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05 - 一学年 二学期 冬 年末年始篇 -
01
しおりを挟むクリスマスも終わり、早いものでもうすぐお正月。
クリスマス一色だった街中は、今度はお正月一色になってて、滑稽だな、なんて思ったり。
あの、クリスマスでの出来事以来、大倉から頻繁に連絡が来るようになった。
朝は「おはよう」から始まり、「何してる?」とか「宿題何処までやった?」とか。
真琴からも連絡来るけど、大体「ちゃんと宿題やれよー」の連絡ばっか。お前は俺の親か!てか、親より親らしい事言ってるよ、真琴。
「航ちゃん」
「なに」
「初詣、行くの?」
「え?」
母さんはいつも突然何なんだ。
こたつでぬくぬくしてるのに。
初詣かぁ…行くのかな、俺。
いやでも、1人で行っても寂しくない?
真琴はまだおばあちゃん家に居るから誘えないしなぁ…。
「大倉くん誘って行って来たら?」
「……は?」
「真琴くん以外で、初めてじゃない?航ちゃんのお友達」
「…まぁ」
「着物、出してあげるから行って来なさいよ」
「………」
確かに、真琴以外で初めての友達だよ。
小学生の時も、友達らしい友達は居なかったし。
中学生の時は…真琴しか友達居なかったし。
だから母さんは、大倉が家に来た時嬉しそうにしてたんだ。
中学の時は、色々と心配かけたこら。
「…誘って、も平気なのかな」
俺から誘っても、平気かな。
断られたら、泣ける自信あるけど、俺。
だって、大倉…好きな人居るじゃん。
クリスマスは、流れで一緒に過ごしちゃったけど…初詣は、さ…。
「………はぁ」
部屋に戻って来て1時間。
ずっとスマホと睨めっこしてる。
大倉とのトーク画面を出しては戻して、出しては戻してを繰り返してる。
だから、なんで俺はこんなに乙女してるんだよ!
友達として、普通に誘えばいいだけじゃん!
変に意識してるからダメなんだよ!
「ふぅ……よし、!」
気合い入れて、大倉に連絡するぞ!と思った途端に、スマホが鳴った。
「うわっ!!」
ビックリしすぎてスマホを床に落とした。
ディスプレイには、『大倉』の文字。
まさかのタイミングで、大倉から電話だ。エスパーなのか?
「も、もしもし?」
『あ、航?今平気?』
「う、うん。平気!ど、うした?」
『あのさ、』
電話の声は何気に初めて聞く。
普段の声より、少し低く聞こえてなんか新鮮。
それに、やっぱ、いまだに名前呼ばれるの慣れない。
家族や真琴からは『航ちゃん』って呼ばれてるから、『航』だけで呼ばれるのに慣れてないし、何よりその呼んでる相手が大倉だから余計に慣れない。
『航?聞いてるん?』
「え?!あっ!ご、ごめん!」
『ふはっ。どないしてん』
「な、なんでもない…。で。なんて?」
『だから、初詣一緒に行かへん?』
「っ!え、い、いいの?」
『え、あかんかった?』
「いや!ダメじゃない!行きたい!」
『んふ。じゃあ、一緒行こ』
「う、うん」
やばいどうしよう。嬉しい。
初詣で大倉に会えるんだ。
…いや。だから!俺の乙女思考!!
その後、何処で待ち合わせするか、何時にするか決めて、31日の23時に、俺の家の近くの若葉公園に来てくれる事になった。
てか、初詣と言うか…年越しから一緒に居れる事になって、心臓バクバクだ。
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