ゴーストタウン

赤松帝

文字の大きさ
15 / 32
潜入捜査

潜入捜査

しおりを挟む
「『ガチカレ』ってナニ?教えてくれたらぼくも教える。」
透が逆に質問攻めしてくる。

「う…、ゲームよ!茉都香ちゃんがとても大好きなゲーム。」

“茉都香ゴメン。あんたのことをまた守れなかった。”

「ゲーム?なんでそれが秘密なの?」

「女の子だけの秘密のゲームなの。イケメンの彼氏と愛を育んでいく。」
これ以上は、茉都香の傷口を拡げない様に、秘密を守らなくてはいけない。

「げー気持ちわりーー!ぼく全然判んないや!」

“こ、このクソガキー?!おっといけないクソ生意気なお子様め!…でも実はわたしも全然判んない。”

「だから言ったでしょ。『ガチカレ』は女の子だけの秘密のゲームなの。女の子の気持ちを掴むには、こういうのを理解してかなきゃダメだぞ。」

「フーン。じゃあ、今度の誕生日にお母さんに買ってもらってやってみる。」

“げ!意外と素直ね?でもこれ以上、空爆範囲を拡げる訳にはいかないわ!”

「そ、そこまでやらなくてもいいんじゃないかな?女の子用のゲームだから、お母さんが心配しちゃうかもよ。」
わたしは慌てて止めに入る。

「そっか。じゃあやんない。」

“ホッ。今の小学生は淡白で助かった。”

「それがいいわ。じゃあ次はキミの番よ。キミの知ってる茉都香の秘密を教えてくれる?」
わたしはいよいよ核心に迫っていく。

「でも、もう直ぐ夕ごはんの時間なんだけど。」
透が時計を見ていう。

“いけない、もうそんな時間か?うちのお母さんにも、7時までに帰ってこいって言われてたっけ。”

小学生の方がしっかりしてる。わたしはちょっぴり反省した。

「そういえばそうね。透くん、以前茉都香と一緒に遊びに来た栞お姉ちゃんのお家覚えてる?」

「うん、近くだし覚えてるよ。」

「明日の午後1時に来られる?」

「いいよ。その時間に行く。じゃあ明日ね。」

「バイバイ。気をつけて帰るのよ!」

「判ったー。バイバイ!」
小学生は手を振ると元気に駆けていく。

“今日の番組はここまで!気になる続きはまた明日!”
よく観るテレビドラマの予告編が頭に浮かぶ。わたしの捜査は、明日へと持ち越しとなった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...