社畜が転生したら子どもになってて、イケメンたちがつきまとってくるんだが

琳華

文字の大きさ
11 / 35

屋敷

しおりを挟む
「こっちが父様の部屋で、こっちがキッチン。ここが大広間だよ。」

正直、舐めていた。
学校なんて比べものにならないくらいすごかった。
1つ1つの部屋がものすごく広いし、装飾もこれどのくらいするのっと聞きたくなるようなものばかりだ。
たぶん1つ壊したら、俺の首が飛ぶ...
走らないようにしよう。

俺が特に気に入ったのは、図書館と庭だ。
図書館は部屋ではなく1つの塔だった。
なんでも世界中の本があり、蔵書数は国一番だとか!
さすが公爵家だ。
前世で数少ない趣味の1つが読書だった俺にとっては天国に見えた。
幸いこちらの文字を読むことができたので明日からでも読みたい。

もう1つのお気に入りの場所である庭は、きれいに手入れされ、色々な色の花が咲き乱れていた。
今は夏の終わりらしく春になればもっと咲くらしい。
別に花には興味なかったが、前世では花すらまともに見ていなかったのでとても可愛く見えた。
あと何と言っても面積が広すぎる。
屋敷をぐるっと囲むようにあり、すべてまわるには大人でも歩いて5時間以上はかかるらしい。
そのため、庭師は10人以上いるんだとか。
いやっ、スケールデカすぎ。

最後に兄様とロバートくんの部屋に案内された。

「ここが僕の部屋だよ。ごめんね、何も面白いものがなくて」

兄様の部屋は、物が少なく落ち着いている雰囲気だった。

「いえ、きれいに整っていて素敵です!それに、兄様と同じ爽やかな香りがして好きです!」
「本当?ふふっ、嬉しい!いつでも遊びに来てね!」
「はい!」

あれ兄様、少し顔赤い?
イケメンの赤面は色気がやばい...

「ねぇ、僕の部屋に来て」

ロバートくんが少し怒ったように引っ張ってくる。

「いいよ。行こうっか!」

ロバートくんの部屋は兄様の隣の部屋だった。

本当、仲いいな~

ロバートくんの部屋にはぬいぐるみがいっぱいあった。

「えっとね、みんな僕のお友達なの」
「そうなんだ。みんなかわいいね!」
「うん!でも、ショウ兄様のほうがかわいいよ?」
「えっ、そうかな?」
「うん。ショウ兄様は一番かわいい。」

ロバートくんは隙あるたびにかわいいと言ってくる。
体は5歳だが精神的には27歳なのでとても複雑...

「ねえねえ、今日一緒に寝たい だめ?」
「えっ、俺と?」
「うん。僕、もっとショウ兄様といたいの」

くっ、可愛すぎるだろ!
でも、いいのか?
中身おっさんなんだけど...

俺がどうしようかと考えていると、

「だめに決まっているだろう!」

兄様が俺達の間に割って入ってきた。

そりゃあそうだよな。
昨日初めてあったどこの馬の骨かもわからないやつと弟をふたりきりにはできないよな。

「ショウは、僕と寝るんだ!」

ん?俺?なんで?

ふたりは俺を挟んで言い合いを始めていた。
やっぱりこの兄弟おかしいな。
てか、俺の意見ガン無視って拒否権なしなのか。
ふたりの言い合いはヒートアップし、今にも飛びかかりそう。
これはまずいな。止めないと

「あの、じゃあ3人で寝るのはどうですか?」
「「えっ」」
「ほら、3人で寝るの楽しそうじゃないですか。」

ふたりも難得いかないという顔で見てくる。
しょうがないじゃないか。
ふたりとも怖かったし
それにみんなと寝るなんて修学旅行以来で楽しそうだし!

「まあ、ショウがそう言うなら」
「ショウ兄様が言うならいいよ」
「「その代わり、ショウ[ショウ兄様]が真ん中だからね!」」

はいはい、俺はまた壁ってわけね。

「いいですよ。」

そう言うと、ふたりは満足そうに頷いた。

その夜、ふたりに抱きつかれ不覚にもドキドキして寝れずにいた事は内緒。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕、天使に転生したようです!

神代天音
BL
 トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。  天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。

泥酔している間に愛人契約されていたんだが

暮田呉子
BL
泥酔していた夜、目を覚ましたら――【愛人契約書】にサインしていた。 黒髪の青年公爵レナード・フォン・ディアセント。 かつて嫡外子として疎まれ、戦場に送られた彼は、己の命を救った傭兵グレイを「女避けの盾」として雇う。 だが、片腕を失ったその男こそ、レナードの心を動かした唯一の存在だった。 元部下の冷徹な公爵と、酒に溺れる片腕の傭兵。 交わした契約の中で、二人の距離は少しずつ近づいていくが――。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

事なかれ主義の回廊

由紀菜
BL
大学生の藤咲啓嗣は通学中に事故に遭い、知らない世界で転生する。大貴族の次男ランバート=アルフレイドとして初等部入学前から人生をやり直し、学園で出会う無愛想で大人顔負けの魔法の実力者であるヨアゼルン=フィアラルドと親友になるが、彼に隠された力に翻弄され次々と襲ってくる災難に巻き込まれる。終いには、国家の存続を揺るがす大事件にまで発展することに・・・

拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。

おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。 ✻✻✻ 2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした

和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。 そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。 * 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵 * 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

処理中です...