしょうか。我々が『異本』を蒐集するのを、阻む、と」
そしてそのための、敵味方双方に対する、人員の分散。WBO――いや、若人にとっては、『異本』の一冊でも男たちに渡さないまま、守り切れればそれでよかったのだ。一冊の漏れなく『異本』を集めようとする男の目的を、それだけで阻止できる。そして壮年、リュウ・ヨウユェの思惑をも――。
「そういうことになる。……だが、私個人としては、やはり『異本』なんてどうでもいいんだよ。本当に心の底から、どうでもいい。どうせフルーアや、他の誰かが、一冊くらい守り抜くだろう。だからこの一冊くらい、無条件でくれてやってもいい。――そう思っていた。ここへ来るのが、君じゃなければ」
「どういう、意味です?」
「『箱庭百貨店』」
紳士の持つ赤い『異本』へ目を向け、若人は言う。
「私の持つ『異本』が、そこに収まるのは、非常にまずい。なぜなら、今回戦闘力として集めた人員の中には、この『異本』で蘇らせた者も数人、いるからだ」
「たしかに、『百貨店』に入れてしまえば、その『異本』を問答無用に使用することができる。あなたが蘇らせた者たちを、その『蘇生』の力を、解除することも、できますね」
「正確には蘇生ではなく、生死を操る『異本』、なのだけれどね」
「……ではその『異本』は、死者蘇生の『異本』、『Log Enigma』ではないのですか?」
若人はわずかに、眉を上げた。かすかな驚嘆だ。おそらく、その『異本』の名を知っていたことへ対する。
「違う。これは『啓筆』、序列八位、『黄泉怪道流転回生』。蘇生のみではなく、殺すこともできる『異本』だ」
たしかに、よく考えたら『死者蘇生』のみの異能しか持たない『Enigma』では、自分は殺せないか。と、紳士は納得した。だが、それなら都合がいい。
「であれば、ご心配は無用です。残念ながら『箱庭百貨店』には、啓筆を収めることができませんから。わたしがその『異本』を使うことはできません」
「…………」
いぶかしむように、若人は目を細める。
「そうなのか、知らなかったな。……だが、君がそう言うなら、そうなのだろうね」
そうして、少なくとも表面上は、容易く納得を示した。
それは、若人本人にとっても不思議な感情だった。だが、彼もやはり、感じていたのだろう。眼前の紳士と、自分は似ている、と。
「であれば、意地悪をして、渡すことを渋るのも潔くないかもしれないな。ふうむ……」
大仰な動作で顎に手を当て、これ見よがしに若人は考え込んだ。それを見て、紳士は思う。あれ、話がうまく進み過ぎている。いや、それは結構なことだけれど、なんとも拍子抜けだ。そのように。
だが、ここへ上がるエレベーターの中で、少女が言っていたことが気にかかった。「ヤフユには一番ハードなのを用意してるから」、と。
「……解った。いい。渡すよ」
やがて答えを出したのか、若人は言った。そうして、榛色の『異本』を持ち上げ、差し出す。紳士は警戒しながらも、彼に近付き、手を伸ばした。
「白雷夜冬」
その『異本』を掴んだ瞬間、若人は声を上げた。
「私は、納得したいんだと思うんだ。リュウが私を置いていくこと。私が彼の、助けになれないこと。あいつの、心を変えられないこと。……こんな無能な私に、私はそれでも、納得しなければならないんだ」
「……はい」
その感情を、紳士も感じていた。彼と相似した心を、彼と同じように。
だから、厄介だと思いながらも、素直に理解は示した。
「少し……時間はあるかな。話をさせてくれ。くだらない昔話を。それを、この『異本』を渡す、代償としよう」
言いながら、若人は手を離した。その時点で『異本』は、紳士の手に収まっている。だから紳士は、その要望を無視することだって、できた。
「拝聴します。そして、あなたが納得できる道を、探しましょう」
それでも、紳士はそう言った。自分と似た彼を、その境遇を、他人事だと思えなかったから。
もしも少女がいなくなるなら、自分も彼のようになってしまうだろう。そう、紳士は思うのだ。
同じように、誰かに『狂信』する、ふたり。
これは彼らの、納得への物語。
あるいは――
『異本』の始まりの物語。その、最終章だ――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる