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一章 魔王城へ
七話 旅立ちと第一の街
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【七話】
「ほう、それでメグリは連れていくのですな」
村長が朝、俺の部屋に来た。
出発前にこの国のルールやマナーを聞かされる。基本どこかに泊まって食べて寝て、また出発というだけなのでそんなこと必要ないと思ったが。
「ああ、少しは役に立つだろ」
「そうですか、彼女も困ってるようですし良かった良かった」
「もう少ししたら発つんだが、メグリはどこだ?」
「まだ来てないのですか?」
「来てないな。来なくても待たないが」
「あ、もう来ましたよ」
遠くから走って掛けてくる。出会った時と同じ格好で、腰に短剣を差し、その反対側にはポーチ。
金の髪飾りを付けて小さいマフラーを巻いている。
そういえばあのポーチってなんなんだ? 殺そうとした時必死に取り出そうとしてたが…、お守り?
「ご、ごめんなさい遅れた…」
「じゃあ行くぞ」
門の前には人が沢山いた。
朝早くなのによく来たもんだ。俺は勇者でも何でもないぞ?
俺とメグリが近付くと人々は一斉に振り向き、掛けてきた。メグリも行くのか? と聞いてくる。
「あらいってらっしゃい~! これ、少ないけど食べてね~」
そう言ってオバサンは小さな西瓜を押し付けてくる。
「いえいらないです、大丈夫です」
「遠慮しなくていいのよ~♪」
遠慮じゃねえ拒否だ。
「大丈夫…」
と、拒否していると更に後ろのオバサンも手を差し出し、
「あとこれ、洗剤なんだけどね、よく落ちるのよ~♪ これも持っていきなさい」
「大丈夫です。いらない…」
2人に押し付けられていると、さらに横からオバサンが物を差し出してくる。そしてもうひとりと…
「これね、うちの村が作ってる卵なの~」
「ウチの人参も持ってきなさい、あと身体にいい飲み物もあるのよー」
「あとトマト、余りものだけど…」
「あのホント…いらないから!」
田舎のおばあちゃんかよ。俺は荷物が一杯なんだ。お土産なんか貰ってる余裕なんてねえんだよ、あと余り物なら渡すな。
「渡すんなら現金にして!!」
そう大声を出すと静まった。
「…行ってくる」
そう言って門の扉を開ける。振り向くとオバサン達はオバサン同士で物を交換したりしていた。
村長はこちらを見、その後ろにいる男たちも手を振る。
「いってらっしゃーい!」
そう言われて俺とメグリは旅への一歩踏み出した。
しかし足が着地したのは地面ではなく水面だった。1m下には防壁代わりの水路が流れている。
「あ、ごめん橋出すのわすれてた」
そう村長が言う頃にはもう遅く、俺とメグリは水路の中へ落ちていった。
「このクソジジイ!!」
水面でもがきながらそう叫ぶ。
「ほう、それでメグリは連れていくのですな」
村長が朝、俺の部屋に来た。
出発前にこの国のルールやマナーを聞かされる。基本どこかに泊まって食べて寝て、また出発というだけなのでそんなこと必要ないと思ったが。
「ああ、少しは役に立つだろ」
「そうですか、彼女も困ってるようですし良かった良かった」
「もう少ししたら発つんだが、メグリはどこだ?」
「まだ来てないのですか?」
「来てないな。来なくても待たないが」
「あ、もう来ましたよ」
遠くから走って掛けてくる。出会った時と同じ格好で、腰に短剣を差し、その反対側にはポーチ。
金の髪飾りを付けて小さいマフラーを巻いている。
そういえばあのポーチってなんなんだ? 殺そうとした時必死に取り出そうとしてたが…、お守り?
「ご、ごめんなさい遅れた…」
「じゃあ行くぞ」
門の前には人が沢山いた。
朝早くなのによく来たもんだ。俺は勇者でも何でもないぞ?
俺とメグリが近付くと人々は一斉に振り向き、掛けてきた。メグリも行くのか? と聞いてくる。
「あらいってらっしゃい~! これ、少ないけど食べてね~」
そう言ってオバサンは小さな西瓜を押し付けてくる。
「いえいらないです、大丈夫です」
「遠慮しなくていいのよ~♪」
遠慮じゃねえ拒否だ。
「大丈夫…」
と、拒否していると更に後ろのオバサンも手を差し出し、
「あとこれ、洗剤なんだけどね、よく落ちるのよ~♪ これも持っていきなさい」
「大丈夫です。いらない…」
2人に押し付けられていると、さらに横からオバサンが物を差し出してくる。そしてもうひとりと…
「これね、うちの村が作ってる卵なの~」
「ウチの人参も持ってきなさい、あと身体にいい飲み物もあるのよー」
「あとトマト、余りものだけど…」
「あのホント…いらないから!」
田舎のおばあちゃんかよ。俺は荷物が一杯なんだ。お土産なんか貰ってる余裕なんてねえんだよ、あと余り物なら渡すな。
「渡すんなら現金にして!!」
そう大声を出すと静まった。
「…行ってくる」
そう言って門の扉を開ける。振り向くとオバサン達はオバサン同士で物を交換したりしていた。
村長はこちらを見、その後ろにいる男たちも手を振る。
「いってらっしゃーい!」
そう言われて俺とメグリは旅への一歩踏み出した。
しかし足が着地したのは地面ではなく水面だった。1m下には防壁代わりの水路が流れている。
「あ、ごめん橋出すのわすれてた」
そう村長が言う頃にはもう遅く、俺とメグリは水路の中へ落ちていった。
「このクソジジイ!!」
水面でもがきながらそう叫ぶ。
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