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まさか、と思った。ピンクの髪の男爵令嬢。しかも元平民。
だが、王族が通うような学校に行けるわけがない。私は平民が通う学校に通うことが決まっている。おそらくミアもそうなるだろう。
「お姉ちゃんの髪、綺麗な色」
何も知らないデイジーが無邪気に言った。父も母もニコニコしている。さっそくお姉ちゃんと呼んだ妹に安心したのだろう。
「私の髪の色がみんなと違うって言ってるのね。確かに私は他人よ。ひどいわっ」
ミアの言葉に全員が固まった。確かに我が家全員の髪の色は栗毛色。みんなと違うのは一目瞭然であるが、デイジーは綺麗な色と誉めたのだ。なんでそんな発想になるのか?
「ま、まあ。デイジーは綺麗な色で羨ましいと思ったんだ。な、そうだろ」
父が慌てて取り繕った。デイジーはベソをかいている。
「部屋に案内するわ。行きましょ」
ここは姉である私が、と思い提案した。部屋は2階にあり、私たちは3人で1つの部屋を使うことになっている。少し窮屈になるが、私としては許容範囲だった。
「私に命令するの?私がこの家の子じゃないから?」
は?と困惑して両親を見た。母の目は泳いでいるし、父の目は死んでいた。動いているだけ母の方がマシだと思い母を見る。
「ミア、この家の子だと思うからお部屋に案内するのよ」
母の言葉にミアは明らかに不満げな顔をした。そして何も言わず階段を上りだしたので、私は後をついて行った。私に続いてデイジーもついてくる。
「あ、この部屋よ」
私は部屋のドアを開けた。今まで私とデイジーの2人で使っていた部屋にもう一つベッドを入れた。クローゼットは左側が私、右側がデイジーとミアで共有になっている。ミアの身長がよくわからなかったので、5歳児ということで少し揃えた。
「このお洋服、可愛いでしょ」
デイジーが1枚のワンピースを指さした。
「お姉ちゃん、この服着てみて?」
デイジーはニコニコしている。この服はデイジーが気に入った服だった。ミアが着られなくなったら自分が着たいと言っていたが、むしろこの服をミアに着て欲しいと思っていたと思う。
ミアはデイジーを睨みつけた。デイジーはびっくりした顔をして固まっている。
「私のことは、お姉ちゃんじゃなくてお姉様でしょ」
そう言ってデイジーの頬をつねった。
「うちではお姉ちゃんと呼ぶことになっているの。お父さん、お母さんとも呼ぶし」
慌ててデイジーを自分に引き寄せ、私はミアにそう言った。デイジーの頬は少し赤くなっている。私は優しくさすってやった。デイジーは驚きすぎたのか泣きもしなかったのが救いだった。
「貴族の家ではお姉様、お母様、お父様と呼ぶのが当たり前と聞いたわ。嘘を言うつもりなの?」
は?とまた思った。ドアの外にいた母が
「他の貴族がどうかはわからないけど、家ではそういうふうに呼びましょうと決めているの」
と、言った。感情のない声だった。顔を見るとものすごく怒っているのがわかった。
「外で私が恥をかいてもいいってこと?」
5歳の子がどうしてこんなことを言うのだろうと私は思った。もしかして、この子にも前世の記憶があるのだろうか。
「妹の頬をつねるなんてことはやめてちょうだい。それこそ外で恥をかくわよ」
私も頭に来てしまい、つい言ってしまった。するとミアは
「ひどい~~。いじめた~~」
と、大声で泣き喚いたのであった。
だが、王族が通うような学校に行けるわけがない。私は平民が通う学校に通うことが決まっている。おそらくミアもそうなるだろう。
「お姉ちゃんの髪、綺麗な色」
何も知らないデイジーが無邪気に言った。父も母もニコニコしている。さっそくお姉ちゃんと呼んだ妹に安心したのだろう。
「私の髪の色がみんなと違うって言ってるのね。確かに私は他人よ。ひどいわっ」
ミアの言葉に全員が固まった。確かに我が家全員の髪の色は栗毛色。みんなと違うのは一目瞭然であるが、デイジーは綺麗な色と誉めたのだ。なんでそんな発想になるのか?
「ま、まあ。デイジーは綺麗な色で羨ましいと思ったんだ。な、そうだろ」
父が慌てて取り繕った。デイジーはベソをかいている。
「部屋に案内するわ。行きましょ」
ここは姉である私が、と思い提案した。部屋は2階にあり、私たちは3人で1つの部屋を使うことになっている。少し窮屈になるが、私としては許容範囲だった。
「私に命令するの?私がこの家の子じゃないから?」
は?と困惑して両親を見た。母の目は泳いでいるし、父の目は死んでいた。動いているだけ母の方がマシだと思い母を見る。
「ミア、この家の子だと思うからお部屋に案内するのよ」
母の言葉にミアは明らかに不満げな顔をした。そして何も言わず階段を上りだしたので、私は後をついて行った。私に続いてデイジーもついてくる。
「あ、この部屋よ」
私は部屋のドアを開けた。今まで私とデイジーの2人で使っていた部屋にもう一つベッドを入れた。クローゼットは左側が私、右側がデイジーとミアで共有になっている。ミアの身長がよくわからなかったので、5歳児ということで少し揃えた。
「このお洋服、可愛いでしょ」
デイジーが1枚のワンピースを指さした。
「お姉ちゃん、この服着てみて?」
デイジーはニコニコしている。この服はデイジーが気に入った服だった。ミアが着られなくなったら自分が着たいと言っていたが、むしろこの服をミアに着て欲しいと思っていたと思う。
ミアはデイジーを睨みつけた。デイジーはびっくりした顔をして固まっている。
「私のことは、お姉ちゃんじゃなくてお姉様でしょ」
そう言ってデイジーの頬をつねった。
「うちではお姉ちゃんと呼ぶことになっているの。お父さん、お母さんとも呼ぶし」
慌ててデイジーを自分に引き寄せ、私はミアにそう言った。デイジーの頬は少し赤くなっている。私は優しくさすってやった。デイジーは驚きすぎたのか泣きもしなかったのが救いだった。
「貴族の家ではお姉様、お母様、お父様と呼ぶのが当たり前と聞いたわ。嘘を言うつもりなの?」
は?とまた思った。ドアの外にいた母が
「他の貴族がどうかはわからないけど、家ではそういうふうに呼びましょうと決めているの」
と、言った。感情のない声だった。顔を見るとものすごく怒っているのがわかった。
「外で私が恥をかいてもいいってこと?」
5歳の子がどうしてこんなことを言うのだろうと私は思った。もしかして、この子にも前世の記憶があるのだろうか。
「妹の頬をつねるなんてことはやめてちょうだい。それこそ外で恥をかくわよ」
私も頭に来てしまい、つい言ってしまった。するとミアは
「ひどい~~。いじめた~~」
と、大声で泣き喚いたのであった。
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