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トヨの戦い
ダウンフォール
しおりを挟むやっとの思いで中央駅へたどり着いた。警備していた兵に急かされ構内へと入った。
構内はまるで地獄のようだった。
うめき声がひしめき、時折悲鳴もした。
「お前ら...どこの部隊だ...」
壁にもたれて座り込んでいた隊員が、輝きを失くした目をして俺に聞いてきた。
「113だ。お前は」
「俺は...112だ...
113は何人還ってきた..」
「この4人で全員だ。」
「ウレダは....死んだのか...」
そうだ
と言おうとしたら隣にいたカールがししゃり出て言った。
「小隊長はただ死んだわけじゃない!
小隊長は俺たちを庇ったんだ!」
カールは声を時折荒げながらその兵士に訴えた。
「落ち着け...
いいか新兵...死は...死だ
味方を庇った奴の死...
敵前逃亡した奴の死...
どっちも同じ 死だ。
死に...美化なんて無いんだよ...」
その兵士は血が垂れ流れる床面を微動だにせず見つめながら言い、立て続けて
「死の美化は所詮プロパガンダにしか
過ぎない..... 」
「放っとけ、胸糞悪りい」
カロンが一掃しカロンに連れられ出口の方へ
向かった。
俺たち4人は駅の出入口付近の階段に座った。外を見ると真っ暗な高層ビル群と綺麗な星空が広がっていた。
「そうか、もう夜だったんだ。」
疲れがどっと体を襲ってきた。
まぶたが重くなり、そのまま目を閉じた。
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