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いよいよ、グローリアさんの夜会デビュー当日。グローリアさんの夜会デビューの日でもあり、今世の私の夜会デビューの日でもある。
招待客を確認した時、ジェームズの名はそこにはなかったが、私の夜会デビューの日にちがずれた影響か、もともとお忍びで来ていたかのどちらかだろうと思い、気にするのはやめた。
今日は私の支度もあるので、自らグローリアさんのお仕度はできないが、この1年で侍女たちの統率も取れてきたから、安心して任せられるだろう。
私が普段より華やかに髪をまとめられ、ドレスに身を包むころには、ピンクのドレスに身を包み、まるで花の妖精のようなグローリアさんが完成していた。
「グローリア様、素敵です……!」
アシュクロフト侯爵家に来てからのことを思い起こし、涙ぐんで言えば、グローリアさんはその可愛らしいピンクの頬を膨らまして言った。
「ずっと言っているけど、様なんてやめてちょうだい。今日はなおさら駄目よ」
「はい、グローリアさん」
少しだけ甘酸っぱい気持ちになりながら呼ぶと、グローリアさんはにこりと微笑んでくれた。ああ、本当にこの人は可愛い。
「私、不安だわ」
「大丈夫ですよ、私がいます」
そう言って小さな可愛らしい手を握りしめれば、グローリアさんは私の手を握り返してきた。
今日の計画は、イアン様と何度も話し合った。
夜会では、若い独身の男女でダンスを踊るのだが、イアン様はグローリアさんとほかの男性を躍らせたくないそうなので、すぐにグローリアさんにダンスを申し込み、1曲踊ったら、そのままプロポーズをすることになった。
ギーズ公爵家では、結婚をする女性にプロポーズの際にペンダントを贈る風習があるそうで、イアン様はそれを持参すると言っていた。
もし、ジェームズがグローリアさんのことを気にしたら、私が引き止めるつもりだ。もちろん、これはイアン様は知らないことだけど。
頭の中で何度もシミュレーションを重ねているうちに、夜会の会場へと到着した。
緊張するグローリアさんを先導しながら、目ではイアン様のことを探す。イアン様がダンスを申し込むまでグローリアさんを守り抜くことも、今日の任務の1つだ。
きょろきょろと見渡していた私の目に、突然キラキラとした男性が映った。ジェームズだ。やはり、お忍びで来ていたようだ。
お付きのものも最小限に、身なりも王族とは悟らせないよう、少し落ち着いたものだが間違いない。この国では、あまり成人していない王太子が行事に参加することはないので、ジェームズの顔は知られておらず、周りの皆は気付いていないらしかった。
そのジェームズがこちらを見たような気がしたので、今の私も彼を知らないはずなので、グローリアさんを気遣うふりをして慌てて目を逸らす。
イアン様はその後すぐに見つけることができた。
グローリアさんを連れ、挨拶という体で自然と合流する。そのままダンスが始まれば、イアン様がグローリアさんを誘う手はずだった。
イアン様と会って、グローリアさんは少し安心している様なので、私は飲み物を取りに行くふりをして、その場を去る。優しいグローリアさんのことだから、相手のいない私が心配になって、いざダンスが始まってもイアン様の手を取らない可能性があったからだ。グローリアさんに見えないようにイアン様に目配せをして、フロアの隅に設えられたテーブルのところまで行く。
ダンスが始まるのを見はからないながら、3人分の飲み物を選んでいるふりをしていると、後ろから声がかけられた。
「君、グローリア嬢の友人か何かか?」
「はい、グローリアさんとは親しくさせて頂いています」
よく聞き慣れた声にくるりと後ろを振り返れば、やはりそこにはジェームズがいた。何気ない素振りを装っているが、前世で連れ添ったのでよく知っている、緊張しているのだ。片手に持ったシャンパングラスを揺らすジェームズに、私は丁寧にお辞儀をした。
「彼女と一緒にいるのは?」
「グローリアさんのはとこである、イアン・ギーズ様です」
「そうか、はとこか」
どこか嬉しそうなジェームズの声に、私の胸がちくりと痛んだ。
前世ではまるきりグローリアさんに興味がなかったジェームズだが、今のグローリアさんは好みのようだ。
前世の同じシチュエーションで、私のことをたくさん聞いてきた彼を懐かしく思いながら、質問に答えていく。
「彼女は特別な人は?」
「婚約者はおりませんが、想っている人はいるようです」
「それは一体、」
その時、ちょうどダンスが始まったようで、オーケストラの演奏にジェームズの声がかき消された。視界の端で、無事ダンスを始めたイアン様とグローリアさんを見て安心していると、ぐっとジェームズの顔が近づいてきた。
「それはいったい誰だ」
「……勝手には申し上げられません」
ただ、声が演奏で聞こえずらくなったから近づいただけで、他意はないようだ。それでも胸がドキリとする。
ジェームズの顔は前世で見飽きるほど見たと思っていたけど、前世で出会った時よりもさらに若々しい彼の顔は新鮮だった。緑の瞳に凛々しい眉、王太子でありながら剣の腕もあるので、どこか精悍な印象だ。晩年の彼にはない溢れ出る男らしさもあった。
それに、前世のジェームズは出会ったその時から、私に想いを寄せてくれていた。丁寧に淑女として、死ぬまで扱ってくれていた。そんな彼がどこか粗野な印象で接してくるのも新鮮で、私は自分の使命を忘れそうになるくらい、胸が高鳴るのを感じた。
ああ、やっぱり私、この人のこと好きだなぁ。もう気持ちはおばあさんだというのに、じんわりとした恋心が染み出す。
「ダンスが終わったか、失礼」
曲の終わりが近づくと、ジェームズは大股でグローリアさんの方へと向かって歩き出してしまう。
私は慌てて彼の後を追い、何とか引き留めようとするけど、ジェームズの目にはグローリアさんしか映っていないらしい。
グローリアさんは確かに可愛らしいけど、前世で貴方は私を愛したんですけど。届くはずもない愚痴を思いながら、人の波を何とか避けながらジェームズを追いかける。
「グローリア」
ぱっと人の波が途切れる。皆が遠巻きに何かを見つめている。
考えるまでもなかった、グローリアさんの手を取り、跪くイアン様だった。イアン様は熱っぽい瞳でグローリアさんを見上げていて、グローリアさんも蕩けるような瞳でイアン様を見返していた。
「ずっと、今日言おうと思っていた。君を大切に思っている。どうか、どうか結婚して欲しい」
そう言ってグローリアさんの前にイアン様は綺麗なネックレスの入った宝石箱を掲げる。
グローリアさんもギーズ公爵家の習わしを知っているのだろう。ネックレスを見つめて、震える手を握りしめている。
「はい、もち、」
「待ってくれ」
皆が固唾をのんで見守っている中、ジェームズが声を張りながら2人に近づいていった。
イアン様が眉をしかめながら、自分の後ろにグローリアさんを庇おうとするが、ジェームズはそんなことは気にせずにグローリアさんの震える手を取った。
「グローリア・アシュクロフト嬢。私はジェームズ・プラウドフット、この国の王太子だ。君を好ましく思っている、どうか彼の婚約は受けないでもらえるか」
突然ことに私はジェームズを止められないでいた。前世ではこんな展開、もちろんなかった。
イアン様は目の前の男が王太子だと気が付くと、少し迷ったようだが、グローリアさんのジェームズが手に取った反対の手を握りしめた。
「グローリア、王太子殿下が相手だろうと、僕は自分の気持ちを曲げるつもりはない」
「イアンお兄様……」
グローリアさんは困ったようにイアン様と、ジェームズの顔を見比べている。私はじくじくと痛む胸を押さえながら、天を見上げた。
ああ、神様、グローリアさんに味方をしてくれていたのではないですか?
招待客を確認した時、ジェームズの名はそこにはなかったが、私の夜会デビューの日にちがずれた影響か、もともとお忍びで来ていたかのどちらかだろうと思い、気にするのはやめた。
今日は私の支度もあるので、自らグローリアさんのお仕度はできないが、この1年で侍女たちの統率も取れてきたから、安心して任せられるだろう。
私が普段より華やかに髪をまとめられ、ドレスに身を包むころには、ピンクのドレスに身を包み、まるで花の妖精のようなグローリアさんが完成していた。
「グローリア様、素敵です……!」
アシュクロフト侯爵家に来てからのことを思い起こし、涙ぐんで言えば、グローリアさんはその可愛らしいピンクの頬を膨らまして言った。
「ずっと言っているけど、様なんてやめてちょうだい。今日はなおさら駄目よ」
「はい、グローリアさん」
少しだけ甘酸っぱい気持ちになりながら呼ぶと、グローリアさんはにこりと微笑んでくれた。ああ、本当にこの人は可愛い。
「私、不安だわ」
「大丈夫ですよ、私がいます」
そう言って小さな可愛らしい手を握りしめれば、グローリアさんは私の手を握り返してきた。
今日の計画は、イアン様と何度も話し合った。
夜会では、若い独身の男女でダンスを踊るのだが、イアン様はグローリアさんとほかの男性を躍らせたくないそうなので、すぐにグローリアさんにダンスを申し込み、1曲踊ったら、そのままプロポーズをすることになった。
ギーズ公爵家では、結婚をする女性にプロポーズの際にペンダントを贈る風習があるそうで、イアン様はそれを持参すると言っていた。
もし、ジェームズがグローリアさんのことを気にしたら、私が引き止めるつもりだ。もちろん、これはイアン様は知らないことだけど。
頭の中で何度もシミュレーションを重ねているうちに、夜会の会場へと到着した。
緊張するグローリアさんを先導しながら、目ではイアン様のことを探す。イアン様がダンスを申し込むまでグローリアさんを守り抜くことも、今日の任務の1つだ。
きょろきょろと見渡していた私の目に、突然キラキラとした男性が映った。ジェームズだ。やはり、お忍びで来ていたようだ。
お付きのものも最小限に、身なりも王族とは悟らせないよう、少し落ち着いたものだが間違いない。この国では、あまり成人していない王太子が行事に参加することはないので、ジェームズの顔は知られておらず、周りの皆は気付いていないらしかった。
そのジェームズがこちらを見たような気がしたので、今の私も彼を知らないはずなので、グローリアさんを気遣うふりをして慌てて目を逸らす。
イアン様はその後すぐに見つけることができた。
グローリアさんを連れ、挨拶という体で自然と合流する。そのままダンスが始まれば、イアン様がグローリアさんを誘う手はずだった。
イアン様と会って、グローリアさんは少し安心している様なので、私は飲み物を取りに行くふりをして、その場を去る。優しいグローリアさんのことだから、相手のいない私が心配になって、いざダンスが始まってもイアン様の手を取らない可能性があったからだ。グローリアさんに見えないようにイアン様に目配せをして、フロアの隅に設えられたテーブルのところまで行く。
ダンスが始まるのを見はからないながら、3人分の飲み物を選んでいるふりをしていると、後ろから声がかけられた。
「君、グローリア嬢の友人か何かか?」
「はい、グローリアさんとは親しくさせて頂いています」
よく聞き慣れた声にくるりと後ろを振り返れば、やはりそこにはジェームズがいた。何気ない素振りを装っているが、前世で連れ添ったのでよく知っている、緊張しているのだ。片手に持ったシャンパングラスを揺らすジェームズに、私は丁寧にお辞儀をした。
「彼女と一緒にいるのは?」
「グローリアさんのはとこである、イアン・ギーズ様です」
「そうか、はとこか」
どこか嬉しそうなジェームズの声に、私の胸がちくりと痛んだ。
前世ではまるきりグローリアさんに興味がなかったジェームズだが、今のグローリアさんは好みのようだ。
前世の同じシチュエーションで、私のことをたくさん聞いてきた彼を懐かしく思いながら、質問に答えていく。
「彼女は特別な人は?」
「婚約者はおりませんが、想っている人はいるようです」
「それは一体、」
その時、ちょうどダンスが始まったようで、オーケストラの演奏にジェームズの声がかき消された。視界の端で、無事ダンスを始めたイアン様とグローリアさんを見て安心していると、ぐっとジェームズの顔が近づいてきた。
「それはいったい誰だ」
「……勝手には申し上げられません」
ただ、声が演奏で聞こえずらくなったから近づいただけで、他意はないようだ。それでも胸がドキリとする。
ジェームズの顔は前世で見飽きるほど見たと思っていたけど、前世で出会った時よりもさらに若々しい彼の顔は新鮮だった。緑の瞳に凛々しい眉、王太子でありながら剣の腕もあるので、どこか精悍な印象だ。晩年の彼にはない溢れ出る男らしさもあった。
それに、前世のジェームズは出会ったその時から、私に想いを寄せてくれていた。丁寧に淑女として、死ぬまで扱ってくれていた。そんな彼がどこか粗野な印象で接してくるのも新鮮で、私は自分の使命を忘れそうになるくらい、胸が高鳴るのを感じた。
ああ、やっぱり私、この人のこと好きだなぁ。もう気持ちはおばあさんだというのに、じんわりとした恋心が染み出す。
「ダンスが終わったか、失礼」
曲の終わりが近づくと、ジェームズは大股でグローリアさんの方へと向かって歩き出してしまう。
私は慌てて彼の後を追い、何とか引き留めようとするけど、ジェームズの目にはグローリアさんしか映っていないらしい。
グローリアさんは確かに可愛らしいけど、前世で貴方は私を愛したんですけど。届くはずもない愚痴を思いながら、人の波を何とか避けながらジェームズを追いかける。
「グローリア」
ぱっと人の波が途切れる。皆が遠巻きに何かを見つめている。
考えるまでもなかった、グローリアさんの手を取り、跪くイアン様だった。イアン様は熱っぽい瞳でグローリアさんを見上げていて、グローリアさんも蕩けるような瞳でイアン様を見返していた。
「ずっと、今日言おうと思っていた。君を大切に思っている。どうか、どうか結婚して欲しい」
そう言ってグローリアさんの前にイアン様は綺麗なネックレスの入った宝石箱を掲げる。
グローリアさんもギーズ公爵家の習わしを知っているのだろう。ネックレスを見つめて、震える手を握りしめている。
「はい、もち、」
「待ってくれ」
皆が固唾をのんで見守っている中、ジェームズが声を張りながら2人に近づいていった。
イアン様が眉をしかめながら、自分の後ろにグローリアさんを庇おうとするが、ジェームズはそんなことは気にせずにグローリアさんの震える手を取った。
「グローリア・アシュクロフト嬢。私はジェームズ・プラウドフット、この国の王太子だ。君を好ましく思っている、どうか彼の婚約は受けないでもらえるか」
突然ことに私はジェームズを止められないでいた。前世ではこんな展開、もちろんなかった。
イアン様は目の前の男が王太子だと気が付くと、少し迷ったようだが、グローリアさんのジェームズが手に取った反対の手を握りしめた。
「グローリア、王太子殿下が相手だろうと、僕は自分の気持ちを曲げるつもりはない」
「イアンお兄様……」
グローリアさんは困ったようにイアン様と、ジェームズの顔を見比べている。私はじくじくと痛む胸を押さえながら、天を見上げた。
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