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2章
最高戦力
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当初は第一陣と第二陣で交代しながら戦う予定だったんだが…実際やってみると休憩しても思ったより疲れが取れない。たまに野次馬モンスターも来るし。
「——!」
「あば!?」
なんせ俺も今、大型トラックくらいの大きさの恐竜…スワンプサウルスと交戦中だ。
スワンプサウルスの見た目は想像図のスピノサウルスによく似ている。ただ、帆の形は半円じゃなくて三角形だけど。
「ッ!」 「モヒィ!」
メアリオリオンの古参コンビにレベル52のスワンプサウルスの相手を任せた俺はヒュドラに対しての決定打がないか必死に考える。
「神話上のヒュドラはどうやって倒された?」
えーっと…へらくれすもめっちゃ苦戦してたよな。それがー…再生止めてて…あー…
「あ、火だ」
ヒュドラ討伐のカギをとうとう見つけた。
だが、火が使える人材か。あまりにも超火力すぎるとダメだ、仲間にしたあとに支障がでる。アリサって炎魔法は使えたっけ?なんか使えるけど火力調整は苦手とか言ってた覚えがある。他は…
「あ、ヴァイだ!!!!」
広範囲に被害を出した炎の射線を吹いたこともあれば、火球を乱射したこともある。火力調整もできるだろ。いや確信はないけどまあがんばれ!
「メアリ、ファラク、マレム、マティスは一人一つ首の猛攻を止めておいてくれ!それ以外はファルコさんが相手してる首に総攻撃!」
無理をさせるがヒュドラの攻撃を抑え切れるのはあの4人だけなんだ、がちで耐えてくれ!
「ファルコさん、あとのことは考えなくていいからとりあえずその真ん中の首だけ全力で斬り落とすんだ!」
「承知」
ファルコはそう答え、己の持つすべての力を振り絞り…
「断裂斬」
ヒュドラの首を斬り落とした。関係ないけど息子は龍王なんちゃらなのにこっちは結構シンプルな技名なんだな。技名…「スキル」は声に出さないと発動しないらしいから名前短い方が発動時間短くていいんだけどさ。てかスキルってどんな原理なんだろね、多分俺には一生縁のない話だろうな…
おっと、いらないことを考えてしまった。
「ヴァイ、やれ!炙りじゃ炙り!」
「ガァ!」
既に再生を始めている首の断面に飛龍が火炎弾をぶつけた。すると……再生の効果がかなり落ちた!!
「「「シャー!」」:
「チャンス、囲め囲めぃ!」
「ツクツク!」
絵面はアレだが、これも立派な攻略法だ。文句は言わさん。だが、他の4つの首は顕在なのだ。早く戦闘不能にしないとまずい。だがその心配は杞憂に終わった。なぜなら…
「「「シャ」」:
超蛇が先に倒れたからだ。
これにて、ヒュドラ討伐戦は終結したのだ。
「やっぱヒュドラが仲間になったらすんなり仲間になるんだ、君」
「」
これはさっき復活したカルキノスだ。なんか両手を広げてる。神話の通りだとヒュドラとカルキノスは友達らしいからな。まあ、この世界でもほぼそうなんだけど。
「」
あ、ちょっと違うらしい。友達というか、気心の知れた上司と部下的な感じだったのか。それでヒュドラが魔物使い判定になってたからあのときカルキノスは仲間にできなかったんだな。
「」
「「「シャ?」」」
カルキノスによるとここ最近ヒュドラの様子がおかしかったらしい。なんというか…
「『悪意が増幅されてる』って感じか?」
頷かれた。勘で言っただけなのに。
ブライガーやファラクも今では考えられないくらい昔は悪意に満ちてたっぽいからな。そりゃ肉食の生き物だから他者に危害を加えることも少なくないけど…なんというかそれとは違うドス黒いオーラがあった。他の仲間たちも同じだ。俺が仲間にしたらその悪意は綺麗さっぱりなくなったけど。それは魔物だけでなく人間にもそんな節はあ…
「ッ!」
おっと。そんなことよりも、まずは新しく増えた仲間の話だ。
「」
まずはこの銀色の巨大ガニ、カルキノス。名前は…
「君の名前はアクベスだ」
「」
両手あげて喜んでる。見た目はロボっぽくてカッコいいのに結構かわいい。ちなみに、名前はかに座を構成する主要な星の一つ、アクベンスからとった。そして次はお待ちかね
「ヒュドラのファルドやったか?デカすぎて小便ちびるわぁ」
「「「シャ!」」」
ファルドと名付けたヒュドラだ。この超蛇、流石にデカすぎる。強さもデカさと比例しており、洞窟とかでは絶対出せないだろうけど魔物杖から出せるほどの広さがあれば多分無双するレベル。多分三怪物相手でも余裕でタイマンできると思う。
毒のブレスなども吐けるが、やはり最大の強みは超再生能力だろう。仲間にした魔物にのみ付与される自然治療能力も合わさってとんでもない大怪獣と化していた。
「大きくて強い?ロマンの塊じゃないですか!」
「流石我が国を苦しめてきただけの怪物ではある」
剣聖すら本心で褒めるレベル。
ちなみに、ギルドに討伐は成功したと報告はせずそのままカリヨネッタに帰るつもりだ。今までの魔物たちはそうでもなかったが、彼らはあの沼地にかなりの思い入れがあるらしい。ここでギルドに報告してしまうとおそらくあの沼地は開拓されてしまう。あの付近はメガアメジストという鉱物がよく取れるからだ。だから、三怪物と匹敵する金額が掲示されていたのだ。金貨9000枚の元を余裕でとれるほどの価値が、あの土地にはあったのだ。
「あ、訂正する。カリヨネッタに帰る前に一つだけやることあるわ」
「ッ?」
メアリが怪訝そうな顔をしてこちらを見る。
多分だいたい察しはついてそう。
「せっかくラグナロクに来たんだ。—かつて俺を痛めつけたキラーウルフに復讐してやるわ」
クロム草原の外来種かつ食物連鎖トップとして未だ居座っているあの狼の討伐をすることにした。
「——!」
「あば!?」
なんせ俺も今、大型トラックくらいの大きさの恐竜…スワンプサウルスと交戦中だ。
スワンプサウルスの見た目は想像図のスピノサウルスによく似ている。ただ、帆の形は半円じゃなくて三角形だけど。
「ッ!」 「モヒィ!」
メアリオリオンの古参コンビにレベル52のスワンプサウルスの相手を任せた俺はヒュドラに対しての決定打がないか必死に考える。
「神話上のヒュドラはどうやって倒された?」
えーっと…へらくれすもめっちゃ苦戦してたよな。それがー…再生止めてて…あー…
「あ、火だ」
ヒュドラ討伐のカギをとうとう見つけた。
だが、火が使える人材か。あまりにも超火力すぎるとダメだ、仲間にしたあとに支障がでる。アリサって炎魔法は使えたっけ?なんか使えるけど火力調整は苦手とか言ってた覚えがある。他は…
「あ、ヴァイだ!!!!」
広範囲に被害を出した炎の射線を吹いたこともあれば、火球を乱射したこともある。火力調整もできるだろ。いや確信はないけどまあがんばれ!
「メアリ、ファラク、マレム、マティスは一人一つ首の猛攻を止めておいてくれ!それ以外はファルコさんが相手してる首に総攻撃!」
無理をさせるがヒュドラの攻撃を抑え切れるのはあの4人だけなんだ、がちで耐えてくれ!
「ファルコさん、あとのことは考えなくていいからとりあえずその真ん中の首だけ全力で斬り落とすんだ!」
「承知」
ファルコはそう答え、己の持つすべての力を振り絞り…
「断裂斬」
ヒュドラの首を斬り落とした。関係ないけど息子は龍王なんちゃらなのにこっちは結構シンプルな技名なんだな。技名…「スキル」は声に出さないと発動しないらしいから名前短い方が発動時間短くていいんだけどさ。てかスキルってどんな原理なんだろね、多分俺には一生縁のない話だろうな…
おっと、いらないことを考えてしまった。
「ヴァイ、やれ!炙りじゃ炙り!」
「ガァ!」
既に再生を始めている首の断面に飛龍が火炎弾をぶつけた。すると……再生の効果がかなり落ちた!!
「「「シャー!」」:
「チャンス、囲め囲めぃ!」
「ツクツク!」
絵面はアレだが、これも立派な攻略法だ。文句は言わさん。だが、他の4つの首は顕在なのだ。早く戦闘不能にしないとまずい。だがその心配は杞憂に終わった。なぜなら…
「「「シャ」」:
超蛇が先に倒れたからだ。
これにて、ヒュドラ討伐戦は終結したのだ。
「やっぱヒュドラが仲間になったらすんなり仲間になるんだ、君」
「」
これはさっき復活したカルキノスだ。なんか両手を広げてる。神話の通りだとヒュドラとカルキノスは友達らしいからな。まあ、この世界でもほぼそうなんだけど。
「」
あ、ちょっと違うらしい。友達というか、気心の知れた上司と部下的な感じだったのか。それでヒュドラが魔物使い判定になってたからあのときカルキノスは仲間にできなかったんだな。
「」
「「「シャ?」」」
カルキノスによるとここ最近ヒュドラの様子がおかしかったらしい。なんというか…
「『悪意が増幅されてる』って感じか?」
頷かれた。勘で言っただけなのに。
ブライガーやファラクも今では考えられないくらい昔は悪意に満ちてたっぽいからな。そりゃ肉食の生き物だから他者に危害を加えることも少なくないけど…なんというかそれとは違うドス黒いオーラがあった。他の仲間たちも同じだ。俺が仲間にしたらその悪意は綺麗さっぱりなくなったけど。それは魔物だけでなく人間にもそんな節はあ…
「ッ!」
おっと。そんなことよりも、まずは新しく増えた仲間の話だ。
「」
まずはこの銀色の巨大ガニ、カルキノス。名前は…
「君の名前はアクベスだ」
「」
両手あげて喜んでる。見た目はロボっぽくてカッコいいのに結構かわいい。ちなみに、名前はかに座を構成する主要な星の一つ、アクベンスからとった。そして次はお待ちかね
「ヒュドラのファルドやったか?デカすぎて小便ちびるわぁ」
「「「シャ!」」」
ファルドと名付けたヒュドラだ。この超蛇、流石にデカすぎる。強さもデカさと比例しており、洞窟とかでは絶対出せないだろうけど魔物杖から出せるほどの広さがあれば多分無双するレベル。多分三怪物相手でも余裕でタイマンできると思う。
毒のブレスなども吐けるが、やはり最大の強みは超再生能力だろう。仲間にした魔物にのみ付与される自然治療能力も合わさってとんでもない大怪獣と化していた。
「大きくて強い?ロマンの塊じゃないですか!」
「流石我が国を苦しめてきただけの怪物ではある」
剣聖すら本心で褒めるレベル。
ちなみに、ギルドに討伐は成功したと報告はせずそのままカリヨネッタに帰るつもりだ。今までの魔物たちはそうでもなかったが、彼らはあの沼地にかなりの思い入れがあるらしい。ここでギルドに報告してしまうとおそらくあの沼地は開拓されてしまう。あの付近はメガアメジストという鉱物がよく取れるからだ。だから、三怪物と匹敵する金額が掲示されていたのだ。金貨9000枚の元を余裕でとれるほどの価値が、あの土地にはあったのだ。
「あ、訂正する。カリヨネッタに帰る前に一つだけやることあるわ」
「ッ?」
メアリが怪訝そうな顔をしてこちらを見る。
多分だいたい察しはついてそう。
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