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本編
15 無頼気取り
俺は先程から水色ポーションを作製する時に利用している路地工房(勝手に名付けた)に戻ると、綺麗な石畳の上にゴロリと横に寝転んで肘枕をした。
あー、疲れた。
異世界に転移してから、本当に目まぐるしかったな。
裸で転移、北欧女神様との出会い、魔素水の罠、死にかける、北欧女神様で脱童貞を果たす、助かる、更に働く、ギルドカードをゲット……さすが、初日イベント、濃厚だぜ。
いやー、しかし、この地面に無造作に寝転ぶ「俺ってワイルドだろ?」感が、たまらん。
チートも無く、一文無しでこの状況だったら泣けるが、余裕があるからこその、あえて無頼ぶるの気持ち良すぎワロタ。
あー、どうすっぺー。
これから、どうすっぺやー。
定番の宿屋探しかなー?
真面目か。
俺、真面目か。
やはり、ここは野宿だろ。
格好をつけて、「俺、外でも安眠できる派なんで」みたいなのをやらねばならんだろ。
解放感、怖いわー。
バカで意味のなこと片っ端からやりたくなるわー。
そんな、下らない事を考えながら、俺はそのまま日当たりの良い路地の端で軽く昼寝をしてしまうのだった。
「うは……マジで寝てた」
時間的には20分程度かもしれない。
引きこもりで毎日お昼寝をしていた昼寝ソムリエである俺の体内時間感覚が、そう告げている。
ちなみに、何か盗まれた、とかいう定番かつ不愉快なオチは無い。
意外と治安が良いです、この街。
異世界転移では定番の盗賊とかも、まだ出てきていません。
むしろ、北欧女神様たる娼婦のエルさんが初登場人物だったことを考えても、この異世界、意外とツンデレか。
俺はその場に起き上がると、あぐらをかく。
……とりあえず、ギルドカードに入金でもしておくか。
俺は道具袋からギルドカード、ズボンのポケットから銅貨8枚ほどを取り出すと、「入金」とカードに呟いて、魔法貨幣である銅貨にカードでタッチしていく。
カードでタッチをする度に、銅貨が消えていく。
凄いなこれ、というか、ちょっと面白い。
俺は次々と銅貨をギルドカード内に収納しまくると、やがて銅貨が全て無くなった。
俺はカードを指先で摘んでヒラヒラとさせる。
いいねー。
貨幣は重たいから、これで身軽に行動できそうだ。
あと、貨幣の重さを気にせず気軽に稼げるのも、ありがたい。
しかし、魔法と機械っぽいのが絶妙に融合している感じだな。
異世界で電子マネーでカード決済とか、大した異世界だよ。
しかもギルドの人は、自動引き落とし機能まであるとか言ってたし、どこまで便利やねん。
俺はとりあえず、ギルドカードを腰の道具袋へと戻した。
さてと、もう、今日はバタバタしたくはないな。
でも、暇だなー。
夕方から、もう一度、歓楽街に繰り出すかな?
そんな事を考えてしまう自分に、俺は思わずニマニマと微笑んでしまう。
いやー、引きこもり時代というか、昨日までの俺だったら、絶対、家に帰って寝てるわ。
それが、よし、夕方以降も外に遊びに行こう、とか、マジか俺、マジか。
でも、この解放感が人として、男子としては正常なのかもしれないな。
そう考えると、元気な人って、楽しく人生を生きているんだな。
俺はまたゴロリと寝転がって肘枕をつくと、まばらな通行人である異世界人を、ぼんやりと観察するのだった。
俺は、しばらく、そうやって無頼気取りでダラダラしていると、なんだか不思議な気持ちになってきた。
異世界との、この街との一体感のような、俺、こうやって地面で寝られるほど、この街に馴染んでます、みたいなイキった感覚。
たぶん、これ、若者が大人になってから、あまりのダサさに思い出して赤面してしまうヤツだな。
でも、俺、引きこもりだったから、こういう青い通過儀礼をしてないんだよね。
まー、わざわざ今更、若者特有のダサい行動をコンプリートする気などないし、そもそも、イキった感覚というのは、あくまで表面的な部分でしかない、
もっと深い観点から見れば、人間という生き物は、地面に寝転ぶと、大地の雄大さを身近に感じて気持ちが良いものなんだよ。
人類の遺伝子に染み付いた、太古の記憶なんだろうな。
大地に寝転ぶとすんげー気持ちいいし、安心感が凄い。
俺は、大地に寝転んでリラックスをしながらの無頼気取りを続ける。
「……というわけで、夕方になれば歓楽街へ行こう」
そうして、俺は歓楽街が本気を出すであろう時間帯を、のんびりと待つのであった。
あー、疲れた。
異世界に転移してから、本当に目まぐるしかったな。
裸で転移、北欧女神様との出会い、魔素水の罠、死にかける、北欧女神様で脱童貞を果たす、助かる、更に働く、ギルドカードをゲット……さすが、初日イベント、濃厚だぜ。
いやー、しかし、この地面に無造作に寝転ぶ「俺ってワイルドだろ?」感が、たまらん。
チートも無く、一文無しでこの状況だったら泣けるが、余裕があるからこその、あえて無頼ぶるの気持ち良すぎワロタ。
あー、どうすっぺー。
これから、どうすっぺやー。
定番の宿屋探しかなー?
真面目か。
俺、真面目か。
やはり、ここは野宿だろ。
格好をつけて、「俺、外でも安眠できる派なんで」みたいなのをやらねばならんだろ。
解放感、怖いわー。
バカで意味のなこと片っ端からやりたくなるわー。
そんな、下らない事を考えながら、俺はそのまま日当たりの良い路地の端で軽く昼寝をしてしまうのだった。
「うは……マジで寝てた」
時間的には20分程度かもしれない。
引きこもりで毎日お昼寝をしていた昼寝ソムリエである俺の体内時間感覚が、そう告げている。
ちなみに、何か盗まれた、とかいう定番かつ不愉快なオチは無い。
意外と治安が良いです、この街。
異世界転移では定番の盗賊とかも、まだ出てきていません。
むしろ、北欧女神様たる娼婦のエルさんが初登場人物だったことを考えても、この異世界、意外とツンデレか。
俺はその場に起き上がると、あぐらをかく。
……とりあえず、ギルドカードに入金でもしておくか。
俺は道具袋からギルドカード、ズボンのポケットから銅貨8枚ほどを取り出すと、「入金」とカードに呟いて、魔法貨幣である銅貨にカードでタッチしていく。
カードでタッチをする度に、銅貨が消えていく。
凄いなこれ、というか、ちょっと面白い。
俺は次々と銅貨をギルドカード内に収納しまくると、やがて銅貨が全て無くなった。
俺はカードを指先で摘んでヒラヒラとさせる。
いいねー。
貨幣は重たいから、これで身軽に行動できそうだ。
あと、貨幣の重さを気にせず気軽に稼げるのも、ありがたい。
しかし、魔法と機械っぽいのが絶妙に融合している感じだな。
異世界で電子マネーでカード決済とか、大した異世界だよ。
しかもギルドの人は、自動引き落とし機能まであるとか言ってたし、どこまで便利やねん。
俺はとりあえず、ギルドカードを腰の道具袋へと戻した。
さてと、もう、今日はバタバタしたくはないな。
でも、暇だなー。
夕方から、もう一度、歓楽街に繰り出すかな?
そんな事を考えてしまう自分に、俺は思わずニマニマと微笑んでしまう。
いやー、引きこもり時代というか、昨日までの俺だったら、絶対、家に帰って寝てるわ。
それが、よし、夕方以降も外に遊びに行こう、とか、マジか俺、マジか。
でも、この解放感が人として、男子としては正常なのかもしれないな。
そう考えると、元気な人って、楽しく人生を生きているんだな。
俺はまたゴロリと寝転がって肘枕をつくと、まばらな通行人である異世界人を、ぼんやりと観察するのだった。
俺は、しばらく、そうやって無頼気取りでダラダラしていると、なんだか不思議な気持ちになってきた。
異世界との、この街との一体感のような、俺、こうやって地面で寝られるほど、この街に馴染んでます、みたいなイキった感覚。
たぶん、これ、若者が大人になってから、あまりのダサさに思い出して赤面してしまうヤツだな。
でも、俺、引きこもりだったから、こういう青い通過儀礼をしてないんだよね。
まー、わざわざ今更、若者特有のダサい行動をコンプリートする気などないし、そもそも、イキった感覚というのは、あくまで表面的な部分でしかない、
もっと深い観点から見れば、人間という生き物は、地面に寝転ぶと、大地の雄大さを身近に感じて気持ちが良いものなんだよ。
人類の遺伝子に染み付いた、太古の記憶なんだろうな。
大地に寝転ぶとすんげー気持ちいいし、安心感が凄い。
俺は、大地に寝転んでリラックスをしながらの無頼気取りを続ける。
「……というわけで、夕方になれば歓楽街へ行こう」
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