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第八章 俺様、勇者と対立する
(閑話)許さない
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いったい、何がどうしてこうなったんだろう? 私はどこで何を間違えたというんだろう?
頭と腕しか動かない状態で私は必死に考えるけれど、聞こえてくる音がそれすら妨げる。
激しく扉を叩く音。反響し混ざり合い何と言っているのか判別できない怒声。
怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。
「助けて……誰か……」
嗚咽は怒声に呑み込まれ、誰にも届くことはない。
あれは、もう一年近く前になるだろう。
始業のベルが鳴り、先生が栗栖君の襟首を掴んで教室の扉を開けて入ってきた時だった。
床一面に光る模様が浮かびあがって、気が付いたら全く知らない部屋にいた。
一緒にいたのは、クラスでもちょっと浮いている人達。いつでもゲームとかマンガの話ばかりしてオタクってからかわれても気にしない一団や、不良とまではいかないけれど言動がそれに近いおっかない人達。仲の良い子は誰も……あ、本庄君がいる……。
トクン、と心臓がはねた。いつも穏やかな微笑みを浮かべていた本庄君は、何故かとても驚いたような、何かに怯えるような顔をしていた。それは私を不安にさせるのには十分すぎるほどで。
「成功だ!」
「だが、大勢いるぞ? いったい誰が勇者だ?」
勇者? いったい何のこと? これは夢?
ざわめきの中戸惑う私達に声をかけてきたのは、赤いマントを羽織った男の人で。
「どうか、この世界を救ってくれ」
そう言って頭を下げてきたの。
彼はこの国の皇帝で、暗黒破壊神によって人類が滅亡の危機にあると言うの。それを救えるのは勇者である私達だけだって。
一緒に来た人達は異世界召喚来たー! とか叫んでいたけれど、私は本庄君の青褪めた顔から眼を逸らせなかった。
私の視線に気づいた本庄君は、取り繕うように微笑んだけれど、その表情はいつもより弱々しかった。
それからは死に物狂いの訓練の日々で。
最初のうちはまだ良かった。走り込みなどの基礎体力作りや武器の扱いの練習。騎士の人達との組手や模擬戦。いつも吐きそうになるくらいきつかったけれど、だんだんと伸びていくステータスを見るとまだ報われた。
本庄君は模擬戦が中心になる頃から部屋から出てこなくなっていた。
きつかった訓練が血生臭い狂気を孕むようになったのは、本田君のそろそろ実践をしたいという発言をしてからだった。
「いつまでこんな訓練してるんだよ。こいつらじゃもう俺達の相手にならない。そろそろモンスターを狩らせてくれよ」
「ふむ……ではその前に……」
レベルを上げるべきだと皇帝は言った。最低でもレベルを10以上。そうでなけば城からは出せないと。
皇帝の指示で連れてこられたのは、痩せて傷だらけの人達。
皇帝の暗殺を企んだ罪人を処刑してレベルを上げろと言うのだ。
「ふむ、怖気づいたか? ならばこうしよう。おい、罪人共、勇者を殺せば無罪にしてやる」
皇帝が武器を彼らに渡し、目の色が変わった彼らが襲い掛かってきた。
殺さなきゃ、殺される!
その時はもう無我夢中で、気が付けば血の海の中でへたりこんでいた。全身を赤く染める温かい液体が気持ち悪かった。
皆が変わってしまったのはそれからだった。
「もう何人も殺しているんだ。今更何だ」
それから毎日のように続く罪人との殺し合い。
嫌だと思っているのは私だけのようで。
本庄君がこの場にいなくて良かった。こんな姿を見られたくないし、宮田君達みたく返り血を浴びて笑う彼を見たくもなかった。
嬉々として人を殺せる彼らが怖い。その殺意が私に向くのが怖い。
行動を合わせないと。彼らについていかないと。
毎日毎日必死だった。命がこんなに軽く扱われるこの世界が、この世界に染まっていく自分が怖かった。
「あの時、本庄君みたく訓練を拒否していれば良かったのかな……」
いざ暗黒破壊神を倒す旅に出立するという時、迎えに来たのはかつてのクラスメイト達だった。
その中に仲の良かった子達を見つけてほっとした。でも、人をたくさん手にかけたことを知られるのが怖くて、距離を取ってしまった。
部屋からやっと出てきたと思った本庄君はいつの間にか聖女様と恋仲になっていた。日本にいた頃と変わらない穏やかな笑顔で。その横に寄り添う聖女様はとても綺麗で。
ちくり、と胸が痛んだ。
聖女様を見て湧き上がるこのどす黒い感情に呑まれてしまいそうで、私は谷岡君達のそばにいることを選んだ。
その結果がこれだ。
出された夕食を食べた直後、やたらと眠くなって、倒れるように眠った。
起きたら知らない部屋に私だけがいて。部屋から出ようとしたら地面に沈んだ。
体を半分以上呑み込まれ、身動きを取ることができない。
扉を激しく叩く音と、怒声が反響して耳が痛い。
突然怒号が止んだ。誰かが来る。話し声。本田君と先生?
「良いか、お前ら! 俺の甥っ子を殺そうとしておいて、のうのうとここから出られると思うなよ! 一人ずつ処理してやる!」
甥? 本庄君が先生の? 殺そうとした? 誰が?
違う。知らない。私じゃない。私は何も知らない。
処理って何? 何されるの?
「嫌……死にたくない。助けて……」
ざわざわと音が反響する。先ほどまでの怒号とは違う、不安と恐怖の声。
皆私と同じ状況なんだ。きっとこれは先生の仕業。皆がレベル2だって馬鹿にしていた先生に、誰一人敵わず生き埋めになっている。
(良いか、勇者よ。レベルだけが強さではない。ステータスやスキルは訓練次第で伸び、強さはそれに左右される。レベルを上げるより、ステータスやスキルを上げよ)
ふと、モンスターと戦わせてくれと本田君が皇帝に言った時の皇帝の言葉を思い出していた。きっと、先生や聖女様が従っているあの小さな竜はもっと強いんだわ。
でも、今頃それが分かったからって何?
あんなに優しく明るかった先生が本気で怒っている。私達を殺そうとしている。私達はここで終わる。
「許さない。本庄君を殺そうとした奴……絶対絶対、許さないんだから……」
どうせ死ぬなら、その前にもう一度彼の優しい笑顔が見たい。
例えそれが、私に向けられたものでなくても。
いつの間に入ってきたのだろうか? ふと気付くと、先生が目の前にいた。
頭と腕しか動かない状態で私は必死に考えるけれど、聞こえてくる音がそれすら妨げる。
激しく扉を叩く音。反響し混ざり合い何と言っているのか判別できない怒声。
怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。
「助けて……誰か……」
嗚咽は怒声に呑み込まれ、誰にも届くことはない。
あれは、もう一年近く前になるだろう。
始業のベルが鳴り、先生が栗栖君の襟首を掴んで教室の扉を開けて入ってきた時だった。
床一面に光る模様が浮かびあがって、気が付いたら全く知らない部屋にいた。
一緒にいたのは、クラスでもちょっと浮いている人達。いつでもゲームとかマンガの話ばかりしてオタクってからかわれても気にしない一団や、不良とまではいかないけれど言動がそれに近いおっかない人達。仲の良い子は誰も……あ、本庄君がいる……。
トクン、と心臓がはねた。いつも穏やかな微笑みを浮かべていた本庄君は、何故かとても驚いたような、何かに怯えるような顔をしていた。それは私を不安にさせるのには十分すぎるほどで。
「成功だ!」
「だが、大勢いるぞ? いったい誰が勇者だ?」
勇者? いったい何のこと? これは夢?
ざわめきの中戸惑う私達に声をかけてきたのは、赤いマントを羽織った男の人で。
「どうか、この世界を救ってくれ」
そう言って頭を下げてきたの。
彼はこの国の皇帝で、暗黒破壊神によって人類が滅亡の危機にあると言うの。それを救えるのは勇者である私達だけだって。
一緒に来た人達は異世界召喚来たー! とか叫んでいたけれど、私は本庄君の青褪めた顔から眼を逸らせなかった。
私の視線に気づいた本庄君は、取り繕うように微笑んだけれど、その表情はいつもより弱々しかった。
それからは死に物狂いの訓練の日々で。
最初のうちはまだ良かった。走り込みなどの基礎体力作りや武器の扱いの練習。騎士の人達との組手や模擬戦。いつも吐きそうになるくらいきつかったけれど、だんだんと伸びていくステータスを見るとまだ報われた。
本庄君は模擬戦が中心になる頃から部屋から出てこなくなっていた。
きつかった訓練が血生臭い狂気を孕むようになったのは、本田君のそろそろ実践をしたいという発言をしてからだった。
「いつまでこんな訓練してるんだよ。こいつらじゃもう俺達の相手にならない。そろそろモンスターを狩らせてくれよ」
「ふむ……ではその前に……」
レベルを上げるべきだと皇帝は言った。最低でもレベルを10以上。そうでなけば城からは出せないと。
皇帝の指示で連れてこられたのは、痩せて傷だらけの人達。
皇帝の暗殺を企んだ罪人を処刑してレベルを上げろと言うのだ。
「ふむ、怖気づいたか? ならばこうしよう。おい、罪人共、勇者を殺せば無罪にしてやる」
皇帝が武器を彼らに渡し、目の色が変わった彼らが襲い掛かってきた。
殺さなきゃ、殺される!
その時はもう無我夢中で、気が付けば血の海の中でへたりこんでいた。全身を赤く染める温かい液体が気持ち悪かった。
皆が変わってしまったのはそれからだった。
「もう何人も殺しているんだ。今更何だ」
それから毎日のように続く罪人との殺し合い。
嫌だと思っているのは私だけのようで。
本庄君がこの場にいなくて良かった。こんな姿を見られたくないし、宮田君達みたく返り血を浴びて笑う彼を見たくもなかった。
嬉々として人を殺せる彼らが怖い。その殺意が私に向くのが怖い。
行動を合わせないと。彼らについていかないと。
毎日毎日必死だった。命がこんなに軽く扱われるこの世界が、この世界に染まっていく自分が怖かった。
「あの時、本庄君みたく訓練を拒否していれば良かったのかな……」
いざ暗黒破壊神を倒す旅に出立するという時、迎えに来たのはかつてのクラスメイト達だった。
その中に仲の良かった子達を見つけてほっとした。でも、人をたくさん手にかけたことを知られるのが怖くて、距離を取ってしまった。
部屋からやっと出てきたと思った本庄君はいつの間にか聖女様と恋仲になっていた。日本にいた頃と変わらない穏やかな笑顔で。その横に寄り添う聖女様はとても綺麗で。
ちくり、と胸が痛んだ。
聖女様を見て湧き上がるこのどす黒い感情に呑まれてしまいそうで、私は谷岡君達のそばにいることを選んだ。
その結果がこれだ。
出された夕食を食べた直後、やたらと眠くなって、倒れるように眠った。
起きたら知らない部屋に私だけがいて。部屋から出ようとしたら地面に沈んだ。
体を半分以上呑み込まれ、身動きを取ることができない。
扉を激しく叩く音と、怒声が反響して耳が痛い。
突然怒号が止んだ。誰かが来る。話し声。本田君と先生?
「良いか、お前ら! 俺の甥っ子を殺そうとしておいて、のうのうとここから出られると思うなよ! 一人ずつ処理してやる!」
甥? 本庄君が先生の? 殺そうとした? 誰が?
違う。知らない。私じゃない。私は何も知らない。
処理って何? 何されるの?
「嫌……死にたくない。助けて……」
ざわざわと音が反響する。先ほどまでの怒号とは違う、不安と恐怖の声。
皆私と同じ状況なんだ。きっとこれは先生の仕業。皆がレベル2だって馬鹿にしていた先生に、誰一人敵わず生き埋めになっている。
(良いか、勇者よ。レベルだけが強さではない。ステータスやスキルは訓練次第で伸び、強さはそれに左右される。レベルを上げるより、ステータスやスキルを上げよ)
ふと、モンスターと戦わせてくれと本田君が皇帝に言った時の皇帝の言葉を思い出していた。きっと、先生や聖女様が従っているあの小さな竜はもっと強いんだわ。
でも、今頃それが分かったからって何?
あんなに優しく明るかった先生が本気で怒っている。私達を殺そうとしている。私達はここで終わる。
「許さない。本庄君を殺そうとした奴……絶対絶対、許さないんだから……」
どうせ死ぬなら、その前にもう一度彼の優しい笑顔が見たい。
例えそれが、私に向けられたものでなくても。
いつの間に入ってきたのだろうか? ふと気付くと、先生が目の前にいた。
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