8 / 61
1章
計画通り
しおりを挟む
砂漠の頂点捕食者は全てを見下す。傲慢の化身だ。
おや?
餌が投げられてきた。これは…知らない生き物の肉だ。異物が入っているが、問題はないだろう。まあ、ありがたくいただく。
普通の生き物は、少しでも不審な点があれば例えどれだけ美味な物でも食べることはない。それは、魔物にももちろん当てはまる。
しかし、このワニは全てを見下していた。
これがマンティコアなら、キラーウルフなら、ブラッドタイガーなら、オークなら、ライオンなら、ゴブリンなら、食べることはなかった。
それが、敗因となったのだ。
「あのワニ、バカで助かった」
いや、バカではないのだろう。毒があることにも気づいていたはずだ。だが、奴は傲慢すぎた。下等生物がやることなんて、と脅威に思っていなかったのだろうな。だから食べてしまったのだ。俺が持つ全てのチュウトカゲの毒を混ぜたブラッドタイガーの肉を。
「!?◻︎△⚪︎△△⚪︎◻︎△⚪︎!!!」
ワニは悶える。跳ねる。暴れる。
この毒で死ぬことはないが…かなりのダメージにはなっているはずだ。
あ、メアリがゆっくりと後方に下がってる。なんだなんだ、もしかして怖くなっちゃった?
そして…
「隙だらけだ」
アーチャー職の男が1本1本強力な矢を放つ。ワニがあまりにも速すぎたせいで中々当たらなかった矢だが、ここでは思う存分火を吹く。
だが、傲慢だとはいえ歴戦の猛者だ。
ワニは悶えて跳ねて暴れるのをやめた。そして砂に潜る!
「ちょ、ちょっと!?」
狙いはアーチャーと僧侶だ。
このワニ、やっぱかなり賢い。
「ァァァ!!!!!」
ワニが砂と共に飛びかかる!咄嗟に彼らは防御耐性を取ったが、それだけで防げるほどこのワニの怒りは甘くない。
砂が鮮血に染まる。しかし、彼らは気絶だけで済んだ。
メアリが、彼らの盾となったからだ
メアリがワニに頭突きして吹っ飛ばす。
「ッッ!」
こうなると思った、後方に下がってて正解だった?
「俺が甘かった。ごめんなさい!」
おっと、それよりもワニはどうなった?
あ、いた。ワニだ。かなり苦しそう。これは勝負ありか?
睨まれた。やばい、こっち来てる。
だが、満身創痍なようであの爆速ゴキブリカサカサみたいな動きはしなくなった。だが…被害はこちらの方にもかなり出ている。
野良冒険者パーティー、オリオン、そして最高戦力のメアリは戦闘不能。
「ブライガーはまだ元気そうだが…」
「ニャン」
だめだ、この猫じゃダメだ。
おそらく、あと1撃で勝負が決まる。
ブライガーが攻撃を当てるか、それともワニが攻撃を当てるか。
その賭けに負けた場合、代償は俺の命。あと仲間たち。
「人生はギャンブルともいうけどこれは流石に撤……おや」
あれは。
「70日後に死ぬワニめ、こっちだ!」
ブライガーに乗ってワニの気を逸らす。あのワニ、やっと脅威だと認識したようで俺だけに注目をしている。
「お前、やっぱりバカなワニだったよ」
上空から高速でやってきたのは、重症者を運び終え、戦場に戻ってきたキジクジャクだった。
「ツクツク!」
緑の彗星がワニに向かって降り注ぐ!
最強の捕食者かつ頂の大愚者はついに倒れた。
「計画通り!」
場面は打って変わってここは病院。
「あぁ、君やな。あの砂漠鰐はどうなったん?」
「それがあとちょっとのところで逃げられちゃったよ…いやはや、残念ですな」
嘘だけど
「そうなんや…ほなら、ギルドからの報酬は全額は出なさそうやなぁ」
「命が助かっただけマシですよ、アガス。まずは、生きて帰ってきたことを喜びませんか?」
さっきから思ってたんだけど、僧侶がタメ口で魔法使いが敬語なんだよね、これが神職者の現実か…
どうやら、戦士がアガス、僧侶がサフン。弓使いがハリム、魔法使いがアリサって名前らしい。
「ところで、名前だけお伺いしても?」
「俺の名前はミナト、魔物使いだよ」
「ミナト殿、感謝する。おそらくあなたがいなければ死んでいた」
俺もやっと感謝される身になったか。いや、今までがおかしかったんだよ。なんで異世界召喚された勇者なのに国には冷遇されるわヒロインはカメだわ国を亡命するわとかしなくちゃいけないんだよそこらへんなにを考えて
「あ、そうや。君、うちのパーティーに入らへん?」
アガスは頬を掻きながらそんなことを言ってきた。パーティーか。
「ん?」
パーティか!そうそうこれだよ、異世界召喚ものってパーティー組まないとダメでしょ。
「では…「あの砂漠鰐の討伐もあなたがいなければできなかった。あなたは俺たちのパーティーに必要だ」
あ、砂漠鰐。
砂漠鰐仲間にしたけど逃したって体で嘘ついてるんだった。もし砂漠鰐仲間にしたって言ったら絶対あの人たち怒るもん。倒したら全額報酬もらえたのに!って
今パーティーに入るのはまずいな…
「すみませんが、今は自分の実力不足を痛感している身です。あの砂漠鰐を俺たちで倒せるほどの強さになったら、また、入らせてください」
焦りすぎて敬語になっちゃった。
「そうですか、残念ですね…でも!私たちはこの街を拠点にしているのでもし考えが変わったならまたここに来てください、いつでも歓迎しますから!」
白い髪を揺らしながらアリサさんがそう言ってきた。やばい、すごい後ろめたいです…
「では失礼します」
俺は病院を出て…砂漠鰐のファラクを出した。
「すげええええええええ!!高速移動だ!!!!」
ほんとにね、このワニすごいのよ。
陸上最速かも。
砂に半分だけ体をうずめてそこを泳いでる感じ。
ちなみに、仲間の魔物たちはとっくに回復している。魔物って自然治療みたいな効果をデフォルトで持ってたりするのかな。そして今俺はどこに向かってるかというと…
「死にたいやつからかかってきな!」
仲間5体と共に砂漠で素材稼ぎをしている。サソリの尻尾やマミーの包帯などだ。
「チュウトカゲの毒がもうないからなんかの毒が欲しいんだけどな」
そう、ファラク戦でチュウトカゲの毒を使い切ってしまったのだ。なので代わりとなる毒を集めたいのだが…
「サソリは毒持ってるけど液体じゃない、蛇はそもそもここのやつら毒持ってない…」
改めてさ、チュウトカゲの毒の優良物件さを思いしったよな。だがここに稀にオオトカゲが出現すると聞いた。ほらあれだよ、ブラッドタイガー枠。
オオトカゲを仲間にするのもいいんだよね。戦闘もそこそこできるみたいだし、毒用員としてめちゃくちゃ優秀だ。
「だが、そのためにはいい品質の魔物杖が必要だ」
「ニャン」
ブライガーが肯定した。ブライガーは蛇ばっかと戦っている。ブライガーは鉄分のある血を好むらしいのでサソリはあまり好きじゃないらしい。血を流さないマミーは論外だ。
「とりあえず、金を集めてさっさと魔物杖を買うとしよう」
確か、16体収納できるやつが100銀貨で売られていた。まずはそれまで貯めなければ。
そして大量に魔物を狩ってるせいか、俺たちのレベルがどんどん上がっている。
メアリのレベルは46、オリオンは35、ブライガーは37、キジクジャクは33、ファラクは71。
流石にファラクほどの高レベルになると中々レベルも上がりづらくなるらしい。
そうそう、ファラクといえば地面を泳いで高速移動以外にもやはりあの初見殺し技もできるみたいだ。
「あのー、あれだよ。地面から飛び出して奇襲攻撃をするやつ」
今までの奇襲攻撃はバレてしまう可能性がそこそこあったが、こちらは極めて少ない。
砂漠鰐って、いいね!
おや?
餌が投げられてきた。これは…知らない生き物の肉だ。異物が入っているが、問題はないだろう。まあ、ありがたくいただく。
普通の生き物は、少しでも不審な点があれば例えどれだけ美味な物でも食べることはない。それは、魔物にももちろん当てはまる。
しかし、このワニは全てを見下していた。
これがマンティコアなら、キラーウルフなら、ブラッドタイガーなら、オークなら、ライオンなら、ゴブリンなら、食べることはなかった。
それが、敗因となったのだ。
「あのワニ、バカで助かった」
いや、バカではないのだろう。毒があることにも気づいていたはずだ。だが、奴は傲慢すぎた。下等生物がやることなんて、と脅威に思っていなかったのだろうな。だから食べてしまったのだ。俺が持つ全てのチュウトカゲの毒を混ぜたブラッドタイガーの肉を。
「!?◻︎△⚪︎△△⚪︎◻︎△⚪︎!!!」
ワニは悶える。跳ねる。暴れる。
この毒で死ぬことはないが…かなりのダメージにはなっているはずだ。
あ、メアリがゆっくりと後方に下がってる。なんだなんだ、もしかして怖くなっちゃった?
そして…
「隙だらけだ」
アーチャー職の男が1本1本強力な矢を放つ。ワニがあまりにも速すぎたせいで中々当たらなかった矢だが、ここでは思う存分火を吹く。
だが、傲慢だとはいえ歴戦の猛者だ。
ワニは悶えて跳ねて暴れるのをやめた。そして砂に潜る!
「ちょ、ちょっと!?」
狙いはアーチャーと僧侶だ。
このワニ、やっぱかなり賢い。
「ァァァ!!!!!」
ワニが砂と共に飛びかかる!咄嗟に彼らは防御耐性を取ったが、それだけで防げるほどこのワニの怒りは甘くない。
砂が鮮血に染まる。しかし、彼らは気絶だけで済んだ。
メアリが、彼らの盾となったからだ
メアリがワニに頭突きして吹っ飛ばす。
「ッッ!」
こうなると思った、後方に下がってて正解だった?
「俺が甘かった。ごめんなさい!」
おっと、それよりもワニはどうなった?
あ、いた。ワニだ。かなり苦しそう。これは勝負ありか?
睨まれた。やばい、こっち来てる。
だが、満身創痍なようであの爆速ゴキブリカサカサみたいな動きはしなくなった。だが…被害はこちらの方にもかなり出ている。
野良冒険者パーティー、オリオン、そして最高戦力のメアリは戦闘不能。
「ブライガーはまだ元気そうだが…」
「ニャン」
だめだ、この猫じゃダメだ。
おそらく、あと1撃で勝負が決まる。
ブライガーが攻撃を当てるか、それともワニが攻撃を当てるか。
その賭けに負けた場合、代償は俺の命。あと仲間たち。
「人生はギャンブルともいうけどこれは流石に撤……おや」
あれは。
「70日後に死ぬワニめ、こっちだ!」
ブライガーに乗ってワニの気を逸らす。あのワニ、やっと脅威だと認識したようで俺だけに注目をしている。
「お前、やっぱりバカなワニだったよ」
上空から高速でやってきたのは、重症者を運び終え、戦場に戻ってきたキジクジャクだった。
「ツクツク!」
緑の彗星がワニに向かって降り注ぐ!
最強の捕食者かつ頂の大愚者はついに倒れた。
「計画通り!」
場面は打って変わってここは病院。
「あぁ、君やな。あの砂漠鰐はどうなったん?」
「それがあとちょっとのところで逃げられちゃったよ…いやはや、残念ですな」
嘘だけど
「そうなんや…ほなら、ギルドからの報酬は全額は出なさそうやなぁ」
「命が助かっただけマシですよ、アガス。まずは、生きて帰ってきたことを喜びませんか?」
さっきから思ってたんだけど、僧侶がタメ口で魔法使いが敬語なんだよね、これが神職者の現実か…
どうやら、戦士がアガス、僧侶がサフン。弓使いがハリム、魔法使いがアリサって名前らしい。
「ところで、名前だけお伺いしても?」
「俺の名前はミナト、魔物使いだよ」
「ミナト殿、感謝する。おそらくあなたがいなければ死んでいた」
俺もやっと感謝される身になったか。いや、今までがおかしかったんだよ。なんで異世界召喚された勇者なのに国には冷遇されるわヒロインはカメだわ国を亡命するわとかしなくちゃいけないんだよそこらへんなにを考えて
「あ、そうや。君、うちのパーティーに入らへん?」
アガスは頬を掻きながらそんなことを言ってきた。パーティーか。
「ん?」
パーティか!そうそうこれだよ、異世界召喚ものってパーティー組まないとダメでしょ。
「では…「あの砂漠鰐の討伐もあなたがいなければできなかった。あなたは俺たちのパーティーに必要だ」
あ、砂漠鰐。
砂漠鰐仲間にしたけど逃したって体で嘘ついてるんだった。もし砂漠鰐仲間にしたって言ったら絶対あの人たち怒るもん。倒したら全額報酬もらえたのに!って
今パーティーに入るのはまずいな…
「すみませんが、今は自分の実力不足を痛感している身です。あの砂漠鰐を俺たちで倒せるほどの強さになったら、また、入らせてください」
焦りすぎて敬語になっちゃった。
「そうですか、残念ですね…でも!私たちはこの街を拠点にしているのでもし考えが変わったならまたここに来てください、いつでも歓迎しますから!」
白い髪を揺らしながらアリサさんがそう言ってきた。やばい、すごい後ろめたいです…
「では失礼します」
俺は病院を出て…砂漠鰐のファラクを出した。
「すげええええええええ!!高速移動だ!!!!」
ほんとにね、このワニすごいのよ。
陸上最速かも。
砂に半分だけ体をうずめてそこを泳いでる感じ。
ちなみに、仲間の魔物たちはとっくに回復している。魔物って自然治療みたいな効果をデフォルトで持ってたりするのかな。そして今俺はどこに向かってるかというと…
「死にたいやつからかかってきな!」
仲間5体と共に砂漠で素材稼ぎをしている。サソリの尻尾やマミーの包帯などだ。
「チュウトカゲの毒がもうないからなんかの毒が欲しいんだけどな」
そう、ファラク戦でチュウトカゲの毒を使い切ってしまったのだ。なので代わりとなる毒を集めたいのだが…
「サソリは毒持ってるけど液体じゃない、蛇はそもそもここのやつら毒持ってない…」
改めてさ、チュウトカゲの毒の優良物件さを思いしったよな。だがここに稀にオオトカゲが出現すると聞いた。ほらあれだよ、ブラッドタイガー枠。
オオトカゲを仲間にするのもいいんだよね。戦闘もそこそこできるみたいだし、毒用員としてめちゃくちゃ優秀だ。
「だが、そのためにはいい品質の魔物杖が必要だ」
「ニャン」
ブライガーが肯定した。ブライガーは蛇ばっかと戦っている。ブライガーは鉄分のある血を好むらしいのでサソリはあまり好きじゃないらしい。血を流さないマミーは論外だ。
「とりあえず、金を集めてさっさと魔物杖を買うとしよう」
確か、16体収納できるやつが100銀貨で売られていた。まずはそれまで貯めなければ。
そして大量に魔物を狩ってるせいか、俺たちのレベルがどんどん上がっている。
メアリのレベルは46、オリオンは35、ブライガーは37、キジクジャクは33、ファラクは71。
流石にファラクほどの高レベルになると中々レベルも上がりづらくなるらしい。
そうそう、ファラクといえば地面を泳いで高速移動以外にもやはりあの初見殺し技もできるみたいだ。
「あのー、あれだよ。地面から飛び出して奇襲攻撃をするやつ」
今までの奇襲攻撃はバレてしまう可能性がそこそこあったが、こちらは極めて少ない。
砂漠鰐って、いいね!
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる