379 / 385
最終章 『ノラ』編
言葉
しおりを挟む
「イライラするわ」
少女は繰り返して、頭痛を慮るかのように、頭を押さえた。
女傑は蹴り飛ばされ、気を失っている。メイドの姿は消えたが、その残滓のように、彼女の涙が、床には溜まっていた。丁年はとうに茫然自失としているし。そんな数々のやり取りを見て、淑女も、腰が抜けてしまっている様子だった。
大変な、状況だ。だがどれも、ごく短い間に起こっている。それゆえに、男も、心の整理が遅れていた。
「なに、やってんだ。ノラ……」
だがようやく、追い付いてくる。感情が、湧き上がってきた。
「なにやってんだ! ノラ!」
「はあ……?」
男の疑問をいぶかしむように、少女は不機嫌そうに、語尾を上げ、振り向く。
「だいじょうぶだって言ってるでしょ。みんな元気よ。気を失ってるだけ」
まったく。と、呆れるように嘆息して、少女は先へ進もうとする。
「そういう問題か!? なんでてめえ、パララを攻撃した!?」
「先に手を出してきたのはパラちゃんでしょ。なに? わたしが悪いの?」
「…………っ!」
そう言われると言葉がない。だが、少女の態度が気に食わない。
「やりすぎだろ。それと、せめてどこか、安静なところに運んでやれ」
「…………」
男の言葉に、少女は再度、振り向く。じ、っと、男を見た。目を細めて。
「……そうね。気が回らなかったわ」
ふん。と、鼻を鳴らして、やはり不機嫌に、少女は男の言葉に、従った。
*
近くに仮眠室があったらしい。少女はてきぱきとみなをそこへ運び、ものの数分で戻ってきた。男が手伝う暇など、微塵もなかった。
「これで文句ないわね。行きましょう」
変わらずの態度で、少女はそう言った。男の返答を待つまでもなく、先に、『世界樹』へ向かう。
「ちょっと待て。ノラ」
「あによ」
静かで、しかし不機嫌を隠さない威圧感で、少女は立ち止まる。振り返りは、しなかった。
「おまえ、いったいなにを、隠してる」
いくら、馬鹿で愚かで鈍感な男でも、さすがに気付いた。それを少女へ、直球でぶつける。
「……なにって、なによ」
「知らねえ。だから、聞いてんだろ」
「…………」
約、十歩離れている。少女は先導して先に進んでいたが、彼女の行動に疑問を抱いた男は、歩を進められていない。だからこそ、開いた距離。
「……あなたも、わたしを解ってくれないの?」
「……あ? ……なんだって?」
その、距離。そして、少女が発した声の小ささから、男はそれを聞き逃した。輝くほどに美しい少女の、その、もっともどす黒く、煮え滾った感情を。
少女は、全身で振り返る。軽い調子でターンして、いたずらに笑みを作った。
「馬鹿みたいに飛び降りて、可愛いわたしに手をかけさせたこと、まだ、謝ってもらってないわ」
そう言うと、少女は、べー、と、片方の目の瞼を引き下げ、舌を出した。それだけで、ふんっ、と、そっぽを向いてしまう。
そんなこと……? と、男は思った。いや、たしかに一大事ではあった。大変な面倒をかけた。なんならともに、死にかけた。それは間違いなく、深く深く、謝るべきことだ。
とはいえ、そんなことすら『そんなこと』に思えるほど、少女の様子はおかしかった。だから男は、腑に落ちない。言われた通り、少女は飛び降りの件を怒っていたのだろうか? そう言われてしまえば、それだけなのかもしれないと、思わなくもない。だが、やはり、おかしい。その思いも拭えない。
「……悪かったよ」
ともあれ、素直に男は謝った。どちらにしてもその件は、謝るべきことだから。
「解ればいいわ」
機嫌が、直った。そのように男には、聞こえた。
「行きましょう」
さきほどまでの歩みより、幾分、弾んでいる。本当にもう、わだかまりはなさそうだ。
そういうふうに、見えてしまう。男は、内心で、頭を抱えた。
……なのにどうして、不安は消えないんだ? その思いが、胸に引っかかる。
「ああ……」
しかし、男も、ようやっと、歩を進めた。
*
だが今度は、少女の足が、止まった。
「ノラ……」
いいや、止められたのだ。
「…………」
最後に立ち塞がる、一番厄介な、相手に。
少女を踏み止まらせることのできる、最後のひとり。
彼女の夫。紳士。
白雷夜冬。
彼が両手を広げて、『世界樹』の根元に、立ち塞がっている。
「なん、で……シュウ――!」
疑問を口走って、自己解決。
丁年が、呼び寄せたのだ。と。
しかし、すでに彼の『異本』は回収している。ごく稀に、『異本』の毒は、『異本』を手放しても身体に残留し、一時的に扱えることがある。だが、少女の目から見て、丁年にその才能はなかった。
であれば、最初から――。そう気付いて、少女は顔をゆがめた。
こんなことにならないように扱ってきたつもりだったのに、結局、彼は、正答を導いていた。
本当、頭がいいわ。勘も。そう、少女は丁年を称した。
そして、そう理解してしまえば、心も立て直せる。ひとつ、息をついて。
「あら、ヤフユ。どうしたの」
平常に、声をかけた。
「わたしを連れて行け。拒否は――」
「だめよ」
「――認めない」
「…………」
紳士は、どうやら気付いている。もちろん、少女がなにをするつもりかまでは理解していないだろう。それを理解していたのは、たぶん、女傑だけだ。メイドですら、全容は知らないはず。少女は、そう思う。
少女は、気取られない程度に、少し、嘆息した。それは、深呼吸にも近いかもしれない。昂る心を静めるための、行動。
「……空気読んでよ、ヤフユ」
「…………」
「これは、わたしとハクの物語。あなた、べつに『異本』になんて、興味ないでしょう?」
「…………」
「それとも、やきもちなの? そういうの、いやじゃないけど、ちょっと控えてよ。ハクもいるのに、恥ずかしいわ」
「わたしは――」
「ヤフユ。やめて――」
「ノラ。きみを、愛している」
まっすぐ少女を見つめて、紳士は恥も外聞もなく、言い切った。
「はぅ……」
一瞬、少女から変な声が、漏れた。
「好きだ。大好きだ。愛している」
言葉を連ねるごとに、力強く。一歩ずつ、紳士は少女に、詰め寄った。そのたびに少女は、なんかどっかから、妙な声を漏らしていた。
「きみの美しい髪が好きだ。なめらかで綺麗な肌が好きだ。宝石よりもよほど輝く、その目が好きだ!」
「――――っ!!」
「家族思いの優しさが好きだ。間違いを厳しく正してくれる強さが好きだ。いつまでも純粋で、外見よりずっと潔白な、きみが好きだ!」
「ぁ……ゃ……」
「好きだ! 大好きだ! 愛している! きみのすべてを愛している!」
「ひゃ、ゃぁ――――」
その瞳をぐるぐる回して、少女の意識は、朦朧とし始めていた。
「ずっとわたしのそばにいろ。片時も離れるな。いいや……離さない」
言うと、紳士は少女を、抱き締めた。喉の奥からとんでもない高音を響かせて、少女の肩が、ぐぐぐぐ……、と、持ち上がる。
「頼む、ノラ」
耳元で、彼の独特に心地よい声が、響いた。それは少女の鼓膜を揺らし、脳をかき混ぜ、心臓を掴むように、彼女の全身をわななかせる。
「どこにも、行くな――!!」
強制のようで、懇願で。
運命のようで、平凡な。
それは彼の、心の底からの、告白。
対して、少女は。
「…………いや――」
と、応えた。
少女は繰り返して、頭痛を慮るかのように、頭を押さえた。
女傑は蹴り飛ばされ、気を失っている。メイドの姿は消えたが、その残滓のように、彼女の涙が、床には溜まっていた。丁年はとうに茫然自失としているし。そんな数々のやり取りを見て、淑女も、腰が抜けてしまっている様子だった。
大変な、状況だ。だがどれも、ごく短い間に起こっている。それゆえに、男も、心の整理が遅れていた。
「なに、やってんだ。ノラ……」
だがようやく、追い付いてくる。感情が、湧き上がってきた。
「なにやってんだ! ノラ!」
「はあ……?」
男の疑問をいぶかしむように、少女は不機嫌そうに、語尾を上げ、振り向く。
「だいじょうぶだって言ってるでしょ。みんな元気よ。気を失ってるだけ」
まったく。と、呆れるように嘆息して、少女は先へ進もうとする。
「そういう問題か!? なんでてめえ、パララを攻撃した!?」
「先に手を出してきたのはパラちゃんでしょ。なに? わたしが悪いの?」
「…………っ!」
そう言われると言葉がない。だが、少女の態度が気に食わない。
「やりすぎだろ。それと、せめてどこか、安静なところに運んでやれ」
「…………」
男の言葉に、少女は再度、振り向く。じ、っと、男を見た。目を細めて。
「……そうね。気が回らなかったわ」
ふん。と、鼻を鳴らして、やはり不機嫌に、少女は男の言葉に、従った。
*
近くに仮眠室があったらしい。少女はてきぱきとみなをそこへ運び、ものの数分で戻ってきた。男が手伝う暇など、微塵もなかった。
「これで文句ないわね。行きましょう」
変わらずの態度で、少女はそう言った。男の返答を待つまでもなく、先に、『世界樹』へ向かう。
「ちょっと待て。ノラ」
「あによ」
静かで、しかし不機嫌を隠さない威圧感で、少女は立ち止まる。振り返りは、しなかった。
「おまえ、いったいなにを、隠してる」
いくら、馬鹿で愚かで鈍感な男でも、さすがに気付いた。それを少女へ、直球でぶつける。
「……なにって、なによ」
「知らねえ。だから、聞いてんだろ」
「…………」
約、十歩離れている。少女は先導して先に進んでいたが、彼女の行動に疑問を抱いた男は、歩を進められていない。だからこそ、開いた距離。
「……あなたも、わたしを解ってくれないの?」
「……あ? ……なんだって?」
その、距離。そして、少女が発した声の小ささから、男はそれを聞き逃した。輝くほどに美しい少女の、その、もっともどす黒く、煮え滾った感情を。
少女は、全身で振り返る。軽い調子でターンして、いたずらに笑みを作った。
「馬鹿みたいに飛び降りて、可愛いわたしに手をかけさせたこと、まだ、謝ってもらってないわ」
そう言うと、少女は、べー、と、片方の目の瞼を引き下げ、舌を出した。それだけで、ふんっ、と、そっぽを向いてしまう。
そんなこと……? と、男は思った。いや、たしかに一大事ではあった。大変な面倒をかけた。なんならともに、死にかけた。それは間違いなく、深く深く、謝るべきことだ。
とはいえ、そんなことすら『そんなこと』に思えるほど、少女の様子はおかしかった。だから男は、腑に落ちない。言われた通り、少女は飛び降りの件を怒っていたのだろうか? そう言われてしまえば、それだけなのかもしれないと、思わなくもない。だが、やはり、おかしい。その思いも拭えない。
「……悪かったよ」
ともあれ、素直に男は謝った。どちらにしてもその件は、謝るべきことだから。
「解ればいいわ」
機嫌が、直った。そのように男には、聞こえた。
「行きましょう」
さきほどまでの歩みより、幾分、弾んでいる。本当にもう、わだかまりはなさそうだ。
そういうふうに、見えてしまう。男は、内心で、頭を抱えた。
……なのにどうして、不安は消えないんだ? その思いが、胸に引っかかる。
「ああ……」
しかし、男も、ようやっと、歩を進めた。
*
だが今度は、少女の足が、止まった。
「ノラ……」
いいや、止められたのだ。
「…………」
最後に立ち塞がる、一番厄介な、相手に。
少女を踏み止まらせることのできる、最後のひとり。
彼女の夫。紳士。
白雷夜冬。
彼が両手を広げて、『世界樹』の根元に、立ち塞がっている。
「なん、で……シュウ――!」
疑問を口走って、自己解決。
丁年が、呼び寄せたのだ。と。
しかし、すでに彼の『異本』は回収している。ごく稀に、『異本』の毒は、『異本』を手放しても身体に残留し、一時的に扱えることがある。だが、少女の目から見て、丁年にその才能はなかった。
であれば、最初から――。そう気付いて、少女は顔をゆがめた。
こんなことにならないように扱ってきたつもりだったのに、結局、彼は、正答を導いていた。
本当、頭がいいわ。勘も。そう、少女は丁年を称した。
そして、そう理解してしまえば、心も立て直せる。ひとつ、息をついて。
「あら、ヤフユ。どうしたの」
平常に、声をかけた。
「わたしを連れて行け。拒否は――」
「だめよ」
「――認めない」
「…………」
紳士は、どうやら気付いている。もちろん、少女がなにをするつもりかまでは理解していないだろう。それを理解していたのは、たぶん、女傑だけだ。メイドですら、全容は知らないはず。少女は、そう思う。
少女は、気取られない程度に、少し、嘆息した。それは、深呼吸にも近いかもしれない。昂る心を静めるための、行動。
「……空気読んでよ、ヤフユ」
「…………」
「これは、わたしとハクの物語。あなた、べつに『異本』になんて、興味ないでしょう?」
「…………」
「それとも、やきもちなの? そういうの、いやじゃないけど、ちょっと控えてよ。ハクもいるのに、恥ずかしいわ」
「わたしは――」
「ヤフユ。やめて――」
「ノラ。きみを、愛している」
まっすぐ少女を見つめて、紳士は恥も外聞もなく、言い切った。
「はぅ……」
一瞬、少女から変な声が、漏れた。
「好きだ。大好きだ。愛している」
言葉を連ねるごとに、力強く。一歩ずつ、紳士は少女に、詰め寄った。そのたびに少女は、なんかどっかから、妙な声を漏らしていた。
「きみの美しい髪が好きだ。なめらかで綺麗な肌が好きだ。宝石よりもよほど輝く、その目が好きだ!」
「――――っ!!」
「家族思いの優しさが好きだ。間違いを厳しく正してくれる強さが好きだ。いつまでも純粋で、外見よりずっと潔白な、きみが好きだ!」
「ぁ……ゃ……」
「好きだ! 大好きだ! 愛している! きみのすべてを愛している!」
「ひゃ、ゃぁ――――」
その瞳をぐるぐる回して、少女の意識は、朦朧とし始めていた。
「ずっとわたしのそばにいろ。片時も離れるな。いいや……離さない」
言うと、紳士は少女を、抱き締めた。喉の奥からとんでもない高音を響かせて、少女の肩が、ぐぐぐぐ……、と、持ち上がる。
「頼む、ノラ」
耳元で、彼の独特に心地よい声が、響いた。それは少女の鼓膜を揺らし、脳をかき混ぜ、心臓を掴むように、彼女の全身をわななかせる。
「どこにも、行くな――!!」
強制のようで、懇願で。
運命のようで、平凡な。
それは彼の、心の底からの、告白。
対して、少女は。
「…………いや――」
と、応えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
Re:コード・ブレイカー ~落ちこぼれと嘲られた少年、世界最強の異能で全てをねじ伏せる~
たまごころ
ファンタジー
高校生・篠宮レンは、異能が当然の時代に“無能”として蔑まれていた。
だがある日、封印された最古の力【再構築(Rewrite)】が覚醒。
世界の理(コード)を上書きする力を手に入れた彼は、かつて自分を見下した者たちに逆襲し、隠された古代組織と激突していく。
「最弱」から「神域」へ――現代異能バトル成り上がり譚が幕を開ける。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる