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二章 魔族地方
三十一話 魔王城にて
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【三十一話】
「門はどこでしょう」
「見当たらないが…、ぐるっと周りをまわろうとするとかなりの時間がかかるだろうな」
「面倒ですね、どうします?」
「でも行くしかないだろ」
「そうですよねー」
長方形の石が規則正しく並べられた城壁は傷が少なく綺麗で、埃も少ない事からたまに洗っているのかもしれない。
城壁に背を向けて誰か2人が立っているのが見えた。そしてその間に鉄製の門が見える。
「何の用ですか」
大きな門を押して入ろうとすると、門番に止められた。そりゃそうか。これ不法侵入だ。
「魔王に会いたいんだけど」
「面会は予約制です」
「会える事は会えるんだな」
「しかし今から魔王様にご確認をし、もし空いている様であれば面会も可能かと」
「可能なのか」
「客間フロアの準備がされておりませんので、お茶等のもてなしは出来ませんが、よろしいですか?」
「ああ」
「今すぐ確認をして参ります、待っている間はこの中でお待ち下さい」
そう言われて、俺達は鉄製の扉の横にある小さな個室に案内された。
電気は一つしか無く暗い。暫くすると水が出された。
「思ってたのと違いますね」
「こいつら勇者にもこんな事してるのか?」
「どうでしょう…もしかしたら私達に敵意が無い事を瞬時に判断したとか」
「他の魔物から聞いたとか?」
「サービス精神旺盛ですね」
メグリそう言うと門番が戸棚から干し肉を取り出し、切り分けてからテーブルの上にドンと置かれた。
「どうぞ」
「あの、どうしてこんなに優しくするんです? 私達は貴方達が村を襲ってると聞いたのですが」
「…やはりですか、それに関しては魔王様…いえ、魔王様は今用事があるようなので秘書が参ります」
そう言うと門番は個室を出ていった。
「あいつ、人か?」
「いえ、尻尾がありました」
俺達の水が無くなった頃…と言っても水が無くなればすぐに門番が来てコップに再度汲むのだが。
三杯目を飲み干した頃、扉が空いて眼鏡を掛けた男性が入ってきた。
「こんにちは、あなた方が来訪者ですね? 私はイシマと申します。魔王は今遠征しておられるので私が代わりとなります。申し訳ありません」
「それで、何の用で?」
「まず、なんでこの辺の魔物は人型なんだ? 他の魔物はどうした」
「え、ツバキさんそれを先に聞くんです?」
「ああ、それは貴方が通ってきたのがそういう区域だからです。他の魔物を見たいのでしたら案内させて頂きますが…」
「いや、いい。それは本題じゃない」
「では、本題は?」
「単刀直入に言うと、こっちの世界の村を襲うなって事だ」
「あー…、やはり。でしたら、私ではなく魔王の方がいいかも知れません。お時間はありますか?」
「ある」
「それでは、申し訳ありませんがお待ち下さい。他に質問は?」
「こっちに魔王を倒そうとする奴らも来るんだろ? そいつらはどうしてんだ」
「軍で来られたら撃退します。もし数人程度であれば、彼らの様子を見て捕らえるか処刑するか判断します。処刑は狂人のみ適用されるので、ほぼ執行されることはありませんね」
「ふーん」
「門はどこでしょう」
「見当たらないが…、ぐるっと周りをまわろうとするとかなりの時間がかかるだろうな」
「面倒ですね、どうします?」
「でも行くしかないだろ」
「そうですよねー」
長方形の石が規則正しく並べられた城壁は傷が少なく綺麗で、埃も少ない事からたまに洗っているのかもしれない。
城壁に背を向けて誰か2人が立っているのが見えた。そしてその間に鉄製の門が見える。
「何の用ですか」
大きな門を押して入ろうとすると、門番に止められた。そりゃそうか。これ不法侵入だ。
「魔王に会いたいんだけど」
「面会は予約制です」
「会える事は会えるんだな」
「しかし今から魔王様にご確認をし、もし空いている様であれば面会も可能かと」
「可能なのか」
「客間フロアの準備がされておりませんので、お茶等のもてなしは出来ませんが、よろしいですか?」
「ああ」
「今すぐ確認をして参ります、待っている間はこの中でお待ち下さい」
そう言われて、俺達は鉄製の扉の横にある小さな個室に案内された。
電気は一つしか無く暗い。暫くすると水が出された。
「思ってたのと違いますね」
「こいつら勇者にもこんな事してるのか?」
「どうでしょう…もしかしたら私達に敵意が無い事を瞬時に判断したとか」
「他の魔物から聞いたとか?」
「サービス精神旺盛ですね」
メグリそう言うと門番が戸棚から干し肉を取り出し、切り分けてからテーブルの上にドンと置かれた。
「どうぞ」
「あの、どうしてこんなに優しくするんです? 私達は貴方達が村を襲ってると聞いたのですが」
「…やはりですか、それに関しては魔王様…いえ、魔王様は今用事があるようなので秘書が参ります」
そう言うと門番は個室を出ていった。
「あいつ、人か?」
「いえ、尻尾がありました」
俺達の水が無くなった頃…と言っても水が無くなればすぐに門番が来てコップに再度汲むのだが。
三杯目を飲み干した頃、扉が空いて眼鏡を掛けた男性が入ってきた。
「こんにちは、あなた方が来訪者ですね? 私はイシマと申します。魔王は今遠征しておられるので私が代わりとなります。申し訳ありません」
「それで、何の用で?」
「まず、なんでこの辺の魔物は人型なんだ? 他の魔物はどうした」
「え、ツバキさんそれを先に聞くんです?」
「ああ、それは貴方が通ってきたのがそういう区域だからです。他の魔物を見たいのでしたら案内させて頂きますが…」
「いや、いい。それは本題じゃない」
「では、本題は?」
「単刀直入に言うと、こっちの世界の村を襲うなって事だ」
「あー…、やはり。でしたら、私ではなく魔王の方がいいかも知れません。お時間はありますか?」
「ある」
「それでは、申し訳ありませんがお待ち下さい。他に質問は?」
「こっちに魔王を倒そうとする奴らも来るんだろ? そいつらはどうしてんだ」
「軍で来られたら撃退します。もし数人程度であれば、彼らの様子を見て捕らえるか処刑するか判断します。処刑は狂人のみ適用されるので、ほぼ執行されることはありませんね」
「ふーん」
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