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16話 キングフロッグでレベル上げ
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「……えっと、これは一体……何が起こったんでしょうか?」
唖然とした表情でソニアは言った。
「豪火球でキングフロッグを丸焼きにしました……」
ひっくり返ったキングフロッグからはこんがりとした香りがただよってきている。
……美味いのか?
いや、流石に食わないけど、ちょっと気になるな。
「……まさか、一撃で倒してしまうとは思いもしませんでしたよ」
「俺も楽になるだろうとは思っていたけど、ここまでとはな……」
俺もこれにはびっくりだった。
さすが基本ダメージ4000だな……。
この魔法覚えていれば、ソニアを助けるとき、あんなに命がけで戦う必要無かったじゃないか。
消費レベルの高い魔法は積極的に取得していくべきかもしれないな。
場合によるだろうけど。
「それで称号は取得できたか?」
「あ、はい。無事に取得できました!」
ソニアのステータスを開いて、確認してみる。
お、ちゃんと《フォイルのダンジョン踏破者》の称号を持ってるな。
これで今日一番の目的は達成された。
さて……この後なんだが、今日一日はレベル上げに費やそうと思う。
そして明日にはDランクのダンジョンを攻略するために、フォイル村を出たい。
そのことをソニアに相談してみると、
「私も賛成です。ロアさんの実力は《フォイルのダンジョン》だと持て余しますからね」
「ソニアはいいのか? フォイル村を離れることになっても」
「構いませんよ。私はFランク、Eランクのダンジョン攻略することから冒険者活動を始めるために、フォイル村にやってきたので」
「そうか。じゃあ思い残すこともないな」
「ないですね」
良かった。
これで心置きなくフォイル村を旅立つことが出来るな。
じゃあ後はレベル上げだ。
ダンジョンボスは一定時間経過すると、再び出現する。
原理は知らない。
ソニアなら知っているかもしれないが、そこまで興味も無いのでわざわざ聞くことはしなかった。
「ロアさんがキングフロッグを倒している間はパーティを解散しておいた方がいいんじゃないですか? 何もしていない私に経験値が流れちゃいますよ」
「いや、解散する必要はない。今後、ランクの高いダンジョンに臨むときはタンク役を務めるソニアのレベルが十分に高くなっている必要があるからな。活躍はそのときに備えておいてくれ」
「……分かりました。期待に応えられるように頑張りますね。……今日は無理そうですけど」
「まぁそうだよな。期待してるから気にするな」
「……はいっ」
俺はソニアのステータスを開いてレベルを確認した。
75レベルか。
じゃあ、まだレベル差によるボーナスは貰えるはずだな。
これが貰えないなら正直、今だけパーティ解散も選択の一つに入ってくるが、75ならまだ全然余裕だろう。
それから俺とソニアはキングフロッグが再び出現するのを待った。
「あ、出ましたよ。キングフロッグ」
新しいキングフロッグが出てくるまで大体、20分ぐらいだろうか。
案外待ったな。
「《豪火球》」
「ゲコォッ~……」
『自身のパーティよりも強い敵を倒ししたため、経験値が加算されました』
『レベルが10上がりました』
出てきた瞬間に一発で仕留める。
これで68レベルか。
仕留めたキングフロッグの魔石と換金出来る素材を取って、再び待つ。
待機時間はソニアと話していたので、そこまで退屈じゃなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【今日の戦果】
[魔石(Eランク)] ×24 (1個1000ムル)
[魔石(Dランク)] ×5 (1個2000ムル)
[キングフロッグの皮] ×10 (1個800ムル)
[キングフロッグの爪] ×10 (1個900ムル)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キングフロッグは合計で5体倒した。
待ち時間が暇だったので、キングフロッグの素材をちゃんと回収して、換金することにした。
キングフロッグが出現するまでの時間が割と長かったけど、今のレベルになるとEランクの魔物ではもう経験値のボーナスが貰えないので、レベル上げの効率はこのやり方が現状では一番良かっただろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロア・フォイル 19歳 男
称号:[フォイルのダンジョン踏破者]
レベル:78
HP:380/380 MP:410/410
攻撃力:88
防御力:72
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
魔法:《生活魔法》《火槍》《アイテムボックス(極小)》《豪火球》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日1日で一気にレベルが上がった。
10レベルから78レベルだ。
ソニアとパーティを組んでいたため、貰える経験値は今までの半分だが、それでも十分すぎる成果だ。
ソニアは今日1日で65レベルから82レベルになった。
レベルが高くなればなるほど、必要となる経験値の量は増えるため、伸びしろは俺に比べて少ないように見えるが、1日で17レベル上がったことを考えるとかなりの進歩だろう。
強い魔物ほど経験値を多く持っており、低レベルでそいつらを倒せばボーナスが貰える。
今日1日、Eランクの魔物を狩るだけで過ごしていたらこんなに早くレベルを上げることは出来なかったはずだ。
……やはり、考えれば考えるほど、この【魔法創造】ってユニークスキルはとんでもない能力を持っていることが分かる。
【アイテム作成】だけしかなかったときは、このユニークスキルを突然覚えたことを少し恨んだが……今となっては馬鹿らしく思える。
楽しみだ。
Dランクのダンジョンに挑めば、俺は更にレベルを上げることが出来るのだから。
唖然とした表情でソニアは言った。
「豪火球でキングフロッグを丸焼きにしました……」
ひっくり返ったキングフロッグからはこんがりとした香りがただよってきている。
……美味いのか?
いや、流石に食わないけど、ちょっと気になるな。
「……まさか、一撃で倒してしまうとは思いもしませんでしたよ」
「俺も楽になるだろうとは思っていたけど、ここまでとはな……」
俺もこれにはびっくりだった。
さすが基本ダメージ4000だな……。
この魔法覚えていれば、ソニアを助けるとき、あんなに命がけで戦う必要無かったじゃないか。
消費レベルの高い魔法は積極的に取得していくべきかもしれないな。
場合によるだろうけど。
「それで称号は取得できたか?」
「あ、はい。無事に取得できました!」
ソニアのステータスを開いて、確認してみる。
お、ちゃんと《フォイルのダンジョン踏破者》の称号を持ってるな。
これで今日一番の目的は達成された。
さて……この後なんだが、今日一日はレベル上げに費やそうと思う。
そして明日にはDランクのダンジョンを攻略するために、フォイル村を出たい。
そのことをソニアに相談してみると、
「私も賛成です。ロアさんの実力は《フォイルのダンジョン》だと持て余しますからね」
「ソニアはいいのか? フォイル村を離れることになっても」
「構いませんよ。私はFランク、Eランクのダンジョン攻略することから冒険者活動を始めるために、フォイル村にやってきたので」
「そうか。じゃあ思い残すこともないな」
「ないですね」
良かった。
これで心置きなくフォイル村を旅立つことが出来るな。
じゃあ後はレベル上げだ。
ダンジョンボスは一定時間経過すると、再び出現する。
原理は知らない。
ソニアなら知っているかもしれないが、そこまで興味も無いのでわざわざ聞くことはしなかった。
「ロアさんがキングフロッグを倒している間はパーティを解散しておいた方がいいんじゃないですか? 何もしていない私に経験値が流れちゃいますよ」
「いや、解散する必要はない。今後、ランクの高いダンジョンに臨むときはタンク役を務めるソニアのレベルが十分に高くなっている必要があるからな。活躍はそのときに備えておいてくれ」
「……分かりました。期待に応えられるように頑張りますね。……今日は無理そうですけど」
「まぁそうだよな。期待してるから気にするな」
「……はいっ」
俺はソニアのステータスを開いてレベルを確認した。
75レベルか。
じゃあ、まだレベル差によるボーナスは貰えるはずだな。
これが貰えないなら正直、今だけパーティ解散も選択の一つに入ってくるが、75ならまだ全然余裕だろう。
それから俺とソニアはキングフロッグが再び出現するのを待った。
「あ、出ましたよ。キングフロッグ」
新しいキングフロッグが出てくるまで大体、20分ぐらいだろうか。
案外待ったな。
「《豪火球》」
「ゲコォッ~……」
『自身のパーティよりも強い敵を倒ししたため、経験値が加算されました』
『レベルが10上がりました』
出てきた瞬間に一発で仕留める。
これで68レベルか。
仕留めたキングフロッグの魔石と換金出来る素材を取って、再び待つ。
待機時間はソニアと話していたので、そこまで退屈じゃなかった。
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【今日の戦果】
[魔石(Eランク)] ×24 (1個1000ムル)
[魔石(Dランク)] ×5 (1個2000ムル)
[キングフロッグの皮] ×10 (1個800ムル)
[キングフロッグの爪] ×10 (1個900ムル)
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キングフロッグは合計で5体倒した。
待ち時間が暇だったので、キングフロッグの素材をちゃんと回収して、換金することにした。
キングフロッグが出現するまでの時間が割と長かったけど、今のレベルになるとEランクの魔物ではもう経験値のボーナスが貰えないので、レベル上げの効率はこのやり方が現状では一番良かっただろう。
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ロア・フォイル 19歳 男
称号:[フォイルのダンジョン踏破者]
レベル:78
HP:380/380 MP:410/410
攻撃力:88
防御力:72
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
魔法:《生活魔法》《火槍》《アイテムボックス(極小)》《豪火球》
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今日1日で一気にレベルが上がった。
10レベルから78レベルだ。
ソニアとパーティを組んでいたため、貰える経験値は今までの半分だが、それでも十分すぎる成果だ。
ソニアは今日1日で65レベルから82レベルになった。
レベルが高くなればなるほど、必要となる経験値の量は増えるため、伸びしろは俺に比べて少ないように見えるが、1日で17レベル上がったことを考えるとかなりの進歩だろう。
強い魔物ほど経験値を多く持っており、低レベルでそいつらを倒せばボーナスが貰える。
今日1日、Eランクの魔物を狩るだけで過ごしていたらこんなに早くレベルを上げることは出来なかったはずだ。
……やはり、考えれば考えるほど、この【魔法創造】ってユニークスキルはとんでもない能力を持っていることが分かる。
【アイテム作成】だけしかなかったときは、このユニークスキルを突然覚えたことを少し恨んだが……今となっては馬鹿らしく思える。
楽しみだ。
Dランクのダンジョンに挑めば、俺は更にレベルを上げることが出来るのだから。
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