45 / 58
第31話 村の復興と規格外の召喚魔法
しおりを挟むドルク達が村に来てから一日経ったがその仕事っぷりは凄まじく村人達に鍛冶や建築の知識をレクチャーしながらもとんでもない速度で村を整備し大量にあった筈の木材やら金属やらが底をついてしまった。
「なんだ?もう材料がねぇのか?」
「ああ、そのようだな・・・補充をしなければな」
「おう!ついでに木材の切り方を教えるいい機会だ!ただ運ぶのがな・・・木材を細かく切らないといけねぇし、まだまだ大量に必要だからな・・・」
「なら丁度良い、私も実験したいと思っていたことがある」
「まずは村の外に移動するとしよう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お前さん、今度は何をするつもりだ?もしかしてさっきのおかしな魔法を使うのか?」
「それもいいがあの魔法は疲れるのでな、もっと効率的な方法で木材を運べるようにする」
「もう驚かねぇぞ・・・!!なんでも来やがれ!」
「では、みんな少し離れていてくれ“岩巨人”(ゴーレム)!」
召喚魔法でゴーレムを三体呼び出し木材の運搬に利用しようという単純なことだ。
本当は大量に召喚できればよかったのだがこの世界にも召喚上限というものがあり上限を超えて召喚を行おうとすると召喚した順番で消滅するのは実験で確認済みだ。
「な・・・あ・・・!!!??」
「これが騎士様のお力か!?」
「同時に三体のモンスターを召喚なんて一流の“召喚士”(サモナー)でも不可能だぞ!?」
「俺、本で見たことある、熟練の魔女でも1年以上かけて召喚の儀式を行いやっと一体生み出せるかどうか・・・それを一瞬で・・・三体も・・・」
「ゴーレムよ、今より一切の殺傷を禁止する・・・その上でドルク殿の指示に従うのだ」
俺がしたかった実験はこれだ指示する者を指定し変更ができるのか、これが出来れば作業の効率が上がるはずだ。
「ドルク殿、ゴーレム達に何か指示を出してみてくれ」
「え?あ、ああ!じゃあそこのゴーレム!目の前の岩を持ち上げてみてくれ!」
命令通り召喚されたゴーレムが動き出し命令通りに大きな岩を持ち上げ、自らの頭上に掲げてみせた・・・成功した!これで課題はクリアか。
「こりゃすげぇ・・・これならあと3日もあれば村の整備が終わるぞ!!もしかしたら王都より綺麗になるかも知れねぇな!!」
「ほ、本当ですか!ドルク殿!我らの村がそのような・・・」
「おう!あったりめぇよ!俺を誰だと思ってんだ?王様もびっくりの村にしてやるぜ!」
「「「「おおッ・・・!!!」」」」
「あともう一息だ!オメェら!!ここが踏ん張りどころだぞ!!気合い入れろよ!!」
「「「「オオオオオオオッ!!!!」」」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして三日後・・・ついに村の整備が完了し、ドルクが言った通り村は王都に劣らないほど美しい村へと変貌しその夜、村の全員で宴を開くことになった。
その翌日に俺達もドルク達と共に王都へ帰ることになった。
「それでは私達も一旦この村とはお別れだな・・・」
「ヴァルディ様、そしてドワーフの皆様、本当にありがとうございます!この村をこんなに素敵な場所にして頂いて・・・村長としてお礼申し上げます」
「まさか、宣言通り・・・本当に数日で村を元通りに・・・いや、それ以上にしてしまうとはな・・・」
「シルヴィス様は今まで私の仕事を手伝ってくれてたんです、ヴァルディ様この村の事は私にお任せください!」
「もう行ってしまうのか?もう少しゆっくりしていったらどうじゃ?」
「ヴァルディ様きっとシルヴィス様は寂しいのです、昨日までだってヴァルディ様がいなくてずっとそわそわした様子でしたし・・・」
「ハッ・・・ハァ!?そ、そんなわけないじゃろ!!適当なことを抜かすでないわ!」
シグが言った言葉にシルヴィスは顔を真っ赤にしながら即座に否定するがまるで説得力がない・・・懐いてくれるのは嬉しいがリゼ達の視線が痛い。
「シルヴィス殿、寂しい思いをさせてしまってすまない」
「だ、だから違うと・・・言って・・・る・・・じゃろ・・・!?あ、頭を撫でるな!」
何故だか寂しそうな顔をしているシルヴィスをみていると無性に頭を撫でたくなってしまい、つい手が勝手に動いてしまった。
「あっ・・・羨ましい・・・(ボソ)」
「ん?シグ殿なにか言ったか?」
「な、なにも言っていません!大丈夫です!(そわそわ)」
「ほう・・・やはりそうじゃったか・・・お主?どうやら村長殿も頭を撫でて欲しいみたいじゃぞ?」
「!?そ、そんなことは・・・いや、お願いしま・・・す(カァァァ)」
シグは壮絶な経験があり普段はクールだが年齢自体はかなり若い、まだまだ甘えたい年頃なのか?
「あ、ありがとうございます・・・皆様またいつでもこの村へ来てくださいね」
「ああ、そうさせてもらう“転移門”(ゲート)!では世話になった」
「じゃあな!嬢ちゃん達!困ったことがあったらまたきてやる!!」
リゼ達も各自挨拶を済ませ王都まで無事帰還することになった。
ドルク達は大量の酒を抱え嬉しそうに帰っていった。
次に行ったとき村がどうなっているか楽しみだ。
0
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる