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私が魔法少女を続ける理由②
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一人の女が代々木公園のベンチに腰掛けて公園で戯れる人々を眺めていた。
子連れの家族。
恋人同士。
ダンスする女子グループ。
様々な人々が視界に動く。
どの人もキラキラして見える。
楽しそうに。幸せそうに。有意義そうに。
対して女は虚無の表情だ。
昼時の太陽は高く、影は濃くできる。
女の足元にある影がむくむくと育ち、独立し、旅だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
怪人が出たのは代々木公園。
魔法ペットたちは家でお留守番にさせていたけど、こういう時にアプリについている呼び出しボタンを使います。
するとあら不思議。
スマホから光が発して魔法ペットが登場です。
「みほりちゃん。変身だ!」
代々木公園は人が多い。端っこの方の物陰を見つけて変身する。
「メザセネンシュウイッセンマン」
変身すると3人で売店の前に集合した。
スマホで怪人の場所を調べるが移動が速く安定しない。
「すばしっこいですわ。この怪人」
フットワークが軽いのは突然発生型に多い特徴だ。
私は肉弾戦が得意なので実は突然変異型が苦手だったりする。
魔法攻撃の方が遠くまで攻撃を飛ばせるので捕まえられる確率が高いのだ。
「二人で追い詰めて、一番攻撃距離の長いミルキーローズさんが仕留めるのが良いかな」
3人で作戦を立てる。
島津さんも新宿中央公園以降いくつか経験を積んでいる。
魔法少女としての戦い方に慣れてきているので安心だ。
遠くで悲鳴が聞こえて顔を上げる。
どうやら誰かが倒れたらしい。
スマホの怪人がいた位置からだった。
「困りましたわ」
ミルキーローズさんが眉をしかめた。
世界の負の感情を少しずつためて育つ怪人は、いろんな人々に少しずつ影響を及ぼす。
しかし、突発的に育った怪人は特定の個人に攻撃を加えることがある。
「あれは怪人の仕業なのですか!?」
島津さんはこのパターンは初めてだった。
驚いて声を上げた。
「おそらく。急ぎましょう」
みほりの声に二人もうなずく。
ミルキーローズさんは高く飛び上がり、エイトマンは大きく迂回して怪人を挟み込めるように動く。
お互いの魔法ペットを仲介して情報をやり取りする。
追い込み地点は分かれる前に目星をつけていた。
スマホの点滅地点へと急ぐと視界に黒い1メートルぐらいの球体が見えた。
球体はある家族の母親にかぶさると大きくうごめきそして離れた。
母親の体はぐらりと傾き倒れる。
まだ小さい子供が泣いた。
父親が慌てて抱き起す。
反対側に赤いエイトマンがいるのが見えた。
モジャオがいう。
「みほりちゃん。エイトマンからこのまま右手のオブジェの前に追い込もうって」
「了解!」
私は地を蹴り加速する。
それと同時にエイトマンは魔法攻撃を発動し、怪人は攻撃を避けるために右へと移動する。
エイトマンの成長に感心した。
二人はうまく球体を建物の縁に追い込む。
私たちに追い込まれた怪人は飛び上がった。
空に逃げ道を求めたのだ。
「タピオカクレープパンナコッタ!ですわ!」
空から降ってくる青い光線。
ミルキーローズさんの呪文とともに放たれた魔法攻撃が怪人を焼き尽くした。
一人の女が代々木公園のベンチに腰掛けて公園で戯れる人々を眺めていた。
子連れの家族。
恋人同士。
ダンスする女子グループ。
様々な人々が視界に動く。
どの人もキラキラして見える。
楽しそうに。幸せそうに。有意義そうに。
対して女は虚無の表情だ。
昼時の太陽は高く、影は濃くできる。
女の足元にある影がむくむくと育ち、独立し、旅だった。
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怪人が出たのは代々木公園。
魔法ペットたちは家でお留守番にさせていたけど、こういう時にアプリについている呼び出しボタンを使います。
するとあら不思議。
スマホから光が発して魔法ペットが登場です。
「みほりちゃん。変身だ!」
代々木公園は人が多い。端っこの方の物陰を見つけて変身する。
「メザセネンシュウイッセンマン」
変身すると3人で売店の前に集合した。
スマホで怪人の場所を調べるが移動が速く安定しない。
「すばしっこいですわ。この怪人」
フットワークが軽いのは突然発生型に多い特徴だ。
私は肉弾戦が得意なので実は突然変異型が苦手だったりする。
魔法攻撃の方が遠くまで攻撃を飛ばせるので捕まえられる確率が高いのだ。
「二人で追い詰めて、一番攻撃距離の長いミルキーローズさんが仕留めるのが良いかな」
3人で作戦を立てる。
島津さんも新宿中央公園以降いくつか経験を積んでいる。
魔法少女としての戦い方に慣れてきているので安心だ。
遠くで悲鳴が聞こえて顔を上げる。
どうやら誰かが倒れたらしい。
スマホの怪人がいた位置からだった。
「困りましたわ」
ミルキーローズさんが眉をしかめた。
世界の負の感情を少しずつためて育つ怪人は、いろんな人々に少しずつ影響を及ぼす。
しかし、突発的に育った怪人は特定の個人に攻撃を加えることがある。
「あれは怪人の仕業なのですか!?」
島津さんはこのパターンは初めてだった。
驚いて声を上げた。
「おそらく。急ぎましょう」
みほりの声に二人もうなずく。
ミルキーローズさんは高く飛び上がり、エイトマンは大きく迂回して怪人を挟み込めるように動く。
お互いの魔法ペットを仲介して情報をやり取りする。
追い込み地点は分かれる前に目星をつけていた。
スマホの点滅地点へと急ぐと視界に黒い1メートルぐらいの球体が見えた。
球体はある家族の母親にかぶさると大きくうごめきそして離れた。
母親の体はぐらりと傾き倒れる。
まだ小さい子供が泣いた。
父親が慌てて抱き起す。
反対側に赤いエイトマンがいるのが見えた。
モジャオがいう。
「みほりちゃん。エイトマンからこのまま右手のオブジェの前に追い込もうって」
「了解!」
私は地を蹴り加速する。
それと同時にエイトマンは魔法攻撃を発動し、怪人は攻撃を避けるために右へと移動する。
エイトマンの成長に感心した。
二人はうまく球体を建物の縁に追い込む。
私たちに追い込まれた怪人は飛び上がった。
空に逃げ道を求めたのだ。
「タピオカクレープパンナコッタ!ですわ!」
空から降ってくる青い光線。
ミルキーローズさんの呪文とともに放たれた魔法攻撃が怪人を焼き尽くした。
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