【闇魔法戦士】とかいう最弱職の俺、今までずっと【追放】されてきたけど最弱職を極めて【ソロ最強】になったので幸せになってみようと思います!

jester

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第44話 そして日常へ

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 俺は剣を抜き床で這いつくばっている三人の首を刎ねた。

 親を殺させるわけにはいかないよな、殺してしまえば生涯自分の行いを責め続ける。

 だからせめて俺が悪者になろう。

「ヴァルディ殿!!!?なにを!!」

「父上・・・兄様・・・ヴァルディ様、貴方は・・・」

 リゼ達には今度こそ愛想を尽かされるかもしれないな。

「なに、目障りだったのでな」

 リゼ達は無言を貫いたが、ふと顔を上げこちらを真剣な目つきで見つめてきた・・・ステラも同様だ。

「ヴァルディ殿・・・貴方は、“一体どこまでお優しいのですか”」

「ヴァルディさん、私達はちゃんと分かってるニャ!」

 !!リゼ、ノワル・・・。

「ヴァルディさんって意外に不器用なんですね」

「ボク達はヴァルディさんを一人にするつもりはありませんよ」

「いないと・・・さびしい・・・」

 クレア、アルク、ルル・・・。

「ヴァルディ様・・・貴方はやはりお優しい方ですね、私に負担をかけない為に自分が悪者になろうとするなんて・・・」

「このステラ貴方様に謹んでお礼申し上げます、国を、奴隷達を、民達を・・・そして私を救っていただきありがとうございます!」

 俺は少しこの子達のことを甘く見ていたようだ・・・ここまでのお人好しだったとはな・・・ちょっと感動するじゃないか。

 次にステラは迷うことなく女王として行うべきことをした。

「国王様、私よりお願いしたい義がございます、どうか我が国と同盟を結んでは頂けないでしょうか」

「我が国を立て直すにはそれなりの時間が必要です、なのでどうか手を貸していただけないかと」

 国王は特に驚いた様子もなく、その要求を快諾した・・・奴隷の取引を永久的に禁止するならという条件付きで。

「この条件が呑めるなら貴国との同盟を受け入れよう」

「もちろんでございます、ですがその前に国に戻り混乱している民達を安心させなくては・・・詳しい手続きはそれから・・・」

 となれば俺の出番か。

「しかし移動手段が・・・」

「それなら私が力になろう」

 バルランド王国の王宮内の戦力は無効化してあるしそこに転移すれば人目に触れなくて済むだろう。

 “転移門”(ゲート)を見せるとステラと王宮を制圧する為の兵士、二百名ほどは驚いた顔をしながらも門をくぐる。

「すぐに王宮内の制圧にかかれ!」

 派遣された兵士たちはすぐに王宮を制圧し後日、新女王の誕生を祝う式典が開かれることになった。

「・・・私はここに宣言します!この国の未来をよりいいものにするために奴隷の解放!及び取引の禁止を掲げると!!」

「「「新たな女王様に忠誠を!!」」」

「「「女王様万歳!!!女王様万歳!!!・・・」」」

 そして、とうとう別れの時がやってきた。

「皆様、本当にありがとうございました、おかげでこの国は救われました」

 ステラは深々とお礼をしたかと思うと俺の近くに駆け寄り真っ赤な顔でとんでもない事を言った。

「ヴァ、ヴァルディ・・・様 」

「ん?どうしたのかね?」

「この国には現在、世継ぎがいない状況です・・・ですので私の夫となってくれませんか!!」

 そうきたか・・・ステラは凄い美人だけど骨の俺にはその期待には応えられないし断るしかないんだけどな・・・生身でも断るけど。

 流石に子供はちょっとな。

「すまない、ステラ殿の気持ちは嬉しいが・・・」

「そうですか・・・でも私は諦めません!!貴方のお子を孕むまでは!!」

「姫様!!そんなはしたないことを言うものではありませんよ!?」

 うう・・・またリゼ達に睨まれているしなんとか誤魔化さないと・・・。

「そうだ、ステラ殿にこれを渡しておこう」

「これはっ!召喚石と・・・宝石?」

 今のステラには敵が多く味方が少ない状態だ、暗殺も頻繁に起こるだろう。

「貴方の期待には応えられないが助けが必要ならいつでもその宝石に言葉を投げかけるといい」

 ステラは年頃の少女らしく最高の笑顔でありがとうございますと言うのを聞くと俺達は“転移門”(ゲート)を使い無事王都に戻ってきた。

 その後、同盟は無事に締結し俺達は今、王の目の前で片足をついている。

「此度は誠によい働きであった、一国の王として感謝する」

「よって其方達に褒美を取らす、望むものを言ってみよ」

 事前に相談して決めてある、俺たちの欲しい物は・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ヴァルディ様!この度は本当になんと感謝していいか・・・」

「やあ、シグ殿“貴族”への就任おめでとう」

 俺たちが貰ったのは男爵が死んだことで空席になった貴族の地位とその周辺の土地だ。

 さて、これで土台はばっちりだな!あとはこの村をどう発展させて奴隷達の安住の地にするか・・・。

 俺達は決めたのだ、この村をいずれ、苦しんでいる者達を救う場所にすると。

「さて、リゼ殿、ノワル殿、アルク殿、クレア殿、ルル殿!早速この村の今後について考えるとしようか」

「はい!」

「腕がなるニャ!!」

「ボク達にできることならなんでもします!!」

「わ、私も頑張ります!!」

「がんばる・・・!」

 愛しき異世界ライフ!まだまだ始まったばかりだ。


ーー完ーー
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