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第十章 俺様、暗黒破壊神と対峙する
1、効果は抜群だ
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レベルアップしたことを機に久々にステータスを確認したわけだが……見知らぬ称号がついていた。
≪断罪者≫か。一瞬悪者を成敗して回るご老公が浮かんでしまったが、悪くない。
効果は、罪を裁く際に攻撃力アップ。罪の重さにより効果増大、ね。
これから偽女神をぶん殴ろうって俺にとって都合がいいことこの上ない。
『ふむ……?』
「リージェ様? どうなさいました?」
考え込んでいると、ルシアちゃんが不安そうに見上げてきた。
いかんな、これから決戦だっていうのに。
『いや、このダンジョンに入ってから、レベルが上がらないのではないかと心配していたのだが、どうやら杞憂だったようだ』
「モンスターを倒しているのに、レベルが上がらない、ですか……?」
まだ偽女神のことを知らない他のメンバーに聞かれないよう、念話をルシアちゃんだけに届くよう意識し、小声で説明する。
『偽女神と敵対することを選んだ以上、強くなることを妨害してくるのではないかと思ってな』
「……確かに。わざわざ敵を強化する意味はありませんものね」
『だが、実際には皆強くなっている。俺様達が敵対したことに気付いていないのか、或いは、それでもまだ足元にも及ばないほど強いのか』
「いや、単にゲームの一環として面白がっている可能性もあるぞ」
いつの間にか俺の頭の上に戻ってきた1号が会話に加わる。
ルシアちゃんにだけ念話を送ったつもりだったが、聞こえてしまっていたようだ。
横目で他のメンバーを見るが、どうやらそれぞれ休んでいるようで俺たちの会話を気にする様子はない。
「残虐でいたずら好きって言ってたろ? 暗黒破壊神と勇者たちを戦わせるのが一番の遊びだとも。なら、一見勇者を失ったように見えるリージェたちが、暗黒破壊神とまともに戦えるよう、よほどパワーバランスがこちらに傾かない限りは妨害してこないと思うぞ」
『なるほど』
「もしかして、これを作るように仰ったのは妨害対策ですか?」
『おお! できたのか!』
ルシアちゃんが、腰につけていた雑嚢から金属の輪を取り出した。
それは、俺の注文通りなら……。
―――――――――――――――――――――
【反射の腕輪(レプリカ)】
精霊の力を反射する腕輪。物理的攻撃に対する防御力はない。
オリジナルの反射の腕輪と違い、効果を発揮するには使用者のMPを1オーラにつき60消費する。
使用者のMPを超える攻撃スキルを受けた場合、反射できずに破損するので注意が必要。
―――――――――――――――――――――
よし、バッチリだ。
強力な攻撃は防げないみたいだが、用途は洗脳対策と未来予知対策だから問題ないだろう。
ネックは効果が使用者のMP頼りってところだが――。
『この中で、一番MPが低いのは……?』
―――――――――――――――――――――
【ルシア】
レベル :48
HP :6,700
MP :202,000
ATK :1,800
DEF :2,500
【1号(カエデ・キノシタの分身体)】
レベル :17
HP :470
MP :1,350
ATK :450
DEF :150
―――――――――――――――――――――
神の眼を発動させて視線を動かす。
お、1号の奴、何気にレベル上がってやがる。
戦闘の時はいつもどこかに消えてるくせに、どうやってレベル上げしてるんだ?
ルシアちゃんもなかなかの成長っぷり……。
「どうでしょう? 使えそうですか?」
『うむ、1号、どうだ?』
この中でレベルが一番低いのは間違いなく1号だ。
分身体でステータスも本体より劣っている。
そんな1号に腕輪を確認してもらう。
「ふむ……1日が4オーラだから、1オーラはだいたい6時間か? うん、これなら消費するより回復する方が早いから大丈夫だろ」
『だ、そうだ』
「良かったですわ。では、さっそく他の皆様にもお配りしますわね」
ルシアちゃんは俺用に特大の、1号用に極小の腕輪を渡すと配って回った。
それを変身ベルトのように腰(?)につけ、ヒーローポーズを取る1号。お前いくつだ。
『我が業火に焼かれよ』
「ぎゃあああああ?! って、あれ? 何ともない?」
『ふむ、効果は抜群だな』
「おま、俺で実験すんな!」
キィキィ言ってる1号は置いといて。
反射の腕輪はしっかり俺のブレスを反射してみせた。
跳ね返ってきたブレスは、俺の反射の腕輪でさらに反射し、1号が避けたことで壁に当たって霧散した。
反射しても威力は上がらないらしい。
反射に反射を繰り返して敵に当てるって戦法もできそうだが……。
「反射させる方向とか考えなきゃだし、それは難しいんじゃね?」
『俺様の考えを読むな』
プチ、と踏み潰す。
ふむ、やはり物理攻撃は防げないか。
さらば1号、良い奴だった……。
「だから、俺で実験すんな!」
『チッ、生きていたか』
「俺じゃなきゃ死んでるからな?!」
1号が「俺の扱い酷くね?!」などと喚いているが、ああ聞こえない、聞こえない。
俺の踏み潰しでも、1号の腰につけられた腕輪は壊れなかったようだ。
物理攻撃を直接当てても大丈夫なのか、単に俺の踏み潰しが腕輪の耐久値を超えていないか……。
まぁ、わからん以上、腕輪には極力衝撃を当てないよう注意が必要だな。
≪断罪者≫か。一瞬悪者を成敗して回るご老公が浮かんでしまったが、悪くない。
効果は、罪を裁く際に攻撃力アップ。罪の重さにより効果増大、ね。
これから偽女神をぶん殴ろうって俺にとって都合がいいことこの上ない。
『ふむ……?』
「リージェ様? どうなさいました?」
考え込んでいると、ルシアちゃんが不安そうに見上げてきた。
いかんな、これから決戦だっていうのに。
『いや、このダンジョンに入ってから、レベルが上がらないのではないかと心配していたのだが、どうやら杞憂だったようだ』
「モンスターを倒しているのに、レベルが上がらない、ですか……?」
まだ偽女神のことを知らない他のメンバーに聞かれないよう、念話をルシアちゃんだけに届くよう意識し、小声で説明する。
『偽女神と敵対することを選んだ以上、強くなることを妨害してくるのではないかと思ってな』
「……確かに。わざわざ敵を強化する意味はありませんものね」
『だが、実際には皆強くなっている。俺様達が敵対したことに気付いていないのか、或いは、それでもまだ足元にも及ばないほど強いのか』
「いや、単にゲームの一環として面白がっている可能性もあるぞ」
いつの間にか俺の頭の上に戻ってきた1号が会話に加わる。
ルシアちゃんにだけ念話を送ったつもりだったが、聞こえてしまっていたようだ。
横目で他のメンバーを見るが、どうやらそれぞれ休んでいるようで俺たちの会話を気にする様子はない。
「残虐でいたずら好きって言ってたろ? 暗黒破壊神と勇者たちを戦わせるのが一番の遊びだとも。なら、一見勇者を失ったように見えるリージェたちが、暗黒破壊神とまともに戦えるよう、よほどパワーバランスがこちらに傾かない限りは妨害してこないと思うぞ」
『なるほど』
「もしかして、これを作るように仰ったのは妨害対策ですか?」
『おお! できたのか!』
ルシアちゃんが、腰につけていた雑嚢から金属の輪を取り出した。
それは、俺の注文通りなら……。
―――――――――――――――――――――
【反射の腕輪(レプリカ)】
精霊の力を反射する腕輪。物理的攻撃に対する防御力はない。
オリジナルの反射の腕輪と違い、効果を発揮するには使用者のMPを1オーラにつき60消費する。
使用者のMPを超える攻撃スキルを受けた場合、反射できずに破損するので注意が必要。
―――――――――――――――――――――
よし、バッチリだ。
強力な攻撃は防げないみたいだが、用途は洗脳対策と未来予知対策だから問題ないだろう。
ネックは効果が使用者のMP頼りってところだが――。
『この中で、一番MPが低いのは……?』
―――――――――――――――――――――
【ルシア】
レベル :48
HP :6,700
MP :202,000
ATK :1,800
DEF :2,500
【1号(カエデ・キノシタの分身体)】
レベル :17
HP :470
MP :1,350
ATK :450
DEF :150
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神の眼を発動させて視線を動かす。
お、1号の奴、何気にレベル上がってやがる。
戦闘の時はいつもどこかに消えてるくせに、どうやってレベル上げしてるんだ?
ルシアちゃんもなかなかの成長っぷり……。
「どうでしょう? 使えそうですか?」
『うむ、1号、どうだ?』
この中でレベルが一番低いのは間違いなく1号だ。
分身体でステータスも本体より劣っている。
そんな1号に腕輪を確認してもらう。
「ふむ……1日が4オーラだから、1オーラはだいたい6時間か? うん、これなら消費するより回復する方が早いから大丈夫だろ」
『だ、そうだ』
「良かったですわ。では、さっそく他の皆様にもお配りしますわね」
ルシアちゃんは俺用に特大の、1号用に極小の腕輪を渡すと配って回った。
それを変身ベルトのように腰(?)につけ、ヒーローポーズを取る1号。お前いくつだ。
『我が業火に焼かれよ』
「ぎゃあああああ?! って、あれ? 何ともない?」
『ふむ、効果は抜群だな』
「おま、俺で実験すんな!」
キィキィ言ってる1号は置いといて。
反射の腕輪はしっかり俺のブレスを反射してみせた。
跳ね返ってきたブレスは、俺の反射の腕輪でさらに反射し、1号が避けたことで壁に当たって霧散した。
反射しても威力は上がらないらしい。
反射に反射を繰り返して敵に当てるって戦法もできそうだが……。
「反射させる方向とか考えなきゃだし、それは難しいんじゃね?」
『俺様の考えを読むな』
プチ、と踏み潰す。
ふむ、やはり物理攻撃は防げないか。
さらば1号、良い奴だった……。
「だから、俺で実験すんな!」
『チッ、生きていたか』
「俺じゃなきゃ死んでるからな?!」
1号が「俺の扱い酷くね?!」などと喚いているが、ああ聞こえない、聞こえない。
俺の踏み潰しでも、1号の腰につけられた腕輪は壊れなかったようだ。
物理攻撃を直接当てても大丈夫なのか、単に俺の踏み潰しが腕輪の耐久値を超えていないか……。
まぁ、わからん以上、腕輪には極力衝撃を当てないよう注意が必要だな。
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