人格

シンシン

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壊れる時

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心が壊れるときは、案外音が出ないものだった。静かに静かに温かいものを蝕み、冷ましていく。

いつしか、毎日を淡々と過ごしてしまう。もうやる気もないから怒られたって平気。今日もどうせ怒られるんだろう。

死にたくて死にたくてどうしようもない。

そして、今日、メンタルを理由に初めて仕事を休んだ。電話をかける前に頑張って泣くのを止めた。だけど、止まらなかった。戸惑う電話の相手を困らせてしまった。

電話した時、後悔と安堵感が自分を苦しめた。なんでこんなにも心が弱いのだろうか。自分の仕事は誰が変わりにしてくれるのだろうか。担当していた人はどうなったんだろうか。でも休めるだけ休もう。

月曜日が怖い。自分が今何に悩んでいるのかわからない。ただどうしてこんなにも仕事をこなせないのだろうか。

心はいつ壊れかかっていたのか自分でもわからない。それを人に言うのは難しいこと。

壊れたとき、今まではどうやって修復したんだろうか。

誰のせいか。それは自分のせいか。担当指導者の先生には迷惑をかけてしまう。ごめんなさい。

今は何もしたくないんだ。人にも会いたくないんだ。
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