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四章 椿蓮
百三十六話 壊滅から新世代へ
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「なかなかハードだったねえ…」
「ええ、自分でも驚きました。やる気がぐぁーって湧いてきて」
翌日、メグリはユメと向かい合ってグロウリー戦の報告をしていた。忘れない内に整理しておきたいと、メグリが要望した為だ。
「これで以上だね、じゃあ私はイシマさんに渡してくるから」
そう言ってユメは立ち上がり、書類をひらひらと降ってメグリに微笑んだ。
メグリも手を振って返し、本に目を落とした所で思い出したようにユメが口を開いた。
「あ…そうだ。まだ話あるよ」
「はい?」
「メグの仕事。応募して受からないとなんだけど、聞いておくだけでもいいかなって」
「?」
「ほら、グロウリーの時、ツバキと王の2人が同時に術を発動したじゃない?」
「ああ…そうでしたね。だからあれ程巨大になったとかなんとか」
「あくまで憶測、はっきりとした証拠はないんだけど、王国側の資料からは比較的信憑性が高いとされてて」
「…? 焦らしてるのです?」
「なんて言ったらいいのかな…? アレだよ、パラダイスから来た人の保護?」
「ツバキさんみたいな?」
「そうそう。術と彼みたいな例は関連性があるっぽくてね。そういう…転生者? がこの世界に来てるかもしれないの。その人の保護」
「へえ………」
「えっ!」
メグリは考え込んだ後、ぱっと顔を上げた。
「やります!」
「そっかっ、じゃあ言っとくよ」
朗報にメグリは顔をほころばせる。
そっか。術ってそういう事だったんだ。
ユメがドアに手をかける。
「あ、まだあった」
「はい」
「今夜、最上階で夕食はどう?」
「構いませんよ」
「うん。じゃあ待ってる」
手を振りながら部屋を出る。メグリは再度、本に目を落とした。クルトさんから貰った本だ。背表紙には『基礎魔術』と書かれている。
「ええ、自分でも驚きました。やる気がぐぁーって湧いてきて」
翌日、メグリはユメと向かい合ってグロウリー戦の報告をしていた。忘れない内に整理しておきたいと、メグリが要望した為だ。
「これで以上だね、じゃあ私はイシマさんに渡してくるから」
そう言ってユメは立ち上がり、書類をひらひらと降ってメグリに微笑んだ。
メグリも手を振って返し、本に目を落とした所で思い出したようにユメが口を開いた。
「あ…そうだ。まだ話あるよ」
「はい?」
「メグの仕事。応募して受からないとなんだけど、聞いておくだけでもいいかなって」
「?」
「ほら、グロウリーの時、ツバキと王の2人が同時に術を発動したじゃない?」
「ああ…そうでしたね。だからあれ程巨大になったとかなんとか」
「あくまで憶測、はっきりとした証拠はないんだけど、王国側の資料からは比較的信憑性が高いとされてて」
「…? 焦らしてるのです?」
「なんて言ったらいいのかな…? アレだよ、パラダイスから来た人の保護?」
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「そうそう。術と彼みたいな例は関連性があるっぽくてね。そういう…転生者? がこの世界に来てるかもしれないの。その人の保護」
「へえ………」
「えっ!」
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「やります!」
「そっかっ、じゃあ言っとくよ」
朗報にメグリは顔をほころばせる。
そっか。術ってそういう事だったんだ。
ユメがドアに手をかける。
「あ、まだあった」
「はい」
「今夜、最上階で夕食はどう?」
「構いませんよ」
「うん。じゃあ待ってる」
手を振りながら部屋を出る。メグリは再度、本に目を落とした。クルトさんから貰った本だ。背表紙には『基礎魔術』と書かれている。
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