触手の魔女 ‐Tentacle witch‐

塩麹絢乃

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第一章

3.サバイバル実習 その⑦:雪辱戦

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 直後、周囲に結界が張られる。

「どうやら間に合ったみたいだぞ、レイラ!」
「あわわ……そ、そ~、ね~……」



 どうやら、目的の人物を上手く引き出せたようだ。

 こちらを油断なく睨みつけるグィネヴィアと、その懐に抱えられながら目を回すレイラと呼ばれた色黒の女生徒。

「やるじゃないか、三組トレースゥ……! 二重のトラップをしかけてくるとは! レイラの言った通りに警戒していて正解だった!」
「いや別にトラップとかそういうのじゃなくて、単に私がアンタともう一度やりたかっただけなのだけれどね」

 この辺りにグィネヴィアがいるという斥候の報告を小耳に挟み、私は閃いた。不意打ちで2-6(1)を攻めれば、最も機動力のあるグィネヴィアが出向いてくるのではないか、と。

「へ、……? ごめん、それいつの話?」
「ジェ、ジェニーちゃん! 初日に戦った二人だよっ! ほら、一回戦の第3セクションで……っ!」
「んー……」

 これは驚いた。グィネヴィアはすっとぼけてる訳じゃなく、本気で私たちのことを覚えていないようだった。

「聞いた? 私たち、忘れられてるわよ」
「上等じゃねえか! 戦意がメラメラ燃えてきやがるぜッ! なあ、ルゥ! メリアスよぉ!」
「はわわわわわ……」「ぽえええええ……」

 大丈夫だろうか? 一応、道中にざっくりと説明はしておいたが……。しかし、私の不安を余所にグィネヴィアは着々と戦闘態勢を整える。

「レイラは下がってて」

 グィネヴィアは抱えていたレイラを優しく地面に降ろし、後ろに下がらせる。

「ここまでよく頑張ってくれたよ。レイラが導いてくれたこの一位は絶対に譲れない。だから、後は私に任せて――この『拠点』だけは命に替えても守り切る!」

 導いたと来たか。二組ドゥーエには高位魔族と契約した生徒はいなかった筈……つまり、レイラと呼ばれた色黒の彼女が己の力だけで二組ドゥーエの全指揮を取っていたということ。

 だとすれば、かなり優秀な頭脳の持ち主だ。集団戦が苦手なグィネヴィアの単なる数合わせ要員じゃなかったのか。これまでの折節実習エクストラ・クルリクルムではグィネヴィアとロクサーヌの影に隠れてかあまり目立っていなかったが、これからはしっかり注目しておこう。

 それはさておき、今の驚異は眼前のグィネヴィアだ。

「ルゥ! メリアス! 打ち合わせ通りにお願いね!」

 カラギウスの剣の魔力刃を展開させながら呼びかけるも、ルゥとメリアスの二人は依然として構えもせず手を取り合って震えていた。……本当に大丈夫だろうかと不安がよぎるが、もう今更後には引けない。

「あ、あの……! ほ、ほ、ほんとにやるんですかぁ~?」
「もう、やるしかないわよ。いい加減に覚悟決めなさいって――来るわよ!」
「ひ、ひえぇ~!」
「流るる氷気よ、地に交わりて走れ――【凍る大地アイス・シート】!」

 グィネヴィアが大杖の石突で地面を叩けば、そこから氷が溢れ出し地面を覆ってゆく。なんて馬鹿げた魔力量だ。今日だって一日戦ってるってのに、ちっとも衰えた素振りを見せない。

 しかし、生憎とそれは一度見た攻撃だ。

「二度も同じ攻撃を食うかッ、マネ!」
「おうよ!」

 制服の下から浸出してきたマネの体組織が躍動し、瞬時に私の全身へ満遍なく纏わりつく。この数日間で、私は完全なる開き直りを得ていた。分離戦闘をして身綺麗に勝つなんて贅沢はもう言わない。私にできる最善手はどう考えても合体戦闘これなのだ。

(――なあに、服が限界を迎える前に倒してしまえば、裸を晒すことなく大勝利って寸法よ!)

 マネの補助サポートを受けてその場で跳躍し、空中で再度背後の木の幹を蹴って一気に前方へ躍り出る。そしてその勢いを保ったまま、真正面からグィネヴィアの顔面めがけて魔力刃を叩きつけた。

「ジェニーちゃん!」
「――大丈夫」

 ギィン――と耳障りな干渉音が響き渡り、魔力刃はグィネヴィアの顔面スレスレで大杖に防がれる。

「あっ、思い出した。の私に無謀にも剣で斬りかかってきた子か~」

 魔力刃は非殺傷設定の場合だと実体を持たないため、武器や鎧に遮られることはない。しかし、今グィネヴィアが大杖でやっているように魔力を付与させれば容易く干渉することができる。

 普通は、そう対処するものだ。

 しかし、事グィネヴィアに限って反則的なが存在した。

 それは――『魔力の鎧』。

 グィネヴィアは見習いの身で、既に大人の一人前の魔法使いウィザードを凌ぐほどの馬鹿げた魔力量を持っていた。ここまでくると、【身体強化】などで自然に体内を巡る魔力が、即ち堅固な鎧と化す。

 つまり、グィネヴィアを魔法で撃ち倒そう、カラギウスの剣で斬り伏せようと思ったら、まずその濃密な『魔力の鎧』を突破しなければならないのだった。

(余裕ぶりやがって……ムカつくなあ……一応、防げたから反射的に防いでみたというだけで、その内心では絶対に斬られることはないと確信してる)

 ムカつく。ムカつくが、こうして鍔迫り合いをしていると、手に取るように彼女の【身体強化】の練度とその内に巡る桁外れの魔力量が分かり、敵ながらその自信にも頷けてしまう。

(ぐっ――でも、それがどうした! やってやる、やってやるわよ……!)

 私はめげそうになる自分を必死で鼓舞した。誰にだって魔力の揺らぎはある。【身体強化】を一部に集中させた時や、魔法の構築中などには必ず刃を通せる一分いちぶの間隙が生まれる筈だ。

 ――そこを突く!

「ルゥ!」
「は、はぃ~!」

 攻撃こそ防がれたものの、グィネヴィアの大杖を地面から離させたことで【凍る大地アイス・シート】の広がりは一時的に食い止められ、ルゥとメリアスが自由に動けるようになった。私の呼びかけにつられて、グィネヴィアの真っ赤な瞳が俊敏に動き、ルゥとメリアスを睨む。

「――余所見をするな、グィネヴィア!」

 ルゥの邪魔はさせない。注意を引くためにグィネヴィアの肩を足蹴にして宙空に身を晒すと、グィネヴィアの口唇がニヤリと歪んだ。

「自ら身動きの取れない宙空へ飛ぶとは……迂闊! 撃ち落としてやる! 穿て――【氷弾アイス・バレット】!」

 氷属性を付与した【魔力弾バレット】が放たれる。発展系とはいえ、魔法の中では単純なものゆえに構築速度も短く、瞬く間に洒落にならない数の鋭い弾丸が生成され私の視界を埋め尽くしてゆく。

 氷属性の付与により先の尖った弾丸は視覚的な圧力が凄まじく、見ているだけで私の理性をがりがりと削ってくる。しかし、何もこっちだって考えなしに飛んだ訳じゃない。そう自分に言い聞かせながらルゥを見やると、彼女の方も無事に魔法の構築を終えたところのようだった。

「護って――【裏星シールド・ファーン】!」「ぽえぽえーぽえー!」

 木精ドリュアスの加護を受けたシダ植物が結界内に生い茂り【氷弾アイス・バレット】を防ぐ。それと同時、結界内を埋め尽くすを形成した。

(やれば出来るじゃない!)

 攻撃ができないのなら、それ以外のことを担当してもらえばいいだけのこと。打ち合わせ通りの良い仕事だ。

 ルゥにハンドサインで十分であることを示しつつ、懐から七日間ずっと準備していたものを取り出す。粉っぽい団子状の大きな塊三コ――これは芋から抽出したデンプン糖を固めたものである。これ一コで解放バースト一回分の計算だ。

「用意した三コ、全部一気に使うわ!」
「ルートは任せろ。一発で決めろよ?」
「はっ……私を誰だと思ってるの!?」

 マネの体組織に向かってデンプン塊を投げつけると、即座に消化が始まった。抑えがたいエネルギーが一気に膨れ上がって私を取り巻き、遥か勝利の頂きへ押し上げんと轟音と共に弾ける。

(――解放バースト、一回目! 速い……けど見える、見えるわ! 前にやった時よりも目が慣れている!)

 グンと急上昇する。今回はあらかじめ覚悟を決めていたこともあって、加速した世界の中でも落ち着いて周囲を見ることができていた。しかし、グィネヴィアの方は私と違って初めて見る解放バーストだろうに、わずかに驚いたように眼を見開いた程度で普通に眼で私を追ってくる。

 化け物め、この速さでは振り切れないか。

(けど、それぐらいは想定してたわ! ――二回目!)

 すかさず、メリアスによって強化されたシダ植物の足場を蹴って下方へ急激に進路を変更する。これにより、私は見事グィネヴィアの視線を振り切ることに成功する。

(驚いたかグィネヴィア、驚いてくれるかグィネヴィア!?)

 チャンスは今、ここで一気に畳み掛けて勝負を決める。

(――三回目!)

 首尾よく死角に入り込むことに成功した私は、迷うことなくグィネヴィアへとまっすぐに突っ込んだ。とその時、音すらも掻き消える超高速の世界で、グィネヴィアが何事か唱えるのが見えた。

 グィネヴィアの背後にゲートが開く。

 最初は、大きな白蛇かと誤認した。だが、すぐにそうではないと認識を改める。【部分召喚】――あれはグィネヴィアの使い魔メイト白龍ホワイト・ドラゴンの首から上だ。

 鋭い牙の並ぶ白龍ホワイト・ドラゴンの口中に白い光が集まり出すと同時、グィネヴィアの杖先にも魔力が集中し始める。使い魔メイトと同時に範囲攻撃魔法を放ち、羽虫の如く飛び回る私を捉えるつもりか。

 正しい――私がやられたら一番イヤなことがそれだ。この一瞬でその解答に辿り着いた判断力には感服する。

(だけど、そうはさせない! その魔法が完成する前に――叩き斬る!)

 横薙ぎに白龍ホワイト・ドラゴンのブレスが来る。だが、私がマネに合図を送るまでもなく、保険としてわずかに残しておいた体組織から一本の触手がシダ植物の足場を掴み、微妙な軌道修正がなされたことで、即死級の魔力の奔流は私の頭上を掠めるだけに留まった。これは後でマネを褒めてやらないといけないだろう。

 お次は、自分でシダ植物の足場を蹴り飛ばし、ズレた軌道を再修正する。

「覚えておきなさい、グィネヴィア! 私の名はリン! 将来は『星団プレイアデス』に所属する予定の女よ!」
「くうっ――!」

 見えた。

 振り向きざまにぎりぎりで構築の間に合った範囲魔法をぶちまけようというのだろう。しかし、明らかに振り向く動作が間に合っていない。

(――隙だらけ)

 そして、間隙は動きだけでなく、魔力の鎧にもあった。

 範囲魔法の構築のために大量の魔力を大杖に集中させた所為で、間断なく体内を巡っていた魔力の流れに一瞬の空白が生じていた。

(魔力の揺らぎ――脇の下)

 必ず斬るという覚悟と共に剣を大きく振り上げ、斬れるという確信に衝き動かされて剣を振り下ろした。

 魔力刃がグィネヴィアの体に触れる寸前になって白い大杖が横から滑り込んでくる。しかし、それが何の問題になると言うのだろう。手首のスナップを利かせ、剣先を大杖の下に捩じ込み、振り向きざまに開いたグィネヴィアの胸元を薙いだ。

 瞬間――私は雁金かりがねを幻視する。

 左脇から入った魔力刃が、肋骨と背骨、肺と心臓を通って右脇から抜けた後、グィネヴィアの胸部から上だけがズレ落ち、まるで羽を広げて飛ぶ鳥のシルエットとなって私の眼に映った。

 無論、それは私がカラギウスの剣を非殺傷設定にしている以上、戦闘の興奮が見せた刹那の幻覚に過ぎない。けれども、現実と見紛うほど鮮明な幻覚はまるで本当に彼女を両断したような手応えを私に齎した。

 ――斬った。

雁金かりがね落し」

 雁金とぶとりを落とす一閃は、確実にグィネヴィアのアニマを断ち斬った。

「ああ……斬った……」

 地面を滑って緩やかに制動ブレーキをかける。

 私は今、虚脱状態にあった。

 現実に起こったことが自分でも信じられなくて、しかしこの手応えは間違いなくアニマを断ち斬ったもので、頭が真っ白になって何も考えられなくなっていた。

 喜びも、達成感も、背後でグィネヴィアが崩れ落ちる音を聞いて、ようやく湧き上がってくるのを感じたほどだ。

「私がグィネヴィアを斬った……斬った……! 斬ったんだあああああああああ!」

 じわじわと足元から込み上げてくる熱に飲まれ、私は激しい感情を抑えきれずがむしゃらに吼えた。

「――気を抜くな、リン! まだ終わっちゃいない!」

 完全に闘争の空気ではなくなった私をマネが鋭く叱咤した。

(ああ……そうだ……もう一人、まだ残ってる……!)

 ハッとして降ろしていた剣を急いで構え直すも、横合いから飛んできた魔法によってその剣を弾き飛ばされてしまう。

「あ……マズ……」

 さっきの動きでマネの体組織はだいぶ消耗してしまっている。もう、解放バーストは使えない。

 そして、それ以上にのが一番マズイ。

 一応杖は持っているが魔法なんてロクに使えないので、まずは弾き飛ばされた剣を取りにいかなければならないが、全速力で剣のもとまで向かうと恐らくそれだけでマネの体組織を全て使い切ってしまう。そうなると、マトモに動けなくなった私と攻撃できないルゥが鴨撃ちの如く易々と撃破されてしまう。かといって、全速力で向かわなければ移動中に撃たれるであろう魔法を避けきれない。

(こ、これは……詰んだ、か……?)

 確固たる勝利の上に居た筈が、少しの慢心でこの有様だ。私はいつの間にか間近にまで迫っていた敗北の恐怖に打ち震えた。

「ジェニーちゃん! 私も……私も戦うよ!」
「レ、レイ……ラ……?」
「大丈夫だよ。もう、『スライム』の体組織が少なくなってるし、向こうのルゥは人を攻撃できないって聞いたことがある! 後は任せて……必ずこの折節実習エクストラ・クルリクルムを一位で終わらせよう!」

 レイラの震える杖先に魔力が集まり出した。

(来る、魔法が……!)

 しかし、来ると分かっているのに私には何もできない。どう足掻こうが、未来は決まりきっている。

(ま、まけたくな――)

 私は思わず後退りをしかけたが、その足はマネの力により押し留められた。どうしてという疑問の答えは、全く意識外の人物の声によって示される。

「下がっちゃ駄目だよ、リンさん! 前に――前に向かって走って!」

 ふと視界の端を横切ってゆく小さな影。それを見て、全ての得心が行った私は迷わずレイラに向かって走り出した。

 そうだ、私にできることならまだ残っていた。

「こ、こないで! 【風弾ウィンド・バレット】!」

 構築を早め、真っ直ぐこちらに放たれる簡単な魔法。しかし、避ける必要もない。生い茂るシダ植物がルゥの操作で揺れ動き、盾となって私を守ってくれるからだ。

「――受け取って、リンさん!」
「行け、リン――!」

 ルゥとマネの二人に背中を押されながら、私は横合いから投げ込まれたカラギウスの剣をキャッチする。

(これは……あの時、私が勝手にカバンから出した剣……?)

 まさか、あのをもう一度入れ直していたとは! 私は彼女の気質を不要と断じた私の見識の浅さを恥じた。

「――ルゥ! アンタのその心配性なところ、やっぱり直さなくて良いみたい! その方が、アンタらしいもの!」

 ここでマネが最後の一片まで体組織を使い切り、〝人界〟での存在を保てなくなる。マネも良く頑張ってくれた。もう動きの補助サポートはなくなってしまったが、まだその余勢は体に残っている。

 若干前のめりになりながら剣を振り上げて突進すると、正面のレイラの顔が一気に恐怖に染まるのがよく見えた。

(駄目よ、それじゃあ……土壇場に歯を浮かすようでは誇りすら守れない)

 私と違って、魔法の使えるレイラにはまだまだ幾らでも打つ手があった筈なのに。こうも容易く恐怖に屈し、思考停止してしまうとは……。

 しかし、その姿を「情けない」と断じることは今の私にはできなかった。

 せめてもの慈悲として、私は変に手心を加えることなく真っ向から斬り下ろす。

「短所は長所……ってね。或いは、その臆病さが二組ドゥーエの躍進を支えていたのかも」

 ガクッと勢いよく崩れ落ちるレイラの身体を支え、地面に優しく寝かせてやる。

(これで本当の本当に終わり、終わったんだ……)

 決着の判定が付き結界が解けてゆくのを横目に見ながら、私はふうと緊張を吐き出した。段々と、思考を回すだけの余裕が出てくる。

 今の戦闘をざっと振り返り、まず出てきたのは感謝の言葉だった。

「ねえ、ルゥ、さっきはありがとね。あそこで声をかけられていなかったら、きっと私はビビって退いちゃって、そっからどうしようもなくなって負けてたわ」
「……あそこで退いちゃうなんて、リンさんらしくないですから……」
「ふふ、そうね」

 私たちはニコリと笑い合い、お互いに無事な体を抱きしめ合って、この『サバイバル実習』で得た学びを噛みしめた。

 ――しかし、そんなこそばゆいような勝利の余韻は、夜露のような束の間の儚いものだった。

「きゃあっ! リ、リ、リンさん!?」

 飛び退いたルゥが顔を赤くして悲鳴を上げる。遅れて、事態を把握した私の顔も同じように赤くなった。

 羞恥と、怒りで。

 目論見通り戦闘は短時間で終えられた筈だが……三回連続解放バーストの負荷には耐えられなかったらしい。

「あ~~~~~もう! どうしてこうなるのかしら、締まらないわね!」

 僅かに残った制服が、ずるりとずれ落ちる。

 勝利の余韻から一気に冷めた私は、ボロボロの布切れなってしまった制服ごと無防備な体を抱きしめる。二回目ともなると若干の慣れを感じる涼しさを全身に受け止めながら、すぐに私はこの危機的状況をいかにして切り抜けるか考え始めなければならなかった。
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