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古代スイーツを年間通じて食べられるお店に行きました!
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先週、正倉院展に行ったあと、古代スイーツが食べられるカフェに行ってきました。
古代スイーツとは、「古代に食べられていた菓子を現在入手できる材料で、歴史資料に基づき再現したもの」です(※1)。
この「」内の文章を書かれた奈良女子大の前川佳代先生などが研究し、実践していらっしゃいます。
鷲生は奈良で行われるイベント(「平城のとよほき」)で前川先生の講演を聞いたことがありますし、そのイベント会場で売られていた古代スイーツを食べたこともあります(この日記にも書いているかと思います※2)。
今回は、正倉院展に一緒に行った友人に「お茶もしましょう!」と誘われたので、「じゃあ、奈良ならではのものが食べたいな」と思い、「そういえば、イベントで古代スイーツを出品されてるカフェが近鉄奈良駅のそばにあったはず」と思い出し、それで訪問したのです。
カフェの名前は「ことのまあかり」さん。近鉄奈良駅の東南にあります(※3)。
鷲生は以下の3点を注文しました(※4)。
・索餅(さくべい)・小麦粉と米粉、塩を練った生地をねじって揚げた菓子。
・糫餅(まがり)、米粉で作った団子の生地をツル草の形に成形した揚げ菓子
・蘇(そ) 牛乳を煮詰めた、古代のチーズのような乳製品
友人は、その日の午後が少し暑かったので、かき氷に甘葛シロップをかけた物を注文しました。
このかき氷、枕草子に出てくるものですよ!
「“けずり氷ひにあまづらいれて新しき鋺かなまりにいれたる”」
前川先生がこれについて解説された文章を下に引用しておきますね(※1)。
「清少納言が著わした『枕草子』の「あてなるもの」の一説で、日本最古のかき氷の記述として有名です。けずり氷は、氷を小刀で削ったもので、今のかき氷とほぼ同じものでしょう(ふわふわかゴリゴリかは不明。当時は天然氷です)。そしてかき氷のシロップとして「あまづら」が用いられたことも分かります。「あまづら」は正式名称を甘葛煎といい、古代では皇室や高位の貴族たちの間で用いられた甘味料です。けずり氷には、当時あった飴やハチミツではなく、甘葛をシロップとして用いるということは決まっていたようで、平安時代や鎌倉時代の公家の日記にみられます。」
そして「上記『枕草子』の情景を再現すると、銀の鋺に入れたかき氷に銀のスプーンが添えられたビジュアル」となるそうです。
「ことのまあかり」さんでも金属の容器で出てきましたよ!
「甘葛」は、前川先生たちは「ツタ」からとれるとお考えで、大量の蔦を集めて実際に作成されたそうです。
これはおいそれと再現品はつくれませんが、この甘葛を化学分析して現代のショ糖などで再現した「甘葛シロップ」が製品化されています。
鷲生はイベント会場で買ってきたことがあります。優しい甘さでした(悪く言えば「ぼんやりした」感じですが、まあ、現代みたいなパンチのある甘味料なんか一切ない時代のものですからね~)。
プレーンヨーグルトにかけて食べてましたよ。
「ことのまあかり」さんで食べていた友人も「おいしい!」と喜んでいました。
奈良で正倉院展その他で古代のものを目で見るだけでなく、口で古代を味わえる「ことのまあかり」さん。
ただ、こじんまりしたお店なので、必ずしも席が空いているとは限りません。
鷲生も今回それが心配でした。ただ、訪問したのがご飯どきでもティータイムでもない中途半端なw時間でしたので、無事に食べることができました。
もし、奈良に行って「絶対に『ことのまあかり』で古代スイーツを食べたい!」とお考えでしたら、「古代スイーツアフタヌーンティー」なら予約ができるようです。
場所は少しわかりにくいかもしれません。
路面店ではなく、他の店舗の2階となります。事前に外観写真をチェックしておいたほうがいいんじゃないかと思います。
近鉄奈良駅からは本当に近くて徒歩3分だそうですし、駅から東大寺や興福寺、奈良国立博物館があるエリアの中間にあるので(やや南です)、観光のついでに訪問しやすい立地ですよ。
他にも、古代の食事の再現は、奈良パークホテルさんがやっておられたりします(イベントに古代食弁当を販売に来られてて食べたことあります)。
食欲の秋、奈良で古代の歴史を味わうのも楽しいのではないかとおススメする次第です。
ちなみに。
京都でも、とある日本料理屋さんが平安時代の王朝料理を再現したという情報を得たことがあるんですが(X、当時のTwitterで見ました)……。
2024年現在、お店のWebサイトを見ていると今はやってなさそうです(過去にネット記事になったようで、検索するとそれが出てくるので、やってた時期はあったようです)。
あ、そうそう。前川先生の古代スイーツの本も出版されています(※6)。レシピ付きですよ。
ええい、ついでに鷲生の書いた料理小説の宣伝もw
「俺と料理と彼女と家と」
https://kakuyomu.jp/works/16817139556272180772
メシマズ母のおかげで料理が好きになった男性が、彼女をゲットするお話です。
鷲生が世界料理のレシピ本であちこちの国の料理を作っている中で思いついたものです。
世界史の歴史料理のレシピ本も買ったんですけれど、そちらは材料が手に入らなくて作れたものがなかったです。残念。
*****
※1 「古代スイーツ~歴食のススメ~」 独立行政法人農畜産業振興機構
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002756.html
※2 カクヨムでのこの日記エッセイの過去記事に以下のようなものがあります。
「奈良へ古代へ中国へ! 平城宮跡歴史公園のイベントが熱かった!後編」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330654972130205
「【和風F】古代スイーツ食べくらべ!@「平城のとよほき」
https://kakuyomu.jp/works/16817330661485429107/episodes/16818093074298107316
※3 ことのまあかり
https://kotonomaakari.furukoto.org/index.html
※4 「ことのまあかり」さんでも口頭で説明があったんですがメモを取っていなかったので、こちらのネット記事の文章を参考にしました。
「歴女必見!古代スイーツを楽しむアフタヌーンティーがスタート【ことのまあかり|奈良市】」
https://par-ple.jp/pages/article_detail.php?report_no=7706&app_no=39&tab_no=0
※5 奈良パークホテル
https://www.narapark.jp/cuisine-nara/
※6「古典がおいしい!平安時代のスイーツ」 前川佳代・宍戸香美 2021 かもがわ出版
https://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ka/1176.html
古代スイーツとは、「古代に食べられていた菓子を現在入手できる材料で、歴史資料に基づき再現したもの」です(※1)。
この「」内の文章を書かれた奈良女子大の前川佳代先生などが研究し、実践していらっしゃいます。
鷲生は奈良で行われるイベント(「平城のとよほき」)で前川先生の講演を聞いたことがありますし、そのイベント会場で売られていた古代スイーツを食べたこともあります(この日記にも書いているかと思います※2)。
今回は、正倉院展に一緒に行った友人に「お茶もしましょう!」と誘われたので、「じゃあ、奈良ならではのものが食べたいな」と思い、「そういえば、イベントで古代スイーツを出品されてるカフェが近鉄奈良駅のそばにあったはず」と思い出し、それで訪問したのです。
カフェの名前は「ことのまあかり」さん。近鉄奈良駅の東南にあります(※3)。
鷲生は以下の3点を注文しました(※4)。
・索餅(さくべい)・小麦粉と米粉、塩を練った生地をねじって揚げた菓子。
・糫餅(まがり)、米粉で作った団子の生地をツル草の形に成形した揚げ菓子
・蘇(そ) 牛乳を煮詰めた、古代のチーズのような乳製品
友人は、その日の午後が少し暑かったので、かき氷に甘葛シロップをかけた物を注文しました。
このかき氷、枕草子に出てくるものですよ!
「“けずり氷ひにあまづらいれて新しき鋺かなまりにいれたる”」
前川先生がこれについて解説された文章を下に引用しておきますね(※1)。
「清少納言が著わした『枕草子』の「あてなるもの」の一説で、日本最古のかき氷の記述として有名です。けずり氷は、氷を小刀で削ったもので、今のかき氷とほぼ同じものでしょう(ふわふわかゴリゴリかは不明。当時は天然氷です)。そしてかき氷のシロップとして「あまづら」が用いられたことも分かります。「あまづら」は正式名称を甘葛煎といい、古代では皇室や高位の貴族たちの間で用いられた甘味料です。けずり氷には、当時あった飴やハチミツではなく、甘葛をシロップとして用いるということは決まっていたようで、平安時代や鎌倉時代の公家の日記にみられます。」
そして「上記『枕草子』の情景を再現すると、銀の鋺に入れたかき氷に銀のスプーンが添えられたビジュアル」となるそうです。
「ことのまあかり」さんでも金属の容器で出てきましたよ!
「甘葛」は、前川先生たちは「ツタ」からとれるとお考えで、大量の蔦を集めて実際に作成されたそうです。
これはおいそれと再現品はつくれませんが、この甘葛を化学分析して現代のショ糖などで再現した「甘葛シロップ」が製品化されています。
鷲生はイベント会場で買ってきたことがあります。優しい甘さでした(悪く言えば「ぼんやりした」感じですが、まあ、現代みたいなパンチのある甘味料なんか一切ない時代のものですからね~)。
プレーンヨーグルトにかけて食べてましたよ。
「ことのまあかり」さんで食べていた友人も「おいしい!」と喜んでいました。
奈良で正倉院展その他で古代のものを目で見るだけでなく、口で古代を味わえる「ことのまあかり」さん。
ただ、こじんまりしたお店なので、必ずしも席が空いているとは限りません。
鷲生も今回それが心配でした。ただ、訪問したのがご飯どきでもティータイムでもない中途半端なw時間でしたので、無事に食べることができました。
もし、奈良に行って「絶対に『ことのまあかり』で古代スイーツを食べたい!」とお考えでしたら、「古代スイーツアフタヌーンティー」なら予約ができるようです。
場所は少しわかりにくいかもしれません。
路面店ではなく、他の店舗の2階となります。事前に外観写真をチェックしておいたほうがいいんじゃないかと思います。
近鉄奈良駅からは本当に近くて徒歩3分だそうですし、駅から東大寺や興福寺、奈良国立博物館があるエリアの中間にあるので(やや南です)、観光のついでに訪問しやすい立地ですよ。
他にも、古代の食事の再現は、奈良パークホテルさんがやっておられたりします(イベントに古代食弁当を販売に来られてて食べたことあります)。
食欲の秋、奈良で古代の歴史を味わうのも楽しいのではないかとおススメする次第です。
ちなみに。
京都でも、とある日本料理屋さんが平安時代の王朝料理を再現したという情報を得たことがあるんですが(X、当時のTwitterで見ました)……。
2024年現在、お店のWebサイトを見ていると今はやってなさそうです(過去にネット記事になったようで、検索するとそれが出てくるので、やってた時期はあったようです)。
あ、そうそう。前川先生の古代スイーツの本も出版されています(※6)。レシピ付きですよ。
ええい、ついでに鷲生の書いた料理小説の宣伝もw
「俺と料理と彼女と家と」
https://kakuyomu.jp/works/16817139556272180772
メシマズ母のおかげで料理が好きになった男性が、彼女をゲットするお話です。
鷲生が世界料理のレシピ本であちこちの国の料理を作っている中で思いついたものです。
世界史の歴史料理のレシピ本も買ったんですけれど、そちらは材料が手に入らなくて作れたものがなかったです。残念。
*****
※1 「古代スイーツ~歴食のススメ~」 独立行政法人農畜産業振興機構
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002756.html
※2 カクヨムでのこの日記エッセイの過去記事に以下のようなものがあります。
「奈良へ古代へ中国へ! 平城宮跡歴史公園のイベントが熱かった!後編」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330654972130205
「【和風F】古代スイーツ食べくらべ!@「平城のとよほき」
https://kakuyomu.jp/works/16817330661485429107/episodes/16818093074298107316
※3 ことのまあかり
https://kotonomaakari.furukoto.org/index.html
※4 「ことのまあかり」さんでも口頭で説明があったんですがメモを取っていなかったので、こちらのネット記事の文章を参考にしました。
「歴女必見!古代スイーツを楽しむアフタヌーンティーがスタート【ことのまあかり|奈良市】」
https://par-ple.jp/pages/article_detail.php?report_no=7706&app_no=39&tab_no=0
※5 奈良パークホテル
https://www.narapark.jp/cuisine-nara/
※6「古典がおいしい!平安時代のスイーツ」 前川佳代・宍戸香美 2021 かもがわ出版
https://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ka/1176.html
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