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第一章
一話
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「見て!私の婚約者よ!!」
大声で、会場に集まる皆へとそう妹は伝えていった。
大概、こういうのはキチンとした正式に発表するのだが、妹には残念ながらその心はない。
会場がざわつく。私もまた、目を見開いてしまった。
「レオン・ハシュランド、ジェルの婚約者だ」
はい、馬鹿一名
と、いうのも、レオンは私の婚約者だ。
なのに、なんで妹の婚約者になってるのかは私にもわからない。
私の婚約者、レオンは正式に発表されているので、別な意味で会場内がざわついた。
「みんな!落ち着いてくれ!!俺は、確かにマリーが好きだった…っ…。けど、あいつが…!あいつが……!俺より好きな人を見つけてしまったんだ!!だから…俺は身を引くしかなくて……」
わざとらしい演技で皆の視線を集めた。もちろん、全て嘘だ。
「けど、マリーの妹ジェルは俺の事を救ってくれて……!」
周りからは「可哀想」「マリー様は最低」「しょうがない」などと憐れみの言葉が集まる一方で、皆私の事を見て遠ざけられた。
だからか、私の周りには人がいなくなり、視線だけが残る。
「まさか……お姉様が浮気するだなんて思わなくて…!ごめんなさい……っ。でも、お姉様が魅力ないのも悪いもの……」
「そうだ!俺は、本当はジェルが好きなんだ!!マリーなんか魅力のひとっつもない!!むしろ、ゴミと同価値だ!」
酷い言い草だな
「あの~、最後に一ついい?」
私がやっと口を開いたのに驚き、会場内はシーンっと静まり返った。
「もちろんよ、浮気した お 姉 様 」
にやっとぶん殴りたいほど苛つく笑みを浮かべながら、こちらを見る。
私はその感情を抑え、すぅーっと深呼吸した後こう言った。
「地球一周まわって地面突っ込んで安らかに眠れ」
大声で、会場に集まる皆へとそう妹は伝えていった。
大概、こういうのはキチンとした正式に発表するのだが、妹には残念ながらその心はない。
会場がざわつく。私もまた、目を見開いてしまった。
「レオン・ハシュランド、ジェルの婚約者だ」
はい、馬鹿一名
と、いうのも、レオンは私の婚約者だ。
なのに、なんで妹の婚約者になってるのかは私にもわからない。
私の婚約者、レオンは正式に発表されているので、別な意味で会場内がざわついた。
「みんな!落ち着いてくれ!!俺は、確かにマリーが好きだった…っ…。けど、あいつが…!あいつが……!俺より好きな人を見つけてしまったんだ!!だから…俺は身を引くしかなくて……」
わざとらしい演技で皆の視線を集めた。もちろん、全て嘘だ。
「けど、マリーの妹ジェルは俺の事を救ってくれて……!」
周りからは「可哀想」「マリー様は最低」「しょうがない」などと憐れみの言葉が集まる一方で、皆私の事を見て遠ざけられた。
だからか、私の周りには人がいなくなり、視線だけが残る。
「まさか……お姉様が浮気するだなんて思わなくて…!ごめんなさい……っ。でも、お姉様が魅力ないのも悪いもの……」
「そうだ!俺は、本当はジェルが好きなんだ!!マリーなんか魅力のひとっつもない!!むしろ、ゴミと同価値だ!」
酷い言い草だな
「あの~、最後に一ついい?」
私がやっと口を開いたのに驚き、会場内はシーンっと静まり返った。
「もちろんよ、浮気した お 姉 様 」
にやっとぶん殴りたいほど苛つく笑みを浮かべながら、こちらを見る。
私はその感情を抑え、すぅーっと深呼吸した後こう言った。
「地球一周まわって地面突っ込んで安らかに眠れ」
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