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第16話 俺の聖剣が火を吹くぜ!!
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「ぬうっ!!!! グアァァアァ……!!!!」
スキルの力で強化された炎の奔流は瞬く間に魔物の群れとバルバを飲み込んだ。
地面はところどころ炎が燃え盛りあたりは高熱に包まれている。
……そんな中、身を焼かれるような炎の中に立つ、ゆらゆらと動く影がひとつ。
「ガアッ……! ゴボッ、ゲボっ」
まだ生きていたか。
「ん? お前がつけていたペンダントは魔道具だったか、どおりで生きているはずだ……」
「せ、聖剣……だと、貴様……ゴホッ!」
かろうじて命があるといった感じのバルバは苦しそうに咳き込み地面を真っ赤な液体で汚す。
「ここまでの……実力差を見せられては……負けを認めるしかない……な」
身をひるがえし街の方へ向かおうとする俺の背にバルバが語りかけ。
「急ぐがいい……忍び込ませた魔族は……残酷なヤツだ……」
ボロボロになった体に手を忍ばせ、手のひらに収まるほどの球体を取り出すとその瞬間バルバは消え去った。
転移の水晶か……あんなものを持たせるなんて、よほど信頼されているらしいな。
俺は燃え盛る炎の大地に別れを告げ街へと転移した。
門のそばに人の気配はないが……冒険者ギルドの方角から微かに声が聞こえる。
この状況だし直接転移するしかないか。“転移の聖剣”を使用すると視界が一瞬で切り替わり冒険者ギルドが視界に映った。
「あん? なんだぁ? また雑魚が来やがったか」
「すまない……ゴホッ! 時間稼ぎもできなかった……」
駆け出しとはいえかなりの数の冒険者がいたはずなのに全滅か。
それに同じ魔族のレーウィンまで無傷で倒すなんてな。
「遅れてすまなかった……あとは任せておけ……すぐに終わらせる」
「ああん? なんだって? もういっぺん言ってみな?」
「聞こえなかったか? すぐに終わらせると言ったんだ」
魔族はゆったりとした口調で話す。
見た感じコイツはバルバよりも弱い、“一瞬”で終わる。
俺の返答に魔族は口元を歪ませ不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと口を開いた。
「……へぇ……こんな辺境の街にもマヌケがいるんだなぁ~? 実力の差が分からないなんて、いかにも駆け出しって感じだ」
ゴキリと首を鳴らした魔族はダルそうに背中を丸め、両手を地面スレスレまで下げて前傾の姿勢をとっている。
あれがアイツの構えなのか単純に舐めているのかは分からないが。
「じゃあ、いくぞっと!」
なんだ、ただの突進か……しかも、バルバよりかなり遅い。これならどうにかなるな。
剣にだいぶガタがきてるからな……一撃で決めないとまずい。
俺と魔族は互いにすれ違い、俺の剣は半ばから折れていた。
「クックックッ! どうやら俺の勝ちみたいだ……な?!」
”切った衝撃”で剣が折れるなんて。
剣の新調をしないといけなくなったな。
「…………っ? …………ぁ!!?」
切られたことに気づいていなかったらしい魔族の首は地面に落ち、声にならない言葉を発していたがそれも数秒で終わった。
奇跡に近いがここに倒れている全員なんとか息だけはあるようだ。“治癒の聖剣”でまとめて治してしまおう。
どうせ顔は変えてるしローブで隠れてるから大丈夫だろう。
俺は聖剣を具現化させ虚空を一振り。すると。
「カハッ! コホッ! あれ? 俺は……確か……魔族に……」
「傷が治ってる……! ま、魔族は!?」
さて、全員治せたな。
誰もいない門辺りに転移して遅れてきた風を装うか。
やっぱりこの辺りなら誰もいない、擬態を解除してっと……。
街の周りを固めていた冒険者もそろそろギルドの異変に気づいて駆けつける頃だろうし、俺もタイミングを見て戻りますかね。
「おーい! 戻ったぞ! 二人とも命は無事だったみたいだな」
「「ノエル!」」
俺の姿を見るやセレナとレーウィンがすぐに駆け寄ってくる。
ギリギリで登場して颯爽と去っていく俺を見て惚れたんじゃないか?
この甘えん坊達のためにここはひとつ、抱擁でもしてやろう!。
さあ、来い! 特にレーウィン! 俺は手を広げレーウィンの胸の感触に備えていると。
「駆けつけるのが遅いんだよ!」
「ゴボッ!!?」
柔らかくもなんともない硬質なブーツの靴底が腹にメリ込んでいた。
犯人は言うまでもなくセレナだ。
だと思ったよ……神様はいつだって厳しい……こんだけ頑張った俺に、ご褒美の一つも与えてくれないなんて。
「ふん! それよりあのオッサンから伝言だ『今日は宴を開くからその時に話がしたい』って言ってたぞ」
はぁ……詮索されたらめんどくさい。
でも街を救ったんだし多少の誤魔化しぐらいは許してくれるだろう。
「ノエルさーん!」
アーシャか……手を振りながらこっちに来る……年齢にしては大きすぎる胸を揺らしながら。
無事だったか……よかった。
「はぁ、はぁ、ノ、ノエルさん! ご無事だったんですね! ……よかったっ……!」
俺の前で立ち止まるや否や目の端に涙を溜めながら抱きついてきた。
腹に柔らかい感触がっ! フッ、これだ……俺にはこういう癒しが足りなかったんだ……。
さっきはごめんなさい神様……これで俺、明日から頑張れます。
「なっ!? お前何してるんだ!?」
スキルの力で強化された炎の奔流は瞬く間に魔物の群れとバルバを飲み込んだ。
地面はところどころ炎が燃え盛りあたりは高熱に包まれている。
……そんな中、身を焼かれるような炎の中に立つ、ゆらゆらと動く影がひとつ。
「ガアッ……! ゴボッ、ゲボっ」
まだ生きていたか。
「ん? お前がつけていたペンダントは魔道具だったか、どおりで生きているはずだ……」
「せ、聖剣……だと、貴様……ゴホッ!」
かろうじて命があるといった感じのバルバは苦しそうに咳き込み地面を真っ赤な液体で汚す。
「ここまでの……実力差を見せられては……負けを認めるしかない……な」
身をひるがえし街の方へ向かおうとする俺の背にバルバが語りかけ。
「急ぐがいい……忍び込ませた魔族は……残酷なヤツだ……」
ボロボロになった体に手を忍ばせ、手のひらに収まるほどの球体を取り出すとその瞬間バルバは消え去った。
転移の水晶か……あんなものを持たせるなんて、よほど信頼されているらしいな。
俺は燃え盛る炎の大地に別れを告げ街へと転移した。
門のそばに人の気配はないが……冒険者ギルドの方角から微かに声が聞こえる。
この状況だし直接転移するしかないか。“転移の聖剣”を使用すると視界が一瞬で切り替わり冒険者ギルドが視界に映った。
「あん? なんだぁ? また雑魚が来やがったか」
「すまない……ゴホッ! 時間稼ぎもできなかった……」
駆け出しとはいえかなりの数の冒険者がいたはずなのに全滅か。
それに同じ魔族のレーウィンまで無傷で倒すなんてな。
「遅れてすまなかった……あとは任せておけ……すぐに終わらせる」
「ああん? なんだって? もういっぺん言ってみな?」
「聞こえなかったか? すぐに終わらせると言ったんだ」
魔族はゆったりとした口調で話す。
見た感じコイツはバルバよりも弱い、“一瞬”で終わる。
俺の返答に魔族は口元を歪ませ不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと口を開いた。
「……へぇ……こんな辺境の街にもマヌケがいるんだなぁ~? 実力の差が分からないなんて、いかにも駆け出しって感じだ」
ゴキリと首を鳴らした魔族はダルそうに背中を丸め、両手を地面スレスレまで下げて前傾の姿勢をとっている。
あれがアイツの構えなのか単純に舐めているのかは分からないが。
「じゃあ、いくぞっと!」
なんだ、ただの突進か……しかも、バルバよりかなり遅い。これならどうにかなるな。
剣にだいぶガタがきてるからな……一撃で決めないとまずい。
俺と魔族は互いにすれ違い、俺の剣は半ばから折れていた。
「クックックッ! どうやら俺の勝ちみたいだ……な?!」
”切った衝撃”で剣が折れるなんて。
剣の新調をしないといけなくなったな。
「…………っ? …………ぁ!!?」
切られたことに気づいていなかったらしい魔族の首は地面に落ち、声にならない言葉を発していたがそれも数秒で終わった。
奇跡に近いがここに倒れている全員なんとか息だけはあるようだ。“治癒の聖剣”でまとめて治してしまおう。
どうせ顔は変えてるしローブで隠れてるから大丈夫だろう。
俺は聖剣を具現化させ虚空を一振り。すると。
「カハッ! コホッ! あれ? 俺は……確か……魔族に……」
「傷が治ってる……! ま、魔族は!?」
さて、全員治せたな。
誰もいない門辺りに転移して遅れてきた風を装うか。
やっぱりこの辺りなら誰もいない、擬態を解除してっと……。
街の周りを固めていた冒険者もそろそろギルドの異変に気づいて駆けつける頃だろうし、俺もタイミングを見て戻りますかね。
「おーい! 戻ったぞ! 二人とも命は無事だったみたいだな」
「「ノエル!」」
俺の姿を見るやセレナとレーウィンがすぐに駆け寄ってくる。
ギリギリで登場して颯爽と去っていく俺を見て惚れたんじゃないか?
この甘えん坊達のためにここはひとつ、抱擁でもしてやろう!。
さあ、来い! 特にレーウィン! 俺は手を広げレーウィンの胸の感触に備えていると。
「駆けつけるのが遅いんだよ!」
「ゴボッ!!?」
柔らかくもなんともない硬質なブーツの靴底が腹にメリ込んでいた。
犯人は言うまでもなくセレナだ。
だと思ったよ……神様はいつだって厳しい……こんだけ頑張った俺に、ご褒美の一つも与えてくれないなんて。
「ふん! それよりあのオッサンから伝言だ『今日は宴を開くからその時に話がしたい』って言ってたぞ」
はぁ……詮索されたらめんどくさい。
でも街を救ったんだし多少の誤魔化しぐらいは許してくれるだろう。
「ノエルさーん!」
アーシャか……手を振りながらこっちに来る……年齢にしては大きすぎる胸を揺らしながら。
無事だったか……よかった。
「はぁ、はぁ、ノ、ノエルさん! ご無事だったんですね! ……よかったっ……!」
俺の前で立ち止まるや否や目の端に涙を溜めながら抱きついてきた。
腹に柔らかい感触がっ! フッ、これだ……俺にはこういう癒しが足りなかったんだ……。
さっきはごめんなさい神様……これで俺、明日から頑張れます。
「なっ!? お前何してるんだ!?」
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