最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域

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第五十二話 勧誘

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流石に平日に風邪を引くわけにはいかない。
学校の授業が受けられなくなる。
そういうわけで、僕は夏休みの間に風邪を引こうと思う。
期待して待ってろ夏休みよ。

……………………………………………
………………………
………

そして、全ての部活動紹介が終わった後で、僕とエルナさんの所に大勢人が来た。

「君が四天王を倒したんだってね、良ければ詳しく教えてくれないかい?」

「あなたが名高い勇者様ですね!もしよければうちの部活に入りませんか!?」

「2人とも、うちの部活に入ればきっと今よりも筋肉が増える。さぁ、一緒に至上の筋肉使いになろう!」

「馬鹿ね、彼女は聡明よ?あなた方のような野蛮な部活には入りません。それよりもうちで魔法の真髄について研究しない?」

「てめぇ何つった!?うちの部員を汗臭筋肉ダルマと言ったか!?……許さんぞ……」

「いや、そこまで言ってないし……」

しばらくそんな馬鹿みたいなやり取りを見ていたが、急にエルナさんが席を立って言った……

「あなた方の様に、人の都合も考えられない様な馬鹿な人達がいる部活になんて絶対入りませんから、お引き取りを……」

上級生達は口をぽかーんと開けて突っ立っていたが、我に帰った様に怒り出した。

「我々のどこが馬鹿だというのだ!」

「私達は貴方達のことを考えて、誘ってあげてるのよ?このチャンスを棒に振る気?」

「てめぇら……勇者と四天王討伐者だからって少し調子に乗ってねぇか?いいぜ、実力ってやつを教えてやる。修剣所に来いよ」

あれっ!これ僕も悪口言ったことになってる!?

「良いですよ、その誘い乗ってあげます」

その言葉を聞いた先輩が「ついて来い」と言って教室の外へ出て行った。
エルナさんがついていくが、僕は座っていたら、

「てめぇも行くんだよ!」

と怒られた。
僕なにも言ってないのに………


修剣場についた僕達は、筋肉ダルマ先輩に決闘を申し込まれた。

「ルールは簡単。先に敗北宣言か気絶した方の負け。分かったな?じゃあ始めんぞ」

初めは僕だった。
しかし、先輩の剣速はあまりに遅くクウガさんとは比べるまでもなかった。
……が、ここで避けても『逃げんなクソが!』とか言われそう……
ここはひとつ、完璧に受け止めてやるか……
そう考えて、迫り来る剣を素手で掴んだ。

「なっ!そんな馬鹿……」

「よそ見しないで下さい」

剣を掴まれて身動きが取れなくなった先輩を一撃でしずめる。

「…………すげぇ」

誰かが言った。
だが、この程度別にあの勇者にもできるだろう。

「へぇ………中々やるじゃない」

勇者はなんか偉そうだった………

先輩が回復するのを待つこと30分、

「ず、ずりぃぞ……」

「何がですか?」

あの状況でもまだ負けを認めないつもりか……

「勇者が戦うって話だったろ!なんでテメェが戦ってんだよ!逃げんなよクソが」

そりゃあ無いと思う。
流石に場にいた全員が呆れた、
その後勇者とも戦ったが、剣技で圧倒されて普通に負けた。
捨て台詞は、

「今日のところは勘弁してやる」

だった。




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