3兄妹のおはなし

猫崎ルナ

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宝物はわたし

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最近わたし、わかったことがあるの

それは わたしがままの 宝物 だってこと。


だってままは わたしに毎朝 おはようって言ってくれるもの

あと、絶対にこにこ笑顔で おでこに ちゅう してくれる


わたしがままの 宝物 だって思う理由はほかにもあるのよ?

毎日美味しいごはんをつくってくれるし 熱すぎないように 冷たすぎないように 食べさせてくれるの


ほかにもあるのよ?


ハイハイするわたしの為に 毎日床を綺麗にしてくれるし

にーに ねーねの落っことした 小さいもの 痛いものが無いか こまめに確認してくれるのよ?


まだまだあるの!


つかまり立ちするあたしが危なくないように 端っこの危ないところを ふあふあまーるくしてくれてるの


もっとあるのよ?


ままが移動する度に わたしがおいかけていくと ゆっくり歩いてくれるし 扉が急に閉まらないように 固定もしてあるの!


あとね、あとね


わたしが隠れると ままはちゃんと見つけて遊んでくれるし

お喋りすると 絶対返事してくれるの!


たくさん たーくさん ままは私の為にしてくれてるの

夜寝る時にまいにち『あなたはままの宝物よ』って言ってくれるから

だから わたしはままの 宝物 なのよ!


こんなにたくさんのことしてくれるのは あたしが宝物だからに違いないの





「ままは子供達に毎日そう言ってるね」

「そりゃ家族皆、私の宝物ですから!」

「はは!俺もままも子供達皆の事も宝物だと思ってるさ」

「まま!わたしもままもぱぱも皆宝物!」

「ぼ、ぼくもままもぱぱも宝物で…だ、だいすき!」

「ふふ、ままも皆がだいすきよ」

「ぱぱもだぞー!」

「「きゃーぁー!にげろー!」」



ほらね?あたしはみんなの宝物なのよ!



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