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トヨの戦い
ストレイト会議
しおりを挟む「ライアン主任!!セグワに日国の連中が応援を派遣しました!」
MARPAT迷彩のオーシア兵が数枚の衛星写真を持ち慌てふためきながら作戦室を飛び出してきた。
「なんだと!?」
ライアン主任はスカイラインのエリック主任と2回目の会議を、セグワ島から東に数100㎞離れたヴェランダ領ストレイト島にある空軍基地で行なっていた。
「ライアン殿、スカイラインは空挺部隊の編成を終えています。早急に航空機の稼働を願いたい。」
「それは分かってる!ただバンクの航空隊に阻まれて中々ストレイトまで辿り着けないんだ!」
「このままトヨという所で戦力を損耗するわけにも行きませんよ。」
「日国の奴らがトヨに増援を出したらしい。写真を見ろ。ロレーヌの空軍基地に多数の日国機が駐機してる。」
「ライアン主任。このままではロレーヌの強襲作戦も厳しくなるやもしれません。」
ライアン主任は苛立ちを隠せないまま、写真を持って来た兵士に言った。
「日国以外はどうなんだ?」
兵士は主任の顔色伺いながら話した。
「イ、イーランカスの空軍基地に大規模な戦闘機隊を確認しています.....」
「他には!?」
ライアンは怒鳴りつけた。
「は、はっ。現在確認できているのはそれだけであります!
「よし、いけ。」
ライアンは兵士を目で伝えて外に出させた。
「エリック主任。そちらの国はクルツクと親しい関係でしたな?」
「ええ、そうです。」
「セグワに力を貸さないよう厳重に伝えてもらいたい。出来ることならジェネッサに加入させてほしい。」
「最大限努力します。ですが....クルツクは隣国のレイス連邦と密接な関係でして、我々よりもレイスの方が影響力は強いです。ですので、クルツクが加入する事は......レイスがどう反応するか分かりません。」
「たかがレイス一国がなんだと言うんだ!」
「我々スカイラインはレイスの産業品に依存している分野があるんです!」
ライアンは口ごもって、しばらくは返す言葉も出てこなかった。
「エリック主任殿。我々ジェネッサは数十カ国からなる大規模連合だ。貴国一つの経済状況を理由に戦略を阻害されては、作戦の立案さえ出来ないのですぞ?現にこの島の宗主国であるヴェランダ共和国はセグワ連邦と親密な関係にあった。だが勝利のために彼らは繋がりを捨てたんですぞ?加えて彼らは優れた航空機隊を生かして北東沿岸の上陸作戦の航空支援も敢行してくれた。ヴェランダよりも遥かに大国であるスカイラインが、そのような弱腰ではいささか考えものですぞ。」
「それでしたらロレーヌの強襲作戦を早いうちに敢行した方が楽になります!オーシアの輸送機さえ到着すれば問題ないんです!」
「バンクの空軍はどうするんだ?本来ならあの輸送機はバンク本土攻撃のために温存するはずの機体なんだ!ただでさえ高価で数量にも限られているのに制空権が完全に確保されていない大海の洋上を飛行させるのは危険だと分からないのか!」
「だったら!一向に作戦は進みません!ライアン殿セグワ島では貴国の軍隊が主力隊として活躍しておられますが、バンクやセパイア連合との戦闘では我々スカイラインが主力として戦っています。国力を考えてもセグワ戦線よりも何倍も被害を出しているんです。セグワでの戦闘をこれ以上長引かす事は出来ないんですよ。」
「だったら、ロレーヌの強襲作戦以外に何か効果的な作戦はあるのかね!」
「一時的かもしれませんが、一つあります。今セグワではトヨで戦闘が繰り広げられており中々突破できずに数週間が経過しています。幸いにも、このヴェランダ共和国は今のところ被害は少ないです。ですのでそれを利用しましょう。彼らの...............
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