8 / 59
龍の鳴き声を聞いてきました!@相国寺
しおりを挟む
京都の相国寺(※1)さんに「龍の鳴き声」を聞きに行きました。いわゆる「鳴き龍」という現象です。
鷲生は現在、龍が登場する平安ファンタジー小説を書いているので、これを聞きたかったんです。
龍の絵の下で手を叩くと、その反響音が長引き、まるで龍の鳴き声のように聞こえる現象があります。
「鳴き龍」は京都では鷲生が行ってきた相国寺、関東圏では日光東照宮にもあるんだそうです。
「鳴き龍」現象については計測機器メーカーのサイトに詳しい説明があり(※2)、このサイトではWeb上で日光東照宮の鳴き龍の音声も聞けますよ~。
相国寺では春と秋にのみ特別公開があります。
春季の公開が6月2日までなので、今のうちにと自転車とばして行ってきました。
相国寺は室町幕府により禅宗寺院の五山の一つとされ、あの有名な金閣寺も銀閣寺も、この相国寺の塔頭です。
それなのにあまり観光客も多くはなく静かな雰囲気です。
受付や道案内のお寺の方もとても温かい、親切な応対をして下さいます。
お年を召した方が多いのですが、外国人観光客には英語で説明なさいます。
京都って、大学進学率も東京について全国2位だと聞いたことがありますが、英語技能テストみたいなのをやっても平均点高そうだと思いますw
鳴き龍があるのは「法堂(「はっとう」と読みます)」ですが、ここでも観光客がお堂に入るたびにお寺の方がじっくりご説明下さいました。
まず、この龍は「八方睨み」というもので、どの位置から見てもその目が自分を睨みつけているように見えるのだそうで、順路に従って堂内のあちこちから見てみてくださいね~とご案内がありました。
訪問した時間帯によるのか、東側からはちょっと龍の左の瞳が見えづらかったのですが、右の瞳はみられました。北側からは両目が見られ、確かに場所を移動してもずっと睨まれていましたw
「鳴き龍」は、「順路の終わりに竜の絵の下に足跡マークのところがありますから、そこで手を叩いてみてください。手の音に続いて『ジーン』という音が聞こえてきて、それが龍の鳴き声やと言われています」とのお寺さんのご説明でした。
あまり小さな音だと分かりづらいんじゃないかな~と心配でしたが、パーンという手を叩く音のあとに「カラカラカラカラ」という音がはっきりと聞こえました。
お寺さんの「ジーン」とおっしゃる音とはちょっと印象が違いましたが、何回叩いても同じような音なのでこれが「龍の鳴き声」なのでしょう。
あまり観光客がいなくて、前後に待っている人もいなかったので、結構しつこく何回も試すことができましたw。
相国寺さんの法堂の龍の絵は、単に鳴くから見所だというだけではなく、「慶長十年(1605)相国寺の法堂が五建された際、狩野光信によって画かれた」ものでもあります。狩野光信は狩野永徳の息子です。
堂々たる龍のお姿です(※3)。
あと、やはり大きな木造建築に入ると気持ちがいいですね。
その後、方丈や開山堂も拝見しましたが、禅寺のお庭は枯山水が心を静めてくれていいですね~(※4)。
相国寺さんのお庭は枯山水があるだけでなく、植木も多く、地面を掘り下げて川を表し、方丈裏庭園では向こう岸を高く盛り上げているので深山幽谷にいるかのような気持ちになれます。
この季節なので青紅葉が綺麗でしたが、紅葉の季節も美しいのではないかと思います。
鷲生は今回は入りませんでしたが、相国寺には承天閣美術館というミュージアムもあります。
国宝5点重文145点を収蔵しているそうです。
伊藤若冲、円山応挙、長谷川等伯などがあるのだとか。
常設展で見られるか分かりませんが、今後どんな展示が開かれるのかチェックしていきたいと思います。
交通至便な立地にありますし(地下鉄烏丸線今出川駅から歩いてすぐです)、
こんだけ格が高くて見所の多いお寺がこんなに静かなのは、穴場だと思いますよ~。
※1 相国寺ウェブサイト
https://www.shokoku-ji.jp/
※2 小野測器「鳴き竜」
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/keisoku/nakiryu.htm
※3 内部の撮影は禁止でしたが、チラシに写真が載っています。
https://x.com/washu72802210/status/1793567169877508142
※4 相国寺さんのお庭の写真です。
https://x.com/washu72802210/status/1793484127242743940
https://x.com/washu72802210/status/1793485910258188785
https://x.com/washu72802210/status/1793485599527321665
鷲生は現在、龍が登場する平安ファンタジー小説を書いているので、これを聞きたかったんです。
龍の絵の下で手を叩くと、その反響音が長引き、まるで龍の鳴き声のように聞こえる現象があります。
「鳴き龍」は京都では鷲生が行ってきた相国寺、関東圏では日光東照宮にもあるんだそうです。
「鳴き龍」現象については計測機器メーカーのサイトに詳しい説明があり(※2)、このサイトではWeb上で日光東照宮の鳴き龍の音声も聞けますよ~。
相国寺では春と秋にのみ特別公開があります。
春季の公開が6月2日までなので、今のうちにと自転車とばして行ってきました。
相国寺は室町幕府により禅宗寺院の五山の一つとされ、あの有名な金閣寺も銀閣寺も、この相国寺の塔頭です。
それなのにあまり観光客も多くはなく静かな雰囲気です。
受付や道案内のお寺の方もとても温かい、親切な応対をして下さいます。
お年を召した方が多いのですが、外国人観光客には英語で説明なさいます。
京都って、大学進学率も東京について全国2位だと聞いたことがありますが、英語技能テストみたいなのをやっても平均点高そうだと思いますw
鳴き龍があるのは「法堂(「はっとう」と読みます)」ですが、ここでも観光客がお堂に入るたびにお寺の方がじっくりご説明下さいました。
まず、この龍は「八方睨み」というもので、どの位置から見てもその目が自分を睨みつけているように見えるのだそうで、順路に従って堂内のあちこちから見てみてくださいね~とご案内がありました。
訪問した時間帯によるのか、東側からはちょっと龍の左の瞳が見えづらかったのですが、右の瞳はみられました。北側からは両目が見られ、確かに場所を移動してもずっと睨まれていましたw
「鳴き龍」は、「順路の終わりに竜の絵の下に足跡マークのところがありますから、そこで手を叩いてみてください。手の音に続いて『ジーン』という音が聞こえてきて、それが龍の鳴き声やと言われています」とのお寺さんのご説明でした。
あまり小さな音だと分かりづらいんじゃないかな~と心配でしたが、パーンという手を叩く音のあとに「カラカラカラカラ」という音がはっきりと聞こえました。
お寺さんの「ジーン」とおっしゃる音とはちょっと印象が違いましたが、何回叩いても同じような音なのでこれが「龍の鳴き声」なのでしょう。
あまり観光客がいなくて、前後に待っている人もいなかったので、結構しつこく何回も試すことができましたw。
相国寺さんの法堂の龍の絵は、単に鳴くから見所だというだけではなく、「慶長十年(1605)相国寺の法堂が五建された際、狩野光信によって画かれた」ものでもあります。狩野光信は狩野永徳の息子です。
堂々たる龍のお姿です(※3)。
あと、やはり大きな木造建築に入ると気持ちがいいですね。
その後、方丈や開山堂も拝見しましたが、禅寺のお庭は枯山水が心を静めてくれていいですね~(※4)。
相国寺さんのお庭は枯山水があるだけでなく、植木も多く、地面を掘り下げて川を表し、方丈裏庭園では向こう岸を高く盛り上げているので深山幽谷にいるかのような気持ちになれます。
この季節なので青紅葉が綺麗でしたが、紅葉の季節も美しいのではないかと思います。
鷲生は今回は入りませんでしたが、相国寺には承天閣美術館というミュージアムもあります。
国宝5点重文145点を収蔵しているそうです。
伊藤若冲、円山応挙、長谷川等伯などがあるのだとか。
常設展で見られるか分かりませんが、今後どんな展示が開かれるのかチェックしていきたいと思います。
交通至便な立地にありますし(地下鉄烏丸線今出川駅から歩いてすぐです)、
こんだけ格が高くて見所の多いお寺がこんなに静かなのは、穴場だと思いますよ~。
※1 相国寺ウェブサイト
https://www.shokoku-ji.jp/
※2 小野測器「鳴き竜」
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/keisoku/nakiryu.htm
※3 内部の撮影は禁止でしたが、チラシに写真が載っています。
https://x.com/washu72802210/status/1793567169877508142
※4 相国寺さんのお庭の写真です。
https://x.com/washu72802210/status/1793484127242743940
https://x.com/washu72802210/status/1793485910258188785
https://x.com/washu72802210/status/1793485599527321665
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
