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ドラゴンと青年

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「師匠。これが貴方が見てきた世界なんですね。」

「ああ、そうだ。あの少女は救えなかった。私は生まれ変わることなど出来なかった。」

「先生は少女を助けたかったんですね。俺は少し旅に出かけます。」

「ああ、ありがとう。」

先生は俺をこの国に連れてきた。

戦争に遭って、死にかけていた俺を助けた。

ドラゴンの平和の国。

もう、元の世界にドラゴンは存在しない。

先生が最後の方だったからだ。

夢で見た少女は無事だろうか。

先生、俺は無事に少女をこの世界に連れてこられるのでしょうか。

「あ、行く前にこの剣を持っていきなさい。使い方は時がくればわかる。大事にな。」

「ありがとうございます。」
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