ヒト嫌いの果て

五味

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一章 新世界にて

そして彼女は話し合う 神霊種・1

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この後の予定の話し合いが終わり、出かける前に少し休みましょうと言われて、紅茶を飲みながらのんびりする。
正直、ここに来てから当たり前のようになにからなにまでしてくれるので、申し訳なくは思うのだけれど、なんとなく甘えてしまっている。

これまでは、誰かの手が入っているのが嫌悪の対象にしかならなかったので、可能な限り自分で何もかもをやっていた反動だろうか。

「さて、御子様。外出に合わせて着替えましょうか。」

そういいながらディネマが近づいてくる。

「アマルディアに任せると、部屋着や就寝用のままだろうと、連れ出してしまいますからね。」
「昨日はずいぶんと楽な恰好まま外出しましたが、ひょっとして、あれが。」

少し嫌な予感がして問い返せば、ぼかした回答が返ってくる。

「あの子は無頓着ですから。」

つまり、昨日までは決して人前に出るべき格好ではなかったと。
思えば昨日であった、大きな方も、まずは体調を回復させなさいと声をかけてくれた。
私にはわからない何かが分かっている風ではあったのだけれど、まぁ、それをわざわざ口に出すだけの理由があったということだ。
少し、気恥ずかしく感じてしまう。

「御子様は、お好みの服装などはありますか?
 本日すぐには難しいですが、仰っていただければご用意させていただきますよ。」

ディネマの言葉に、こういった感じの服ですと。
前の世界で来ていた服を説明する。

「あまり身分にふさわしい装いとは思えませんが。
 装飾や、素材で補ってみましょうか。」

ディネマがそう呟く。

「その、私はそこまで身分が高いわけでは。」

そう返してみれば。

「御子様は現在この界では最高位の方です。」

と、あっさりと返される。
あったこともない母の子というだけで、そこまでかしこまられても困るのだけれど。

「と、言われましても。実感がないのですが。
 身分の高い方の振る舞いというのも、全く分かりませんし。」
「振る舞いに関しては、私やエウカレナが補助を行います。
 とはいっても、そもそも決まりを作る側ですので、思うままに振舞われるのが一番正しい姿ではありますが。
 服や装飾を飾るのは、あくまで何も知らぬ相手に気を付けるようにと、そう伝える以上の意味はありません。
 逆に、これらを身分相応にしていなければ、侮られても文句は言えないということでもありますが。」

渡された服を言われるがままに着込み、形はこれまで来ていたものと同じ、ローブのようなものではあるけれど、何やらあちらこちらに模様が付けられている。刺繍というのだろうか、何やら非常に細かく、あちらこちらに派手な模様がある。
それを着た後には、ディネマによっていくつかの装飾品が付けられる。
正直重いと思う程度に、飾り立てられる。

「流石に、これは装飾が過剰では。なんだか重たくて動きにくいのですが。」
「直になれますので、問題ありません。」
「それに、これらはいったい、どこから持ってきたのでしょう。」
「長く活動していますので、それなりにこういったものの持ち合わせもあります。」

ディネマとの会話はにべもない。
慣れない装いで、非常に不安だ。
何より自分に似合っているとも思えない。

ああ、来ている服で外出に対するモチベーションが変わるなんてことを、今更実感するなんて。
それも、それが良くない方向だなんて。

「よくお似合いですよ。」
「本当でしょうか。」
「ええ。我らの偉大なる造物主にかけて。こと物を作る、飾るという行為において、我らの審美眼に勝ものは無いと自負しておりますとも。」

鏡越しに映るディネマの顔は、確かに非常に整っている。
こちらで出会った彼女たち姉妹は、確かに誰も非常に整った顔立ちをしていた。
少なくとも、醜いと表現できるものは存在しないだろう。

「ありがとうございます?」

自分の中ではまったく納得がいってはいないが、ひとまずお礼を口にしたためか、なんだか言葉尻が妙になってしまった。

「さぁ、それでは出かけましょうか。アマルディア、御子様を。」

ディネマが声をかければ、アマルディアに機能と同じように横向きに抱えられる。
それが当然とでもいうように。

「その、アマルディア。流石にどなたかの前に出るときには下ろしてくださいね。」
「かしこまりました。」

そうアマルディアが応えると同時に、周囲の景色ががらりと変わる。
目の前には、茶色の壁と勘違いしてしまいそうなほどに巨大な木が生えている。
ここまで大きなものであれば、昨日外出した際に目に入っていても不思議ではなさそうだけれど。
一体、ここはどこなのだろう。

「その、ずいぶんと大きな木ですね。」
「樹木の種類としては、最大になるものですわ。
 最も、これは平均よりもだいぶ小さいものではありますが。
 流石に世界の成立から、高々70万年程度では、まだまだ幼木と呼んでも差し支えない程度ですわね。」

横から、いつの間についてきていたのか、エウカレナが説明をしてくれる。

「これで幼木ですか。」
「ええ。最大のものは、それこそこの界に匹敵する幹の太さを持ち、その幹の中や樹上にいくつもの国ができるほどとなりますわ。
 確か、どこかの世界では、この木単独で構成される世界もあったと記憶していますわ。」

聞かされた話は、言葉としても理解できない話だった。

「そうですね。アマルディアは、たまに枝を取りに行っていますよね?」
「ええディネマ。偉大なる我らの造物主様は、ことのほかあの木を気に入っていますので。」

ただ、それほど大きな木であっても彼女たちの造物主にとっては、材料の一つでしかないようだ。
そんな、大きな木の枝を使って、なに作ろという人が、どうして彼女たちのような小さな、私とさして変わらない大きさのものを作れるのだろうか。
本当に、不思議なことばかりだ。

「さて、目的の神霊種の長はこの木の根元にいます。こちらにも気が付いているようですし、さっそく向かいましょう。」

そ、アマルディアが呟けば、また目に映る風景が変わる。
これまでのように、空中に浮かんでおらず、地面が近いことがわかる。
まるで壁の用と思った、木はもう視界を埋め尽くすほどで、その大きさからわかるように、地面を這う根ももはや見上げるほど。
遠近感が狂いそうな光景だ。

「どうしましょう、御子様。
 ご自身で少し歩かれますか?」

そう、アマルディアに聞かれる。
思わず目的地を探してしまう。
この木の根元とは言われているけれど、私にはどうあってもこの根を登れそうにない。

「あの、この根を登るのは、ちょっと。」

抱かれていることの気恥ずかしさよりも、絶対に無理という感想が上回る。

「いえ、上る必要はありませんよ。
 ここからでも見えますが、正面にある家にいますので。」

言われて、正面をまっすぐ見れば、茶色い家が気の根に隠れるように存在している。
あまりに飾り気のないその佇まいに、本当に神霊という種の中で、長と呼ばれるほどの方がいるのか不安になる。
ただ、彼女たちがいるというのであれば、いるのだろう。
いまいち距離感がつかめないが、歩きますかといわれる程度の距離だろうと思いなおす。

「あそこですか。アマルディア下ろしてもらえますか?」

そう伝えれば、足から先に地面に下ろされる。
思えばこの世界に来てから、自分の足で部屋の外を歩くのが初めてだ。
少し浮き立った気分のまま、歩みを進める。
足元からは、芝生の軽い感触が返ってくる。
数分も歩けば、目的の家の目の前についた。

「アルマリンダ、いますか。」

家の前で、アマルディアが声を変えれば、扉が開く。
開いた扉から見える、その中は、家の外見からは想像もつかないほどに広く見える。

「ええ。どうぞお入りください。」

何処からか、柔らかな女性の声が聞こえる。
言われるままに足を進め、家の中に入ると、そこには抜けるような青空が広がっていた。
外から、家の中に入ったはずだというのに。
玄関から見たときには、何もなかったはずのなのに、中に入れば、目の前には膝をついた女性の姿。

「お初にお目にかかります。御子様に置かれましては、ご帰還誠におめでとうございます。」

膝をついたまま、女性がこちらに言葉をかけてくる。
流れる蜂蜜色の髪の毛が床につき、柔らかな光沢をもつ白い衣服が裾を広げている。
なんだかとんでもないことをさせているような気がしてしまう。

だって私はあくまで私の認識では、そこらにいる普通の娘なのだから。

「あの、そこまでかしこまられてしまうと、その。」

こういったときになんと、声をかければいいのかすらわからない。
困ってしまい、思わずアマルディアを見れば、エウカレナが声を出す。

「アルマリンダ様。御子様は未だ己の何たるかを知ったばかり。
 あまりかしこまられても、戸惑うばかりですわ。」

それを聞いたからか、目の前の女性がすっと立ち上がる。
その姿はとても美しく、思わず見とれてしまうほどのもので。

「そうでしたか。お心にそぐわぬ振る舞い、誠に失礼いたしました。」

そうしてこちらに軽く一礼をしてくれる。
所作の一つ一つが美しい方だと、ただただ感心してしまう。

「その、こちらこそ、慣れないことで、ご迷惑をおかけしていなければいいのですが。」

勝手に目の前の方と自分を比べて、気恥ずかしくなってくる。

「御身のお気遣い、ありがたく存じます。
 さて、こうして御身の前で立ち上がると、見下ろす形となってしまい、私も落ち着くことができません。
 よろしければ、あちらに席をご用意させていただいておりますので如何でしょうか。」

そう告げられて、いえ、私は見下ろされても気にはなりませんとしか思わない。
目の前のアルマリンダと呼ばれている女性は、その深い蒼の瞳を動かし、テーブルの方をちらりと見る。
断るのも失礼だと感じて、思わず頷いてしまう。

「はい。わかりました。」

そう応えれば、口元に手を当てて軽く微笑み、身をひるがえしてこちらを先導するように歩き出す。
私が歩き出すより先に、ディネマが続く。
席にたどり着けば、ディネマが何も言わずに席を引き、こちらが座れば傍らに控える。

「さて、御子様。改めて名乗らせていただいても宜しいでしょうか?」
「お願いします。」

目の前の女性は胸に軽く手を当て、こちらに頭を下げた後に言葉を続ける。

「先ほど、そちらのアマルディアより名前を呼ばれましたが、私はアルマリンダ。
 彼女たちの作り手である、ダフィードとは古い付き合いを持たせていただいております。
 この身はこの界に下ろした影でしかなく、本来であれば直接御前にて挨拶をさせていただくべきかとは存じ上げますが、それも難しく。重なる非礼をお詫び申し上げます。」

そういきなり謝られてしまった。
どうしよう、本当に自分はそんなに大したものではないというのに。
あと、初めてアマルディア達を作った人の名前を聞いた。
偉大なると枕を置かずに呼んで、彼女たちが起こらない程度には、アルマリンダは偉い人のようだ。
いや、名前を読んだら怒るというのは私の勝手な想像なのだけれど。

「あの、アルマリンダ様は、神霊種と呼ばれる方々の長だと聞いていますので、そこまでかしこまられてしまうと。」
「どうか私のことは、アルマリンダと。
 はい、今は私がまとめ役の代理をさせていただいております。
 本来であれば、アンナリタがご挨拶をさせていただくべきなのですが、今は難しく。」

どうやら、アルマリンダという方は代理ということらしい。

「そうなのですか。その、お気になさらないでください。」
「お言葉、ありがたく。
 せっかく御子様にお越しいただきましたので、つまらないものではございますが、ご用意させていただいております。
 話すばかりでは、のども乾くでしょうから、よろしければお召し上がりください。」

その言葉を聞き終わると同時に、目の前に紅茶やお菓子が並べられる。
ディネマといい、アルマリンダといい。
突然目の前に物を広げることを、当たり前としすぎている。

アルマリンダは、自分で出した紅茶に軽く口をつけて、言葉をかけてくる。

「さて、御子様。この度はいかなる御用で、私のもとを訪れて下さったのでしょうか。」

言われて、こちらも彼女の動きに合わせて口をつけていたカップを、一度下ろす。

「突然伺ってしまい、申し訳ありません。私の個人的な興味によるものなのです。
 こちらに来て日が浅く、どのような方がおられるかもわかりませんので、一度いろいろな方と会ってみたく思ったのと、その、猿人種をこの界から追放すると決めたので、それについてどう思っておられるのかな、と。」

言いながら、思わず反応をうかがうように見てしまう。
もし目の前の人にとって、快いものではなかったら嫌だなと、そう思う程度に、初めて会う相手だというのに感じてしまう。
何故だろう。
アマルディア達には、確かに感謝しているし。
仲良くありたいとは思うのだけれど。
目の前のアルマリンダにはなぜか不思議と、親しみやすさを感じてしまう。
こちらを上に置こうとするのは同じだし、見た目の美しさでいうのであれば、アマルディア達だって負けてはいないというのに。

「御身に興味をお持ちいただけるとは、非常に光栄です。
 私などで、ご期待に添えていられればいいのですが。」

そう応えて、こちらにかるく微笑むアルマリンダ。

「その、不勉強で申し訳ないのですが、神霊種とはそもそもどのような?
 先ほど影を下ろしているとも言われていましたが。」
「どうぞ、こちらに気を使った言葉はおやめください。御身に敬っていただくほどの身の上ではございませんので。」

見た目にはどう見ても、私よりも年上で。
そんな方に、敬うなといわれると困ってしまう。
これがあの生き物相手なら話は違うのだけれど。
見た目は同じなのに、どうしてこうも印象が違うのだろうか。

「お恥ずかしながら、私共について簡単にご説明させていただきます。
 我々、神霊種と呼ばれる種族ですが、この世界に属するものではなく。世界の外側にてその在り方を持つものです。
 ただ、世界の外側はあまりに変化に乏しく、それに飽きを覚えたり、移ろうものを眺めることを好むものが、このような小さな世界に自身の欠片を落とした際に呼称される種族名です。
 世界の中に間借りさせていただいている状態ですので、実際に神の座を占有しているわけではありませんので、神ではなく、神霊と呼ばれます。」

なるほど。
具体的なことはよくわからないので、ひとまず受け取った言葉をそのまま飲みことにする。

「アマルディア達も、その、世界の外に出るというようなことを言っていたように感じますが、それとはまた違うのでしょうか。」

その中でも、すこし気になったことを聞いてみる。

「お答えさせていただきますと、彼女たちは外側でも、世界の中でも変わりません。
 ただ、私共はその能力に非常に大きな制限がかかっています。それこそ元と比べれば、髪の一筋程度の姿が今の私です。
 流石に私共の誰か一人でもこの世界にそのまま入ろうとすれば、この程度の世界規模では支えきれずに壊れてしまいますので。」
「なるほど。わかりました。」

どうやら、全く違うものらしい。
また、彼女たちの作り手と旧知というだけあって、アルマリンダも非常に、なんといえばいいのだろうか、規格外というしかないのかな。
そんな方らしい。

一応、どんな相手かは言葉通りの部分はわかったので、話を進める。

他にどのような方がいるかについては、一度おいておくことにして。

聞けば、それこそ種と呼ばれているほどにたくさんいるのだろうから。

さて、では、本題に。

もしも、否といわれれば、どうすればと、不安を感じてしまう。
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