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第一章 俺様、ドラゴンになる
(閑話)ディオ・リジェロ様観察日記 2
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翌朝目覚めると、何故かリージェ様が私の枕元で寝息を立てていらっしゃいました。その寝顔はいつまで見ていても飽きないほど愛らしくていらっしゃいます。
ああ、いけない。起きて朝の礼拝と清掃を済ませないとですね。
ザンナ・メロンを収穫していると、リージェ様が器用に戸を開けて外に出て来られました。竜種は賢いと聞いてはおりましたが、リージェ様は格別な気がするのです。
「リージェ様、おはようございます」
まだお生まれになって二日目だというのに、こちらの言葉を完全に理解されているかのようにコクコクと頷いて下さいます。それが私の気のせいでないことは、ちょん、と腕を上げて挨拶をするような仕草でわかります。こちらとちゃんとコミュニケーションを取ろうとしてくださるのですから。
その仕草、くりっとした青い眼、全てが愛らしくて仕方がありません。今もメロンに一生懸命かじりつこうとしがみついていらっしゃって、コロンと転がり落ちてキョトンとされているお顔がたまりません。
思わず抱きしめてしまいました。
「今食べやすいように調理しますので、少しお待ちくださいね」
いつまでも抱きしめていたいのですが、食事の用意をしなければなりません。
リージェ様のために、特別美味しい物を、と成熟具合を確認していた時です。
モンスター化したザンナ・メロンから私を庇ってリージェ様が怪我を負ってしまいました。
慌てて駆け寄ろうとした瞬間、リージェ様がブレスをお使いになりました。その威力は初めてとは思えないほどで。一瞬でリージェ様に噛み付いたザンナ・メロンが消し炭になってしまいました。
回復の祝福をかけると、何やらキラキラとした眼で私を見つめ、興奮したかのようにパタパタと可愛らしく両手を動かしてらっしゃいます。
それにしても……生まれて二日でもうブレスを噴けるとは。さすが私のリージェ様です。
あ、そうだ。ブレスが噴けるなら……。
「あの、リージェ様、手伝っていただきたいことがあるのですが」
コクコクと頷いてくださったので、お庭で待っていてくださいとお願いしてスカラファッジオの甕を運びました。
先代が喜んでお召しになっておられたので繁殖させたのですが、リージェ様はお嫌いなようなので処分に困っていたのです。
「繁殖力が強いのでそのまま放すのも憚られまして……」
リージェ様の前に甕を置くと同時、私が言い終わる前に甕にブレスを噴いてくださいました。
やはり、相当お嫌いなのですね……。私もその辺に放して部屋に入って来られるのも嫌でしたので、助かりましたわ。リージェ様のレベルアップにもなりましたし、一石二鳥ですわね。
さて、また一つ懸念事項も消えましたし。リージェ様には一日も早く立派な聖竜となっていただきませんと。
まずは聖竜の使命についてお教えしなくてはですね!
私はリージェ様をお膝に乗せると、経典を幼い子供たちが理解できるよう物語にした絵本を読み聞かせます。
それはこの世界の成り立ちから始まり、勇者と聖女と聖竜が力を合わせて暗黒破壊神に立ち向かう物語。リージェ様はキラキラとした眼でページを見ておられたかと思うと、暗黒破壊神の件で興奮したような声を上げられました。
そう、こんなに小さくても、暗黒破壊神が許せないというお気持ちをお持ちなのですね。お心は既に立派な聖竜でいらっしゃいました。私感動です。
「共に強くなりましょうね」
「キューッ!!」
私も、共に闘える力を得なければ。足手まといにはなりませんわ。
それからは私たちはレベル上げに勤しみました。まずはこのダンジョンから出られるだけの力を。そして、女神様に聖女と認められるように精進しなくては。
そう、この世界には強さを示すのにレベルというものがございます。普通の鍛錬でも各種ステータスを伸ばすことはできるのですが、レベルが上がるとその伸び率は通常の鍛錬以上で。他の生命体を倒すことで、その生命体のエネルギーや経験を吸収するため飛躍的に成長するのだと言われております。成長、というより進化、という言葉に近い気もしますね。
最初はブルーコ・ヴェレを倒すのも嫌がる感じでしたリージェ様も、今では積極的に狩りを行っておられます。その成長はステータスを見るまでもないほどです。
この調子なら、早々に勇者様を探しに旅立てるのではないでしょうか?
一方、私はと言いますと、レベルもだいぶ上がりましたのに、一向に称号から「見習い」が取れる気配がありません。このままでは、足手まとい以前に、リージェ様の旅立ちの阻害にしかなりませんわ。
そんな私をリージェ様がジッと見つめられている時間が増えたように感じます。やはり、リージェ様は早く旅立ちたくて、私を邪魔に思っているのでは……そんな不安が募ります。
以前ここがダンジョンだとご説明した時に出口の方向をお教えしましたが、チラチラとそちらに行きたそうにしておられるのです。
勇者様の事が気がかりなのか、リージェ様は鍛錬中に心ここにあらずといった感じで、怪我をされることが増えました。涙でウルウルとしている瞳がとても愛らしいのですが、それを見る度に、私のせいでお怪我をされたのかも、と心が痛くなります。
「あ?! やった! やりましたよ、リージェ様! 私、聖女になりました!」
「キュッキュ~♪」
リージェ様がお生まれになって二ヶ月。共に研鑽を積み続け、ようやく私は女神様に聖女と認められました。
私の言葉に、リージェ様も大変喜んでくださってます。ダンスのようにくねくねとしている仕草が本当に可愛らしいのです。何にしろ、これで旅立てますね!一日も早く勇者様を探し出し、暗黒破壊神を撃退しないとです。
因みに、今の私のステータスはこんな感じ。リージェ様と二人なら、きっと無事にダンジョンから脱出できますわ! たとえリージェ様がついて来るなと仰っても、どこまでもお供するつもりです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ステータス】
名前 : ルシア
レベル : 15
EXP : 1180/28655
HP : 283/283
MP : 577/577
Atk : 220
Def : 246
スキル : タリ―語 Lv.5
治癒 LV.6
聖結界 Lv.8
解毒 Lv.1
育児 Lv.7
称号 : 聖女
農家
ああ、いけない。起きて朝の礼拝と清掃を済ませないとですね。
ザンナ・メロンを収穫していると、リージェ様が器用に戸を開けて外に出て来られました。竜種は賢いと聞いてはおりましたが、リージェ様は格別な気がするのです。
「リージェ様、おはようございます」
まだお生まれになって二日目だというのに、こちらの言葉を完全に理解されているかのようにコクコクと頷いて下さいます。それが私の気のせいでないことは、ちょん、と腕を上げて挨拶をするような仕草でわかります。こちらとちゃんとコミュニケーションを取ろうとしてくださるのですから。
その仕草、くりっとした青い眼、全てが愛らしくて仕方がありません。今もメロンに一生懸命かじりつこうとしがみついていらっしゃって、コロンと転がり落ちてキョトンとされているお顔がたまりません。
思わず抱きしめてしまいました。
「今食べやすいように調理しますので、少しお待ちくださいね」
いつまでも抱きしめていたいのですが、食事の用意をしなければなりません。
リージェ様のために、特別美味しい物を、と成熟具合を確認していた時です。
モンスター化したザンナ・メロンから私を庇ってリージェ様が怪我を負ってしまいました。
慌てて駆け寄ろうとした瞬間、リージェ様がブレスをお使いになりました。その威力は初めてとは思えないほどで。一瞬でリージェ様に噛み付いたザンナ・メロンが消し炭になってしまいました。
回復の祝福をかけると、何やらキラキラとした眼で私を見つめ、興奮したかのようにパタパタと可愛らしく両手を動かしてらっしゃいます。
それにしても……生まれて二日でもうブレスを噴けるとは。さすが私のリージェ様です。
あ、そうだ。ブレスが噴けるなら……。
「あの、リージェ様、手伝っていただきたいことがあるのですが」
コクコクと頷いてくださったので、お庭で待っていてくださいとお願いしてスカラファッジオの甕を運びました。
先代が喜んでお召しになっておられたので繁殖させたのですが、リージェ様はお嫌いなようなので処分に困っていたのです。
「繁殖力が強いのでそのまま放すのも憚られまして……」
リージェ様の前に甕を置くと同時、私が言い終わる前に甕にブレスを噴いてくださいました。
やはり、相当お嫌いなのですね……。私もその辺に放して部屋に入って来られるのも嫌でしたので、助かりましたわ。リージェ様のレベルアップにもなりましたし、一石二鳥ですわね。
さて、また一つ懸念事項も消えましたし。リージェ様には一日も早く立派な聖竜となっていただきませんと。
まずは聖竜の使命についてお教えしなくてはですね!
私はリージェ様をお膝に乗せると、経典を幼い子供たちが理解できるよう物語にした絵本を読み聞かせます。
それはこの世界の成り立ちから始まり、勇者と聖女と聖竜が力を合わせて暗黒破壊神に立ち向かう物語。リージェ様はキラキラとした眼でページを見ておられたかと思うと、暗黒破壊神の件で興奮したような声を上げられました。
そう、こんなに小さくても、暗黒破壊神が許せないというお気持ちをお持ちなのですね。お心は既に立派な聖竜でいらっしゃいました。私感動です。
「共に強くなりましょうね」
「キューッ!!」
私も、共に闘える力を得なければ。足手まといにはなりませんわ。
それからは私たちはレベル上げに勤しみました。まずはこのダンジョンから出られるだけの力を。そして、女神様に聖女と認められるように精進しなくては。
そう、この世界には強さを示すのにレベルというものがございます。普通の鍛錬でも各種ステータスを伸ばすことはできるのですが、レベルが上がるとその伸び率は通常の鍛錬以上で。他の生命体を倒すことで、その生命体のエネルギーや経験を吸収するため飛躍的に成長するのだと言われております。成長、というより進化、という言葉に近い気もしますね。
最初はブルーコ・ヴェレを倒すのも嫌がる感じでしたリージェ様も、今では積極的に狩りを行っておられます。その成長はステータスを見るまでもないほどです。
この調子なら、早々に勇者様を探しに旅立てるのではないでしょうか?
一方、私はと言いますと、レベルもだいぶ上がりましたのに、一向に称号から「見習い」が取れる気配がありません。このままでは、足手まとい以前に、リージェ様の旅立ちの阻害にしかなりませんわ。
そんな私をリージェ様がジッと見つめられている時間が増えたように感じます。やはり、リージェ様は早く旅立ちたくて、私を邪魔に思っているのでは……そんな不安が募ります。
以前ここがダンジョンだとご説明した時に出口の方向をお教えしましたが、チラチラとそちらに行きたそうにしておられるのです。
勇者様の事が気がかりなのか、リージェ様は鍛錬中に心ここにあらずといった感じで、怪我をされることが増えました。涙でウルウルとしている瞳がとても愛らしいのですが、それを見る度に、私のせいでお怪我をされたのかも、と心が痛くなります。
「あ?! やった! やりましたよ、リージェ様! 私、聖女になりました!」
「キュッキュ~♪」
リージェ様がお生まれになって二ヶ月。共に研鑽を積み続け、ようやく私は女神様に聖女と認められました。
私の言葉に、リージェ様も大変喜んでくださってます。ダンスのようにくねくねとしている仕草が本当に可愛らしいのです。何にしろ、これで旅立てますね!一日も早く勇者様を探し出し、暗黒破壊神を撃退しないとです。
因みに、今の私のステータスはこんな感じ。リージェ様と二人なら、きっと無事にダンジョンから脱出できますわ! たとえリージェ様がついて来るなと仰っても、どこまでもお供するつもりです!
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【ステータス】
名前 : ルシア
レベル : 15
EXP : 1180/28655
HP : 283/283
MP : 577/577
Atk : 220
Def : 246
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