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第九章 俺様、ダンジョンに潜る
15、既に色々不安なんだが
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ルシアちゃん達がやってくる頃には、俺のMPは何とか半分ほど回復していた。
これなら黒モンスターと遭遇しない限りは何とかなるだろう。
俺が階層ボスと遭遇したということは既に1号から聞いていたらしく、開口一番に労われた。
「とにかく、お怪我がなくて何よりですわ」
いや、怪我はあったんだけどね。自滅だけど。自分で回復したからピンピンしているだけで。
1号は俺が2回も壁に激突しているところを見ていたはずなんだが、ルシアちゃん達には言わないでいてくれたようだ。
後で何か礼をするか。
「しかし、こんな所に階層ボスがいるとは……」
「何か問題なんですか? 次の階層ボスはバジリスクでしたよね?」
顎に手をやり悩むアルベルトに、エミーリオが訪ねる。
アルベルトは、険しい顔のまま「あくまで可能性の話だが」と声を潜めた。
恐らく輜重部隊の連中に不確かな情報で不安にさせないためだろう。
「以前階層ボスと遭遇したのは15階層だった。そして、ダンジョンモンスターは倒しても時間経過で復活する」
「つまり……?」
「このまま行けば、復活したオークキングともう一度遭遇する可能性があるということだ」
アルベルトの言葉に、エミーリオが息を呑む。
ふむ、そういう可能性もあるのか。
確かに、少人数だけで進んでいた時と違い階層を進むのに時間がかかるからな。
つまり、今度こそあの美味肉が食えると。いかん、ヨダレが……。
『心配するな、エミーリオ。既に二度倒した相手だ。そう強くはない』
「そうそう。ここまでみたく輜重部隊を守りながら騎士だけで、だと厳しいかもしれんが、さすがに階層ボスを彼らだけに任せないよ」
俺と同様、オークキングに関しては楽観視している様子のアルベルト。
まぁ、前回90階層まで来てるからな。ヤバイとしたら、レガメのメンバーを屠った階層ボスのミノタウロスだろう。
では何を危惧しているのかというと。
「同じように他の階層ボスとも何度か遭遇する可能性があるな」
なるほど。オークキングやバジリスク程度なら肉が美味しいしむしろ大歓迎だが、ミノタウロスレベルが階下まで降りてきて何度も戦うことになると確かにヤバイか。
ルシアちゃんが結界で戦えない奴を守るって言ったって限度があるし。輜重部隊を庇いながら戦うんじゃ、流石の俺も厳しい。
「安全圏を見極めることが大事か」
何処までなら自分達の身を守れるか。
取り敢えずは全員のレベルの底上げをしつつ、アルベルト達が助けに入らないとまともに戦えない状態になったらその階層で待機もしくは退却を選択ということで方針を固めた。
中衛で警戒に当たっていたジルベルタを呼び、オークキングを俺が倒したことを伝える。
『で、だ。オークキングの復活ポイントが15階層だった場合、何度か遭遇する可能性がある』
「そ、それは確かですか」
「可能性の話だと言っただろう。だから、これまでのモンスター同様何度か戦う可能性があることを他の騎士共にも伝え、いざ遭遇した場合に混乱が起きないよう心構えをさせておけ」
『既に幾度も倒した相手だ。俺様がいれば恐るるに足りぬ』
「はっ! ではそのように周知しておきます!」
うん、良いお返事。
オークキングを俺が倒したことはジルベルタも知っていた。1号がアルベルト達に話したことが聞こえていた騎士が伝えていたのだろう。
しかし、再び遭遇するかもしれないと聞いて青褪めていた。ジルベルタ自身の戦闘力はともかく、輜重部隊という戦闘面では足手纏いにしかならない者達を守りながらでは厳しい相手だと自覚しているのだろう。
オークキングを美味しいお肉って言っちゃう俺やアルベルト達がおかしいだけで、ジルベルタ達が普通の反応なんだろうなぁ。
だからこそアルベルトも、オークキングと再び遭遇した時にパニックから隊列が瓦解するのを危惧したわけで。
それから1オーラほど進んだところで本日の行軍は終了。適度に広い部屋を見つけ、ドナートが罠のないことを確認したところで野営となった。
あれからもずっと迷宮型のダンジョンが続き、外の様子は見えない。時間の経過を示すのは、色によって時を示す時計の実だけだ。
薄暗くいつモンスターが飛び出してくるかもわからない環境が続いているせいか、様子のおかしい奴がチラホラと出始めている。
虚空を見つめてブツブツ何やら呟いている者、ひたすら武器をカチャカチャと触っている者、呼び掛けても反応しない者など。ジルベルタが酒を振る舞う許可を出し、全員に他者と会話するよう命じていた。
「まずいな」
『やはり、帰した方が良いのではないか?』
今はまだ13階層。最下層はこうしている間にも伸び続けており、何階まであるのかわからない。
あれから黒モンスターには遭遇せず、順調にレベル上げは進んでいるがこの調子である。本当に全員でこのまま進んで良いのか、既に色々不安である。
様子がおかしくなってきているのは、戦闘にあまり参加できていない生産職らしい。何か心安らげるものがあれば良いのだが。
「風呂でも作るか」
ちょっと散歩にでも行くかという軽い口調で1号が言う。
「会話に花を咲かせて酒で不安飛ばして、疲れを癒して眠れば少しは回復するだろ」
止める間もなく、1号が魔法を使う。
部屋の入り口にバリケードを作り、地面を窪ませ水を張り、更に湯気が立つまで火球をぶち込む。
その派手な音と効果に、敵襲かと慌てた騎士達も出来上がった安全地帯に唖然とした。
「さぁ、これで、この部屋にポップするモンスターにだけ警戒すれば良い。今夜はゆっくり休め」
1号の言葉に野太い歓声が上がった。
その後。ルシアちゃんとジルベルタの時に覗こうとする奴らを退けたり、野郎共が入る時にぐふぐふと不気味に笑うルシアちゃんを鎮めたりと妙に疲れた俺は見張りの番が来るまでぐっすり眠ったのだった。
これなら黒モンスターと遭遇しない限りは何とかなるだろう。
俺が階層ボスと遭遇したということは既に1号から聞いていたらしく、開口一番に労われた。
「とにかく、お怪我がなくて何よりですわ」
いや、怪我はあったんだけどね。自滅だけど。自分で回復したからピンピンしているだけで。
1号は俺が2回も壁に激突しているところを見ていたはずなんだが、ルシアちゃん達には言わないでいてくれたようだ。
後で何か礼をするか。
「しかし、こんな所に階層ボスがいるとは……」
「何か問題なんですか? 次の階層ボスはバジリスクでしたよね?」
顎に手をやり悩むアルベルトに、エミーリオが訪ねる。
アルベルトは、険しい顔のまま「あくまで可能性の話だが」と声を潜めた。
恐らく輜重部隊の連中に不確かな情報で不安にさせないためだろう。
「以前階層ボスと遭遇したのは15階層だった。そして、ダンジョンモンスターは倒しても時間経過で復活する」
「つまり……?」
「このまま行けば、復活したオークキングともう一度遭遇する可能性があるということだ」
アルベルトの言葉に、エミーリオが息を呑む。
ふむ、そういう可能性もあるのか。
確かに、少人数だけで進んでいた時と違い階層を進むのに時間がかかるからな。
つまり、今度こそあの美味肉が食えると。いかん、ヨダレが……。
『心配するな、エミーリオ。既に二度倒した相手だ。そう強くはない』
「そうそう。ここまでみたく輜重部隊を守りながら騎士だけで、だと厳しいかもしれんが、さすがに階層ボスを彼らだけに任せないよ」
俺と同様、オークキングに関しては楽観視している様子のアルベルト。
まぁ、前回90階層まで来てるからな。ヤバイとしたら、レガメのメンバーを屠った階層ボスのミノタウロスだろう。
では何を危惧しているのかというと。
「同じように他の階層ボスとも何度か遭遇する可能性があるな」
なるほど。オークキングやバジリスク程度なら肉が美味しいしむしろ大歓迎だが、ミノタウロスレベルが階下まで降りてきて何度も戦うことになると確かにヤバイか。
ルシアちゃんが結界で戦えない奴を守るって言ったって限度があるし。輜重部隊を庇いながら戦うんじゃ、流石の俺も厳しい。
「安全圏を見極めることが大事か」
何処までなら自分達の身を守れるか。
取り敢えずは全員のレベルの底上げをしつつ、アルベルト達が助けに入らないとまともに戦えない状態になったらその階層で待機もしくは退却を選択ということで方針を固めた。
中衛で警戒に当たっていたジルベルタを呼び、オークキングを俺が倒したことを伝える。
『で、だ。オークキングの復活ポイントが15階層だった場合、何度か遭遇する可能性がある』
「そ、それは確かですか」
「可能性の話だと言っただろう。だから、これまでのモンスター同様何度か戦う可能性があることを他の騎士共にも伝え、いざ遭遇した場合に混乱が起きないよう心構えをさせておけ」
『既に幾度も倒した相手だ。俺様がいれば恐るるに足りぬ』
「はっ! ではそのように周知しておきます!」
うん、良いお返事。
オークキングを俺が倒したことはジルベルタも知っていた。1号がアルベルト達に話したことが聞こえていた騎士が伝えていたのだろう。
しかし、再び遭遇するかもしれないと聞いて青褪めていた。ジルベルタ自身の戦闘力はともかく、輜重部隊という戦闘面では足手纏いにしかならない者達を守りながらでは厳しい相手だと自覚しているのだろう。
オークキングを美味しいお肉って言っちゃう俺やアルベルト達がおかしいだけで、ジルベルタ達が普通の反応なんだろうなぁ。
だからこそアルベルトも、オークキングと再び遭遇した時にパニックから隊列が瓦解するのを危惧したわけで。
それから1オーラほど進んだところで本日の行軍は終了。適度に広い部屋を見つけ、ドナートが罠のないことを確認したところで野営となった。
あれからもずっと迷宮型のダンジョンが続き、外の様子は見えない。時間の経過を示すのは、色によって時を示す時計の実だけだ。
薄暗くいつモンスターが飛び出してくるかもわからない環境が続いているせいか、様子のおかしい奴がチラホラと出始めている。
虚空を見つめてブツブツ何やら呟いている者、ひたすら武器をカチャカチャと触っている者、呼び掛けても反応しない者など。ジルベルタが酒を振る舞う許可を出し、全員に他者と会話するよう命じていた。
「まずいな」
『やはり、帰した方が良いのではないか?』
今はまだ13階層。最下層はこうしている間にも伸び続けており、何階まであるのかわからない。
あれから黒モンスターには遭遇せず、順調にレベル上げは進んでいるがこの調子である。本当に全員でこのまま進んで良いのか、既に色々不安である。
様子がおかしくなってきているのは、戦闘にあまり参加できていない生産職らしい。何か心安らげるものがあれば良いのだが。
「風呂でも作るか」
ちょっと散歩にでも行くかという軽い口調で1号が言う。
「会話に花を咲かせて酒で不安飛ばして、疲れを癒して眠れば少しは回復するだろ」
止める間もなく、1号が魔法を使う。
部屋の入り口にバリケードを作り、地面を窪ませ水を張り、更に湯気が立つまで火球をぶち込む。
その派手な音と効果に、敵襲かと慌てた騎士達も出来上がった安全地帯に唖然とした。
「さぁ、これで、この部屋にポップするモンスターにだけ警戒すれば良い。今夜はゆっくり休め」
1号の言葉に野太い歓声が上がった。
その後。ルシアちゃんとジルベルタの時に覗こうとする奴らを退けたり、野郎共が入る時にぐふぐふと不気味に笑うルシアちゃんを鎮めたりと妙に疲れた俺は見張りの番が来るまでぐっすり眠ったのだった。
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