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第一章
二話
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「どういうことなのマリー!??」
家に帰って、両親に会ったらあらびっくり。
両親共々大激怒してる☆
「聞いたわよ!貴方、浮気と実の妹への嫌がらせをした挙げ句、パーティ会場で汚い言葉を言ったらしいじゃない!!」
顔を真っ赤にして怒声をあげている。この人達も結局そうだ。
妹が大好きで、妹しか信用しない。
「お姉様が私を転ばせた」
と、いえばどんなに証拠がなくても、私が必ず怒られる。
「そうだ!!覚えているだろう!?お前の婚約が破談になったなら、呪いの王子の婚約者になってもらうと……!!!」
「えぇ…!もう、決定よ!!最後くらい、家族の役にたってちょうだい!!」
「あぁ、お前はあの不気味な、呪い王子と結婚するはめになるんだ…!無様だな!!」
不気味に大きな声で笑いながら、私の方へと指さしてきた。
呪いの王子、通称呪いの子。
顔に醜い痣ができ、発熱や頭痛、吐き気などという症状がでてくるのだ。
呪いの子は、生まれたときからそうだ。神に愛されなくなったとも呼ばれており、その症状を収める方法も、治す方法もない。
しかも、普通に皆と同じくらいの寿命なので、ずっと苦しむ羽目になる。
この国の王子は、その呪いの子であり、塔に幽閉されているそうだ。
また、呪い子だろうが王子なので、婚約者を探しているのだが、もちろん皆断るので、私がもし婚約破棄されたら、王子との婚約を申し込むと言われてしまった。
「あの王子はしかも、生き物を腐らせる呪いを持ってるんだぞ!!せいぜい、お前が生き抜いている間は金が入る…!!」
「あーね……」
この人達、王族に歯向かうような事言っているのわかってる?
呪い子は、名前の通り何かの呪いがつく。
王子は「生き物を腐らせる呪い」と、いうものでそのせいで多分幽閉というきつい処罰になってるはずだ。
だから皆断るし、王子と婚約者になったらお金をくれる、という条件をつけたそうだが、大体の人が二日でやめたらしい。
「すぐにでもお前を王子の婚約者にしてやる!!」
ありがとうございます!!!!
けど、なによりも家族から離れたかったので、重くそ喜んでいる。
「みんなぁ、ただいま~」
聞き覚えのある甘ったるい声に、がちゃっという扉の開く音。
両親とも、その姿を見てぱぁっと顔を明るくさせた。
「おぉ!ジェル!!おかえり!!」
「ジェルーっ!おかえりなさい!!」
二人して、妹にすぐさま近づきだし、「おかえり」という声のトーンが一倍高くなった声をあげた。
「あれ?お姉様、まさかあの王子と婚約するのぉ?」
その状況に察しがついたのか、またまた甘ったるい声でそう言ってきた。
「えぇ!安心して!!お金が沢山入るわよ!」
「好きなものをいっぱい買ってやろうな!」
「ありがとう、お母様、お父様。ふふ…っ…お姉様はほんとに無様ね。そういえばぁ~、お姉様がね、私の事「馬鹿」だって言ったのよぉ……?」
その嘘話を聞くと、両親はまた騙されたのか私の方へと振り向き、激怒した声で話した。
「なに!!?お前なんか、ジェルより天と地の差なんだ!!このろくでなしめ!!!」
「貴方…っ!今すぐにでもあの王子の元へ送らせてやりましょう!!!」
「もちろんだ!」
いかにも、いらついたような声だ。
私としては早く出ていきたいので、そちらの方が嬉しい。
「すぐにでも手配する!!!」
家に帰って、両親に会ったらあらびっくり。
両親共々大激怒してる☆
「聞いたわよ!貴方、浮気と実の妹への嫌がらせをした挙げ句、パーティ会場で汚い言葉を言ったらしいじゃない!!」
顔を真っ赤にして怒声をあげている。この人達も結局そうだ。
妹が大好きで、妹しか信用しない。
「お姉様が私を転ばせた」
と、いえばどんなに証拠がなくても、私が必ず怒られる。
「そうだ!!覚えているだろう!?お前の婚約が破談になったなら、呪いの王子の婚約者になってもらうと……!!!」
「えぇ…!もう、決定よ!!最後くらい、家族の役にたってちょうだい!!」
「あぁ、お前はあの不気味な、呪い王子と結婚するはめになるんだ…!無様だな!!」
不気味に大きな声で笑いながら、私の方へと指さしてきた。
呪いの王子、通称呪いの子。
顔に醜い痣ができ、発熱や頭痛、吐き気などという症状がでてくるのだ。
呪いの子は、生まれたときからそうだ。神に愛されなくなったとも呼ばれており、その症状を収める方法も、治す方法もない。
しかも、普通に皆と同じくらいの寿命なので、ずっと苦しむ羽目になる。
この国の王子は、その呪いの子であり、塔に幽閉されているそうだ。
また、呪い子だろうが王子なので、婚約者を探しているのだが、もちろん皆断るので、私がもし婚約破棄されたら、王子との婚約を申し込むと言われてしまった。
「あの王子はしかも、生き物を腐らせる呪いを持ってるんだぞ!!せいぜい、お前が生き抜いている間は金が入る…!!」
「あーね……」
この人達、王族に歯向かうような事言っているのわかってる?
呪い子は、名前の通り何かの呪いがつく。
王子は「生き物を腐らせる呪い」と、いうものでそのせいで多分幽閉というきつい処罰になってるはずだ。
だから皆断るし、王子と婚約者になったらお金をくれる、という条件をつけたそうだが、大体の人が二日でやめたらしい。
「すぐにでもお前を王子の婚約者にしてやる!!」
ありがとうございます!!!!
けど、なによりも家族から離れたかったので、重くそ喜んでいる。
「みんなぁ、ただいま~」
聞き覚えのある甘ったるい声に、がちゃっという扉の開く音。
両親とも、その姿を見てぱぁっと顔を明るくさせた。
「おぉ!ジェル!!おかえり!!」
「ジェルーっ!おかえりなさい!!」
二人して、妹にすぐさま近づきだし、「おかえり」という声のトーンが一倍高くなった声をあげた。
「あれ?お姉様、まさかあの王子と婚約するのぉ?」
その状況に察しがついたのか、またまた甘ったるい声でそう言ってきた。
「えぇ!安心して!!お金が沢山入るわよ!」
「好きなものをいっぱい買ってやろうな!」
「ありがとう、お母様、お父様。ふふ…っ…お姉様はほんとに無様ね。そういえばぁ~、お姉様がね、私の事「馬鹿」だって言ったのよぉ……?」
その嘘話を聞くと、両親はまた騙されたのか私の方へと振り向き、激怒した声で話した。
「なに!!?お前なんか、ジェルより天と地の差なんだ!!このろくでなしめ!!!」
「貴方…っ!今すぐにでもあの王子の元へ送らせてやりましょう!!!」
「もちろんだ!」
いかにも、いらついたような声だ。
私としては早く出ていきたいので、そちらの方が嬉しい。
「すぐにでも手配する!!!」
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