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34 恋に落ちる
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夫婦の寝室でベットに腰掛けて待っているとミハイルが帰ってきた音がした。
「マール、ただいま。どこにいるの?」
私を探している足音がするが、そこから動かずじっと部屋で待つと扉が開いた。
「マール、ただいま。ここにいたんだね、どう・・・したの?」
私の様子がおかしいことに気付き近寄ってくる。冷たく光ない視線をミハイルの顔に向けた。
「僕は、なにか君を怒らせたのかな?」
ミハイルは嬉しそうにベットではなく床に座り私の足元に来る。
「どうしたら僕を許してくれる?」
バチバチ・・・ググッーー
私の足に触れようとする手を、魔力で縛る。ついでに動けないように足元も縛る。
「はは・・・マールの魔力で縛られるなんて、最高だよ。僕を動けなくしてどうするの?」
私は今日買ったシャツワンピースに着替えていて、丈が短く足はほとんど露出していた。動けないハイルを見下ろしながら、座っていた足をゆっくり組み替える。
ミハイルは食いつくように、じっと肌の動きを見ていた。
「縛られるのは最高だけど、触れられないのが拷問だね」
「ミハイル」
私を見るように呼びかける。
「はい、なんなりと」
呼ばれたミハイルは嬉しそうに紫の瞳を合わせる。
「見てるだけでいいの?」
「ははっ・・・」
目付きが猛獣のように変わり、縛られたまま目の前にある足に唇が触れるとそこから彼の熱い舌が足を這う。
じゅる...じゅる...ちゅぱ
貪るように舐め回す蕩けきったミハイルの顔を満足するまでじっと眺めた。私に見せるように舐めてる姿に反応しそうになるが、感情の無い目で息が上がり恍惚としている彼を見下ろす。
「はあ、はあっ、マール・・・マール」
「ミハイル」
「んっ、マール・・・」
ミハイルの視線が向いたのを確認すると、顔から離すように足をゆっくり床に下ろし、彼の膝に跨るようにしゃがみこむ。
私が目の前に来たことで、彼の息をのむ音が聞こえた。
ずっと目を奪われている彼の前で、シャツのボタンをひとつずつゆっくり外す。
プチっ、プチ、プチッ
全てのボタンを外し、シャツワンピースを肩までするりと下ろす。そこには今日買った生地が少ない黒のレースの下着が露になり、露出する肌から妖艶な雰囲気が醸し出されている。
ミハイルの瞳孔が開き、興奮しているのか熱い鼻息が肌に吹きかかる。
「興奮してるんだね」
たぷりとミハイルの視線が感じる胸を動かし、さらに誘い込むように見つめた。
(全部、ぜんぶ、今の貴方を独り占めしたい)
「ここのホクロ、好きだもんね」
盛り上がった谷間にあるホクロを指さす。
私の指先に釘付けになっているハイルの視線に満足し、噛みつきたいほど綺麗な彼の首元へ近寄った。
ビクリと震えた首元にさらに顔を寄せ、彼の体温から香りを堪能するように体内へ吸い込む。それは脳が痺れるような、惹き付けられる強い香りに酔う。
「ミハイル、私と同じお風呂に入るようになってから・・・同じ香りがする、ね」
口角をあげて黒い欲望をつぶやく。
「私のものみたい、たまんない・・・」
首元から見上げると彼の顔は赤く染まっていた。初めて見るミハイルの反応に心がゾクリと脳が震える。
「マール、もう・・・」
「なに、ミハイル」
首元から離れミハイルを熱く見つめると、ミハイルは息を飲み固まっている。
「だめだよ。新婚旅行の時、私のこと好き勝手にしたじゃない。
それに・・・今日は楽しそうに女性と話してたね」
愛おしい彼の顔に擦り寄ると、耳元に自分の黒い感情をぶつける。
「嫉妬した」
「ああ・・・嫉妬した君に殺されたい」
もう耐えられないのか、私の魔力を解こうとする。
バチバチバチ・・・ギギギ・・・
完全に解かれる前に、彼の顔を両手で包み込んだ。
「私、貴方に恋に落ちたみたい」
ミハイルはその言葉にパタリと動かなくなり、だんだんと紫の瞳には涙が溜まっている。
「本当に・・・?この僕に、恋に落ちたの・・・?」
「そうだよ、ミハイル」
「マールっ、マール・・・愛してる。君以外はどうでもいい、僕の心も体も君だけのものだ」
その言葉を聞くと満たされたと同時に少し切なくなる。綺麗な瞳から流れる涙を優しく拭い、甘く微笑んだ。
「私の気持ちは、本物だよ。ーーー愛してる、ミハイル」
目の前にいる彼を愛おしく見つめる。
「嫉妬に狂わせないで」
「ああ、死んでもいい」
涙を流しながら幸せそうなミハイルに甘く口付けをすると、縛っていた魔力を解除した。
そのままミハイルに力強く抱き留められると、息ができないくらい強く口を塞がれる。お互いの欲望がぶつかりあり、このまま飲み込まれてしまいそうだ。熱い唇は晒された首に移り、私を食べる勢いで舌が這う。
初めての刺激に酔って体が甘く震えた。
「君を壊してしまうかもしれない」
許して、それだけ言うとベットに運ばれた。
(私の体に消えてしまう貴方を焼き付けて・・・)
「マール、ただいま。どこにいるの?」
私を探している足音がするが、そこから動かずじっと部屋で待つと扉が開いた。
「マール、ただいま。ここにいたんだね、どう・・・したの?」
私の様子がおかしいことに気付き近寄ってくる。冷たく光ない視線をミハイルの顔に向けた。
「僕は、なにか君を怒らせたのかな?」
ミハイルは嬉しそうにベットではなく床に座り私の足元に来る。
「どうしたら僕を許してくれる?」
バチバチ・・・ググッーー
私の足に触れようとする手を、魔力で縛る。ついでに動けないように足元も縛る。
「はは・・・マールの魔力で縛られるなんて、最高だよ。僕を動けなくしてどうするの?」
私は今日買ったシャツワンピースに着替えていて、丈が短く足はほとんど露出していた。動けないハイルを見下ろしながら、座っていた足をゆっくり組み替える。
ミハイルは食いつくように、じっと肌の動きを見ていた。
「縛られるのは最高だけど、触れられないのが拷問だね」
「ミハイル」
私を見るように呼びかける。
「はい、なんなりと」
呼ばれたミハイルは嬉しそうに紫の瞳を合わせる。
「見てるだけでいいの?」
「ははっ・・・」
目付きが猛獣のように変わり、縛られたまま目の前にある足に唇が触れるとそこから彼の熱い舌が足を這う。
じゅる...じゅる...ちゅぱ
貪るように舐め回す蕩けきったミハイルの顔を満足するまでじっと眺めた。私に見せるように舐めてる姿に反応しそうになるが、感情の無い目で息が上がり恍惚としている彼を見下ろす。
「はあ、はあっ、マール・・・マール」
「ミハイル」
「んっ、マール・・・」
ミハイルの視線が向いたのを確認すると、顔から離すように足をゆっくり床に下ろし、彼の膝に跨るようにしゃがみこむ。
私が目の前に来たことで、彼の息をのむ音が聞こえた。
ずっと目を奪われている彼の前で、シャツのボタンをひとつずつゆっくり外す。
プチっ、プチ、プチッ
全てのボタンを外し、シャツワンピースを肩までするりと下ろす。そこには今日買った生地が少ない黒のレースの下着が露になり、露出する肌から妖艶な雰囲気が醸し出されている。
ミハイルの瞳孔が開き、興奮しているのか熱い鼻息が肌に吹きかかる。
「興奮してるんだね」
たぷりとミハイルの視線が感じる胸を動かし、さらに誘い込むように見つめた。
(全部、ぜんぶ、今の貴方を独り占めしたい)
「ここのホクロ、好きだもんね」
盛り上がった谷間にあるホクロを指さす。
私の指先に釘付けになっているハイルの視線に満足し、噛みつきたいほど綺麗な彼の首元へ近寄った。
ビクリと震えた首元にさらに顔を寄せ、彼の体温から香りを堪能するように体内へ吸い込む。それは脳が痺れるような、惹き付けられる強い香りに酔う。
「ミハイル、私と同じお風呂に入るようになってから・・・同じ香りがする、ね」
口角をあげて黒い欲望をつぶやく。
「私のものみたい、たまんない・・・」
首元から見上げると彼の顔は赤く染まっていた。初めて見るミハイルの反応に心がゾクリと脳が震える。
「マール、もう・・・」
「なに、ミハイル」
首元から離れミハイルを熱く見つめると、ミハイルは息を飲み固まっている。
「だめだよ。新婚旅行の時、私のこと好き勝手にしたじゃない。
それに・・・今日は楽しそうに女性と話してたね」
愛おしい彼の顔に擦り寄ると、耳元に自分の黒い感情をぶつける。
「嫉妬した」
「ああ・・・嫉妬した君に殺されたい」
もう耐えられないのか、私の魔力を解こうとする。
バチバチバチ・・・ギギギ・・・
完全に解かれる前に、彼の顔を両手で包み込んだ。
「私、貴方に恋に落ちたみたい」
ミハイルはその言葉にパタリと動かなくなり、だんだんと紫の瞳には涙が溜まっている。
「本当に・・・?この僕に、恋に落ちたの・・・?」
「そうだよ、ミハイル」
「マールっ、マール・・・愛してる。君以外はどうでもいい、僕の心も体も君だけのものだ」
その言葉を聞くと満たされたと同時に少し切なくなる。綺麗な瞳から流れる涙を優しく拭い、甘く微笑んだ。
「私の気持ちは、本物だよ。ーーー愛してる、ミハイル」
目の前にいる彼を愛おしく見つめる。
「嫉妬に狂わせないで」
「ああ、死んでもいい」
涙を流しながら幸せそうなミハイルに甘く口付けをすると、縛っていた魔力を解除した。
そのままミハイルに力強く抱き留められると、息ができないくらい強く口を塞がれる。お互いの欲望がぶつかりあり、このまま飲み込まれてしまいそうだ。熱い唇は晒された首に移り、私を食べる勢いで舌が這う。
初めての刺激に酔って体が甘く震えた。
「君を壊してしまうかもしれない」
許して、それだけ言うとベットに運ばれた。
(私の体に消えてしまう貴方を焼き付けて・・・)
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